第88話:蓮ノ空学院 冬のスキー合宿①
月日は12月に入り、蓮ノ空学院は毎年恒例の全学年で1番近場のスキー場に二泊三日のスキー合宿に行く。
バスの行列でホテルが一緒にあるスキーリゾートに向かう。
ホテルに着くと、予め割り振られていた部屋に向かい荷物を置く。
淳平「じゃあ行くか……」
亮「ああ……お前は藤島たちとやるんだろ?いいよなああんな美少女たちと……」
淳平「……因みにお前はあの6人だったら誰が好みなんだ?」
亮「俺か?」
亮は「んー」と考えると、
亮「1番は……村野さんかな?」
ほう、さやかちゃんか……。
淳平「ほう、それはどうして?」
亮「なんていうか、凄い頑張り屋さんだと思うし……応援しようっていう気になるよな」
……分かってるじゃないか。
淳平「それ、後で本人に言ってやれば?喜ぶと思うぞ?」
亮「っ、お前……。分かったよ……」
亮は後ろ頭を掻きながら答える。そして俺と亮は集合のために部屋に鍵をかけてホテルのロビーに向かった。
ロビーには、すでにけっこう生徒が集まっており……俺達が来たあとからも、続々と生徒が集まってきた。
すると、
花帆「あっ、淳兄ぃ!」
さやか「今日はご指導お願いしますね?」
淳平「おう」
そしてここで、
亮「あっ、村野さやかさんだよね?」
さやか「あっ、淳平先輩の友達の……確か飯田先輩」
亮「そう。飯田亮。村野さんのスクールアイドル活動、ずっと見てたんだよ。凄い頑張り屋さんだなって思って、俺も頑張らないとって力もらってる。これからも応援してます」
ほう、ここで言うか。さやかちゃんは……
さやか「あ、ありがとうございます!これからも誠心誠意頑張りますので、期待していてください!」
亮「うん!」
すると、梢と綴理が話しかけて来た。
梢「私、スキーは苦手なのよねえ……」
綴理「こず、ボクが教えるよ……」
梢「綴理の指導は感覚的過ぎて分からないわよ!!」
淳平「じゃあ俺が纏めて面倒見るよ……」
梢「ホント!? お願いできるかしら?」
綴理「ボク何なの……」
釈然としない綴理だった。
するとルリちゃんとめぐが一緒にやって来た。あれ?1年生と2年生は確定で部屋違うはずだけど……。
慈「あっ、みんな集まってるね」
亮「藤島? 1年生となんで一緒に……」
慈「飯田くん? ああ……さっきそこで会っただけ。わたしたちの同室の子は先に来てるよ?」
亮「ああ、そうなんだ……」
そしてしばらくして生徒全員が集合し、先生が注意点などを話す。
そしてその後、生徒会長挨拶。
沙知「ん〜と、じゃあ……野郎ども〜!楽しむ準備はできてるかぁあぁああぁあああっつ!?」
生徒『『『おおォオおォおぉオオオオッつ!!!!!!』』』
生徒たちの怒号が響く。1年生たちは初めての光景に目を丸くする。
花帆「い、いつもの先輩たちじゃない!!」
沙知「気をつけることは頭に入ったな!! では、ゲレンデに突撃ーー!!」
生徒『『『うぉおおぉおおおおっ!!!』』』
ドドドドドドドドドドドドドッ!!!!
