蓮ノ空スクールアイドル録   作:松兄

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以前アンケートを募ったヒロインアンケートですが、締め切らせて頂きました。
結果を言いますと花帆ちゃんとめぐちゃんがけっこう争ってたんですが、だんだんと差が開き、めぐちゃんが1位になりました。

よって、この物語では、ヒロインはめぐちゃんになりました。

パチパチパチ!

では、めぐちゃんと淳平がくっつくまで、そしてくっついてからどうなるか!お楽しみに!

それでは始まります!!


第67話:スクールアイドルをやる理由

慈に動画編集のやり方とコツを聞いた花帆たち1年生。自分たちなりに蓮ノ空スクールアイドルクラブのPR動画を撮って編集したものをアップロードし、生徒会室に戻ってきていた。

 

だが、

 

瑠璃乃「いねーし!」

 

花帆「せっかく出来たてほやほやなのに留守なんて!」

 

さやか「い、いえそもそも、ここに住んでいる訳ではないと思いますが……」

 

すると、生徒会室の扉が開き……

 

沙知「おや、もう来てたのか。早いねぇ」

 

花帆「あ、生徒会長!どこ行ってたんですかー!もー!!」

 

花帆はプンスカと頬を膨らませる。

 

沙知「え、校庭とか、色々だけど…ごめん……?」

 

瑠璃乃「仕方ないから許しますけど!」

 

沙知「ありがとう……?」

 

さやか「謝罪もお礼も要らないと思いますけど……」

 

沙知「あ、やっぱり?」

 

花帆「でも、何をしてたんですか?そんなタブレット持って」

 

花帆は沙知先輩が手に持っていたタブレットを指差す。

 

沙知「ああ、これかい?ステージ設営のための資料だよ? えっと……ほら!」

 

沙知先輩は3人に分かるようにページを開いて見せてくれた。

 

しかし、

 

瑠璃乃「何も……分からない」

 

花帆「あたしの頭じゃ…ムリ」

 

沙知「おいおい、ジュンペイなら理解できるぞ〜? でもまあ、こういうのは好きでもないと中々……っていうのは分かるけどね」

 

さやか「ということは、生徒会長はこういうのは好きということですか?」

 

沙知「おっ、聡いね。舞台を作る、場所を作る、誰かが何かをしたいと思った時に、そのためのステージを用意する……。そういうのが、けっこう好きかもしれないぜ?」

 

さやか「…………………」

 

沙知「でも今は、スクールアイドルクラブのステージを奪おうとしてるけど?」

 

花帆「堂々と言った!!」

 

瑠璃乃「やっぱり奪うつもりなのか〜!?」

 

沙知「はははは!悔しかったら……ってそうか。ここに来たということは」

 

さやか「はい。第二の試練はクリアした……つもりです」

 

沙知「ふむ。じゃあアップロードされてるはずだね。チェックするから少し座って待ってて。お菓子そこにあるから食べていいよ。後、瑠璃乃ちゃん用にダンボールも用意してあるよ?」

 

花帆・瑠璃乃「「わーい!」」

 

花帆は生徒会室のソファに座って机の上のお菓子を一口。

 

瑠璃乃は用意されていたダンボールの中に入り一人の空間に閉じこもる。

 

さやか「花帆さん、瑠璃乃さん……」

 

瑠璃乃「ちょうど疲れてきてたからね……これでよし」

 

花帆「なんか馴染んできたなあ。ダンボールが喋るの」

 

沙知「アハハハ。あたしが言ったんだからいいよ。さやかちゃんも座りな」

 

さやか「はい。失礼します……」

 

そして3人が休むと、

 

沙知「よし、じゃあ動画見るから。ゆっくりしてて」

 

花帆・さやか「「はい!!」」

 

そして沙知先輩が動画を見始める。

 

花帆「生徒会長、このお菓子好きなんですか?」

 

沙知「ん〜?ああ。あたしだけじゃなくて、2年生もみんな好きだよ。もともと綴理が好きで、あたしは教えてもらったんだけどね」

 

さやか「へえ」

 

沙知「? あれ?あたし今何言ってた?」

 

さやか「え? ああ、このお菓子が綴理先輩が好きなもので、生徒会長は教えてもらったと」

 

沙知「あー……」

 

花帆「? えっと……」

 

沙知「……よし、動画は見終わった!第二の試練の結果を言い渡す!」

 

さやか「強引に流しに来ましたね!?」

 

沙知「あっはっは!もちろん、試練の内容は宣伝動画を作ること!作った時点で合格を言い渡そう!内容も良かったしね!」

 

さやか「あ、ありがとうございます」

 

すると、沙知先輩は動画を見て思ったことを述べる。

 

沙知「花帆は…やっぱりはっきりしてて良いね。花咲きたい。ん、良いと思うぜ!」

 

花帆「は、はい!」

 

沙知「そいで瑠璃乃も、楽しそうだから、か。1年生として、スクールアイドルをこれから楽しんでいくってはっきり分かってて、これも良い!」

 

パカッ!

