蓮ノ空スクールアイドル録   作:松兄

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第49話:特訓!!

あれから水着に着替えた慈は、この間のルリへの態度のことを謝罪し、ルリの練習を見てあげていた。俺は梢から慈のサポートを頼まれ、去り際に……

 

梢「久々に、幼馴染同士でやってきなさい……?」

 

まったく……、いい仲間を持ったぜ。

 

慈「はい、ワンツー、ワンツー! そこまで!」

 

瑠璃乃「ほっ!どうかな……?」ハァハァ

 

慈「うん。るりちゃん凄く上手くなってる。頑張ったんだね……」

 

瑠璃乃「うん!ジュン兄ぃとめぐちゃんと一緒に、また楽しいことやるんだ!、って。向こうでも修行してたからね〜」

 

慈「っ! そっか……昔から、るりちゃんは私とジュンのこと大好きだったもんね……」

 

瑠璃乃「そーしそーあいってやつだね〜!!」

 

淳平「じゃあ休憩にしようか。ほら、飲み物」

 

慈「ありがと」

 

瑠璃乃「ジュン兄ぃありがとっ!」

 

そして飲み物を飲むと、瑠璃乃はトイレに行くと言って別荘に戻って行った。

 

慈「……それで、君たちはなんの用かな?」

 

慈が振り向くと、

 

花帆・さやか「「ぎくっ!」」

 

はぁ、まったく……

 

淳平「大方、めぐがちゃんと指導できてるか心配になって見に来たとかだろ?」

 

さやか「そ、それは……申し分のない指導だったと思います」

 

花帆「でも、淳兄ぃもいたけど、慈センパイがまた瑠璃乃ちゃんにひどいこと言うんじゃないかと思って……」

 

慈「あ〜……なるほどね(なんだ、るりちゃんちゃんと友達作れてるじゃん)」

 

淳平「心配し過ぎだって。そんなやつだったら、スクールアイドルできなくなってもほっといてるって……。少なくとも、俺はめぐを信用してる」

 

慈「ジュン〜!」

 

するとそこへ瑠璃乃が戻ってきた。

 

瑠璃乃「あれ?花帆ちゃんとさやかちゃん何やってるの?」

 

花帆「あ、いや……慈センパイにあたしたちも少し見てもらいたいなあって!」

 

さやか「そ、そうそう!!」

 

瑠璃乃「? な〜んか怪しい……」

 

花帆「そ、そんなこと!慈センパ〜イ!少しだけ指導お願いします!」

 

さやか「わ、わたしも〜」

 

慈「うんうん、可愛い後輩め〜!」

 

瑠璃乃「うわ、いつの間に仲よくなったの!?」

 

慈「私の人徳かな?」

 

花帆「……慈センパイって、梢センパイや経理センパイと一緒に、スクールアイドルをやっていたんですよね?」

 

慈「うん、そうだよ。私と梢、それに綴理とジュンの4人はね? かつて、蓮ノ空学院スクールアイドルクラブに輝く希望の星ということで、 蓮ノ大三角と太陽って言われてたんだ」

 

花帆「蓮ノ大三角と太陽!?」

 

瑠璃乃「かっこいい!」

 

梢「……同じように 「問題児」とも呼ばれていたわね」

 

慈「むっ」

 

綴理「そうだね〜。こずもめぐも、手のかかる子だったぁ」

 

梢・慈「「綴理が言わないで(綴理が言うな)!!」」

 

慈「いっつも先輩に食ってかかったのは、梢でしょ!? 「こんな練習で本当にラブライブ!優勝できるんですか」ってぇー!」

 

花帆「梢センパイが……!?」

 

梢「慈のほうこそ、本当に目立ちたがり屋で、先輩を困らせてばっかり。『この曲はもっと私を推したほうが、ぜったい人気出ますよ』だったかしら?」

 

瑠璃乃「めぐちゃんが!?」

 

2年生の去年にビックリの一年生たち。やれやれ……。

 

淳平「ほら、お前ら休憩だぞ? 梢たちも自分たちの黒歴史バラし合って傷口広げ合うのやめろ」

 

梢「うっ!」

 

慈「それは……」

 

綴理「やれやれだね…」

 

