翌日、スクールアイドルクラブ部室には1年生の3年生に送る動画を上映するために全員が集まっていた。
ガチャ!
梢・淳平「「花帆」」
花帆「梢センパイ、淳兄ぃ…………」
綴理「かほ、おはよ〜」
慈「よっ。ちゃんと来たね」
花帆「あ………はい!おはようございます!ちゃんと来ましたよ!泣き虫は昨日でさよならです!」
と、胸を張る花帆。けど、どこか寂しそうに見えた。
梢「なら、良かったわ」
さやか「花帆さん、こっちです」
さやかが花帆を呼び、席に案内する。
花帆「わー!すごいね、小さな映画館みたいな椅子の並び方だね!一年生の出し物、もう出来たんだ!」
瑠璃乃「楽しみだよね!」
さやか「では、花帆さんは2Bです」
花帆「後ろの真ん中!ふたりは何するか知ってるの?」
さやか「実は、少し。昨日、相談に乗らせていただきました」
花帆「えー!いいなー、あたしも相談されたかったー!」
さやかの言葉に、除け者にされたと少しいじける花帆。けど、本気で怒ったり落ち込んだわけではない。
瑠璃乃「あはは、もう始まるみたいだよ!」
すると、1年生の3人がテレビの前に立つ。
小鈴「先輩方!本日はお集まりいただき、本当にありがとうございます!」
吟子「一年生から三年生の皆さんに贈る………これまでの先輩方の軌跡」
姫芽「蓮ノ空のこれまでを築き上げた先輩方へ、感謝を込めて!先輩方のライブ上映会をさせていただきまーす!」
綴理「おー」
慈「なんだー?私たちを泣かせるつもりかー?」
梢「……楽しみね」
淳平「俺は写ってるのかな?」
小鈴「それでは、ご覧ください!」
そして、映像が流れる。まず最初に流れたのは、俺達が1年生の頃の映像だった。
梢「あら、私たちが一年生の時の映像、よく見つけてきたわね」
姫芽「はい〜。おかげで、この間お会いしたさちせんぱいのことも深く知れて良かったです〜」
慈「リボンきみたちと一緒だし、最初写真見て同級生だと思ってたもんね〜?なんて。うわー、この頃の私ら、全然踊れてないじゃん〜」
淳平「あ、でももう1年経つみたいだ」
さやか「はい。もう先輩方が二年生になるみたいです。わたしたちも出てくるはずです」
花帆「………そうだね、さやかちゃん」
すると次の映像は生徒会室で書類作業をする淳平が写った。次々と生徒たちが出入りし、何かの準備をしている様子。
淳平「新入生歓迎会の準備の時だな。この時に梢が花帆をスクールアイドルクラブに入ってくれるようにいろいろと試行錯誤してたよな」
梢「そうね。でも、この映像………」
小鈴「はい!亮先輩に聞いたら、生徒の資料映像として残ってるって、生徒会室の戸棚から渡してくれました!」
淳平「そっか」
そして次は、いよいよ新入生歓迎会。この時にライブで披露したスリーズブーケの《水彩世界》。この頃の2人は今と比べるとまだまだで、次にDOLLCHESTRAの《AWOKE》が流れる
梢「みんなとは、ここから始まったのよね」
次に流れたのは、蓮空祭で披露した《DEEPNESS》
綴理「あ、これ。2人じゃだめでも、4人でやろうって、言ってくれたね」
花帆「はい。でも、今はもう4人じゃないですよ」
次に流れたのはめぐが復帰しての夏ライブ。水着の衣装に身を包んだみんなが踊るのは《夏めきペイン》
慈「出遅れちゃったけど、私たち幼馴染の、ハンデありのノンフィクションはここから始まったんだから!」
そして次はオープンキャンパスでの《ツバサ・ラ・リベルテ》。このオープンキャンパスには当時中学生の吟子ちゃんが来ており、アンブレラスカイのステージが印象的だった。
綴理「雨上がり。オープンキャンパスの時の、アンブレラスカイも凄かった」
――すると、花帆の個人配信の画面に切り替わった。
花帆「あれ、あたしだ?ネット禁止令の時の………」
さやか「繋がる力、ですよ。花帆さんと淳平先輩が見つけてくれた」
そして、ラブライブで敗退したあとのありがとうライブ。
梢「ラブライブ!の後に、みなさんに感謝を伝えられて、本当によかったわ」
ルリちゃんとめぐの喧嘩から始まったらしい、シャッフルユニット
瑠璃乃「あはは。あの後チョコ撒くの楽しかったね」
淳平「この時は俺はアメリカに行ってて、チョコ騒動の時に帰ってきたんだよな」
慈「そうだね」
そして画面が切り替わり、蓮華祭での写真。俺たちの真ん中には沙知先輩が写る。
慈「あ、なんかちっこいのが居る」
梢「慈。…………そう、もう一年」
そして次は4月度フェスライブ。吟子ちゃんたちが入学して初めてのフェスライブだ。
綴理「また桜が咲いた」
梢「みんなで大倉庫をひっくり返したわね」
花帆「なんだかもう懐かしいですね………」
梢「ええ………吟子さんが加わってくれて、本当によかった」
吟子「今思い出しても、我ながら無茶をしたと思います」
すると、また花帆の個人配信の画面に変わる。
花帆「あれ、またあたしだ。せっちゃんをラブライブに参加させるための署名活動の時の?」
その後、ラブライブプレーオフの映像へと変わり、蓮ノ空と瑞河の映像が流れる。
さやか「プレーオフを実現するためにはあの配信が不可欠でしたから」
瑠璃乃「配信だけじゃなく、花帆ちゃんのやったこと全部がね」
そしてテロップが入り、『そして、蓮華祭へ……』と出て動画は終わった。
花帆「…………」
梢・綴理・慈・淳平「「「「…………………」」」」
小鈴「えっと…………いかがでしたか!」
梢「そうね………言葉も出ないくらい………素敵なものを見せて貰ったわ」
慈「なかなかがんばってきたじゃん、私たち」
姫芽「くっ………めぐちゃんせんぱいをぺしょぺしょにすることはできなかった…………!」
慈「泣けるわけないでしょ☆だって楽しい思い出しかなかったし!」
綴理「ありがとう。すず、ぎん、ひめ………最高の、贈り物だ」
淳平「3人ともありがとう」
小鈴「わあ………」
姫芽「そう言って貰えて、よかったです〜。頑張った甲斐があったね〜」
吟子「うん……」
さやか「わたしからも、ありがとうございます。先日、相談に乗ったときから良いものになるだろうと確信していましたが……実際に見ると、わたしも本当に感動しました」
瑠璃乃「うん…………うん!なんていうか、これを一年生がやってくれたっていうのが、ルリは物凄く嬉しいかも」
慈「ああ、それもあるね。いやー、私たち、最後の一年ぐらいは、いい先輩できてたじゃんー?」
淳平「吟子ちゃん。小鈴ちゃん。姫芽ちゃん」
梢・淳平「「本当に、ありがとう」」
梢「私たちの存在が、みなさんにとって………決して小さなものではなかったというのは、私にとっては救いだわ」
綴理「一年しか一緒にいられなかったけど……その一年が濃くて、強くて………それを表現してもらえたことが……すごく嬉しいよ」
小鈴「えへへ」
姫芽「そこまで言ってもらえると」
吟子「……はい、私たちも、嬉しいです」
姫芽「そしたら、改めて!」
吟子・小鈴・姫芽「「「第104期蓮ノ空学院スクールアイドルクラブでした!!」」」」
梢・綴理・慈・淳平「「「「!」」」」
― つづく ―
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