蓮ノ空スクールアイドル録   作:松兄

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第71話:慈と淳平のデート回(後編)

薄っすらと寒さを感じる……秋晴れの休日の事だった。慈の言葉は、淳平の心に僅かだが……確かに届いていた。

 

淳平「…………へ?」

 

慈「…………////」

 

めぐが顔を真っ赤にして見つめてくる。

 

淳平「お、俺以外の男とは結婚しないって……それじゃあまるで………嘘だろ?」

 

慈「嘘なんかじゃないよ。本気。……私は、いや、私たちは、ジュンのことが好きなの! これ以上勘違いされないように言うと、お付き合いしたいとか、将来ジュンのお嫁さんになりたいとか、そういう意味の大好き……」

 

淳平「っ///」

 

淳平の顔が真っ赤に染まる。しかし、

 

淳平「私……たち?」

 

慈「この際だからハッキリと言うね? 花帆ちゃんも、さやかちゃんも、るりちゃんも、梢も、綴理も、みんな私と同じ気持ちなんだよ……。私たちの中から、恋人になる人を選んで欲しいって、本気で思ってるんだよ!!」

 

淳平「めぐ……。で、でも、思い返してみてもそんな素振り………ん?」

 

 

思い返してみたら、みんな凄い俺にくっついてきたりとか、綴理と花帆はデートの時に俺に頬やおでことはいえキスしたり、

 

梢もめぐも手を握りたいと言ってきたり、俺が他の女の子のことを考えると抓られたり……あれは、つまり……

 

淳平「まさか、あれは全部みんなの俺に対するアプローチ?」

 

慈「そうだよ? まあジュンはみんな勘違いの一言で乙女の恋心を粉々にしてくれてたけどね!」

 

淳平「ゔっ! もしそうだった最低すぎる……俺。じゃあ、俺が他の女の子のこと考えてたらみんなが不機嫌になったのって…やっぱり嫉妬?」

 

慈「へぇ? あの朴念仁のジュンがそこまで気付いたんだ?」

 

朴念仁って……、

 

慈「みんな、ジュンに対する想いは本物だよ?帰ったら確かめてみたら?まあ、私は答えは分かってるけどね」

 

淳平「……………」

 

みんなが……俺のことを。

 

慈「それとね、ジュンは自分のことモテないって言ったけど、ジュンはすごくモテるよ? たぶんスクールアイドルクラブ以外にも、けっこうな数居るんじゃないかな?」

 

淳平「な"っ?!」

 

マジかよ…………

 

慈「まっ、誰を選ぶかはジュン次第だけどね。私たちはいつでも待ってるよ!」

 

淳平「ああ。分かった………」

 

慈「じゃあお昼ご飯も終わったし、もうちょっと遊ぼうか?」

 

淳平「えっ、ああ……」

 

そしてめぐとまた一緒に遊んだが、まったく集中できなかった。

 

慈(………まあ、一度に与える情報量ヤバすぎたかな? ジュンだもんね)

 

そして夕方が近づきそろそろ帰るかとシートを畳もうとすると、

 

慈「ジュン、ちょっとそこに座ってくれる?」

 

淳平「え…、ああ」

 

俺はなんの疑いもなく座る。と、

 

慈「えいっ!!」ガバッ!

 

淳平「めぐ?!」ドサッ

 

俺はめぐに押し倒され、めぐの顔が俺の顔の目の前にある。

 

そして……

 

慈「んっ///」

 

淳平「っ!?」

 

俺は、めぐに初めての口と口を繋げるキスをされた。これが俺のファーストキスだった。

 

慈「んっ! ……んちゅっ、ジュン! ん、んっ//」

 

淳平「めぐっ……」

 

そして凄く長く感じた数秒が終わり、

 

慈「えへへ……///」

 

淳平「めぐ……/////」

 

慈「恥ずかしいなあ。やっぱり……」

 

俺だって恥ずかしいわ……///

 

慈「帰ろうか?」

 

淳平「うん……」

 

そして蓮ノ空に帰ってくると、バス乗り場でめちゃくちゃ不機嫌な花帆、さやかちゃん、ルリちゃん、梢、綴理が揃って待っていた。

 

淳平「み、皆さん……」

 

梢「慈? 抜けがけ?」ゴゴゴゴ

 

瑠璃乃「なんでルリを誘ってくんなかったんだー!」

 

慈「ご、ごめーん……」

 

淳平「あ、あのさ……」

 

花帆「? 淳兄ぃ様子がおかしいけどどうしたの?」

 

綴理「? 言われてみれば……」

 

さやか「どうしたんですか?」

 

俺は意を決して聞いてみる。

 

淳平「もし違ったら笑い飛ばしてくれていいんだけどさ、もしかして、みんな俺のこと、恋愛対象として好きだったり……?」

 

みんな一瞬静かになる。が、

 

花帆・さやか・瑠璃乃・梢・綴理「「「「「!?!?!?」」」」」

 

みんなが騒ぎ出した。

 

花帆「あ、あのとんでもない唐変木で朴念仁の淳兄ぃが気付いた?!」

 

さやか「いったい何があったんですか!?」

 

瑠璃乃「絶対に気づかないと思ってた……」

 

綴理「………っ////」

 

梢「え、えーっと、慈?」

 

慈「まあ、今日色々あったんだよ。色々……ね」

 

淳平「で、やっぱり違うかな……?」

 

梢「はあ、淳!」

 

淳平「は、はい!」

 

梢「せっかく私たちの気持ちに気付いてくれたのに、それをまた勘違いで消し炭にしないでくれるかしら?」

 

淳平「それじゃあ……」

 

さやか「はい。わたしたち、スクールアイドルクラブは全員、淳平先輩のことが好きです! 恋人になりたい、あわよくば将来夫婦になりたいと何度思ったか……」

 

花帆「こっちがいくらアプローチしても、淳兄ぃは気づかなかったもんね!」

 

淳平「……………」

 

めぐの言う通りだった……。俺は、なんて馬鹿野郎だったんだ……。

 

淳平「その、ごめん……」

 

瑠璃乃「謝るんだったら、これからのルリたちをちゃんと見ててほしいな! そんで、ちゃんと選んでほしい!今すぐはたぶんジュン兄ぃには酷っしょ?」

 

淳平「そうだな……ありがとう。ルリちゃん」

 

梢「ふふっ、じゃあ今日は特別にお仕置きは無しにして、もう休みましょうか?明日からまた練習だからね!」

 

花帆・さやか・瑠璃乃・綴理・慈・淳平「「「「「「はい(うん)(ああ)!!」」」」」」

 

そして、それぞれ寮に戻った淳平とみんな。これから、みんなとの、本当の物語が始まるのかもしれない。

 

 

ー つづく ー




淳平くんついに皆の気持ちに気付きました。ここまでされなきゃ気づかない……、本人の言う通りとんだ馬鹿野郎ですね(笑)

さて、ここからはガチ恋物語の始まりです。ヒロインは決まりましたが、他のメンバーも次々とアプローチをかけます。

お楽しみに!!

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