梢・慈「「だから綴理が言わないで(言うな)!!」」

 

花帆「わ~い……休憩だ〜」ハァハァ

 

さやか「つ、疲れましたね」ハッ、ハッ

 

瑠璃乃「ふぃ〜……」ゼェ、ハァ

 

淳平「お疲れ様。飲み物あるぞ?」

 

俺は3人に飲み物を渡す。

 

花帆「ありがど〜……」ゴキュゴキュ

 

さやか「生き返ります……」ゴクッ

 

瑠璃乃「ハァ……」グビッ

 

梢「お疲れ様……」

 

綴理「みんな、頑張ったね……」

 

梢「ええ。慈も、腕は落ちてないみたいじゃない?」

 

慈「ま、まあね……」

 

花帆「あ、あの……慈センパイって、もうステージには立てないんですか!?」

 

さやか「花帆さん!?」

 

慈「うん、そうだよ。歌うだけなら問題ないけど、踊るのは無理」

 

花帆「だったら!踊らなくてもスクールアイドルはできますよね!?動画色々見てますけど、そういうスクールアイドルもいるじゃないですか!!」

 

慈「うん、そうだね。確かに、そういうスクールアイドルもいる。けど、それは私の思うスクールアイドルじゃない。人にはそれぞれのこういうふうにしたいっていうスクールアイドルの形があるんだ。それと違うやり方でやっても、辛いだけ。だから良いの」

 

さやか「慈先輩……」

 

瑠璃乃「………でるし」

 

慈「?るりちゃん?」

 

瑠璃乃「ルリはめぐちゃんと一緒にスクールアイドルやるんだし!!絶対に諦めないかんね!練習、まだやってくる!!うおーー!!」

 

そして、瑠璃乃は走りに行ってしまった。

 

花帆「瑠璃乃ちゃん!あたしも行く!」

 

さやか「お供します!!」

 

そして、3人は走っていってしまった。

 

慈「……………………」

 

淳平「本当に、3人とも素敵な後輩なんだよ……」

 

慈「そう……みたいだね」

 

そしてその日は練習を終えてみんなは別荘の露天風呂に入っていた。

 

梢「覗かないでね?」

 

淳平「覗かねえよ!!」

 

ったく……俺はスマホでスクコネのアプリを開いてみんなの動画を見ていた。

 

淳平(みんな……、人気あるよなあ……)

 

そんな子たちと一緒に合宿に来ているなどと世間に知られたら男子共から死の一撃をもらってしまうな……。

そして動画を見ていたら時間はあっという間に過ぎ、みんなが出てきた。

 

淳平「あっ、お帰り……じゃあ入ってくるわ」

 

梢「ええ」

 

 

 

 

 

 

 

そして俺はゆっくりの風呂に浸かり……

 

淳平「はぁ〜、極楽ぅ〜……」

 

そして俺が風呂から上がると、1年生が枕投げを始めていた。

 

淳平「うるせぇええええっ!!静かにしろやぁああああっ!!!」

 

花帆「は、はいいいいーーっ!!」

 

さやか「すみませーーんっ!!」

 

瑠璃乃「ごめんなさいーーーっ!!」

 

しかし今の怒鳴り声を聞きつけた梢に俺が怒られてしまった。

 

解せぬ……。

 

そして皆が寝静まった深夜。おれはこの状況から眠れなかった。

 

淳平(つーか、そんなに俺の隣で寝たいのか?)

 

公平にじゃんけんで俺の両隣を勝ち取ったのは綴理と瑠璃乃。寝る前に2人は俺の腕に抱きついて寝ていたんだが、もう夢の中に落ちたらしく拘束は解除されていた。

 

淳平(ったく…… ガタッ ん?)

 

俺が顔を音のした方へ向けると、慈が立ち上がり、外へと出ていった。

 

淳平(……………)

 

俺は部屋の中から窓越しに慈を見ていると、慈はルリに教えたダンスをやっていた。

 

淳平(やっぱり、諦められないよな……)

 

 

 

〜 砂浜 〜

 

慈「な〜にやってんだろうな……私。辞めるって、諦めるって、決めたはずなのに……こうやって、練習しちゃってるんだもんな………」

 

 

 

 

 

ー つづく ー




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