いよいよ今日、ラブライブ!決勝大会プレーオフ当日。開演時間が迫り、会場には数万人規模の観客が詰め掛けていた。
セラス「緊張してきた………」
泉「大丈夫だ。セラス。私が着いてる……」
セラス「うん……」
―――すると、
花帆「せっちゃん!」
セラス「花ちゃん?」
花帆「あんまり緊張しすぎないでね?パフォーマンスを楽しむ事は忘れないで!……というのが、お節介な先輩からのアドバイスです!」
そして、花帆は仲間の元へと戻っていった。
セラス「………ふふ」
泉「本当に優しい人だね」
セラス「うん!」
そして、開演時間となる。
ステージの背景に、ファーストPerformerの文字が映し出される。
セラス「行こう!泉!」
泉「ああ!!」
そして、ステージに出ていくふたり。蓮ノ空はそれをステージの脇から見ていた。
―――音楽がなると同時に、瑞河のパフォーマンスが始まる。以前は泉1人でも途轍もない迫力だった曲。それがセラスが入ることでどう変わるか……
と、思っていたが、会場はすぐに2人の息の合ったパフォーマンスに飲み込まれる。
淳平(凄げえ………本当に中学生なのか?あの子………!)
セラスのパフォーマンスは、そこらの高校生スクールアイドルを遥かに上回っていた。
淳平(っ!そうか。スクールアイドルは普通高校から。だから、ほとんどの人は本格的に始めるのは高3でも3年目。でも、セラスは中1で高校生の先輩にスカウトされてからずっと近くで見ていた。下地で言えば、中3でも3年目!)
ってことは………実力も高校3年生クラスってこともあり得るってことだったのか!!
そして、瑞河のパフォーマンスが終わる。
梢「凄い……」
梢………
俺は、梢の肩に手を置く。
梢「淳……」
淳平「大丈夫だ。お前たちなら勝てる!お前の……俺たちの3年間を信じろ!」
慈「そうだよ。梢」
綴理「こず……」
梢「……そうね!」
梢「行くわよ!皆!!」
そして、瑞河の2人がステージ袖に戻って来ると、ステージの背景にセカンドPerformerの文字が映し出され、皆が出ていく。
泉「見せてもらうよ……」
――そして、蓮ノ空のパフォーマンスが始まる。
蓮ノ空のパフォーマンスは最初は以前の決勝大会と同じ感じだ。――でも、
観客も「ん?」となるが、
サビの部分で、一気に曲調が転調する!!
観客『!!』
セラス「っ!」
泉「これは……!」
淳平「!!」
この光景は、花帆たちが蓮ノ空に入ってきた日に見た夢の光景………!
きらびやかなラブライブ!のステージの中、みんなが踊っている。
……みんな、凄く楽しそうで、見ている人たちを笑顔にしていた。
会場を完全にのみ込んだ蓮ノ空。そして、パフォーマンスが終わると、みんなに向けて大歓声が沸き起こる。
そして――、出番を終えて戻って来たみんなは、口々に俺に声をかけてくる。
慈「ジュン!見ててくれた!?」
淳平「ああ」
あの時の夢の子、あれはめぐだったんだ………。
淳平「お疲れ様!」
そして、いよいよ運命の集計に入る。
数分後、集計作業が終わった。
アナウンサー「皆様いよいよ審査結果が出ました!」
アナウンサー「今回のラブライブも、全国から大勢のスクールアイドルが集い、そして迎えた決勝大会は、なんと異例のプレーオフ!」
アナウンサー「瑞河女子高等学校、スクールアイドル部。蓮ノ空学院、スクールアイドルクラブ。全力で日々を歩み、辿り着いた今日」
アナウンサー「夢を信じて磨き続け、輝いた今日……両校共に、本当に素晴らしいパフォーマンスでした!」
アナウンサー「それでは結果を発表します!ラブライブ!決勝大会プレーオフ、優勝は―――!」
いよいよ発表される。――俺たちの運命は、
アナウンサー「蓮ノ空学院スクールアイドルクラブ、スリーズブーケ、DOLLCHESTRA、みらくらぱーく!おめでとうございまーす!!」
呼ばれたのは、俺たちだった。
花帆「や………」
蓮ノ空『やったぁあああぁああああっ!!!』
会場が大歓声に包まれる。
すると、
泉「おめでとう、蓮ノ空」
セラス「優勝おめでとう、みんな」
花帆「うん……ありがとう!」
さやか「瑞河の皆さんのおかげで、本当に、いいライブができたと思います」
瑠璃乃「ルリたちも普段以上、いつも以上のパワーを発揮できたから!」
梢「本当に、そうね。これ以上ないパフォーマンスを、お見せすることができたわ」
梢「とても、素敵な景色だった」
淳平「そっちもかなり、強敵だったけどな」
綴理「うん……楽しかったよ。ありがとう」
泉「……そうだね。いいものを、見せてもらった。あなたたちの言う、夢が花咲いていくようなステージ。とても、きれいだったよ」
セラス「すごく、眩しかったよ」
吟子「でも…そっちも、ほんとに、よかったよ、セラスさん。私、びっくりした」
小鈴「とても、とても、スクールアイドルでした!」
セラス「嬉しい」
姫芽「またきっと、いつかどこかで、戦おうね〜!」
セラス「うんっ」
セラス「エキシビションも、楽しみにしてる。ここから見てるから。ひとりの……同じ、スクールアイドルとして」
花帆「うん!」
梢「それじゃあ、エキシビションの準備をしなくっちゃ」
さやか「一度、戻りましょう」
そして、皆はエキシビションライブのために、ステージに戻っていった。
すると、
ブーッブーッ!
淳平(ん?)
マナーモードにしてあった俺のスマホが振動した。見るとLINEの通知が来ていた。
淳平「………? …………!!」
見ると、おめでとうの胸を伝える内容と、蓮ノ空に帰る前にとある場所に来てくれという内容だった。
淳平(あの人も………今ここに見にきて、くれてるんだな。)
― つづく ―
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