蓮ノ空スクールアイドル録   作:松兄

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第139話:スクールアイドルクラブの集大成

あれから3日。梢は自身の風邪を気合と根性で無理やりねじ伏せて完治させ、大三角の3人でお互いに意見を出し合いながらユニットの曲を作っていた。

 

―――そして、

 

梢・綴理・慈「できたわ(できた〜)(で一きた!)」

 

ついに、曲が完成した、

 

慈「どう?ふたりは!私は自信作だけど!」

 

綴理「すごいよ、かなり。こずも、治ってすぐに手伝ってくれて、ありがとうね」

 

梢「私は少し意見を出しただけだけれど」

 

淳平「謙遜すんなって……」コトっ

 

3人にお茶を淹れて出してやる俺。

 

慈「ありがとジュン!」

 

綴理「ありがとう」

 

梢「いただくわ」

 

淳平「おう」

 

お茶を飲む3人。するとめぐが、

 

慈「は〜。もしかしたら私、この曲で世界制覇の夢叶えちゃうかも……………」

 

瑠璃乃「ルリたちのプレッシャーえぐいんだけど!」

 

姫芽「めぐちゃんせんぱいの尖兵となれるのでしたら、光栄ですね〜…………」

 

相変わらずだな。この2人は………。そして苦労人のルリちゃん。

 

綴理「歴史に残る曲……………。蓮ノ空の音楽の教科書に、載せる?」

 

小鈴「おお!そうしましょう!」

 

さやか「さすがに難しいかと………」

 

綴理の思いつきに賛同する小鈴ちゃん。しかし常識人のさやかちゃんが止める。

 

花帆「やってみなくちゃわかんないよ、さやかちゃん!こうなったらもう三曲載せちゃおうよ、三曲!あたし、生徒会長さんに交渉してくるね!」

 

小鈴・姫芽「「お供します〜(お供します!)」」

 

綴理「お〜」

 

花帆がノリと勢いで生徒会室に直談判しに行こうとする。それに対して便乗する3人。

 

吟子「もう!姫芽も小鈴も!思い付きで学校の人に迷惑かけない!花帆先輩!」

 

淳平「さすがにな………。亮自身は乗り気でも学校が首を縦に振らないと思う」

 

花帆「むぎゅ〜」

 

いじける花帆。部室に笑いが起こる。

 

姫芽「あはは。それじゃあ、このまま練習行きましょうか〜。めぐちゃんせんぱいの曲、アタシも完璧に披露したいです〜」

 

瑠璃乃「ん、そだね。104期最後のみらくらぱーく!魂、見せてやんなきゃね」

 

慈「よーし、いくぞキミたちー!」

 

そして、部室から出ていく3人。

 

さやか「それでは、わたしたちも練習しましょうか。104期DOLLCHESTRAを、皆さんにずっと覚えてもらえるように」

 

小鈴「徒町はきっと忘れません!そう、恐竜みたいに人類が滅びても!」

 

綴理「すごいね、すず。嬉しい」

 

吟子「それじゃあ、私たちも練習に行きましょうか」

 

花帆「うん、そうだね!」

 

梢「………………」

 

花帆「梢センパイ?」

 

梢「私ね、音大の声楽科に進むの。楽器を弾くのも、好きだし、楽しいって思う。けど、私はもう知ってしまったから。ラブライブ!の、ステージを」

 

梢「きっとまた、大きな舞台に立つわ。―――そのときは、見に来てくれる」

 

花帆「それは、もちろん!」

 

淳平「その時はみんなで観に行くよ」

 

花帆「やったね、吟子ちゃん!これからも梢センパイの歌が聞けるよ!」

 

吟子「うん……………嬉しい」

 

吟子ちゃんが急に涙ぐむ。

 

花帆「吟子ちゃん!?」

 

淳平「そんなに嬉しかったのか!?」

 

吟子「だって……。私、もう二度と梢先輩の曲が、聞けんかと思って…………」

 

淳平「あ〜………」

 

これは…………。

 

梢「ご、ごめんなさい」

 

吟子「いいんです。私の願いを叶えてくれて………嬉しかったです」

 

そう言う吟子ちゃんの頭を撫でる花帆。

 

花帆「よしよし、よしよし」

 

梢「………………ねえ、ふたりとも。あなたたちの次の夢は、なに?」

 

花帆「たくさんの人を、花咲かせることです!」

 

吟子「金沢の伝統を、もっともっとたくさんの人に知ってもらうことです」

 

梢「そう。楽しみだわ。私たちも、いつでも見ているわ。あなたたちのことを」

 

花帆・吟子「「はい!」」

 

そして、花帆と吟子ちゃんが練習に向かおうとする。DOLLCHESTRAの3人もユニット練習に向かおうと部屋を出る。

 

――すると、

 

梢「あ、ごめんなさい、さやかさん。あなただけ、少し残ってもらってもいいかしら」

 

梢がさやかちゃんだけを呼び止める。

 

さやか「どうしました?」

 

梢「いい機会だから、改めてあなたに話しておきたくて。この一年………いいえ、去年から、かしら。いろいろと書類作業を手伝ってもらって、本当に助かったわ」

 

淳平「さやかちゃんは、みんなに仕事を割り振るのも得意だったし」

 

さやか「みなさんが自主的にお手伝いしてくださっていますので。梢先輩たちの負担を、少しでも軽くできていたら、よかったです」

 

俺と梢は顔を見合わせて頷く。

 

梢「村野さやかさん。あなたに、105期スクールアイドルクラブの、部長をお願いしたいの」

 

さやか「……………………」

 

梢「………どうかしら?」

 

さやか「ありがとうございます。先輩たちにそう認めてもらえたことは、嬉しいです。期待してもらえることも、本当に」

 

梢「さやかさん?」

 

淳平「だめ……?」

 

さやか「いいえ。でも、少しだけ時間をもらえませんか?」

 

さやか「心配しないでください。きっと、悪いようには、なりませんから」

 

 

― つづく ―




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