蓮ノ空スクールアイドル録   作:松兄

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前の話の前書きで行った通り、今回からあの子が参戦します。

それでは始まります!!


第九章 ルリ・エスケープ
第44話:襲来!歳下幼馴染!!


蓮ノ空がもうすぐ夏休みに入る前。気温もどんどん暑くなり、夏の到来を感じさせる季節になった。

 

そして今、カリフォルニアから予定よりひと足早く帰国し、金沢へとやって来た少女がいた。

 

瑠璃乃「ついにやって来たよ……蓮ノ空!ルリ、1年半ぶりの日本!意外と、これは、ナルホド……やや暑いかも!」

 

瑠璃乃は久しぶりの日本の夏に手で顔を仰いでぼやく。

 

瑠璃乃「ていうか、フツーにカリフォルニアより暑くね?蒸し蒸ししてるってゆーか、ジメジメしてるってゆーか。すぅー……はぁー……。うん、ニッポンの夏、って感じする」

 

すると、外国人が瑠璃乃に話しかけてきた。

 

瑠璃乃「ん?え?ルリにご用ですかい?はいはいなんでしょ、外国からのお客さま!」

 

話しかけてきた外国人は、瑠璃乃に道を聞いてきた。

 

瑠璃乃「ここから金沢市に行くには、どーすればいいか、って?えーっとね、ウェイト!リトルウェイトプリーズ!」

 

そして瑠璃乃は落ち着いてボディランゲージを交えた身振り手振りで道を教える。文法は壊滅的だったから

 

瑠璃乃「えーとえーと!ディス!ディスウェイ!ゴーストリート!オーバー!いえすいえす!オッケーオッケー!ゴー!センキューセンキュー!おーいえーす!ゆあうぇるかむ!」

 

なんとか瑠璃乃が伝えることに成功すると、

 

瑠璃乃「お、これは、もし金沢駅に向かうなら、タクシーで一緒に行こうかって誘ってくれてる感じ……?ん〜!せんきゅせんきゅ!バイバイ!ぐっばーい!ぐっどらっく!はばないすでー!」

 

そして外国人は去っていき、瑠璃乃が残された。

 

瑠璃乃「ふぅ……。送ってもらえばよかったかなあ。でも、密室の車内はかなりムリめ。いつ充電切れるか、分かんないし。はあ……、ルリはひとりでまったり、バスでいこー。でも、楽しみだなあ。蓮ノ空スクールアイドルクラブ。久しぶりにめぐちゃんとジュン兄ぃに会えるし……、……楽しいことが待ってると、いいなぁ」

 

そして、瑠璃乃はバスに乗り金沢駅を目指し、そこから蓮ノ空学院に向かった。

 

その数十分後、蓮ノ空スクールアイドルクラブ部室。

 

花帆「一緒のステージにあがった梢センパイと綴理センパイ、すごかったですねぇ〜……」

 

梢「ええ、ありがとう……。でも花帆さん、そう言ってくれるのは嬉しいけれど……」

 

さやか「あれから、結構な日が経ちましたよ?」

 

花帆「あたしの瞼の裏では、つい5分前のことのように〜……」

 

綴理「記憶力いいね。賢い」

 

梢「そういう話かしら!?」

 

さやか「実際、チャンネル登録者数はグングン増えてるみたいですね」

 

さやかが自身のスマホのスクコネのアプリを開き、梢のチャンネルの概要を開く。

 

花帆・さやか「さすが梢センパイ!/さすが梢先輩です」

 

梢「どうして張り合うの、あなたたち」

 

綴理「さすがこず」

 

梢「あなたまで、やめなさい!」

 

さやか「梢先輩も、すっかり元通りですね」

 

梢「……そうね、さやかさん。色々と迷惑をかけてしまったけれど、本当にありがとうね」

 

さやか「いえいえ、そんな、こ、梢先輩」

 

花帆「ふたりもすっかり仲良くなったみたいで、嬉しいです。だからあたしはー、この調子で新入部員が入ってきてくれないかなーって思っているんですよ!」

 

さやか「新入部員?」

 

花帆「うん。だってDream Believersって、本当は3ユニットで歌う曲なんでしょ?」

 

さやか「ああ、そういうことですか」

 

花帆「ね!だったら、部員が増えたら、パーフェクトなDream Believersができるんだよ!そんなのどうなっちゃうんだろー!」

 

さやか「きっと、もっともっとすごいことができるかもしれませんね!」

 

綴理「もう1つのユニット、かぁ」

 

梢「……。どちらにせよ、来年になれば新入生が入ってくるんじゃないかしら」

 

花帆「えー!待てませんよぉ!どこかに新入部員落ちてないかなあ……。あ、綴理センパイって実は三つ子だったりしませんか?」

 

さやか「なに恐ろしいことを言い出すんですか」

 

梢「悪夢だわ」

 

綴理「ボクなんなの」

 

さやか「それよりも、淳平先輩遅くないですか?」

 

梢「ああ、先生にお手伝いで捕まってるらしくて……」

 

すると、

 

