翌日、学校で授業を受け昼休みになると俺は部室に足を運んだ。扉を開けると、中で梢が作曲作業をしていた。
梢「あら、淳」
淳平「おう、梢……今度のラブライブ!北陸地区予選に向けてか? 県大会は突破したらしいからな」
そう、今日の朝パソコンでチェックしたらスリーズブーケ、DOLLCHESTRA、みらくらぱーく!の3ユニットは揃って県大会を突破していたのだ。
梢「ええ。ここからは綴理や慈とも優勝を争うライバルになるけど、私は負けるつもりは無いわ。ラブライブ!を戦うスクールアイドルとしても、あなたを争う女としてもね?」
淳平「っ!………………////」
梢……………
淳平「梢、昨日の夜花帆にも聞いたんだけどさ……梢はなんで俺のことが好きになったんだ?キッカケとかあったのか?」
梢「キッカケ……ね。まあ、こんな状況なら気になるかしらね」
淳平「ああ………」
そこは理解してくれてて助かる。
梢「実をいうとね、去年、私たちが蓮ノ空に入学して、スクールアイドルクラブに入部したとき、私はあなたのことが嫌いだったの」
淳平「あ〜、なんとなく嫌われてるなとは感じてた。けど、俺梢に何かしたっけ?」
梢「ほら私、あの時からスクールアイドルの理想がすごい高いというか、堅いというか、高潔なイメージを持ってたでしょ?」
ああ、確かに……
梢「だから私はあの時、男の子でスクールアイドルにマネージャーとして関わろうとするあなたを、立場を利用してスクールアイドルに近付く不届き者だと思ってたの。今考えると馬鹿な話だけど……」
淳平「それでか……言われれば納得できる話だった。けど、それがなんで変わったんだ?」
梢「ほら、あなたの入部について、沙知先輩が課題を出したでしょ?私もあの時の課題は、「女の子目当ての男にはムリだと思えるレベル」に思えたのよ。でも、あなたはクリアした。真剣に、真摯に向き合って。その姿を見ていたら、「ああこの人は違うんだ」って思うようになったの。あなたが正式入部してからは、私が困ってたらいつも助けてくれて……、そこからは好意を抱くのに時間はかからなかったわ……」
淳平「そ、そっか………」
深いキッカケはなさそうだけど、まあ、そんなの人それぞれだし、些細なことがキッカケだったりするしな。
梢「慈が怪我してスクールアイドルクラブを離れて、沙知先輩がいなくなった時も、私は新しい部長に選ばれたにも関わらず何もできなかった。でも、それでもあなたは私を支えてくれて、私が悩みを話したら、あなたは私が必要だと言ってくれた。不安に襲われてた私を……。そんなことされたらときめいても仕方ないわよ」
淳平「そ、そっか……///」
するとチャイムが鳴り、午後の授業開始10分前となる。
梢「じゃあ、そろそろ教室に戻りましょうか?」
淳平「おう」
俺がドアノブに手をかけると、
梢「淳……っ!」
淳平「っ!!」
チュッ!
梢は、淳平の頬に手を添えて唇にキス。軽いものではあったが、梢の気持ちは伝わってくる。
梢はラブライブ!で優勝したいという夢がある。それには応援してくれるファンは必要不可欠。それなのにこんな色恋沙汰が発覚すれば、炎上は避けられない。そうなればラブライブ!優勝の夢は断たれる事になるだろう。
それでもこんな事をするということは、それだけ本気で俺のことが好きだということなのだろう。
淳平(………………梢っ)
梢「プハッ」
唇を離した梢。すると俺に微笑みかけ、
梢「私は、私の勝利を信じて待ってるわ。けど、だからといってあなたの考えを縛る気は無いから、あなたは真剣に考えて答えを出して?」
淳平「ああ……」
そして、俺と梢はそれぞれ教室に戻った。
教室に戻った俺は……
淳平「ハァ……」
慈(? ジュン……?)
ー つづく ー
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