蓮ノ空スクールアイドル録   作:松兄

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第151話:最後の夜

蓮華祭ライブの後、俺達はそれぞれのユニットに分かれて物思いに耽っていた。

 

スリーズブーケは部室で…………、

 

DOLLCHESTRAは寮のさやかの部屋で…………、

 

みらくらぱーく!は…………、

 

 

慈は、ルリちゃんと俺を引き連れて、焼却場にゴミ出しをしていた。今はゴミを出し終わり、戻るところだ。

 

――でも、

 

慈「ありがとうね、ゴミ出し付き合ってくれて」

 

瑠璃乃「ううん、ぜんぜん」

 

淳平「にしても、あんなによく取っておいたな、運動靴。……良かったのか?」

 

アレはめぐの努力の成果だ。そんな簡単に捨ててもよかったのか……

 

慈「うん。なんとなく、捨て損ねちゃってて。るりちゃんが帰ってきたら、捨てるつもりだったんだけどね」

 

瑠璃乃「靴なくてもルリいるしね」

 

慈「そゆこと」

 

淳平「なるぼどねぃ……」

 

無言になる俺たち。すると、

 

慈「約9000キロ」

 

瑠璃乃「え?」

 

淳平「?」

 

慈「ここからカリフォルニアまでの距離だって。365日。晴れの日も、雨の日も、毎日走ってきた私は、約1万キロの旅を終えたわけだけど………。果たして、今度は私に追い付けるかな? るりちゃん」

 

瑠璃乃・淳平「「めぐちゃん(めぐ)………………」」

 

瑠璃乃・淳平「「算数できるなんて!!」」

 

慈「そっちかーい!」

 

プリプリと怒るめぐ。

 

瑠璃乃「あはは。ごめん、うそうそ」

 

淳平「めぐ、本当にがんばってきたんだな、かっこいい。ほんとに」

 

俺とルリちゃんに褒められためぐは顔を赤らめてそっぽを向く。

 

慈「むう。素直すぎ、るりちゃんもジュンも」

 

瑠璃乃「そうでもないことも、あるよ」

 

ん?

 

慈「うん?」

 

瑠璃乃「………だって。………寂しい。やっぱり、寂しいは寂しいもん。めぐちゃんと、ジュン兄ぃと離れるの。……………寂しい」

 

ルリちゃん………。

 

慈「そ、そーかそーか、寂しいかー!なら!」

 

淳平「そんな寂しがりやなルリちゃんに、俺とめぐがいいものをあげよう」

 

瑠璃乃「いいもの?」

 

淳平「めぐ」

 

慈「うん。目をつむって、るりちゃん」

 

瑠璃乃「う、うん」

 

目をつむるルリちゃん。

 

慈「もういいよ」

 

ルリちゃんが目を開けると、

 

瑠璃乃「これ………!?」

 

慈「私とジュン2人でママに教わってね。素人でもこれぐらい作れるんだよ」

 

瑠璃乃「プラチナと、ラピスラズリだ………」

 

淳平「練習中は邪魔になるだろうから、どこかに飾っておいてな」

 

瑠璃乃「………うん。すっごく嬉しい!」

 

慈「よかった。また無駄遣い一、って怒られなくて」

 

淳平「だからコレは大丈夫って言っただろ?一緒だよ、ずっと」

 

瑠璃乃「………………っ、ジュン兄ぃ、めぐちゃん。うん!」

 

そして女子寮。俺は高校生活最後の最後で寮監の目を盗んで夜にめぐの部屋に本人同伴で忍び込んだ。

 

慈「ん?」

 

瑠璃乃「あれ、ひめっち?」

 

姫芽「はっ。淳平せんぱい、めぐちゃんせんぱい、るりちゃんせんぱい、おかえりなさい〜!さ、それではきょうは夜通し遊びましょう〜!」

 

瑠璃乃「おー!いいねー!」

 

そして、俺は見つかると不味いためさっさと部屋に入る俺たち。

 

姫芽「さあさあ〜!なにからいたしますか〜?」

 

慈「その前に……………。お前はブローチじゃー!くらえー!」

 

姫芽「ええーっ!?なんですかこのプレゼント!?アタシに!?アタシに〜!?」

 

淳平「あー、プラチナだから錆びないとは思うけど………」

 

慈「練習中とかは外しときなよ………?」

 

姫芽「っ!せんぱ〜い!」

 

姫芽ちゃんは、俺とめぐに飛びついてきた。俺たちは黙って姫芽ちゃんを受け止める。

 

慈「るりちゃんのこと、頼んだよ」

 

姫芽「つ」

 

淳平「見ててあげて?誰かのために、がんばりすぎちゃう子だから」

 

姫芽「はいっ!」

 

瑠璃乃「じゃあじゃあ、なにして遊ぶー?トランプ?ゲームー?」

 

姫芽「あ!ゲームと言えば、ちゃんとアタシ、サブPCも持って――」

 

慈「それやったら明日の朝までコースでしょ!!」

 

姫芽「ええ!?」

 

淳平「ははっ……」

 

瑠璃乃「あはは。じゃあそれはまた今度」

 

姫芽「今度って言っても…………あ」

 

瑠璃乃「"また"4人で、ね?」

 

― つづく ―




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