蓮ノ空スクールアイドル録   作:松兄

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第132話:偉大な先輩

俺たち蓮ノ空がラブライブ!を制した翌日、時刻は朝の8:50分。秋葉のスクールアイドル記念館に向かっていた。

 

綴理「みんな、はやく。はやく」

 

梢「綴理、早く会いたいのは分かるけど落ち着きなさい……」

 

慈「そんな事言って、梢も早く会いたいんじゃないの?」

 

梢「………会いたいわ」

 

淳平「修学旅行の時にたまたま会ってそれっきりだったからな………」

 

3年生が楽しみにしてる中、2年生は――、

 

花帆「あたしも!早く会いたい!」

 

さやか「昨日のライブの感想も聞きたいですしね」

 

瑠璃乃「見に来てくれてたって聞いて嬉しかったし……!」

 

だが、会ったことのない1年生は、

 

吟子「えっと……これから会う人は、梢先輩たちが2年生の頃に生徒会長をされていた方なんですよね?」

 

徒町「部室に飾ってある写真の真ん中に立ってる方ですよね!」

 

姫芽「たしか……、沙知さんっていったっけ?」

 

淳平「うん。大賀美沙知先輩。俺たちにスクールアイドルクラブを残してくれた大恩ある先輩だよ」

 

1年生たちが『へ〜』となる。まぁ、沙知先輩の活躍は詳しくは話したことなかったしな。

 

淳平「もうすぐ記念館だぞ?」

 

そして、歩いていくと、記念館前に緑の長髪の小柄な女性が立っていた。

 

―――あれは!

 

淳平「沙知先輩!」

 

梢「先輩!」

 

綴理「さち!」

 

慈「沙知先輩!」

 

3年生3人が走っていく。声が聞こえたのか、女性はコチラを見る。

 

沙知「おっ、みんな!来た……ね……っ!」

 

ガシッ!!

 

俺達4人が一斉に飛びついて抱きついた物だから沙知先輩は倒れかける。

 

沙知「こら、危ないだろ……?」

 

淳平「先輩………っ!」

 

沙知「まったく……。みんな、優勝おめでとう!」

 

それを見ていた1年生は……、

 

吟子「あの梢先輩と淳平先輩が親を見つけた子供みたいに……」

 

小鈴「綴理大先輩が………」

 

姫芽「めぐちゃんせんぱいも〜」

 

その後、沙知先輩と俺たちは近くのカフェに入り紅茶やコーヒーを飲みながら話していた。

 

沙知「1年生の皆は初めましてだねぃ。元・蓮ノ空学院スクールアイドルクラブ。大賀美沙知です」

 

沙知先輩は頭を下げる。

 

吟子「あ、いえ。こちらこそ」

 

小鈴「どうも!」

 

姫芽「ども〜」

 

3人も頭を下げる。

 

淳平「沙知先輩は俺たちが1年生だった頃に1人でスクールアイドルクラブを守り続けてた人なんだ。でも、冬頃に生徒会長になるためにスクールアイドルクラブを辞めてな」

 

姫芽「へ〜」

 

梢「今思い返しても、みんな私たちのためにやってくれたことだったわね………」

 

沙知先輩の方を見ると、

 

綴理「さち、さち」

 

沙知「おいおい綴理」

 

慈「綴理〜?沙知先輩が困ってるぞ〜?」

 

綴理「………分かった」

 

綴理が離れる。

 

沙知「ふぅ。――まぁ、あたしの力なんかたかが知れてたんだけどね。辞めた後もみんなには助けられっぱなしで……」

 

慈「沙知先輩〜?謙遜も行き過ぎると嫌味だぞ〜?」

 

沙知「謙遜の気はないんだけどね」

 

吟子「先輩の話、この機会に聞きたいです!」

 

小鈴「徒町もです!」

 

姫芽「アタシも〜」

 

沙知「困ったな……」

 

淳平「じゃあ話してやろうか。沙知先輩が如何に偉大な先輩かを」

 

沙知「お、おい?何を話す気だ?」

 

梢「沙知先輩は安心して聞いててください?」

 

沙知「お、おう(なんか圧が……)」

 

そして、おれは沙知先輩の話を1年生たちに話す。2年生は知っている内容もあるが、知らない内容もあったので楽しそうに聞いている。

 

そして、一通り話し終わり、

 

淳平「とまぁ、こんな感じかな」

 

沙知「淳平、アタシそこまでした覚えは……」

 

梢「してましたよね?」

 

綴理「してたよ?」

 

慈「してたね」

 

沙知「うっ!」

 

梢、綴理、めぐからの三連撃をくらい怯む沙知先輩。聞いた1年生は……、

 

吟子「本当に偉大な先輩じゃないですか!!」

 

小鈴「もう大先輩所じゃないです!レジェンドです!!」

 

沙知「恥ずかしいからやめてくれるかな?!////」

 

姫芽「それにしても、八重咲ステージは先輩が作ってくれたものだったんですね〜」

 

沙知「ああ。今も使ってくれてるようで作った甲斐があったよ。皆の配信も欠かさずにチェックしてるからね」

 

花帆「ホントですか!?」

 

さやか「これは、更に身の引き締まる想いですね……」

 

瑠璃乃「ルリ変なこと言ってなかったかな……?」

 

慈「ルリちゃんは大丈夫だったよ?」

 

そんな俺達を見ていた沙知先輩は、

 

沙知「やっぱり良いな。蓮ノ空は……。所で、淳平の彼女は誰になったんだい?さすがにもう告白したんだろ?」

 

3年生と2年生がピクリと反応する。

 

沙知「?」

 

梢「えっと……」

 

さやか「………」

 

慈「コホン。ジュンの彼女は……めぐちゃんで〜す!」

 

沙知「お〜、慈か。お互いを大切にするんだぞ?」

 

淳平「わかってます」

 

慈「わかってるよ〜」

 

笑う沙知先輩。あ――、もう1時間も経ってた。

 

沙知「じゃあ、呼び出して悪いけど、アタシはもうすぐ大学の講義の時間だからいくよ。気をつけて蓮ノ空に帰るんだぞ?」

 

淳平「はい!」

 

そして、会計を済ませて店の外に出る俺達。

 

梢「みんな整列!」

 

横一列に整列する俺達。

 

沙知「?」

 

淳平「沙知先輩!応援ありがとうございました!!」

 

全員『ありがとうございました!!』

 

沙知「ああ。これからも応援してるよ!」

 

そして、沙知先輩は行ってしまった。

 

淳平「じゃあ、帰ろうか。俺たちの――蓮ノ空に!!」

 

― つづく ―




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