蓮ノ空スクールアイドル録   作:松兄

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第104話:常識力講座"生活力編"

翌日、めぐは常識を身につけるための一環として、"生活力"の向上のためDOLLCHESTRAの3人と淳平と一緒に街に来ていた。

 

慈「さてさて、まずは生活力から。蓮ノ空で生活力と言えば―――。DOLLCHESTRAの歩くお弁当箱!村野さやかさん!」

 

綴理・小鈴「「わ〜」」

 

2人が拍手する。

 

さやか「なんですかその二つ名は!?」

 

淳平「このノリはついて行けない……」

 

さやかちゃんと俺が2人で息の合ったため息を吐くと、

 

慈「まぁまぁ、今回はどうぞよろしくお願いします!村野せんぱい!」

 

めぐは教えてもう立場だからか、さやかちゃんを先輩と呼ぶ。うん。意図は分かるんだが……言い方が軽い。

 

さやか「もう、調子が狂ってしまうので!慈先輩は、普段通りにしていてください」

 

慈「へへへ」

 

まったく………。

 

淳平「ごめんね、さやかちゃん」

 

さやか「いえ……」

 

ハァ〜……と、再び大きな溜め息。

 

小鈴「それで、どのようにいたしますか?」

 

綴理「せいかつりょくって、なんだろうね?」

 

淳平「ポイントは、親が安心できるかという点だと思う」

 

さやか「そうですね。ひとり暮らしを希望している娘が、ちゃんと生活できるかどうか、と」

 

慈「生活できますぅ〜」

 

さやか「………例えば、洗濯なんかは蓮ノ空ではみんなランドリーを使っていますし、お掃除は慈先輩もやってますよね?」

 

慈「もちろんやってるよ!いつもピッカピカ!……配信画面に映る範囲だけは」

 

おい、今聞き捨てならない事聞こえた。今度めぐの部屋に乗り込んで大掃除させたほうがいいか?

 

さやか「……となると、やっぱり三食バランスのいい食事を摂れるかどうか、ではないでしょうか。あと金銭感覚とか」

 

あ〜……めぐの金銭感覚は―――、

 

慈「はー?そんなの三食外食すればいいじゃん!出前だってあるんだし!」

 

さやか「………………」

 

ほら!さやかちゃんがジト目になって睨んでる!!目が全然笑ってねぇ!!

 

慈「じゃあ、さやかちゃんがお嫁に来てくれたら解決☆ 一緒に暮らそ☆」

 

コイツ………!

 

淳平「めぐはどうやら俺と別れたいみたいだな。叔母さんにあんな事言われてもその様子って……なら――」

 

慈「わー!!ごめんごめんちゃんとやるからあっ!!」

 

ったく……、

 

淳平「次ふざけたらさやかちゃんの所行くからな?」

 

さやか「!? 本当ですか!!」

 

嬉しそうなさやかちゃん。

 

さやか「コホン。さて、慈先輩、教わりたいならちゃんと教えますけど、いつでもふざけてくれて良いですからね?これで淳平先輩は私のもの……」

 

慈「させないからね!?」

 

淳平「じゃあ真剣にやれ!!」

 

慈「はい!!!」

 

そして、連れてこられたのはスーパーマーケット。

 

さやか「それでは、スーパーで買い物をしつつ、最初は一汁三菜など気にせず、なるべく健康バランスに気を配るのがいいと思います。一日の献立を考えてみましょうか」

 

慈「りょ!」

 

さやか「ちなみに、なにか作りたいものなど、ありますか?」

 

慈「卵かけご飯!」

 

さやか「……朝時間が無いときは良いですよね。昼と夜は何にしましょうか?」

 

慈「ネギトロ丼!あとは、おなか減ったらなんか適当にお菓子!」

 

小鈴「わ〜、いいな〜。徒町、ラムネもほしいです〜!」

 

さやか「淳平先輩、今またふざけましたよね?」

 

慈「ごめん。この程度じゃこいつの場合ふざけた内に入らないんだ……」

 

ホント目に余る……

 

さやか「―――やっぱり、こちらでメニューを指定しますね!」

 

そして、材料を買って蓮ノ空に戻ってきた俺たちは、

 

綴理「さやの、3分クッキング〜」

 

さやか「すみません、もうちょっとかかるかと………」

 

さやか「では慈先輩。今回はしょうが焼きを一緒に作ってみましょう。ごはんとお味噌汁に、キャベツを千切り。後は豚ロース肉を焼いてタレを絡めるだけの、簡単で定番の料理です」

 

さやか「ではまず、買ったお肉に下ごしらえを……って」

 

指示を出そうとしたさやかの手が止まる。

 

淳平「どうした?」

 

さやか「慈先輩、そのお肉………なんですか?」

 

慈「ん?豚ロースだけど」

 

俺がめぐの肉を見ると……

 

淳平「おまっ!!それ、ロースはロースでも……!」

 

さやか「リブロースですよね!?しかも最高級の!?」

 

慈「でも1000円ぐらいだったよ?ステーキってもっと高くない?」

 

さやか「100グラムでそのお値段も、じゅうぶんお高いんです!」

 

買ってしまったものは仕方ない。仕方なくリブロースで生姜焼きを作り……

 

綴理「うん、めぐのおいしい」

 

小鈴「すごい!舌の上でとろけるみたいです!徒町ポイント差し上げます!」

 

綴理「つづたんポイントも」

 

淳平「肉が良いだけだろ……」

 

さやか「ホントですよ……」

 

慈「なんでプンプンしてるの?さやかちゃん」

 

さやか「今度スーパーのチラシを持ってきますから、ちゃんと値段も覚えてくださいね。慈先輩は、まず金銭感覚を直すべきです!」

 

慈「えー!?さらに課題が増えた!?くぅ……………お金お金って、さやかちゃんまでるりちゃんみたいなこと言いやがってー!」

 

さやか・淳平「「瑠璃乃さん(るりちゃん)に言われていたんだったら、直すべきなんですよ(だよ)それは!!」」

 

 

めぐ……本当にしっかりしてほしい…。

 

― つづく ―




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