そして"ルリ・エスケープ"は今回で終わりです。今までで最短の章でしたね。
では、始まります!!
瑠璃乃が転校してきた翌日、クラスは花帆とさやかちゃんとおなじクラスらしく、花帆が言うにはどの部活の子も季節外れの新入部員が獲得できるかも!と、瑠璃乃は大人気だったらしい。
瑠璃乃も瑠璃乃であっちへこっちへ流されそうになっていてスクールアイドルクラブへの入部をやめそうな勢いだったらしい。
そして花帆とさやかちゃんが瑠璃乃を連れ出して校舎を案内してあげていたら途中で「充電が……」と言って抜け出したらしいが。
淳平(あれ、まだ治ってないのか……まあ、仕方ないか。俺がサポートすればいいだけだし)
そしていよいよスクールアイドルの練習。まずは瑠璃乃に練習を見せてあげて、その流れで体験してもらう事に。
花帆「瑠璃乃ちゃんに、「この人みたいになりたい!」って、思ってもらえるように頑張ろう!!」
さやか「花帆さん……はい!」
梢「そうね」
綴理「ボクも頑張らないと……」
すると、準備を終えた瑠璃乃が来た。
瑠璃乃「おはざまーっす!今日から練習、よろしくお願いしまっす!」
綴理「うん、よろしく。えっとね、きょうはどうしよっか?」
梢「いつもは私が花帆さんを、綴理がさやかさんを見ているけど。そうね、瑠璃乃さんがいるから、まとめて2年生が1年生を指導する形にしましょうか」
綴理「分かった」
さやか「ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします」
花帆「最初は体力全然追いつかなくて大変だと思うけど、つぼみ同士、一緒に頑張ろうね、瑠璃乃ちゃん!」
瑠璃乃「あいあい!お手柔らかに、おなしゃー!」
淳平「ルリちゃん、充電切れそうだったらいつでも言ってね」
瑠璃乃「!ありがとうジュン兄ぃ!」
梢「? 充電?」
そして練習が始まる。すると、
さやか「驚きました。瑠璃乃さん、運動神経がいいんですね」
綴理「どこでダンスやってたの?」
瑠璃乃「いやー、たまーにスクールに通ってたくらいで、後はほとんど自主練ですよぉー」
梢「そう、すごいのね。体幹もしっかりしてるし、基礎体力も申し分ないわ」
淳平「うん、しばらく見ない間に、ルリちゃん頑張ってたんだな!」
瑠璃乃「えへへ〜」
淳平「それに比べて……花帆、どうした?スクールアイドルとしてはお前のほうが少しだけ先輩だろ?ルリちゃんに既に抜かれてるんじゃないのか?」
花帆「ぜぇ、ぜぇ……がんば、あたし、頑張って……先輩として立場が……」
梢「指先の動きも凄く綺麗。瑠璃乃さんなら、もしかしたらあっという間に人気のスクールアイドルになるかもしれないわね」
瑠璃乃「あっという間にテッペン届いちゃうかもっ!?なーんて、ちょーし乗って見ちゃったり!」
綴理「期待の新人ってやつだ」
梢「そうね、ワクワクしちゃうわ」
さやか「わ、私も頑張ります!!」
花帆「うう、あーたーしーもー……」
梢「花帆さんは、その前にもっと体力をつけなきゃね。さやかさんだけじゃなく、瑠璃乃さんにも置いていかれちゃうわよ」
花帆「や"ーだー!」
綴理「さやは、最近またカチカチになってきた。炊きたてのお米だった頃を、思い出して」
さやか「うっ、精進します……」
瑠璃乃「………………」
淳平(?)
