蓮ノ空スクールアイドル録   作:松兄

84 / 339
第82話:蓮ノ空学院オープンキャンパス

あれからあっという間にオープンキャンパス当日になり、蓮ノ空は祝いの花火が上がっていた。

 

瑠璃乃「あっという間に当日だー! なんか緊張してきたねー!」

 

花帆「なんか、ライブの前の緊張とは違う感じだよね……!あたしたちの、未来の後輩をお出迎え……!」

 

瑠璃乃「うんうん!楽しみだなー。ちゃんと色々話せると良いな!」

 

花帆「充電切れそうになったらすぐに連絡してね! あたしとさやかちゃんで飛んでいくから」

 

瑠璃乃「おおう、頼りになりますなー! 昨日は夜中までひとりで遊んで充電してたから、持つと良いな!」

 

花帆「夜更かしで別のゲージが減ってない!? なにしてたの?」

 

瑠璃乃「リバーシ!」

 

花帆「ひとりで!?」

 

さやか「……おふたりとも、第一陣が来ますよ?」

 

瑠璃乃「あ、ごめんねさやかちゃん! 気合入れてこーね!」

 

さやか「はい。……必ず、成功させましょう!」

 

花帆「……さやかちゃん、落ち着いてるね」

 

瑠璃乃「なのに充電もばっちりって感じ!」

 

さやか「先輩や皆さんが頑張っている催しを、わたしが台無しにするわけにはいきませんから。今日やってきた皆さんの1日を、わたしたちで楽しいものにしましょう」

 

瑠璃乃「そうだね。スクールアイドルぷれぜんつ、楽しい学校案内!」

 

花帆「それが出来たらきっと、終わる頃には、みんなの心にすっごく綺麗なお花がたくさん咲いてくれる気がするよ」

 

さやか「はい、満開を目指しましょう!!」

 

1年生の方は気合十分。2年生は……

 

淳平「んー! 良い天気……! 今日は最高のイベント日和って感じだな!」

 

俺は一つ伸びをして言葉にする。

 

梢「天気予報もばっちり快晴よ。最後のライブも、素敵なものに出来そうね」

 

慈「ふっふっふ、全員めぐちゃんにメロメロにしてやる……! 来年の新入生はぁ、全員めぐ友だよっ☆」

 

淳平「まぁ、目標は高いに越したことはないけど……」

 

慈「ジュン!? そこ別に梯子外さなくてよくない?」

 

綴理「実行委員のみんなが、このあとはスクールアイドルに集中していいって言ってくれたよ。ボクの人望だね」

 

梢「自分で言っちゃダメなのよ、それは」

 

綴理「むずかしい」

 

やれやれ……

 

慈「よーっし、全員めぐ友作戦決行! ライブまでにみんなの気持ちを盛り上げて、最後にどかんとときめかせちゃうぞ☆」

 

梢「蓮ノ空学院スクールアイドルクラブとして、この学校を魅力的な場所だと証明してみせましょう」

 

綴理「ん」

 

淳平「おう!」

 

すると、向こうから中学生たちが歩いてくるのが見えた。

 

慈「お、かわいいのがいっぱい来た来た」

 

梢「ふふ、腕が鳴るというものよ」

 

綴理「じゃあ、はじめよう」

 

淳平「オッケー!!」

 

梢・綴理・慈・淳平「ようこそ!蓮ノ空学院へ!!」

 

所変わり1年生サイド。花帆が案内するグループは、

 

花帆「送迎バス1号車でいらっしゃった皆さん!はじめまして、蓮ノ空学院スクールアイドルクラブ一年、日野下花帆です!今日はみんなに、蓮ノ空学院の魅力をいーっぱいお伝えしますよ! 最後には、あたしたちスクールアイドルクラブが、野外ステージで最高のライブをお届けしますので!その時にはきっと、みんなの心に大きなお花が咲いていることを、お約束します!」

 

さやかちゃんのグループは、

 

さやか「ここが、蓮ノ空学院の中庭です。 お昼にお弁当を食べたり、楽しくお話をしたり、というのが主ですが……移動教室の際に通りかかるだけでも、なんだか心地良い気分になれたりします。あ、あと、わたしたちスクールアイドルクラブが放課後の練習に使っていたりもしますね」

 

すると中学生の1人が質問で手を挙げる。

 