部室の扉がノックされて開かれた。

 

瑠璃乃「たのもーう!ここがスクールアイドルクラブでお間違いないですかー!?」

 

梢「え、ええ、そうだけれど。あなたは?」

 

瑠璃乃「大沢瑠璃乃!入部志望です!」

 

花帆「し、新入部員だーーーっ!!」

 

花帆の絶叫が校舎に木霊し、瑠璃乃は自己紹介する。

 

瑠璃乃「大沢瑠璃乃って言いまーす。今月から蓮ノ空に転入してきました。ペーペーの1年生です!」

 

梢「へぇ、これまでカリフォルニアの学校に通っていたのね……ん?カリフォルニア?」

 

梢の記憶に何かが引っかかる。

 

瑠璃乃「いえす!ほんとは夏休み明けに転入してくる予定だったんですけど、待ちきれなくなって、帰ってきちゃった!あ、来ちゃいましたです!」

 

梢「いいのよ、堅苦しくしないで。普段通りの言葉遣いで、構わないわ」

 

花帆「そうそう!よろしくね、瑠璃乃ちゃん!」

 

瑠璃乃「じゃあ、お言葉に甘えちゃって。よろよろ!気軽にルリでもなんでも呼んでね!」

 

綴理「よろよろ、るり」

 

さやか「さすがの順応力……。ええと、よろしくお願いします、瑠璃乃さん」

 

花帆「それでそれで、瑠璃乃ちゃん!どうしてうちに来たの!?っていうか、なんでスクールアイドルになりたいって思ったの!?」

 

梢「そうね、私も興味があるわ」

 

さやか「やっぱりこの間のライブですか?」

 

瑠璃乃「なんか、楽しそうだから!!」

 

さやか「た、楽しそう……?」

 

花帆「わかる!いいよね、スクールアイドル!」

 

瑠璃乃「そうそう!みんなでわーって盛り上がって、うおーって感じになって、キラキラーって輝いて!それがもうメッチャ眩しくて!すごーい!いいじゃーん!って、ルリ思った!ゆえにルリ有り!」

 

花帆「うんうん、だよねだよね。なっちゃうよね!」

 

瑠璃乃「ルリ、楽しいこと大好きだから、これはぜひともスクールアイドルにならなきゃなーって思って、急いで帰ってきたわけなんだー!」

 

梢「そう……。でも、配信でライブを見て、そう思ってくれたってことよね。それは、嬉しいわ」

 

綴理「さすがこず」

 

梢「それはもういいから。瑠璃乃さん、入部届もありがとう。これは受理するわね。ええと、でも転入してきたばかりなら、最初から本格的に活動するのは、色々と大変じゃないかしら?授業のカリキュラムも、向こうとは違うものだし」

 

瑠璃乃「それは……確かに!」

 

梢「ええ。だから最初は、仮入部という形でどうかしら。それなら、予定が合う日に来てくれれば構わないから。少しずつ、新生活に慣れていきましょう」

 

瑠璃乃「お気遣いありありっす!ルリもそれで問題ないっていうか、おーるうぇるかむです!逆に入部審査とかなくて、命助かったー!」

 

花帆「そんなのあったら、あたし今ここにいないよー。あはは」

 

さやか「胸を張って言うことですか!?」

 

瑠璃乃「あははっ!そいじゃあ、仮部員ってことで、どーかひとつよろしくぅー!」

 

花帆「うん!」

 

そしてみんなは瑠璃乃に自己紹介していく。そして全員が終わり、

 

梢「あとはこの場にはいないけれど……ガチャ「悪い遅くなった」淳、来たわね」

 

瑠璃乃「!!」

 

花帆「淳兄ぃ淳兄ぃ!新入部員が来たよー!!」

 

淳平「へ?新入部員……!?」

 

花帆・さやか・梢・綴理「「「「!?」」」」

 

なんと、急に新入部員の子が抱きついてきた。何だ?

 

梢「ちょっと!何やってるの!!」

 

花帆「離れて瑠璃乃ちゃーん!!」ムキーッ!!

 

花帆が無理矢理引き剥がそうとする。が、

 

淳平「は?瑠璃乃!?」

 

俺がその子の顔を見ると……、

 

瑠璃乃「ジュン兄ぃ、久しぶり。大沢瑠璃乃!カリフォルニアから帰ってきたよ!!」

 

淳平「瑠璃乃……っ、ルリちゃん! うわ~久しぶり!!」

 

瑠璃乃「えへへ~!」

 

花帆「へ?」

 

さやか「ルリ…ちゃん?」

 

梢「!思い出した!前に言ってた……淳平の歳下の幼馴染!」

 

瑠璃乃「改めまして……大沢瑠璃乃!ジュン兄ぃの昔馴染みの妹分でーす!よろしくぅ〜!」

 

花帆・さやか・梢・綴理「「「「ええ〜っ!!?」」」」

 

久々に会ったルリちゃんは昔の面影を残しながらも、凄く綺麗になっていた。

 

 

ー つづく ー




今回から瑠璃乃が参戦!果たしてどうなる!?

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