活動記録が更新されたので、『Dream Interlude編・能登は優しや土までも』を今日から数回に分けて更新します。
これは105期の蓮ノ空の夏休み頃。"Bloom Garden Party"の前振りとなる、"Sterling Bloom"すら影も形もなかった頃。
瑠璃乃「ん〜………」
瑠璃乃はスマホを弄り、とある動画を見ていた。
姫芽「どうかしたんですか?るりちゃん先輩」
瑠璃乃「ああ、これこれwith×meetsなんだけど。能登のスクールアイドルが地元のPR頑張ってるんだ。これを見てたらなんかルリも嬉しくなっちゃって。ほら、『能登はやさしや土までも』ってさ。この言葉はね、姫芽……ん?」
見ると、姫芽はショックを受けた顔で震えていた。
姫芽「そんな、るりちゃん……」
瑠璃乃「……なに?」
困惑する瑠璃乃。
姫芽「大丈夫です。るりちゃん先輩が誰を愛そうと、アタシは大丈夫です」
瑠璃乃「何をどんな勘違いをしてるんだ………」
戸惑いと『またなにか始まった……』という目で姫芽を見る瑠璃乃。
姫芽「ついにるりちゃん先輩も、推しを見つけてアタシみたいに一直線になってしまったんですね」
瑠璃乃「姫芽って結構特殊なんだよ……?」
姫芽「そんなことないですよ。誰だって好きなものには、一直線でいいんです!!」
瑠璃乃「そこだけ切り取るといいこと言ってる感じなんだよな………」
本当にそこ"だけ"を切り取ればいいことを言っている。
姫芽「アタシが選ばれなかったのはものすごくショックですけど………でもめぐちゃんより好きってことは絶対にないはずなので、それだけが心の支えです」
瑠璃乃は姫芽に『本当に分かってなさそうだな』と思い、クイズを出すことに
瑠璃乃「…………ルリちゃん理解度クイズ。はい、ルリとめぐちゃん、ジュン兄ぃの地元は?」
姫芽「能登は七尾市です!!」
瑠璃乃「はい、姫芽正解」
姫芽「やった。瑠璃ちゃん先輩やめぐちゃんせんぱいのことで私が分からないことなんてないんですからね……あれ? もしかしてるりちゃん先輩、地元のスクールアイドルだから見てたって感じですか?」
瑠璃乃「そう!!」
姫芽「だったら先に言ってくださいよ〜。あ〜びっくりした」
瑠璃乃「切れそう。充電」
充電の他に怒りもプッツンしそうだ……少しだけ。
姫芽「じゃあ、コラボの打診とかしてみます? きっと大聖女からのオファーならみんな喜んで飛びつきますよ」
瑠璃乃「…………」
姫芽「瑠璃ちゃん先輩?」
瑠璃乃「実はこの子たちを見始めたのって、ルリがこの子たちからメッセージもらったからなんだよね」
姫芽「大聖女にオファーとは……アタシにはできない!」
瑠璃乃「ルリが能登出身だって知ったらしくて、『一緒に能登を盛り上げてくれたら嬉しいです』ってさ」
姫芽「………………」
瑠璃乃「できることがあるならやりたいと思った。でも今能登に住んでるわけでもないルリができることなんてあるのかなって」
瑠璃乃は能登出身だが、今住んている場所は蓮ノ空。つまり金沢。
姫芽「なるほど……らしくないですね!」
瑠璃乃「うえ!?」
姫芽「ヒーローなら自分の立場なんて考えずに突き進んでいいんですよ!!」
瑠璃乃「そうだね。姫芽の言う通りだ」
姫芽の言葉に背中を押される瑠璃乃。
姫芽「そう、蓮ノ空が誇る大聖女だということは一旦忘れてるりちゃん先輩の思うようにやっていいんです!!」
瑠璃乃「姫芽の言う通りじゃなかった。でも今のルリが、能登のためにできることか……」
考えるルリ。すると、
瑠璃乃「そうだ、あの曲を作ろう!!」
姫芽「何か思いついたんですか?」
瑠璃乃「こうしちゃいられない! ルリ、ちょっと出てくるね!!」
― つづく ―
地元である能登のために動くことを決めた瑠璃乃。
あの曲とは―――?
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