梢が風邪から回復し、消沈していたさやかは梢から声を掛けられた。
「あなたはもう、スクールアイドルをやる理由を見つけている」そう梢から言われたさやかだが、考えても答えが出てこなかった。
〜 屋上 〜
屋上に出たさやかは、柵に体重をかけてぼうっと竜胆祭の準備に湧く学校を眺めていた。
さやか「…………………」
えな『これ、こっちで良いのー?』
びわこ『支えてまーす!上げちゃってくださーい!』
沙知『ようし、そこだけ先建てちゃおっかぁ!』
みんなの準備風景を眺めているが、一向に答えは浮かんでこない。
さやか「……梢先輩のヒントにも、何も気づけないまま。わたしがもう、見つけているものなんて……。スクールアイドルを始めて良かったと、思ってる。その理由なら、たくさんある。でも……綴理先輩が認めてくれたからとか、花帆さんや瑠璃乃さんが応援してくれるからとか……人から貰ったものばかりで……」
すると、
えな『……あ、あれさやかちゃんじゃない?』
びわこ『あ、ほんとだ。おーい、さやかちゃーん!』
さやか「っ! こ、こんにちわ!」
びわこ『あはは、聞こえないよー!!』
しいな『お辞儀したのは分かるね』
えな『さやかちゃーん!竜胆祭頑張ろうねー!! 応援してるよー!』
さやか「は、はい!」
しかし、さやかちゃんは俯いてしまい、
さやか「もちろん、出たいです……」
びわこ『さやかちゃんの活躍、期待してるねー!!』
しいな『楽しみにしてるからねー!!』
さやか「はい、精一杯、頑張ります!!皆さんの期待に、応えたいですから!!」
えな・びわこ・しいな『『『おー!』』』
さやか「ふぅ……」
びわこ『わたしたちも頑張らないとねー』
えな『じゃないとスクールアイドルクラブに全部持ってかれちゃうもんね』
しいな『練習するかー』
3人を見ていて、更に気持ちが沈んでしまうさやかを
さやか「……そのためにも、わたしは。……あれ?わたし、今」
しかし、突如1筋の光が差す。
さやか「これ、なのかな。……これじゃないかもしれないけど、もしこれだったら素敵だなって、思える」
そして……
さやか「わたし――"みんなの期待に応えたい!!"」
そして、さやかは生徒会室に向かった。
さやか「生徒会長!」
沙知「おっ、来たね」
さやか「ステージの利用許可をください!」
沙知「答えは……出たのかな?」
さやか「……っ、わたしは――みんなの期待に応えたい。それを示すために、ライブがしたいんです。口では、説明しきる自信はなくて」
沙知「ふむ……」ジッ
沙知先輩は真っ直ぐとさやかの瞳を見る。
沙知「……どうやら、許可を得るためのハッタリ…というわけでもなさそうだ」
さやか「そんな事はしません!!」
沙知「ふっ、そうだね。そういう子らしいね。キミは。しかし、ライブね。みんなの期待に応えたい……。それはただライブをしただけで、変わることとは思えないけれど。結局、綴理やメンバー、応援してくれる誰かに理由を押し付けているだけなんじゃないか?」
さやか「そう言われるだろうことは、分かっていました」
沙知「っ………ほう?」
さやか「生徒会長! 当日会場に見に来てください。そこで必ずお見せします。わたしの……
沙知「……ソロ。良いだろう。そこまで言うなら見せてもらおうじゃないか。竜胆祭のステージ、夜の7時から音楽堂の利用許可をだす。そこで見せてもらおう」
さやか「ありがとうございます!」
そして、さやかは生徒会室を出ていった。
沙知「ふむ。………村野さやか、か」
〜 スクールアイドルクラブ部室 〜
花帆「ええ〜っ!? 許可取れた!!」
さやか「はい!」
瑠璃乃「すげえ!どうやったんだ〜!?」
慈「やるじゃんさやかちゃん」
綴理「さや、頑張ったね」
さやか「はい。ただわたしの方から1つ、生徒会長に使わせて貰う代わりに、必ず問いに対する答えとして見せる。と、約束したものがあるので、それの準備を手伝ってもらいたいんです」
淳平「へえ。なんだ?」
さやか「生徒会長のわたしへの、「スクールアイドルをする理由はなにか?」という問いに対して、わたしは竜胆祭でソロ曲で答えを示すと約束しました。なのでその時間を取ってほしいことと、それを伝えるための曲を作るのを手伝ってほしいです」
梢「……そう、分かったわ。全面的にバックアップします!」
花帆「生徒会長に見せてやろう!さやかちゃん!」
瑠璃乃「ギャフンと言わせてやろうぜー!!」
さやか「はい!!」
そして、竜胆祭で披露する曲と、ラブライブ!予選で出すユニット曲の練習の合間に、スクールアイドルクラブ全員でさやかのソロ曲を作り、竜胆祭の前日の夕方頃、さやかの……いや、蓮ノ空初のソロ曲、"Runway"が完成した。
さやか「後は……明日これを、生徒会長にパフォーマンスでぶつけるだけです!!」
ー つづく ー
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