花帆たちと102期生が再会し、しばらく話したあと花帆たちは練習を始める。
めぐや梢、綴理たちが後輩を見ながら拍を取っていた。
ちなみにアドバイスなどは求められない限りは自分からは言わないようにしている。
俺達はもう蓮ノ空にいない人間だからな。これからを作っていく花帆達でどうにかするべきだと思ったからだ。
花帆「ワン・ツー・スリー!ワン・ツー・スリー!」
吟子「ふっ!ふっ!」
花帆「はい、決めっ!」
2人の決めポーズがピッタリ合わさる。ちゃんと練習を積み重ねていたようで、梢も二人を見て安心していた。
花帆「どうでしたか?梢センパイ!」
梢「ええ、素晴らしかったわ。花帆も最上級生として相応しい人間になってるようで安心ね」
花帆「いや〜♪そんな〜♪」
調子に乗る花帆。吟子ちゃんはやれやれだ。
瑠璃乃「ひめ、次の配信の企画なんだけど……」
姫芽「はい〜……」
みらくらぱーく!の2人は配信内容の打ち合わせ。それを見ながらめぐは、
慈(もう私なんか居なくてもしっかりやれてるね。るりちゃん、頑張ったんだね……めぐちゃんはうれしいぞ♪)
姫芽「めぐちゃんせんぱいはどう思います〜?」
慈「ん、何かな?」
慈(でも、今だけは………)
DOLLCHESTRAは、
さやか「いち、に、さん、し!」
小鈴「ごー、ろく、しち、はち!」
2人はしっかりと柔軟運動。激しいダンスに耐えうる身体づくりは欠かさない。
綴理「さや……おせちみたいだ」
さやか「おせち?」
淳平「不測の事態にちゃんと備える活動ができてていざ練習もしっかりとできてるって?」
綴理「そう。それ」
小鈴「なるほど〜!」
さやか「相変わらずですね。綴理先輩は……」
Edel_Noteは、
セラス「淳平さん」
淳平「ん?何?」
泉「良ければ、私たちの練習を見てもらえないだろうか?」
2人がお願いしてくる。可愛い後輩の頼みだ。
淳平「いいよ。じゃあ、やってこうか」
そして音楽とともに踊る2人。やっぱりレベル高けぇ………。正直な話、パフォーマンスのクオリティは今の日本のスクールアイドルの中では全国トップかもしれない。
淳平「ワン・ツー・スリー・フォー!ワン・ツー・スリー・フォー!」
リズムを取る手拍子と共に舞う2人。情熱と繊細さを併せ持ち、そして迫力のある動作。
淳平(凄いよな……ホント)
そしてダンスが終わり、
セラス「どうでした?お兄さん」
淳平「ん。2人ともプレーオフの時より更にパフォーマンスに磨きがかかってた。セラスさんはコレで高1なんだから末恐ろしいな……」
セラス「えっへん!」
セラスさんが胸を張る。ちょっと待って?この子デカ過ぎない?何がとは言わんが。
淳平「言うところか……ん〜と、泉さんは、もう少しパフォーマンスに自分を出してもいい気がする」
泉「自分を出す?」
淳平の言葉に、泉が目を細める。
淳平「なんていうか、たしかにパフォーマンスのクオリティは高いし、このままもし大会に出れば優勝間違いないとは思うんだけど……、泉さんしかできないオンリーワンのパフォーマンス……って感じがしなくて。ごめん。適当なこと言ってたら」
泉「いえ。私だけのパフォーマンス……か。たしかに、その視点は欠けていたかもしれない」
セラス「それ、私も思ってた。泉にしかできない、泉が歌うからこそ意味がある歌、みたいな感じがしないんだよね。だから泉はまだ心の底からスクールアイドルを楽しめてないんじゃないかな」
淳平「ん?どういう事?」
セラス「実は………」
セラスは、4月にあった事を話す。
淳平「何をやっても上手く行くせいで人生に張り合いが無い……って感じか」
泉「まさにそんな感じだよ……」
淳平「ふむ。なら、尚更素の自分を出したほうがいいかもな。そうだ、泉さんが一曲作曲してみたらどうかな?クオリティとかは考えなくて良いから、泉さんにしか書けない、泉さんだからこそ意味がある。そんな曲を……」
俺の考えに泉さんは考え込み、
泉「私だけの……ホントに何でもいいのか……」
淳平「うん」
泉さんは考えると、
泉「壁を壊したいとは、私自身も常々思ってたんです。その提案。乗らせてもらいます」
そんな泉さんをみていたセラスは、
セラス「花ちゃん………」
花帆「何?せっちゃん」
セラス「すごいね。淳平さん……」
花帆「でしょでしょ!! 淳兄ぃは凄いんだから!」
そして、その日は夕方まで練習し、部活動終了時刻。俺達は久し振りに学生寮に戻ってきた。
寮母『久し振りです。4人とも』
淳平「お久しぶりです!」
梢「ご無沙汰しております」
綴理「やあ」
慈「お元気でしたか?」
寮母さんに挨拶する俺達。寮母さんも笑顔で返してくれる。
寮母『ええ。私は相変わらずです。申請は受けております。ゲストルームにご案内しましょう。卒業生ではありますが、淳平くんは別部屋をご用意しております』
淳平「ありがとうございます」
慈「え〜!?」
淳平「遊びに来りゃいいだろ?泊まりはダメだけどな」
慈「ぶ〜……」
寮母『ここはあくまで学校ですからね。部のメンバーと話したいことなどあれば、私に言ってくれれば許可しますので』
淳平「はい。ありがとうございます」
寮母『ふふ。では、ゆっくりしていってください』
そしてしばらく部屋でゆっくりする俺と梢たち。夕食が運ばれてきて各部屋で食べると、寮母さんに申請してみんなの元へ。
花帆「あ、みんな!センパイたちも!ようこそアタシの部屋へ!」
俺達は、花帆の部屋で集まった。
― つづく ―
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