蓮ノ空スクールアイドル録   作:松兄

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第128話:花帆とセラス

花帆の配信から数日、みんなや俺は全国を飛び回り、色んな学校のスクールアイドルたちに頭を下げてお願いしていた。

 

セラスさんがラブライブ!に出られるように、協力してくれ―――と。

 

そして、支持もある程度集まってきたある日の夜。花帆は寮でパソコンを開き、皆からのメッセージを見ていた。

 

――すると、そこへ一通の電話が掛かってきたを

 

花帆「はい、もしもし!せっちゃん?」

 

電話の主は、セラスだった。

 

セラス「うん。その、そっちは、どう?」

 

花帆「うん!みんなで手分けして、いろんな学校を訪ねて回ってるんだ!」

 

セラス「そっか……。瑞河にもね、応援してくれる人たちの声が、届いてるよ。瑞蓮祭で協力してくれたみんなも、わたしがプレーオフに出られるようにって、一緒に呼びかけてくれてる。こんなに、支えられてたんだね……」

 

花帆「嬉しいねえ……」

 

すると――、

 

セラス「あのね、先に、言っておきたくて。――"ありがとう"。本当に、ありがとう」

 

セラス「わたしの夢のために、こんなことまで」

 

花帆「ふふふ。ひとりひとりが胸に抱えた、ぜったいに叶えたいワガママをね、きっと、夢って言うんだよ!」

 

セラス「うん。あの、ね……。もし、ここでダメになってもね。たぶんわたしは、もう、後悔……しないと思う」

 

花帆「せっちゃん?」

 

セラス「あ、いや、諦めてるわけじゃなくてね。花ちゃんが言ってくれたから。全力で、一緒にもがこう、って」

 

セラス「それができれば………叶わなかった夢も、いつかいい思い出に、変わると思うんだ。――だから、わたしに夢を信じさせてくれて。ありがとう」

 

セラス「きっとラブライブ!に出場した人たちは、みんな、こういう気持ちだったんだろうな、って」

 

花帆「叶うよ、きっと――。それが、スクールアイドルだもん!」

 

セラス「っ……!うん!」

 

セラス「……期待なんてしたら、あとがつらいだけだと思ってた。でも、今は期待したい。わたしに夢を信じさせてくれて、ありがとう」

 

花帆「うんっ!叶うに決まってるよ。だってこんなにたくさんの人が、あたしたちのこと、見ててくれてるんだもん!!」

 

そこで、セラスとの通話は終わった。――すると、

 

花帆「…………そうだ!」

 

また何か思いついた花帆。梢に電話する。

 

花帆「梢センパイ!?」

 

梢『花帆?どうしたの?』

 

花帆「あたし、また思いついちゃったんですけど!」

 

梢『?』

 

花帆「もしぜんぶうまくいったら、そのときは………!あたしたちの歌、AURORA FLOWERを、変えませんか!?」

 

梢『変える?』

 

花帆「はい!もっと、その、こう……!」

 

花帆「みんなのパワーを集めて、想いが乗せられる、すっごくフラワーな感じに、です!」

 

 

― つづく ―




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