第32話:定期テスト
月日はもう五月の末。あと数日で6月になるところだった。
教師「では、今度の定期テストの範囲はここまでだ。例年通り、40点以下は一週間の補習後、追試とするので、それが嫌ならしっかりと勉強しておくように」
そしてその日の授業が終わり、今日からテスト期間。そのため部活は全て休みとなる。
淳平「さてと……部屋に戻って勉強を……」
すると、教室内の全生徒が席を立ち……
男子・女子生徒『『淳平(日野下くん)!!勉強教えて!!』』
淳平「あ〜……」
去年通りの結果になった。
淳平「分かったよ……」
その頃……
花帆「あ〜テスト嫌だなぁ……」
さやか「花帆さん、仕方ないですよ。まあ、花帆さんが補習と追試になればその間は淳平先輩にアタックする人が減るのでなってくれても良いですけど?」
花帆「む!勉強するもん!!」
すると、
梢「あ、いたいた」
綴理「やあ」
花帆「梢センパイ、綴理センパイ?」
さやか「どうしたんですか?」
梢「良かったら、一緒に勉強教えてもらわない?いい先生がいるのよ」
花帆・さやか「「?」」
そして梢と綴理に連れられて花帆とさやかがやって来たのは2年生の教室。
花帆「ここ、2年生の教室ですよね?」
梢「見れば分かるわ……」
花帆たちが目にしたのは、
淳平「で、ここの数式がこの項に掛かってきて……ここまでで何か質問あるか?」
生徒たちは誰も手を挙げない。
淳平「よし、じゃあ次行くぞ?」
花帆「淳兄ぃ!?」
さやか「これはどういう……」
梢「淳、花帆さんと村野さんも勉強見て上げてくれないかしら?」
淳平「?いいぞ」
そして梢たちに連れられて2年生の教室に入る花帆とさやか。先輩たちは2人を「いらっしゃい」と、温かく迎えてくれた。
花帆「あ、あの……なんで淳兄ぃが教えてるんですか?」
梢「それはね……?淳が、この学校はおろか、日本でトップクラスの天才だからよ?」
綴理「うん。人に教えるのも凄く上手くて、先生の授業よりも分かりやすいって評判なんだ。だからテスト期間になると大人気なんだよ」
さやか「ええ?!」
花帆「うそ……」
すると、亮が2人に話しかける。
亮「嘘じゃないぜ?全国統一模試って知ってるか?」
さやか「え、えっと……3年生が大学入試のために受ける模試ですよね?」
亮「そ。淳平は去年、1年生の夏に先生に言われて、3年生に混じってそれを受けたんだけど、高1で全国でトップ10に入ったんだぜ?」
花帆「ええ?!」
梢「もしも淳平が高3だったら……って先生たちも驚いてたわね。そうだったら間違いなく全国1位だったと思うわ」
さやか「す、凄い……!!」
さやかは淳平を尊敬の眼差しで見つめる。
淳平「じゃあ、黒板を2つに分けようか。右半分が2年生。左半分が1年生のな?」
生徒『分かりました!!』
淳平「じゃあさやかちゃんと花帆は、今日は数学でいいか?」
さやか「はい。範囲はこちらになります」
淳平「ふむふむ。分かった。じゃあ始めるぞ!!」
そして、花帆とさやかちゃん。そして2年生ほぼ全員にその日ごとに教科を教え……一週間後、テスト当日。
教師「始め!!」
花帆(あっ!これ……淳兄ぃに教えてもらったところだ!!)
さやか(凄い……全部分かる!!)
2年生でも、
梢(これなら、今回もトップ10には入れるわね。まあ、間違いなく1位は……)
綴理(……やっぱり、ジュンは凄いなあ)
慈(ジュンに教えてもらったところ、全部出てるじゃん!!こんなの貰ったって!!)
その他の生徒たちも……
生徒((((((ありがとうございます淳平(日野下)様!!))))))
そして、テストが返されると、
1年生の1位はなんとさやかちゃん。総合得点は500点中488点。
さやか「やった!!」
花帆は……総合得点500点中、397点。そして1つも赤点はなかった。
花帆「やったぁー!!中学の頃じゃあ考えられないよ!!」
2年生は、
藤島慈 352/500 赤点無し
夕霧綴理 405/500 赤点無し
乙宗梢 481/500 赤点無し
そして……
日野下淳平 500/500 赤点無し。全教科満点。
廊下に張り出された結果を見た生徒たちは……
男子生徒「やっぱ凄えな日野下……」
女子生徒「日野下くんのおかげでまた部活に集中できるよ!!」
亮「淳平様だな!!」
慈「ほんとほんと!!」
淳平「おいおい……」
さやか(? あの女生徒だれでしょうか……?)
花帆(あ、あの人…梢センパイのお見舞いに来てた……)
梢「やっぱり淳は凄いわね……でも、」
綴理「うん。少し危ないかも」
梢と綴理は急いで花帆とさやかを撤収させた。
ー つづく ー
感想・評価よろしくお願いします!!