そして生徒たちはゲレンデに突撃した。その場に残されたのは、比較的冷静だった生徒たちとポカンとした1年生。
慈「まったく、みんな子供なんだから……」
梢「沙知先輩が煽るから……」
沙知「いや〜、少し楽しくなってしまってな。誘ってくれてありがとう。アタシも一緒に滑るんだろ?」
スクールアイドルクラブ『はい!!』
沙知「じゃあ行こうか?」
そしてゲレンデに向かう俺達。亮?さっきの生徒たちとダッシュで向かったよ……。
そしてスキーの滑り方を俺が軽く実演して教える。苦手な人には足を掴んで「こうやって……」と、動かし方を教える……。
花帆「なるほど……」
梢「去年もやったけど……」
淳平「じゃあ教えたこと守ってここの初心者コース滑ってこい。できてれば余裕だから」
花帆「分かった!」
そして花帆はリフト乗り場へと向かう。
梢「ちょっと、花帆さん!」
梢も慌てて花帆を追い掛ける。
数分後…………
淳平「おっ、あれ二人だな。……ちゃんと滑れてるじゃん」
さやか「ホントですね……じゃあ、私も行ってきますね? 綴理先輩。行きましょう」
綴理「うん」
そして、さやかちゃんと綴理もリフト乗り場へ。
淳平「じゃあ俺も板ハメるわ」
瑠璃乃「うん。ルリたちはアレだからね」
慈「沙知先輩もだなんて意外だったけど……」
沙知「こう見えてあたし、けっこうできるんだぞ?」
淳平「じゃあ滑るか。
そして俺達は別のリフト乗り場へ向かった。
淳平「おし、え~っと、みんなは……おっ、いたいた」
俺がみんなに手を振ると、花帆が気づいたのか元気よく手を振ってくる。
淳平「よし、行くか!!」
慈・瑠璃乃「「うん!」」
沙知「先輩の凄さを見せてやろうかねい」
そして4人は一気に滑走。途中盛られた山があるのを巧みにボードを操って避けていく。
さやか「!? 4人ともスノーボードですよ!?」
花帆「スキーじゃないの!? 凄い!!」
綴理「おー……」
梢「慈は去年で知ってたけど……、瑠璃乃さんもだったのね……」
さやか「沙知先輩もすごいですよ!」
滑走中、俺は1つトリックを仕掛けることにした。
俺は盛られた雪にボードの前方を上げて乗り上げ、勢いそのままにジャンプ。次の山を躱して下まで行きブレーキを掛けてフィニッシュした。
淳平「ふう……」
俺はゴーグルを外すと一呼吸吐く。すると、みんなが集まってきた。
花帆「淳兄ぃジャンプしたよね!?」
さやか「あんなことできるんですね!!」
梢(カッコいい……////)
綴理「すごーい!」パチパチ
慈「私も驚いたよ。ねえジュン、いつの間にあんなのできるようになったの?」
淳平「いや、感覚で。できるかな?って」
瑠璃乃「感覚でやっちゃったの?! カッケー!!」
みんなに囲まれて「凄い!」と、言われて気分良くなっていると、沙知先輩が……
沙知「でも、少し危険じゃないかな? 生徒会長としても、先輩としても、後輩が危険なことをするのはいただけないんだが?」
淳平「ゔっ、スミマセン……。気をつけます」
沙知「ん。分かればよろしい」
怒られてしまった。まあ当たり前か……。
沙知「あたしは、ジュンペイにも怪我されたら悲しいんだぞ?」
淳平「はい」
それを見ていた花帆は、
花帆(梢センパイ、沙知センパイってひょっとして……)ヒソヒソ
梢(いえ、その心配は無いはずよ?)ヒソヒソ
さやか(でも、凄く距離が近いですよ?)ヒソヒソ
綴理(あの二人はお互いへの信頼、凄いから……)ヒソヒソ
瑠璃乃(沙知先輩が1番の強敵とかあり得る空気?)ヒソヒソ
慈(なんとも言えないかなぁ……)ヒソヒソ
淳平「ん、どうした? あっ、もしかして俺と沙知先輩が仲良すぎないかって話か?」
花帆「そ、そうだよ!!」
淳平「心配するなよ。信頼してるけど、それは無いから スパアンッ!! 痛てぇっ!?」
沙知「あたしも心配いらないと言おうとは思ったけど、そんなハッキリ言うな!女として魅力が無いと言われてるみたいでムカツクんだが!?」
淳平「沙知先輩に魅力が無いわけないでしょうが……むしろ魅力の塊ですよ……」イテテ
沙知「そ、そうか……//」
花帆(ホントに大丈夫なんですか?)
梢(たぶん……)
淳平「ほら、夕飯までまだ時間あるから、もう少し滑ろうぜ?」
さやか「……はい!」
瑠璃乃「釈然としないけどね」
そして、8人で一緒にゲレンデの1日目を満喫した。
ー つづく ー
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