さやかが淳平のことを奪いに行くとスクールアイドルクラブのメンバーに宣戦布告した日の夜、場所はアメリカのカリフォルニア。日本は夜なのでこちらは現在昼間だった。
瑠璃乃「な……長かった……。いやー、果てしない道のりだった。聞くも涙、語るも涙の」
淳平と慈の幼馴染で、現在カリフォルニアに留学している瑠璃乃が、現在電車で釣りができる場所に向かっており、今最寄り駅で降りたところだった。
瑠璃乃「ただ、久々の休日に釣りがしたい。そんな想いが叶うまで、こうも時間がかかるとは。英語読めないし、道分かんないし、英語読めないし、釣りスポットも分かんないし、英語読めないし、調べづらいし、英語読めないし。カリフォルニア暮らしは大変だー。てゆか、この駅で本当にあってるよね?ね?合っててほしい!!」
瑠璃乃は願いを込めて叫ぶ。
瑠璃乃「さてさてここからはどうやって……うへー、わからーん。仕方ない……聞くか。……適当な道行く民に。あっ、すみませんすみませんすみませーん!!助けてえくすきゅーずみー!!」
瑠璃乃は適当な人を捕まえて、片言の英語で、ジェスチャーを交えながらなんとか聞く。
瑠璃乃「I……I、えーっと、ふぃっしゅ!I Fish Yeah!!」
瑠璃乃は竿のリールを巻くジェスチャーをする。文法は目茶苦茶だが、今のジェスチャーで魚釣りのことかと分かったその人は英語で教えてくれた。
瑠璃乃「おー……Go……ストレイト?まっすぐ?あっち!?いえーせんきゅーせんきゅーせんきゅー!!!せんきゅーしすたーいえー!しーゆー!!ハブアナイスデイ!!」
なんとか聞くことに成功した瑠璃乃。少し考え込む。
瑠璃乃「いやー……カリフォルニアに来て苦節2年ちょい。なんか、下手に頑張って英語で話しかけるより、日本語並べて相手に「やべぇ!なんか変なヤツ来た!!」って思われた方が無視されないことに気がついた。これはつよつよライフハックと、ルリ思う。ゆえに、ルリあり」
そして瑠璃乃は気を取り直し、
瑠璃乃「よーっし、目指せ釣りスポット!!ルリの楽しいソロライフinカリフォルニア!ここに新たな歴史を刻んじゃうぜー!」
そしてバスを乗り継ぎ、釣りスポットに到着した瑠璃乃。早速釣りをしようとしたら、見回りの人に止められた。
瑠璃乃「ん?何……え?ら、ライセンス……!?あれ、ライセンスって免許だよね。え、免許いるの!?釣り……あ、もしかしてなんかやばい魚とか釣ろうとしてると思われてるトカ!?あ、Iオンリーふぃっしんぐ!のーらいせんす!」
すると……
瑠璃乃「………!ノーライセンスノーフィッシング!?ば、ばかな……」
すると見回りの人は瑠璃乃に英語で大丈夫?と聞く。瑠璃乃もなんとく分かったのか……
瑠璃乃「あー、おーけーおーけー、あいしーあいしーおーまいがー」
落ち込む瑠璃乃を見て、見回りの人は何も言えず、去っていく瑠璃乃を見ていた。
瑠璃乃「釣りに免許必要なんだなぁ……知らなかったや。めぐちゃんとジュン兄ぃにこっちの魚とか見せてあげたかったなあ。めっちゃ牙とかあるやつ。目ぇカッと開いてるの。くわっと!……もうそろそろ帰国かー。帰ったら免許無しでめちゃめちゃソロフィッシングしてやる。あ、でもルリの入る高校全寮制なんだっけ。放課後釣りとかバッセンとかカラオケとか行っていいのかな」
気になった瑠璃乃はスマホで帰国後編入する学校。蓮ノ空学院について調べ始める。
瑠璃乃「全寮制……全寮制かー。派閥とかあったらやだなー。人は1人で生きるべきそうすべき。だいたい、集団行動ってものがよくないのだとルリ思う。できないわけじゃないけどさ、どうしたって気を遣ってばっかりで疲れてさ。ぎすぎすしたりするもんじゃん。一緒にいるみんながみんな仲良しなんて幻想ですよ幻想」
瑠璃乃は蓮ノ空の部活のページ見ると、スクールアイドルクラブの欄を見つけ、そこをタップする。
瑠璃乃「蓮ノ空スクールアイドルクラブ……ってことは、ここがめぐちゃんとジュン兄ぃの居るところかぁ。いや、めぐちゃんとジュン兄ぃは楽しいって言うけど、みんな仲良く頑張れるなんてしょせんは建前、で……」
ページの写真などを見ていくと、顔色がどんどん変わっていく。
瑠璃乃「………。あれ、あれれ?いやこんな……え?なんか、すっごく……楽しそうだぞぅ?」
瑠璃乃はコメント欄に書き込みをする。
瑠璃乃『ね、ね!めぐちゃんいつ復帰するの!?』
そして、
瑠璃乃「どうしよ。めぐちゃんとジュン兄ぃの言ってたこと、ちょっと分かる気がしてきちゃったな。え、凄いなスクールアイドル。不思議。なんか、人多いのに楽しそうかも。ちょっと、帰国楽しみになってきたなー!」
ー つづく ー
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