蓮ノ空スクールアイドル録   作:松兄

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第52話:ルリめぐ・ファンファーレ

部室を出た瑠璃乃は、女子寮の慈の部屋に突撃していた。

 

瑠璃乃「めぐちゃん!開けてめぐちゃん!!」ガンガン!!!

 

なんどもなんども叩かれる扉に、慈が何事かと出てくる。

 

慈「る、るりちゃん!? な、何……?」

 

瑠璃乃「あのね!分かったんだ!めぐちゃんのこと、自分のこと!!」

 

慈「なに?何なの急に……?」

 

慈はいきなりのことに訳が分からない様子。

 

瑠璃乃「ルリはね、めぐちゃんがなんでもできてかっこいいから好きなんじゃないの!めぐちゃんが、めぐちゃんだから好きなんだよ!ちゃんと、ちゃんと知ってたんだよ!!」

 

慈「ちょっと、そんな大声だしたら迷惑になるよ!!あ〜もう、中に入って!」

 

そして慈は自分の部屋に瑠璃乃を入れる。

 

すると、

 

瑠璃乃「あっ、その靴。ここにも……」

 

慈「こ、これは……たまにランニングとかしてるだけで、履き慣れたものの方が良いから履いてるだけ!暇つぶしに使ってるだけだし!」

 

瑠璃乃はクスッと笑い……、

 

瑠璃乃「あのね、めぐちゃん……今までで頑張ってたのに、気づいてあげられなくてごめん」

 

慈「そ、そんなの……いいよ。私が見栄張ってただけだし……」

 

瑠璃乃「でもね、もう良いの!!」

 

慈「え?」

 

瑠璃乃「これからは、ルリがめぐちゃんを引っ張って行くから!!ルリね、海外で2年間暮らして、成長したんだよ?約束通り、ビッグになって帰ってきたんだ!!」

 

慈「…………………」

 

瑠璃乃「昔は昔、過去は過去!これからは、ルリがめぐちゃんを引っ張って、ルリがだめな時は、めぐちゃんがルリを引っ張って、2人でダウンしたら、一緒にジュン兄ぃを頼って……、そんな新しいめぐルリ……新しいルリたちの関係を……始めようよ!!」

 

そしてルリは、慈にライブの紙を差し出す。慈はそれを受け取ると……黙って見つめる。

 

瑠璃乃「めぐちゃん!待ってるからね!!」

 

そして、瑠璃乃は慈の部屋を出ていった。

 

慈「るりちゃん………」ッ!

 

 

 

そして、いよいよライブ当日。ライブが始まり、ここまでは順当に進んでいる。このまま問題なく終われればオッケーだ。

 

 

その様子を観客席で………

 

慈「るりちゃん………私、やっぱり……!!何度躓いたって、転んだって、打ちのめされたって……、やっぱり、諦めるのなんて無理!!だって!ジュンとるりちゃんが、待ってるんだから!!」

 

そして、慈はステージ袖に向かった。

 

慈「ジュン!」

 

淳平「めぐ!?」

 

慈「衣装出して!!」

 

淳平「は?」

 

慈「どうせ私の衣装も用意してるんでしょ!!急いで!!」

 

淳平「っ!!」

 

この目……!!

 

淳平「分かった!!これだ。俺は観客席に行ってる」

 

慈「ありがとう、ジュン!!」

 

そして、俺は観客席に移動する。すると、曲の途中でターンしたルリがバランスを崩し、倒れかけた。

 

瑠璃乃「っ!!」

 

倒れる!と思ったその時!

 

ガシッ!

 

衣装に着替えた慈が、ルリを支えた。

 

瑠璃乃「あっ、めぐちゃん……。エヘヘ、あんなこと言っておいて、カッコ悪いね……」

 

慈「ううん、そんなことない。すっごく、カッコよかった!!」

 

瑠璃乃「めぐちゃん……来てくれてありがとう!」

 

慈「違う。来てくれたのは、るりちゃんだよ!!」

 

瑠璃乃「っ!……やめてよ。泣いちゃうじゃん!!」

 

慈「ふふっ、じゃあ、やろうか!るりちゃん!!」

 

瑠璃乃「っ!うん!!」

 

そして、ルリとめぐは観客の方を向く。

 

慈「みんなーー!いつものやっちゃうよーー!!みんなー!ハロめぐーー!!」

 

観客『『『『『ハロめぐーーーーっ!!』』』』』

 

瑠璃乃「そして、ルリたちは……蓮ノ空学院、最後のユニット!」

 

慈「私たちの名前は!!」

 

慈・瑠璃乃「「"みらくらぱーく"!!」」

 

そして、完全復活を果たしためぐとルリのライブは、大成功で幕をおろした。

 

 

〜 ライブ後・舞台袖 〜

 

瑠璃乃「は〜……疲れたぁ……」

 

花帆「瑠璃乃ちゃ〜ん!やったねー!!」

 

さやか「エネルギーを送ったかいがありましたね!!」

 

瑠璃乃「ちょっ!今バッテリーないから!そんなくっつかれるとしんどい!!」

 

淳平「復帰おめでとう。めぐ!」

 

梢「ええ。本当に……」

 

綴理「良かった……!」

 

めぐ「うん。いっぱい心配かけちゃったね。待っててくれて、ありがとう。それから……ただいま!!」

 

梢「べ、別に待ってなんかいなかったわ!あなたの私物、部室に置きっぱなしになってるから、今度は自分で大倉庫まで運ぶように!!」

 

慈「ええーーっ!?」

 

淳平「俺も手伝うよ!」

 

慈「ジュン〜、ありがとっ!」

 

瑠璃乃「めぐちゃん!」

 

ルリはめぐを呼ぶと、ハグの体勢を取る。めぐはルリの胸に顔を埋めるとルリはめぐを抱きしめる。

 

瑠璃乃「めぐちゃん、今日は本当に……!よくできました!!」

 

慈「うん……。あのね、ルリちゃん。あんなこと言ったけど、ルリちゃんが蓮ノ空に来てくれて……ホントはすっごく!嬉しかったんだよ?それから、ただいま!!」

 

こうして、慈はスクールアイドルクラブに復帰。そして結成された幼馴染ユニット、みらくらぱーく。この二人は、果たしてこれからどんな物語を紡ぐことになるのか……まだそれは誰も知らない。

 

 

ー 数日後 ー

 

部室で話している慈と瑠璃乃、そして淳平の、やっと揃った幼馴染3人。それぞれの持つスマホには、シールにプリントアウトされた今の3人の小さな写真が、貼り付けられていた。

 

 

 

ー つづく ー




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