蓮ノ空スクールアイドル録   作:松兄

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『能登はやさしや土までも』③

 

 

 瑠璃乃率いる御一行様。続いてやってきたのは―――、

 

瑠璃乃「さて、能登町からくるっと周って、続いてやってきましたのは……"巌門(がんもん)"!! 能登自慢の自然がとっても感じられる場所だよ!」

 

 目の前に広がる景色は―――、

 

吟子「これは………」

 

泉「絶景だね」

 

小鈴「綺麗な海に遠くまで続く海岸線の大地。やっぱりこうやって波が強い海は強そうでいいですよね!!」

 

瑠璃乃「うん。小鈴ちゃんはこういう海の方が好きそうだと思って」

 

小鈴「はい、能登町の方の海岸も穏やかで綺麗でしたけど、徒町はこっちの方が好きです」

 

 気に入った様子の小鈴。

 

泉「同じ能登の海でも、これほど表情が変わるんだね」

 

瑠璃乃「能登は大きいからね。景色も 1 つじゃないのだ。風も香りも強く、海と山の呼吸を感じさせる」

 

泉「ここで自然が感じられるという言葉にも納得だ」

 

瑠璃乃「そこまで言ってもらえると本当に嬉しいな。ルリがここを好きなのは、この自然の迫力が逆に落ち着くからなんだ。何て言うか? ルリのちっぽけで悩みなんて全部大したことないなって思えるというか」

 

泉「なるほど。これが落ち着くか……面白い発想だ」

 

瑠璃乃「そう! この能登の自然は優しいよ」

 

泉「瑠璃乃先輩みたいだね。大きく強く。そして優しいのなら」

 

瑠璃乃「ありがとう」

 

 すると、海に小鈴があるものを発見したり

 

小鈴「瑠璃乃先輩、瑠璃乃先輩! 船が出ているみたいですよ!!」

 

瑠璃乃「遊覧船が出てるんだ。ちょっと揺れるけど、みんなで乗っていかない?」

 

小鈴「ちぇすとー!」

 

吟子「小鈴は言うまでもなくって感じだね」

 

泉「私もぜああぜひ体験したい。ここから見える景色も壮観だが、きっと海からの景色もまた 1度見ておくべき、絶景になるだろうから」

 

瑠璃乃「よし、じゃあレッツ遊覧船!!」

 

 そして、30分ほどの遊覧船での、海から見た能登の浜辺を見た4人。

 船を降り、先程の場所に戻ってきた。

 

 

小鈴「ちぇすとー! やっぱり船はいいよね! この大きな海にチャレンジしてる感じがする」

 

泉「なるほど。小鈴さんほどになると、挑む相手がこの海原になるのか……私も精進しないと」

 

吟子「瑠璃乃先輩、連れてきてくれてありがとうございました」

 

瑠璃乃「こちらこそ来てくれてありがとう。でも、気に入ってもらえたってことかな?」

 

吟子「それもありますけど。やっぱり今回先輩が歌詞に書いていた、『海も山も綺麗』程度じゃあ、この景色は語れませんよ。能登に、もっと胸を張りましょう。能登の良さは私も保証します」

 

瑠璃乃「そうだね。ありがとう。ルリの大好きなこの景色をみんなに背中を押してもらえた。この景色は、ちゃんと歌詞にする」

 

 

 そして、次にやってきたのは―――、

 

瑠璃乃「ということで、ここが本日のラスト! 《コスモアイル羽咋》にやってきました!!」

 

吟子「ここ知ってます。宇宙の所ですよね?」

 

瑠璃乃「うんうん、コスモアイル羽咋はね、本物の宇宙船がある、宇宙科学博物館なんだよ」

 

泉「お、本物の宇宙船……」

 

小鈴「わ、泉ちゃんが食いついた!」

 

泉「宇宙を目指すというのはある種人類のあくなき情熱による所業だからね。是非見てみたい」

 

小鈴「確かに面白そう!」

 

瑠璃乃「それにね、そもそも白石はUFOの街なんだよ」

 

吟子「UFOの街……?」

 

 UFOの街という言葉に首をかしげる吟子。

 

瑠璃乃「そう! 羽咋市では、3人に1人がUFOを見たことがある。なんてアンケートもあるんだ」

 

泉「空気が変わってきたな……」

 

 オカルトが大の苦手な泉が反応する。

 

瑠璃乃「ここには目撃レポートなんかも数多く寄せられていてね。ワクワクするよ」

 

小鈴「すごい! UFOは実在したんですね!!」

 

瑠璃乃「ルリも初めて家族やジュン兄ぃとめぐちゃんで、来た時感動したんだ!」

 

吟子「胡散臭い……」

 

瑠璃乃「ま、ひとまず見物してみようか?」

 

 

 そして、《コスモアイル羽咋》に入館し、見学して回る4人。

 

 本物の宇宙船の展示や、NASAから貸し出された備品の展示など、その手のものが好きな人なら唸るであろうものが展示されていた。

 

 ……それと同時に、UFOの目撃レポートも。

 

 そして、見終わって外に出てきた4人。

 

瑠璃乃「どうだった?」

 

泉「UFO云々はともかくとして本物の宇宙船だったり、NASAから借りてる。いろんな機材だったりはすごかったね。ああ、とても見ごたえのある場所だった。このシアターもまた、星空に見せられる思いだったよ」

 

瑠璃乃「あれ、UFOは」

 

泉「ダメというわけではないんだが」

 

吟子「そ…総じて楽しい時間でしたよ」

 

瑠璃乃「いるもん……UFO」

 

 ショックを受ける瑠璃乃。

 

小鈴「瑠璃乃先輩! 徒町たちも、UFO発見チャレンジできますかね?これから毎週羽咋市に来て!」

 

瑠璃乃「っ! できるよ。一緒に探そう」

 

泉「さすがは小鈴さんだ」

 

吟子「そんなまとめでいいの? これ……」

 

 

 そして、金沢まで帰ってきて、蓮ノ空までのバス待ちの鼓門前―――。

 

 

小鈴「能登はとても広かったね」

 

瑠璃乃「本当はもっともっとたくさん案内したい場所はあるんだけど、一度に巡ることを考えたら絞らないといけなくてね」

 

吟子「それでも 1 日がかりでしたね」

 

泉「広さを実感するという意味でもとてもいい予定だったのではないかな」

 

瑠璃乃「楽しんでもらえたなら嬉しいよ。本当に。地元を楽しんでもらえるってるっていいね」

 

吟子「わかりますよ。瑠璃乃先輩。少なくともこの旅程で改めて、能登が唯一無二の場所だということは伝わりました。本当にいいツアーでした」

 

泉「だね、私なんかは特にあまり自然と馴染みのない生き方をしてきたからね。金沢から少し北に行くだけで、こんなにも初めて見る景色を拝めるとは思わなかったよ」

 

小鈴「案内してもらえて本当に良かったです。瑠璃乃先輩は、能登大観光を作る参考になりましたか?」

 

瑠璃乃「うん、なったと思う。改めて大好きな地元を巡れたこともそうだし、みんながちゃんと感動してくれる場所だって、背中を押してもらえたから」

 

吟子「はい、胸を張ってください」

 

泉「是非とも1度は足を運ぶべきところだよ」

 

瑠璃乃「うん、ありがとう」

 

小鈴「それじゃあ、瑠璃乃先輩! 能登大観光、とっても楽しみにしていますね!」

 

瑠璃乃「頑張るぞ〜!」

 

小鈴「ちぇすとーー!」

 

瑠璃乃&吟子&泉『ちぇすとーーー!』

 

 

― つづく ―




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