"Bloom Garden Party"編、開始です!
EXストーリー第1話:再会
卒業生が蓮ノ空を一度訪れてから月日が経ち、花帆とさやか率いるスクールアイドルクラブは花帆の発案でみんなの夢が花咲く場所"
そのリハーサルと言うべきイベント、"
そしてこのイベントには、梢や綴理、慈、そして淳平。卒業生が帰ってくる。
セラスと泉が加わったスクールアイドルクラブと、卒業生の合同ライブなども企画があるためみんな張り切っていた。
――そして、遂に3月。
蓮ノ空の正面玄関には、満開の桜並木が咲き誇っていた。
花帆「四度目の、桜………。ついに来たんだね、この季節が」
この3月をもって、花帆は蓮ノ空を卒業する。
入学から色々なことがあった。出会い、別れ……辛い思い出に楽しい思い出。
様々なことを経験し、大人になった花帆。
花帆「ね、桜さん。あたしの3年間を、ずっと見守ってくれててありがとうね。どうかな? あたし、今は…きれいに、花咲けてる?」
花帆が桜を見上げて質問する。すると風が吹き、桜の枝がザアアアーーッと揺れる。
花帆「ふふっ。その答えは、あたしがいちばん分かってる。そうだよね」
微笑む花帆。
花帆「でもね。これからもっと、もーっと、大きく花咲くんだから。見ててよね? 今月の――、"Bloom Garden Party"を!」
花帆のその様子を見つめる、1つの人影があった。
――それは、
梢「――花帆!」
花帆「あ―――」
花帆が何よりも待ち望んでいた、大好きな先輩だった。
花帆「おかえりなさい! 梢センパイ!」
梢「わっ」
花帆が梢に駆け寄り胸のなかに飛びつく。梢は優しく花帆を抱きとめると、頭を撫でながら優しく窘める。
梢「危ないわよ……?」フフ
花帆「えへへ……」
優しい空気が包む。すると――、
梢「それに、『おかえりなさい』はちょっと気が早いんじゃないかしら」
花帆「えっ、じゃあなんて言えば!?」
梢「お久しぶり、とか。おはよう、とか………?」
そう言われると梢も言葉に迷うのか、よくわからない言葉が出てくる。
でも、花帆は笑うと。
花帆「ん〜〜………! でも、気持ち的にはやっぱり"おかえりなさい"です! 梢センパイが、蓮ノ空に帰ってきたんですよ!」
梢「帰ってきたわけでは……、でも、そうね。帰ってきたのよね、蓮ノ空に」
梢は、蓮ノ空の校舎を見上げる。
梢「花帆と、スクールアイドルクラブのみんなの下に」
花帆「はい! だから…おかえりなさい。梢センパイ!」
梢「ええ……ただいま、花帆」
こうして、2人はもう一度再会した。
花帆「では、部室に行きましょう、梢センパイ!」
梢「ちょ、ちょっと。私はもう、卒業生なのだけれど…… 勝手に校内に立ち入っても、いいのかしら?」
花帆「前は普通に来たじゃないですか!」
梢「あのときはちゃんと淳が申請してたのよ……」
すると、
淳平「大丈夫。今職員室で申請してきたよ」
校舎の方から歩いてくる人影。それは、日野下淳平だった。
花帆「淳兄ぃ!」
梢「淳!」
淳平「久しぶり。まあ、そういうわけで入っても大丈夫だぞ?」
花帆「だ、そうです。それに今はもう"Bloom Garden Party"の準備期間ですし、それに梢センパイは、梢センパイですから!」
梢「申請したのならいいけど、花帆はどういうことなの……?」
困った顔になる梢。だが、ふと優しい顔で笑い――、
梢「まったく……花帆は、相変わらず、花帆ね……」
すると、
さやか「花帆さーん!」
さやかの花帆を呼ぶ声。
花帆「あ、おはようー!」
花帆が振り向き挨拶を返す。すると、