さやか「はい、質問でしたらご随意に。……お弁当の販売元ですか? 全寮制なので、お弁当は自作になります。食堂も素敵なのですが、わたしは色々と、趣味なので……」

 

すると、中学生たちから「かわいいー!」と言われて照れるさやかちゃん。

 

さやか「か、かわいいとかそういうのは止めましょう! こら、未来の先輩ですよ?わたしは!」

 

和やかに進んでいた。

 

梢のグループは、

 

梢「ということで、学校の授業はこんな感じよ? 皆さんが今座っている席で、いつも私たちはお勉強をしているの。そこのあなたが座っているのが、私の席ね」

 

梢は自分の席に座っている中学生の子に教えてあげる。

 

梢「ふふっ、緊張しないで?蓮ノ空学院に入学すれば、この景色はいつも通り。窓の外を見てちょうだい」

 

中学生のみんなは窓の外に目を向ける。窓の外には、紅葉で紅く染まった紅葉できれいな景色を醸し出していた。

 

梢「私は、ここから見える紅葉がとても好きなの。ね、綺麗でしょう?」

 

梢のグループも中学生たちは満足しながら説明を聞いていた。

 

綴理のグループは、

 

綴理「ここ、よく眠れる。ん?そうだね。じゃあ、ここでも少し、踊ってみようか」

 

綴理は行ったその場その場でリクエストされてダンスを踊っていた。そして、その場所の雰囲気に合うダンスを踊ってシチュエーションをダンスとマッチさせていた上に綴理のダンスのずば抜けた表現力ために中学生たちは全員ウットリ。

 

綴理「案内した場所は、どこも良いところ。それを伝えるには――言葉じゃ、むずかしい」

 

綴理の方も問題なく案内を進行していた。

 

ルリちゃんは……

 

瑠璃乃「ここ。おすすめ。しゃしん。じゆう。ふうけい。きれい。いじょ(以上)」

 

もう完全にバッテリーが切れていた。

 

瑠璃乃「ふい…。ぼてっ」

 

ルリちゃんは芝生の上に寝っ転がってしまう。

 

瑠璃乃「今のうちに1パーセントでも充電するんだ……。わーおそらきれいだなー。きれいか?なんか雲多くね?」

 

すると、

 

パシャッ!!

 

中学生の1人が、ルリちゃんを写真に撮った。

 

瑠璃乃「うおまぶしっ!? えっ? いや写真自由って言ったけど!ルリをだと思わないじゃん。……んぇ? そうそうそうそう!こうしてね、転がるとね、お空近くてきもちーんだ一。え、みんなもやんの? 止めないけども。てゆかも一止める元気がないけども」

 

そして、ルリちゃんと中学生たちはみんなで一緒に芝生の上に寝っ転がる。

 

瑠璃乃・中学生「『『……………………』』」

 

瑠璃乃「そう。……これもね、蓮ノ空のエモみ。みんなもうよく分かってる」

 

心配はあったものの、ルリちゃんも何とか案内を成功させていた。

 

慈「それじゃあご一行、食堂にとうちゃーく! 蓮ノ空はご飯だけは毎日しっかりおいしいから、そこは期待していいからね?」

 

すると、めぐの言った「ご飯だけは」という言葉に質問が入る。

 

慈「え? ご飯"だけ"は?私、そんなこと言ったかな?いやいやうんうん、すっごくいいトコだよ。なんたって、周りなんにもないから、すっっごく勉強に集中できるんだからね」

 

自分は勉強なんか大嫌いなのに、持ち上げるために心にも無い事をいうめぐ。

 

慈「コホン。それはそうとしてね、みんなとの楽しいツアーも、もうちょっとでおしまい。お別れの時間。シンデレラの12時が近づいちゃってます! でもね? そんなみんなに聞いてほしいことがあるんだ。今から案内する最後の場所、野外ステージでは―― 私たち蓮ノ空学院スクールアイドルクラブが、最高のライブでみんなをおもてなししちゃうからね☆」

 

めぐの言葉に中学生たちから歓声が起こる。

 

慈「メインイベントはまだまだこれから!全員の視線、私に釘付けにしちゃうんだから!今夜、夢の世界まで私のことを連れて帰ってね♡ さて、それじゃあステージに向けて外に――あれ?」

 

外を見ると、黒雲が空を覆い、雨が振りはじめていた。

 

慈「……うそでしょー!?」

 

 

ー つづく ー




感想・評価よろしくお願いします!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。