 

瑠璃乃「ふいー!やったぜ!!」

 

さやか「あっ、充電できたんですか?」

 

瑠璃乃「居心地が良い!!」

 

沙知「はっは。それは良かった。良いダンボールを置いたかいがあったね」

 

花帆「良いダンボールって何?」

 

そして瑠璃乃もソファに腰掛け、沙知先輩の話を聞く。

 

沙知「そんでさやか……」

 

さやか「は、はい……」

 

沙知「……ラブライブ!に出ないスクールアイドルもいっぱいいるぜ?」

 

さやか「……え?」

 

沙知「具体的にいうと、活動内容が主にソロアイドルの集まりの所だったりラブライブよりも、数年前に東京の虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が火種になった"スクールアイドルフェスティバル"。通称スクフェスの方に重点を置いてる学校とかな。勿論、ラブライブ!がスクールアイドルにとって大きなものであることには違いない。だが、必ず出なければならない決まりは無い、競技者とは違うのだよ」

 

さやか「――っ!」

 

花帆「えっと、それはつまり……」

 

沙知「さやか、なぜ、ラブライブ!に――いや違うな。自身がスクールアイドルをやる理由は、答えられるかい?」

 

さやか「っ!」

 

沙知「花帆と瑠璃乃は合格だ。正直、第三の試練で問おうと思ってたことが、この動画でハッキリと言われてるから最終試練は必要ない」

 

花帆・瑠璃乃「「えっ?」」

 

沙知「さやか、君に第三の試練を言い渡す!自分がなぜ、スクールアイドルをやるのか。その答えを……持っておいで」

 

 

 

 

その後、1年生の教室に戻ってきた3人は、動画でさやかの動画を見返していた。

 

さやか『わたしもひとりのスクールアイドルとして、精一杯大会に臨みたいと思っています!』

 

さやか「……大会に出ることは、当たり前じゃない……。スクールアイドルをやる理由、なんて……」

 

花帆「そんなの、いっぱいあるよね!?」

 

瑠璃乃「いっぱい……いっぱいかぁ」

 

花帆「あれ、瑠璃乃ちゃん!?」

 

瑠璃乃「いやさ、ルリのスクールアイドルをやる理由って、楽しそうだから、でしょ?だけっしょ?そんで合格っしょ?けっこーふわふわしてっし、なんでさやかちゃんだけだめなのかわかんないってゆーか……」

 

花帆「それは………うう」

 

さやか「……分かってるんです。わたし。わたしに、スクールアイドルをやる理由なんか無いって……」

 

花帆「そ、そんなこと無いって!」

 

瑠璃乃「いやいやいやいや、なんでそうなるの!?」

 

花帆「やらない理由だって――」

 

さやか「やらない理由もありません!もちろんです! ありません、けど……。ラブライブ!に出たいのは、みなさんと一緒に頑張りたいからで、大会なら出るのは当たり前だと思ってて……表現の場ならフィギュアで事足りる、と言われてしまえば……言い返す言葉を、持ち合わせていません」

 

瑠璃乃「そんなこと……ないじゃんね?」

 

瑠璃乃の言葉に、さやかは首を横に振る。

 

さやか「せっかく、みなさんに協力してもらって、リーダー代理もちゃんとできるかもと思っていたのに。……自分が、情けなくて悔しいです」

 

 

 

その後、さやかは花帆と瑠璃乃に「独りにしてくれ」と言い、校庭のベンチで座っていた。

 

さやか「やる理由が無ければ、やる資格もない……みたいな話じゃないことくらいは、分かる。でも、わたしのスクールアイドルへの気持ちって、こんなものだったのかな……。綴理先輩が居なきゃ、やってなかったけど。でも、今はみんなが居て…って、これもみんなを言い訳にしてるのか」

 

すると、

 

梢「――さやかさん?」

 

さやか「っ!梢先輩!? もう大丈夫なんですか?」

 

梢「ええ。どうにかね……たとえどんな手を使ってでも、復帰しなければと……!!」

 

さやか「本当に大丈夫なんですか!?」

 

梢「フフッ、本当に大丈夫よ。それに、いつまでも部長業務に穴を開けられないわ」

 

さやか「あっ……。すみません……何も、できてなくて」

 

梢「何言ってるの?私がいなくても、どうにか回っていたのはさやかさんのお陰だって、みんな感謝していたわよ?」

 

さやか「でも、せっかく梢先輩が元気になったタイミングで、まだステージの許可すら」

 

梢「試練……だったわね」

 

さやか「!」

 

梢「まったく……生徒会長様にも困ったものね。頑張ってる後輩に、こんな顔させるんだから」

 

さやか「いえ、生徒会長がどうということは関係なく、私自身の問題だったので……」

 

梢「……ラブライブ!に出る理由なんて、さやかさんが1番分かりやすそうなものだけれど」

 

さやか「あっ……知ってたんですね。私は、スクールアイドルならばラブライブ!には当然出るものと思っていました。ひとりの競技者として、1番を決める大会に出るのは当たり前だと」

 

梢「…………」

 

さやか「でも………スクールアイドルはラブライブ!に出なくてもいい。そもそもわたしがスクールアイドルをやる理由は、人任せ……」

 

梢「なるほどね……」

 

さやか「梢先輩……わたしは、どうすればいいですか?」

 

梢「………それを、私から言うことはできないわ」

 

さやか「っ! それは、自分で考えろという……」

 

梢「そうとも言えるけど、もっと強い言い方をしてしまえば、今ここで私が教えたら、さやかさんは今度は梢先輩の言葉を借りた……と、思ってしまわないかしら?」

 

さやか「っ!!」

 

梢「結局自分で見つけるしかないものだとは、思う。でもね、さやかさん」

 

さやか「はい…」

 

梢「私はこう思うわ。もうとっくに、あなたはそれを見つけている。だから頑張って。……仕事の続きは、引き取ったほうが良いかしら?」

 

さやか「えっ……? あー……いえ、せめてこれは最後までやらせてください」

 

梢「そう。うん……やっぱりあなたは、スクールアイドルをやる理由……見つけているわ」

 

 

 

 

ー つづく ー




感想・評価よろしくお願いします!!

次のデート回は誰だ?アンケートもよろしくお願いします!

この後、昼12時からもたて続けに投稿されます。お楽しみに!
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