ご了承下さい
今日はいよいよ蓮空祭当日、あれから、スクールアイドルクラブで披露する曲を練習しながら、各クラスで出す出し物をクラスの皆で作ったりして準備を行っていた。
花帆とさやかちゃんのクラスはコスプレ喫茶。
梢と綴理のクラスはチュロス屋。
そして俺のクラスは焼きそば屋台だ。
各学年各クラス全て準備は前日に全て完了し、いよいよ今日開催だ。
そして午前9時。蓮空祭の開催の時間となった。
運営委員『それでは!蓮空祭、開催です!!』
それと同時に校門が開き、外部からのお客さんが一斉に入って来る。地元の中学生や他の高校の生徒も来ており、早速大賑わいを見せていた。
ー 焼きそば屋 ー
淳平「ほっ!亮、パックに詰めてくれ!」
亮「オッケー!……ハイお待ち!」
そして焼きそばを中学生二人組に渡す。その隣では……
慈「はい笑って〜!撮るよ〜!」パシャッ
中学生「ありがとうございます!ハロめぐチャンネルこれからも見ますね!」
慈「応援してくれてありがとね!バイバ~イ!」
慈が凄まじい客寄せになっており、どんどんお客が押し寄せてくる。
慈「このまま最優秀店舗賞はいただきだよ!!」
淳平・亮・クラスメイト「「『おう!!』」」
その頃〜
ー チュロス屋 ー
梢「お待たせいたしました。熱いので気をつけてくださいね」
綴理「……なんかお客さん少ないね」
梢「そうね、どうなってるのかしら……」
男子生徒「乙宗さん夕霧さん、原因を調べに行ってくれないかな?俺たちだけで充分回せそうだからさ」
梢「ええ、分かったわ。綴理、行きましょう」
綴理「おおー」
同時刻、
ー コスプレ喫茶 ー
花帆「お待たしましたー!えっ、写真ですか?そういうのは……そんなしょぼんとした顔されると……えっ、あたしのファン?!……分かりました!日野下花帆、一肌脱ぎましょう!」
そして花帆は写真撮影に応じた。すると、
さやか「花帆さん!それされるとお客さんの回転が悪くなってしまうので控えてください!」
花帆「でも、応援してくれる人を邪険にするなんてできないよ……」
さやか「気持ちは分かりますが……えっ?学級長?……たぶん写真撮影してほしいって言う人はわたしと花帆さんだけだろうからわたしたちはそっちに集中してくれ?良いんですか?……最優秀店舗賞取るため……?分かりました」
花帆「よーし! 蓮ノ空1年生スクールアイドル、日野下花帆と村野さやか!写真撮って良いよー!!」
するとお客様の歓喜の声。スマホを向けて一斉に写真を撮るお客様。
さやか「もー恥ずかしいですけど……分かりました。覚悟を決めます!!」
すると、お店に家族で来ていた3歳くらいの小さいお子さんが花帆に近づいていくと、途中で倒れてしまった。
花帆「あっ!大丈夫!?」
花帆は急いで駆け寄る。子供は泣きそうだが、花帆は優しく頭を撫でてあげて
花帆「よしよ〜し。いい子いい子……」
すると子供は泣き止み笑顔になった。これには他のお客様もびっくり。子供は急いで保護者が抱きかかえ、「すみません……」と謝ってくる。
花帆「いいえ。泣かなくて偉かったね〜?」
花帆は子供の目の前に指を差し出して握らせて遊ばせる。するとよりいっそう笑顔になる子供。
さやか「花帆さん……凄い!」
クラスメイト・お客様『『和むわぁ……』』
全員の心が平和になった瞬間だった。
するとしばらくして10:30になり、
学級長「日野下さんと村野さん休憩入って良いよ!」
花帆「分かりました!さやかちゃん!梢センパイたちと淳兄ぃの所行こう!」
さやか「はい!」
そして2人はそれぞれのクラスに向かった。
・・・・・・・・・・・・・
花帆「梢センパイたちいなかったね?」
さやか「この時間は仕事のはずですけど……あっ、淳平先輩たちの屋台見えてきましたよ?」
花帆「ホントだ……って何この行列!?」
そこには、凄まじい大行列と焼きそばを急いで作る淳平とその他のクラスメイト。パック詰めする女生徒に会計する生徒。そして写真撮影に応じる謎の美少女(花帆たちはまだ知らない)がいた。
花帆「あっ、梢センパイ!」
梢「花帆さん……。私たちのクラス、なぜかあまり人が来なくてね。原因を探してたのだけれど……すぐに見つかったわ……」
綴理「……………」
さやか「あの写真撮影してる人、去年のスクールアイドルクラブに居たっていう……」
梢「……
花帆「藤島慈……」
綴理「うかつだった……。めぐは小さい頃タレントやってたの忘れてた。今でもファンは一定数いるんだった……」
さやか「えっ?タレント!? 芸能人!?」
梢「だった……というなら正解ね」
慈「ジュン!これで最優秀店舗は私達の物だよ!」
淳平「おう!!」
花帆「む、なんか仲良さそう……」
梢「それはそうよ。2人は幼馴染だもの」
花帆・さやか「「幼馴染!?」」
綴理「去年から気持ちが変わって無ければ、めぐもジュンの恋人の座を狙ってる……」
さやか「え………?」
花帆「あたしたちだけじゃなかったんですか!?」
梢「ええ……。まあ、探せばもっと居ると思うわよ?」
花帆「うう〜……さやかちゃん、戻るよ!」
さやか「へ?!」
花帆「あたしたちが最優秀店舗取って、あたしとさやかちゃんの魅力のほうがあのセンパイに勝ってるって証明しないと!!」
さやか「花帆さん……そうですね!分かりました!」
そして2人はクラスに戻っていった。
梢「あっ……まったく。凄い行動力なんだから……」
綴理「どうするの?」
梢「決まってるでしょ?私たちも戻って対策考えるわよ!!」
綴理「おー」
そして、蓮空祭の午前中は無事に終わった。
ー つづく ー