梢「それじゃあ次は、歌の練習をしてみましょうか」
綴理・花帆・さやか「「「おー(はい)!」」」
瑠璃乃(じ、ジュン兄ぃ…)
淳平「っ!悪い梢、俺とルリちゃんちょっと離脱するわ!」
梢「えっ?」
淳平「詳しいことはちゃんと話すから頼む!」
梢「なにか急を要することなのね?分かったわ」
淳平「サンキュ、行こうルリちゃん」
瑠璃乃「あ、ありがとう……ジュン兄ぃ……」
そして、俺とルリちゃんは一緒に落ち着ける場所に向かった。
綴理「どうしたんだろう……」
さやか「まさか!二人きりになってあんなことやこんなことを!?」
花帆「ええ?!」
梢「いえ、淳のあの顔を見るにそれはないわ。もしそうだったら、淳ならおそらく態度がもっと動揺してると思うもの」
綴理「そうだね。見たことはないけど、あれはたぶん違う」
さやか「じゃあいったい……」
梢「とにかく、2人が話してくれるまで待ちましょう。話してくれるって言ってたから」
花帆「分かりました……」
さやか「はい……」
その頃……
瑠璃乃「はぁーーしんどい……」
淳平「ほら、飲み物」
瑠璃乃「ありがとう……。ジュン兄ぃとめぐちゃんの前だけだからなぁ……、ルリが充電切れる心配無いの……」
淳平「やっぱり、人と話すのは気を使うか?」
瑠璃乃「そりゃあ使うよ……。でないと空気悪くなるし……」
俺は、座っているルリちゃんの手を握り、
瑠璃乃「え"っ!?///」
淳平「あの部活のみんなには、俺と話してるみたいに素を出しても大丈夫だと思うぞ?」
瑠璃乃「でも、まだみんなのことよく知らないし……」
淳平「だから知ってる俺が言ってるんだよ。大丈夫だって。まぁ、少し休んでいこう」
瑠璃乃「うん。ありがとう……やっぱジュン兄ぃ優しいなあ……」ボソッ
淳平「なんか言った?」
瑠璃乃「べっつに〜?」
淳平「?」
瑠璃乃(みんなも、苦労してるんだろうなあ……)
そして放課後の練習時間に、俺とバッテリーが戻った瑠璃乃は、みんなのところに行って事情を説明することにした。
瑠璃乃「朝はごめんなさい!!」
梢「いえ、それはいいけれど、何があったのかしら?」
瑠璃乃「えっと……」
淳平「大丈夫、上手く言えなかったらフォローするから」
瑠璃乃「……うん、実は……あの時、ちょっと人と話せるモードじゃなくなっちゃって」
花帆「どういうこと?」
さやか「ひょっとして瑠璃乃さん、無理をしていたんですか?」
瑠璃乃「無理っていうか……ルリ、人とわーってやるのとか、賑やかなのは好きなんだけど、それをしてるとすぐにバッテリー切れになって、陰キャモードになって話せなくなるんだよね……」
梢「なるほどね……言わんとしてることはなんとなく理解できたわ。私たちのテンションに、段々と付いてこれなくなってきてたってことね。賑やかなのは嫌いではないのだけれど」
瑠璃乃「そうです……。ルリがバッテリー切れにならない相手って、昔からジュン兄ぃとめぐちゃんだけだったから……。他の人にはどうしても気を使っちゃって……、神経すり減らして……、チーンって感じ。そうなっちゃうと、もう自分ではどうにもならなくて、時間経過で戻るのを待つしかないんだ……」
さやか「それで、わたしと花帆さんが校内を案内した時に充電切れって……。私たちのペースで行き過ぎたんですね……」
瑠璃乃「ごめん、ふたりに嫌な思いさせたくなくて、言えなかった……」
花帆「……瑠璃乃ちゃん!」
瑠璃乃「はいっ?!な、何?」
花帆「言ってくれても、全然嫌じゃないよ?むしろあたしたちこそごめんね?瑠璃乃ちゃんのこと、何も知らなかったから……」
瑠璃乃「いや……そんな」
花帆「だからさ!今度から瑠璃乃ちゃんが色々教えて!あたしたちも、瑠璃乃ちゃんのこと知りたい!!」
瑠璃乃「!!」
梢「そうね。私たちもまだまだ未熟だから、時々ムッとすることはあるかもしれないけれど、それは人間誰しもかならずあること。気にすることは無いわ。私たちは、本当の瑠璃乃さんを知って、仲間になりたいわ」
綴理「うん、ルリは気にし過ぎ……」
さやか「綴理先輩は気にしなさ過ぎな気もしますが……」
部室は笑いに包まれる。
瑠璃乃「えっ……なんで? カリフォルニアでサイト見た時から思ってたけど、なんで皆"個性爆発"って感じなのにそんな仲間でいられるの?おまけにそんなに違うユニットでも仲良くて……」
淳平「……それはな、みんなが"スクールアイドル"だからだよ」
瑠璃乃「スクールアイドル……だから?」
花帆「うん!スクールアイドルってね、すごいんだよ。なんだっていいの、すごく自由なんだ。自分のためにやっててもいいし、応援してくれる人のためでも、ラブライブ優勝のためでも、楽しいからやっててもいいの」
梢「違うから、時にはぶつかったり、ケンカするかもしれないけれど……」
さやか「でも、同じだから、お互いを認めて手を取り合えるんです」
綴理「やりたいっていう気持ちがあれば…どんな個性も受け入れる。それが…スクールアイドル」
淳平「ルリちゃん……いや、ルリはどうだ?少しずつでも、また頑張ってみるか?」
瑠璃乃「っ!! ゴシゴシ うん!ルリ、みんなと一緒にこれからも頑張る!これからも、充電切れちゃうこといっぱいあると思うけど……」
淳平「大丈夫、サポートするから」
梢「私たちもね」
瑠璃乃「はい!どうぞ、よろしゃーす!!」
こうして、瑠璃乃は正式にスクールアイドル部の部員となった。
後日、
花帆「そう言えば、瑠璃乃ちゃんのユニットってどうなるんですか?梢センパイか綴理先輩のどちらかが掛け持ちするとか?」
さやか「確かに、1年生3人に対して、2年生は2人しかいませんからね。そうなるかと……」
花帆「瑠璃乃ちゃんはどうしたい?」
瑠璃乃「えっ?ルリはめぐちゃんと組むよ!そのために日本に帰って来て、蓮ノ空に来たんだし!!」
あ~、これまだ言ってなかったパターンか……
ー つづく ー
瑠璃乃が仲間になった!!
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