綴理「おはよう、かほ」
花帆「綴理センパイだー! おかえりなさい!」
綴理「ただいま」
綴理は素直に花帆にただいまと返す。やれやれと言った顔の梢。
梢「あなたはなんの葛藤も覚えずに、そう言えるのね……」
綴理「? ボク、ただいまじゃなかった?」
さやか「いいえ、合っていますよ、綴理先輩! あなたの帰ってくる場所を作ることができて、わたしも嬉しいです」
綴理「さやのがんばってる姿、いつも見てたよ。それに、ボクのがんばってる姿も、いつも見ててくれたよね」
さやか「直接見ていたわけではありませんけど……でも、気持ちはいつもそばにいましたからね。こうして直接会って、言葉を交わせるというのはもちろん嬉しいですが。離れ離れの時期だって、お互いやるべきことを果たしていましたから――」
綴理「ぎゅ」
さやか「へっ!?」
さやかを抱きしめる綴理。さやかの顔は真っ赤だ。
綴理「今、そばにあるのは、気持ちだけじゃないね」
コイツ。いつからそんな口説き文句言えるようになった……。
さやか「あ、あの……。見ています…。 花帆さんと、梢先輩が………」
綴理「? るりとめぐもいるよ」
さやか「えっ!?」
いつの間にかさやかの背後にはめぐとるりちゃんが。ニヤニヤしながら2人を見つめていた。
慈「あーら。私たちのことは気にせず、ごゆっくり〜♡」
瑠璃乃「まだ3月なのに、あっついねえ〜」
花帆「あ、慈センパイ。おかえりなさーい」
慈「なんで私だけそんな、コンビニから帰ってきたみたいなテンションなの!?」
花帆「だって慈先輩、前にみんなで来た後の1月ごろに来たじゃないですか!」
そう。1月ごろにめぐの発表した曲。"ハロめぐ賛歌"が全世界で試聴数億超えの大バズリ。
日本でロケがあったので帰ってきており、ついでに蓮ノ空に顔を出していたのだ。
綴理「そうなの?」
梢「ひとりだけ……」
慈「たまたまだよ! 金沢でロケやるついでに寄っただけ。ほら、後輩ちゃん! 本物のめぐちゃんに感動して泣くがいい!!」
瑠璃乃「でも、それ言うならこずパイセンもFess✕LIVEの時に一度帰ってきてたよね」
さやか「綴理先輩も一度私に会いに来てくれましたね」
慈「は〜!? 私だけじゃないじゃん!」
プリプリと怒るめぐ。
梢「ま、まあそれはね……」
痛いところを突かれて焦る梢。
さやか「とはいえ、慈先輩がいちばん、離れていてもご活躍を耳にしますからね。なんだか久しぶりの感じがしなくて……」
瑠璃乃「姫芽も毎日動画流してるしねえ」
慈「ま、それならしょーがないか。さっきるりちゃんが泣いて喜んでくれたから、多めに見てあげるよ」
瑠璃乃「別にルリも泣いてはなくね?」
慈「うんうんそうだねるりちゃん♡」
淳平「そういうことにしとくか」
悪乗りする淳平。
瑠璃乃「泣いてないけど!? 泣いてないからね!?」
淳平に裏切られ、焦る瑠璃乃。
瑠璃乃「帰ってきたばっかりで、適当なこと言って……。もぉ。ジュン兄ぃまでめぐちゃんの影響受けちゃってるし……」
困り顔のるりちゃん。
瑠璃乃「めぐちゃんとジュン兄ぃが帰ってきてルリが笑顔になったんだから、それでよくない?」
慈&淳平「「!」」
慈「好き!」
淳平「よしよし」
二人してるりちゃんを抱きしめて甘やかしまくる慈と淳平。
瑠璃乃「なんなんだもう!」
花帆&さやか「「あはは(ふふふ)」」
その様子を見て笑う2人。
花帆「それじゃ改めて、センパイ方、部室にどうぞ! "あたしたち"の部室に!」
― つづく ―
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