もう三ヶ月で、蓮ノ空のアニメですね。楽しみですな。
― 夕方・金沢駅《北陸新幹線》乗り場 ―
みのり「お姉ちゃん、間に合わなかったね……」
ふたば「帰るよ。みのり」
みのり「でも……」
ふたば「これ以上お姉ちゃんを困らしちゃだめだよ。また子供扱いされるんだから」
そして、2人が新幹線に乗り込もうとした瞬間――
花帆「待って! ふたば、みのり!!」
花帆がギリギリで到着した。
みのり「お姉ちゃん…セラスちゃんも?」
セラス「私はお土産届に来ただけ。それより」
花帆「あのね、ふたば、みのり……」
花帆は、息を整えると、
花帆「私、応援するから」
ふたば「え?」
花帆「頑張ってる2人のこと、ずっと応援する。報われなくても誰も認めてくれなくても、でも私は応援するからね。もし全然花咲けなくて不安だったり、寂しくなっても、私は頑張ってる人のことが、好きだから」
花帆「蓮ノ空に来て分かったんだ。みんな…みんな頑張ってた。自分を変えようと、苦しくても精一杯もがいて。辛いことがあっても前に進もうとして。頑張って…勇気を出して、1歩を踏み出した。そんな人たちのことが私は大好きだから!」
ふたば「お姉ちゃん…!」
花帆「2人のことも、当たり前だよ。いつでもメッセージ送ってね。電話でもいいからね。頑張ってる2人のこと、少しでも支えたいって思うから。もし自分のことを何もないって落ち込む日があっても、もし頑張った先に、どうすれば花咲けるか分からなくなっても、忘れないで? 私が信じてるから。2人よりもずっと 2人のこと…愛してるからね!!」
ふたば「………うんっ!」
みのり「お姉ちゃん、またね! ブルパ…楽しみにしてる!」
ふたば「うん。私も!」
そして、二人を乗せた新幹線は出発していった。
セラス「応援する……か。それが、はなちゃんの答えなんだね」
花帆「うん。未来が不安で、頑張る自分のことが信じられなくなった時、『このままでいいのかな?』って悩んじゃう日に、私が言ってあげたい。私は、そんなあなたのことが大好き……」
花帆「今も頑張ってる、全ての人が大好き!! ……そっか。私、今までずっとずっと…同じこと歌ってたんだ。今まで作った曲。形を変えて表現を変えて応援しているよって」
セラス「私もそう思う。はなちゃんが歌ってたのは努力の肯定。人生の肯定だよ」
花帆「ねえ、せっちゃん。私、この言葉もっとみんなに伝えたい。今も頑張ってる。みんなに届けたい! 正しいかどうかはわかんないし、気休めかもしれないけど。でもこれが私の気持ち。これが、日野下花帆の高校生活。最後に伝えたい思いだから!」
セラス「はなちゃんの歌、きっとたくさんの人の心に届くよ。小さい頃の私にも絶対!」
花帆「今度は私が、みんなの…『雨と風と太陽』に、なるんだ!」
そして、それから数日間が経ち、3月月末、"Bloom Garden Party"当日がやって来た。
ふたば「お姉ちゃん、ふたばが来たよ」
みのり「みのりもいるよ」
花帆「ふたば、みのり! ブルパに来てくれたんだ!」
ふたば「当たり前でしょ?約束したもん!」
みのり「ねえねえ、お姉ちゃん。みのり、こないだ学年1位になったんだよ? 国語だけだけど!」
花帆「え、すごい! さすがみのり! 私の妹!!」
ふたば「あ! こら抜け駆け!!」
みのり「ふふふ……」
セラス「こらこら、はなちゃんは忙しいんだからまた後でね」
ふたば「セラスちゃんはいいじゃん! お姉ちゃんといつも一緒なんだから!」
みのり「セラスちゃんはずるい! ずるいずるい!!」
セラス「ずるくない! 私だって、今日でお別れだもん!!」
そんな様子を見ていたみんなは、
さやか「でも、よかったですね。仲直りしたみたいです」
瑠璃乃「これでブルパに挑めるね。ミラクラパフォーマーの時間も迫ってますし、急ぐか〜」
吟子「さ、先輩方も、運営本部に向かわなくっちゃですよ」
さやか「そ、そうですね。綴理先輩のお弁当も持って、今からお仕事なのに…」
吟子「まあ、結局花帆先輩の作った曲を披露する機会がなかったのは残念だったけれど…」
花帆「大丈夫! なんとかするから!!」
吟子「なんとかってなんなんですか? 今日が最後の日なんですよ……。全く、でも……本当に、ちょっと残念です」
小鈴「ね? すごく良かったですもん!」
花帆「あはは。みんなにも手伝ってもらったのにごめんね?」
吟子「別に、それはいいんですけど……。私も気持ちを込めたつもりでしたから」
花帆「吟子ちゃんも、応援したい人がいたの?」
吟子「それはまあ」
みんなが、呆れたような、でも笑いながら花帆を見る。
花帆「?」
吟子「花帆先輩の作った歌が、頑張ってる誰かを応援する歌なら、別に構いませんよね? いつも頑張って、誰かを花咲かせようと駆け回ってるそんな花帆先輩のことを応援しても」
花帆「ッッ!!」///
花帆が、照れたように顔を赤く染める。
花帆「……うん! 私、これからも頑張るね! 私も…、頑張ってるみんなのことが、大好きだから!!」
― つづく ―
ふたばとみのり、仲直りできてよかったです!
【蓮ノ空スクールアイドル録・Act.2】開演まであと少し。よろしくお願いします!!