翌日の早朝、淳平が目を覚ますと慈が着替えてるところだった。
慈「あ、ジュン。おはよ〜」
淳平「おはよう。走ってくるのか?」
慈「うん。日課だからね」
淳平「俺も行くよ。体力落ちると嫌だし」
慈「なら一緒に行こう」
2人で練習着に着替えて家を出る淳平と慈。リビングに降りた時に母さんが朝ご飯の準備をしていたから一応どのくらいで戻ると断りを入れてから出てきた。
タッ タッ タッ
朝の街を颯爽と駆け抜ける慈と淳平。高校時代のおかげで体力も上々。朝のひんやりとした空気が心地よく、すがすがしい気分で走れた。
― 途中休憩中 ―
淳平「ほら、めぐ」
慈「ありがとジュン」
淳平が差し出したボトルの水を飲む慈。飲み終わると淳平に渡す。
淳平「ん」
預かると腰掛けのポシェットに片付ける淳平。ベンチに座って話す。
慈「昨日さ、ルリちゃんたち元気そうで安心した?」
淳平「? そりゃあな。時々テレビ通話で話してるけど、直に会うとやっぱり安心だわ」
慈「だよね〜。ジュンは泉ちゃんにまで手を出したもんね〜」
慈が嫌味を言うように言うと、
淳平「? 出したか?」
まったく分かってない淳平。
慈「はあ、もういいよ…。泉ちゃんに対してその気が無いのはよく分かったから…」
淳平「ありがとう?」
よく分からずに返答する淳平。何故かお礼だ。
慈「よし、じゃあ家に戻ろうか?」
淳平「そうだな」
2人は立ち上がると、来た道とは別ルートで家へと戻る。家に着いたのは10分ほど経ってからだった。
淳平「ただいま〜」
慈「戻りました〜」
淳平母&慈母「「おかえり〜」」
淳平父&慈父「「帰ってきたな」」
淳平&慈「「なんで居るの!?」」
何故か居る慈の両親に突っ込む2人。
慈母「なんでって…今日アメリカ戻るんでしょ?」
慈「そうだけど…」
慈父「俺は今日も仕事だから出る前に顔見ときたくてな」
慈「ふ〜ん…」
口では素っ気ないが、頬がヒクヒクしてる慈。
淳平(あ、コイツ…喜んでるな?)
一応親の愛情が伝わっているのか、内心では喜んでいそうな慈。
みんなで朝ごはんをいただいた。
―――すると、
淳平父「そう言えば慈ちゃんは今どうやって活動してるの?」
慈「あ〜、向こうのとある事務所に声をかけてもらえて、そこで。まだ曲はないんですけどね〜。そのうち自分で作ってネットにでもあげようかと」
淳平父「そうなんだ。淳平、しっかり守れよ?」
淳平「分かってるよ…」
味噌汁を啜りながらそう答える淳平。
慈父「事務所の人に迷惑かけるなよ?」
慈「かけてないよ?!」
慈母「だってあなたわがままだし……」
慈「酷い!!」
ショックを受ける慈。
淳平「大丈夫ですよ」
ここで淳平が答える。4人の親たちが淳平を見る。
淳平「めぐは自分だけのためのワガママは言いませんから。ワガママ言うときはいつだって必ず"誰かのため"が介在してますからね」
慈「つ////」
言われて顔を真っ赤にするめぐ。可愛いな。
淳平母&慈母「「あらあら…」」ニヤニヤ
慈父「淳平くんのこと大事にしろよ慈?」
慈「分かってるよ!!」
そして父親たちは会社にいき、淳平と慈は母たちに見送られてバスに乗り小松空港へと向かった。
― 小松空港 ―
慈「まったくママたちは…!」
淳平「まあまあ」
淳平は慈の頭を撫でる。
慈「?」
淳平「これからも、一緒に頑張ろうな」
慈「つ//// うん!」
アナウンス『15:30発、アメリカ・ニューヨーク行きの便が搭乗手続き開始となります。搭乗予定のお客様はゲートまでお越しください』
淳平「行こうぜ!」
慈「うん!」
そして飛行機に乗り、アメリカへと戻って行った淳平と慈。3月、蓮ノ空スクールアイドルクラブ主催のイベント、ブルームガーデンパーティーまでに、慈と淳平は更に成長する事を誓った。
― ブルームガーデンパーティー編につづく ―
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