蓮ノ空スクールアイドル録   作:松兄

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『陽ノ下に咲く蓮』②

 

 

 翌日―――、金沢駅前。

 

花帆「よし、それじゃあふたば。今日1日、よろしくね?」

 

ふたば「うん。でもどこに行くの?」

 

花帆「それはね、まずは頼んだよ。さやかちゃん」

 

さやか「はい、頼まれました」

 

ふたば「?」

 

 

 そしてやってきたのは―――、

 

 

 

 ― 健民スポレクプラザ・アイスリンク ―

 

ふたば「あ」

 

さやか「さあ、ふたばさん大丈夫ですよ。私が手を引いていますから」

 

ふたば「うう。よろしくお願いします」

 

 初めて立つスケートリンクで、足をプルプルと小鹿のように震えさせながら、必死にバランスを取るふたば。

 

花帆「でもごめんね。小鈴ちゃん、泉ちゃん、こんな忙しい時期に妹のことを巻き込んじゃって。綴理先輩と梢先輩も、ありがとうございます」

 

小鈴「いえいえ。普段から花帆先輩にはお世話になっておりますから

 

泉「そうだね。それはその通りで実際最近はブルパに向けて走り回っていたからね。たまにはこんな日があってもいいじゃないか。忙しさには慣れているけれど、穏やかな日は貴重だからね」

 

綴理「ボクたちだって、蓮ノ空にいたとき、かほにはすごく助けられていたんだから、あたりまえだ」

 

梢「そうね。妹さんの喧嘩、解決するといいわね」

 

花帆「はい! ありがとうございます!」

 

小鈴「そうですね。遊びなくしてスクールアイドルなし。徒町も、妹さんおもてなしチャレンジ大成功を目指して頑張ります!」

 

 そして、スケートを楽しんだふたばちゃん。時間はお昼時だ。

 

ふたば「あ〜、楽しかった〜。スケートなんて、初めてやったよ〜」

 

泉「さてと、お昼どき。ということは、小鈴さんが連れて行く場所は決まっているのかな?」

 

小鈴「うん。綴理大先輩とも相談したんだけどね、運動してお腹を空かせた。後は決まってるよ!」

 

綴理「おー」

 

 そしてやってきたのは近江町市場。ふたばちゃんはのどぐろ定食。他もそれぞれ好きなものを食べ、綴理は大好きなおでんをいただいた

 

ふたば「ここ、美味しかった」

 

小鈴「そう言ってもらえると案内した甲斐があるな」

 

ふたば「金沢の、"のどぐろ"ってお魚、双葉も食べてみたかったんだ。小鈴ちゃん、ありがとう」

 

小鈴「どういたしまして。それにしても本当に大きくなったよね。双葉ちゃん」

 

ふたば「え、そう?」

 

さやか「私は去年の竜胆祭以来ですが。もう中学生ですもんね」

 

花帆「中身はお子ちゃまのままだよ。みのりが来るなら自分はブルパ行かないなんて言うんだもん」

 

ふたば「お姉ちゃん、聞こえてるよ」

 

花帆「大人はだだこねたりしません」

 

梢「そう………」

 

花帆「め、めったにしませんもん!」

 

泉「それじゃあ、双葉ちゃん、最後はお姉さんと梢先輩が、ライトアップされた夜の金沢城を案内してあげようか?」

 

梢「ふふ。楽しみね」

 

ふたば「あ、は、はい。お願いします。泉先輩、梢先輩」

 

梢「きっといい思い出に残るわ」

 

泉「さあ、こっちだお姫様」

 

さやか「泉さんと、梢先輩はさすがですね」

 

ふたば「お姉ちゃんも先輩たちみたいな大人になれるといいね」

 

花帆「こ、梢先輩はともかく! 泉ちゃんよりあたしの方が年上だからね!?」

 

 

 そして、金沢城を見た後、蓮ノ空に帰ってきた花帆たち。

 

 ― 蓮ノ空・寮のラウンジ ―

 

花帆「せっちゃんたちは手取フィッシュランドに行ってきたんだ」

 

セラス「うん、この6人でね」

 

慈「ジェットコースターやゴーカート、釣り堀にも行ったよ」

 

吟子「みのりさん、しっかりしてて手がかかりませんでしたから」

 

花帆「ありがとね。せっちゃん、吟子ちゃんも。みのりもすっかり上機嫌。喧嘩してたことも忘却の彼方に違いないね」

 

吟子「ていうか、『そもそも何で喧嘩したの?』って聞いたら……」

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

みのり「みのりは勉強頑張ってるのに、部活やってる双葉ばっかりチヤホヤされてるから」

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

吟子「って、言ってて」

 

瑠璃乃「姉妹あるあるなのかな〜って」

 

慈「姫芽ちゃんはどうだった?」

 

姫芽「私は、お姉ちゃんと年離れてますからね〜。喧嘩とかほとんどしたことなくて」

 

花帆「さやかちゃんもそんな感じだったみたい」

 

綴理「すずは、またちょっと違うって言ってたね」

 

梢「末っ子で、お姉さんたちに可愛がられてきたって言ってたものね」

 

花帆「でもでも、機嫌は良くなったんだよね?」

 

慈「ひとまず気晴らしはできたと思うよ。ずっとはしゃいでたしね」

 

瑠璃乃「小学校から中学校に上がると考えなきゃいけないことをいっぱい増えて大変だよね。反抗期とかもあるし……」

 

姫芽「え、ルリちゃん先輩にもあったんですか? そういう時期」

 

瑠璃乃「周りがピリピリしてた時期はバッテリーの減りが激しくなってたよ」

 

吟子「瑠璃乃先輩本人には来なかったやつですね。それ」

 

花帆「ま、これでみのりのことは心配いらないかな? ありがとね。双葉もすっかり機嫌よくなったみたいだし、明日は新幹線の時間まで私が2人をカフェにでも連れて行くから、みんなはブルパの準備進めてて」

 

瑠璃乃「大丈夫そう? ルリたち、一緒に遊んだだけだったけど」

 

花帆「うん、バッチリ!」

 

淳平「……………」

 

花帆「ん、どうしたの淳兄ぃ?」

 

淳平「そんな単純な事かな……」

 

花帆「え?」

 

 

― つづく ―




スクールアイドルクラブの面々や卒業生と遊びに行ったふたばとみのり。

果たして、その胸の中は?
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