蓮ノ空スクールアイドル録   作:松兄

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番外編:卒業生の帰り

昨晩、泉と色々話し、懐かれてしまった淳平。みんなから嫉妬の感情を向けられ、彼女であるめぐからはすごく怒られた。

そしてその日の夜は就寝し、翌日………。

 

ピピピッ!ピピピッ!ピッ!

 

淳平「ん、ふわぁ〜……」

 

スマホのアラームで目を覚ます淳平。アラームを止めて起き上がり、カーテンを開けて窓の外を見ると今日も快晴だった。

 

淳平「………だれか自主練習してるかな?」

 

他の布団を見ると、梢、綴理、慈の3人は寝ており、俺は着替えた後、在学時代に運動部が使っていたジョグとボトルが置いてあった場所に行き、それらを取るとそれに水を入れてスクールアイドルクラブが朝練をしていた場所に向かった。

 

淳平「……お、やってる」

 

さやか「フッ、フッ………」タッタッタッ

 

泉「さやか先輩早いね」

 

さやか「泉さんこそ」

 

体育会系の2人はやはり練習していたか。と、思うと2人はオレに気づく。

 

さやか「淳平先輩!」ダッ!

 

泉「先輩」

 

淳平「二人ともおは……よぉっ!?」ドゴオ!

 

さやかちゃんがロケットのような勢いで突撃してハグしてくる。ったく、

 

淳平「痛てて……ったく、危ないだろ?」

 

俺がさやかちゃんの頭を撫でて窘める。

 

さやか「だって……」

 

すると、

 

泉「さやか先輩のこんな姿、初めて見たね……」

 

淳平「お、泉、おはよ」

 

泉「おはようございます。先輩」

 

さやか「ムッ!」

 

するとさやかちゃんが顔を膨らませ、

 

さやか「なんで泉さんは呼び捨てで、私はそうじゃないんですか!!」

 

淳平「ええっ!?」

 

慌てる俺。……。

 

淳平「もしかして、"さやか"って呼んでほしかった?」

 

さやか「……はい」

 

ぷく〜っと、頬を膨らませるさやかちゃん。カワイイ。この膨らんだ頬をつついたらダメ?

 

怒られる未来しか見えないからやめとこ。

 

淳平「分かったよ。……さやか」

 

さやか「!! パァアアアッ!! はい!淳平先輩!」

 

太陽のような眩しい笑顔になるさやか。―――すると、

 

?「な〜にをやってるのかな〜?」ゴゴゴゴ

 

背後から、ドスの効いた低い声が。

 

淳平「ヒィッ!?」ビクゥッ!!

 

恐る恐る振り返ると、そこには額に青筋浮かべためぐが。

 

慈「ジュン! ジュンは、"め・ぐ・ちゃ・ん・の!"彼氏なんだからね!?」

 

淳平「分かってるよそんな事は!」

 

慈「じゃあなんで今ごろになって口説き落としてるわけ!?」

 

淳平「口説いてねえよ!」

 

慈「言い訳すんな!」

 

口論になる俺とめぐ。―――すると、

 

花帆「あ、さやかちゃん、泉さん。おはよ〜」

 

瑠璃乃「早いね〜。 ? どったの?」

 

セラス「い〜ずみ〜………?何かあった?」

 

あとから来た3人に状況説明。結果、淳平はみんなから大激怒された。「女心と言うものが分からなすぎる!」と。

 

そして朝の自主練後、朝食を食べた(のち)、俺たちは蓮ノ空を去る時間になった。

 

花帆「梢センパイ! 今回は来てくれてありがとうございました!」

 

さやか「綴理先輩も、また来てください!」

 

瑠璃乃「めぐちゃんもね!」

 

梢「ええ。見てるわ。花帆」

 

綴理「うん。もちろんセラといずのことも見てるからね」

 

セラス「はい!先輩!」

 

泉「ご期待に応えられるように精進します」

 

慈「ルリちゃんも頑張ってね!」

 

吟子「淳平先輩……やつれましたね」

 

淳平「どうやったら女心って理解できるようになる?分からない……」グスッ

 

小鈴「はわわわ……」

 

姫芽「いや〜、そればっかりは」

 

104期生の皆に慰められる淳平。そして、バスが到着した。

 

梢「それじゃあみんな。また!」

 

綴理「バイバイ」

 

慈「頑張るんだぞ後輩たちよ〜!」

 

淳平「…………」グスッ

 

バスに乗り込んだ102期生。みんなに見送られながら、バスは蓮ノ空前の停留所を離れ、金沢駅前停留所へと向った。

 

―――その車内で、

 

梢「まったく淳は……」

 

綴理「……………」

 

淳平「ゴメンナサイ……」

 

慈「昔っからホント変わんないよね。無自覚にそういうことするところ」

 

淳平「呼び捨てにするくらいなら問題ないかと思った」

 

梢「……あのね?女の子にとって好きな人に呼び捨てにされるって言うのはすごく特別な意味があるの。それを乱発されたらたまったもんじゃないわよ。特に淳は在学中に私たち全員が思いを寄せてたこと知ってるでしょ?」

 

淳平「はい。そんな特別なのか……」

 

慈「とにかく!次に女の子から呼び捨てにしてと言われたら、"絶対に"断ること!分かった!?」

 

淳平「分かりました……」

 

落ち込む淳平。

 

慈「……そう言えば、いつ向こうに帰る?」

 

淳平「ん、ああ。一度実家に寄る予定だったけど……」

 

慈「じゃあ………」

 

めぐはスマホで飛行機の時間を調べる。

 

慈「明日の午後3時の飛行機だね。アメリカのニューヨーク行きの飛行機」

 

淳平「ん、了解」

 

そんな事を話している間に、バスは金沢駅前に到着。

 

梢「またね!淳、慈!」

 

綴理「また会おうね」

 

淳平「おう!」

 

慈「今度帰ってくるときはお土産たくさん持ってくるからね!」

 

綴理「楽しみ」

 

そして、2人はタクシーで2人のシェアハウスの家に帰っていき、俺とめぐは駅の中に入り電車で能登行きの電車に乗る。幸いピッタリの時間の電車があった。

 

慈「久しぶりの我が家だー!」

 

淳平「母さんも帰ってきてるらしい。久しぶりに藤島家と日野下家で会えるかもな」

 

慈「大沢家がな〜。ルリちゃん居ないからな〜」

 

淳平「おじさんとおばさんにまあ、挨拶はしとこ?」

 

慈「うん!」

 

そして、電車に揺られ、淳平と慈は実家のある能登へと向かった。

 

 

― つづく ―




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