あれから3日。梢は自身の風邪を気合と根性で無理やりねじ伏せて完治させ、大三角の3人でお互いに意見を出し合いながらユニットの曲を作っていた。
―――そして、
梢・綴理・慈「できたわ(できた〜)(で一きた!)」
ついに、曲が完成した、
慈「どう?ふたりは!私は自信作だけど!」
綴理「すごいよ、かなり。こずも、治ってすぐに手伝ってくれて、ありがとうね」
梢「私は少し意見を出しただけだけれど」
淳平「謙遜すんなって……」コトっ
3人にお茶を淹れて出してやる俺。
慈「ありがとジュン!」
綴理「ありがとう」
梢「いただくわ」
淳平「おう」
お茶を飲む3人。するとめぐが、
慈「は〜。もしかしたら私、この曲で世界制覇の夢叶えちゃうかも……………」
瑠璃乃「ルリたちのプレッシャーえぐいんだけど!」
姫芽「めぐちゃんせんぱいの尖兵となれるのでしたら、光栄ですね〜…………」
相変わらずだな。この2人は………。そして苦労人のルリちゃん。
綴理「歴史に残る曲……………。蓮ノ空の音楽の教科書に、載せる?」
小鈴「おお!そうしましょう!」
さやか「さすがに難しいかと………」
綴理の思いつきに賛同する小鈴ちゃん。しかし常識人のさやかちゃんが止める。
花帆「やってみなくちゃわかんないよ、さやかちゃん!こうなったらもう三曲載せちゃおうよ、三曲!あたし、生徒会長さんに交渉してくるね!」
小鈴・姫芽「「お供します〜(お供します!)」」
綴理「お〜」
花帆がノリと勢いで生徒会室に直談判しに行こうとする。それに対して便乗する3人。
吟子「もう!姫芽も小鈴も!思い付きで学校の人に迷惑かけない!花帆先輩!」
淳平「さすがにな………。亮自身は乗り気でも学校が首を縦に振らないと思う」
花帆「むぎゅ〜」
いじける花帆。部室に笑いが起こる。
姫芽「あはは。それじゃあ、このまま練習行きましょうか〜。めぐちゃんせんぱいの曲、アタシも完璧に披露したいです〜」
瑠璃乃「ん、そだね。104期最後のみらくらぱーく!魂、見せてやんなきゃね」
慈「よーし、いくぞキミたちー!」
そして、部室から出ていく3人。
さやか「それでは、わたしたちも練習しましょうか。104期DOLLCHESTRAを、皆さんにずっと覚えてもらえるように」
小鈴「徒町はきっと忘れません!そう、恐竜みたいに人類が滅びても!」
綴理「すごいね、すず。嬉しい」
吟子「それじゃあ、私たちも練習に行きましょうか」
花帆「うん、そうだね!」
梢「………………」
花帆「梢センパイ?」
梢「私ね、音大の声楽科に進むの。楽器を弾くのも、好きだし、楽しいって思う。けど、私はもう知ってしまったから。ラブライブ!の、ステージを」
梢「きっとまた、大きな舞台に立つわ。―――そのときは、見に来てくれる」
花帆「それは、もちろん!」
淳平「その時はみんなで観に行くよ」
花帆「やったね、吟子ちゃん!これからも梢センパイの歌が聞けるよ!」
吟子「うん……………嬉しい」
吟子ちゃんが急に涙ぐむ。
花帆「吟子ちゃん!?」
淳平「そんなに嬉しかったのか!?」
吟子「だって……。私、もう二度と梢先輩の曲が、聞けんかと思って…………」
淳平「あ〜………」
これは…………。
梢「ご、ごめんなさい」
吟子「いいんです。私の願いを叶えてくれて………嬉しかったです」
そう言う吟子ちゃんの頭を撫でる花帆。
花帆「よしよし、よしよし」
梢「………………ねえ、ふたりとも。あなたたちの次の夢は、なに?」
花帆「たくさんの人を、花咲かせることです!」
吟子「金沢の伝統を、もっともっとたくさんの人に知ってもらうことです」
梢「そう。楽しみだわ。私たちも、いつでも見ているわ。あなたたちのことを」
花帆・吟子「「はい!」」
そして、花帆と吟子ちゃんが練習に向かおうとする。DOLLCHESTRAの3人もユニット練習に向かおうと部屋を出る。
――すると、
梢「あ、ごめんなさい、さやかさん。あなただけ、少し残ってもらってもいいかしら」
梢がさやかちゃんだけを呼び止める。
さやか「どうしました?」
梢「いい機会だから、改めてあなたに話しておきたくて。この一年………いいえ、去年から、かしら。いろいろと書類作業を手伝ってもらって、本当に助かったわ」
淳平「さやかちゃんは、みんなに仕事を割り振るのも得意だったし」
さやか「みなさんが自主的にお手伝いしてくださっていますので。梢先輩たちの負担を、少しでも軽くできていたら、よかったです」
俺と梢は顔を見合わせて頷く。
梢「村野さやかさん。あなたに、105期スクールアイドルクラブの、部長をお願いしたいの」
さやか「……………………」
梢「………どうかしら?」
さやか「ありがとうございます。先輩たちにそう認めてもらえたことは、嬉しいです。期待してもらえることも、本当に」
梢「さやかさん?」
淳平「だめ……?」
さやか「いいえ。でも、少しだけ時間をもらえませんか?」
さやか「心配しないでください。きっと、悪いようには、なりませんから」
― つづく ―
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