スキー合宿の1日目が終わり、蓮ノ空の全校生徒はホテルで夕食を摂っていた。メニューは全学年同じ、先生方の粋な計らいで席は自由になった。
なのだが………
花帆・さやか・瑠璃乃・梢・綴理・慈「「「「「「ガルルルルルルルル!!!」」」」」」
普段の仲の良さはどこへ行ったのか、俺の隣の2席を巡ってお互いに威嚇し合うスクールアイドルたち。
淳平「おい、そんな殺気立たなくても……「「「「「「淳兄ぃ(淳)(淳平先輩)(ジュン)(ジュン兄ぃ)は黙ってて!!」」」」」」はい!!」
まるで乱闘でも始まりそうな空気なんだけど……。周りの男子からの恨みの視線に晒されるこっちの身にもなってくれ……
亮「大変だな……」ヨイショ
花帆・さやか・瑠璃乃・梢・綴理・慈「「「「「「なっ!!」」」」」」
亮が俺の隣に座ってしまった。おい、それは火に油どころか、火にガソリンを注ぐ行為だぞ!?
沙知「やれやれだね」ヨイショ
花帆・さやか・瑠璃乃・梢・綴理・慈「「「「「「ああっ!?」」」」」」
反対の隣には沙知先輩が座った。当然みんなは2人に抗議する。
慈「先輩! それは無いんじゃないですか!? 飯田も!!」
花帆「センパイたちヒドイですよ!!」
猛抗議の嵐……。すると、
亮「だって、今にも殺し合いが始まりそうな空気だったし。だったら、「誰も座れないほうが平和かな?」って」
沙知「ほう。確か飯田といったね?」
亮「あっ、はい。生徒会長」
沙知「その意見に私も賛成だ。あのままバトルが始まってたらみんなが損をしていただろうからね」
梢「ぐっ!」
梢の胸に沙知先輩の言葉がグサっと刺さる。
亮「冷静な子が残ってればよかったんだけどさ……村野さんも頭に血が登ってたし……」
さやか「うっ!」
沙知「綴理もね。まったく、みんなジュンペイのことになると見境が無くなるんだから……」
綴理「ごめんなさい」
瑠璃乃「ゔ〜っ!!」
みんなは渋々と近くの席に座る。すると俺の対面に花帆が座った。
花帆(あれ? !!この席淳兄ぃを真正面から見れる!ラッキー!!)
すると、
さやか「花帆さん? 何故そんなに嬉しそうなんですか?」
花帆「え?ソンナコトナイヨ……?」
瑠璃乃「片言……ってああ! 花帆ちゃんの席、真正面からジュン兄ぃ見れる!!」
さやか・綴理・梢・慈「「「「ああ!!」」」」
梢「代わりなさい花帆さん!! 練習10倍よ!?」
花帆「それは嫌だけどヤダーー!!」
まったく……
淳平「ほら、梢も馬鹿なこと言ってないで席付け。いつまで経っても食えねえんだよ」
花帆・さやか・瑠璃乃・梢・綴理・慈「「「「「「あっ、………ごめんなさい」」」」」」
そしていただきますをして夕食を食べ始める俺達。どれもとても美味しかったが、俺が特に美味しいと思ったのは……
淳平「んっ、飛騨牛美味ぇ!」
亮「なっ? 美味いよな……」モグモグ
沙知「ジュンペイ、刺し身も美味いぞ?」
淳平「あっ、食います……モグモグ…美味い!」
さやか(淳平先輩、テンション上がってますね……)ヒソヒソ
瑠璃乃(ね? やっぱり楽しいんだろうね)ヒソヒソ
そして夕食後、部屋で他の男子たちと集まってトランプで大富豪をしていると、
亮「でさ、淳平はあの中で好きな娘とか居ないわけ?」
ぶっ!! 俺は激しく咳き込んでしまい亮を睨む。
淳平「お前変なこと言うなよ……」
亮「いや、だってみんなお前のこと好きじゃん。答えは出てるのかなって」
淳平「……まだだよ」
すると、
男子1「この女たらし!!」
男子2「そうだそうだ!!」
男子3「同じ手口で何人騙したんだ!!」
男子1「羨まけしからん!!」
淳平「人聞きの悪いこと言うな!!」
こうして男子の夜は吹けていった。
その頃、
花帆「まったく、沙知センパイは!」プンスカ
沙知「ごめんって……あのままだと収集つかなくなりそうだったからさ……」
さやか「……沙知先輩、この際ですからハッキリと聞いて良いですか?」
さやかちゃんの真面目な雰囲気に何事かと居住まいを正す沙知先輩。
沙知「うん。良いけど……なんだい?」
梢「沙知先輩は、淳の事をどう思ってるんですか?」
沙知「どう……とは?」
瑠璃乃「好きなのかって話! 恋愛的に!!」
すると沙知先輩はポカンとして、
沙知「あっはは! ゴメンゴメン。不安にさせちゃったかな?」
綴理「うん。だってジュンとさち、凄く仲良いから」
沙知「ごめんねえ。確かに、ジュンペイの事は嫌いか好きかと聞かれれば大好きだと胸を張って答えるよ」
花帆「やっぱりー!!」
すると、沙知先輩は「でも……、」と付け加える。
沙知「でも、その好きはかわいい後輩とか、あたしのほうが先輩ではあるけど、自分をさらけ出せる気のおける友人としての大好きだよ。恋愛ではない」
さやか「えっ、じゃあ……」
沙知「確かに、ジュンペイだったら結婚しても幸せになれるだろうなって確信は持てる。けど、それと「恋してるか?」っていうと……違うなって、わたしは思う」
慈「じゃあ、沙知先輩はどうなっても、ジュンに恋してるわけじゃないんだね?」
沙知「ああ。……まあ、あたしの在学中は思い切り甘えさせて欲しいが……」
梢「……分かりました。そう言うことなら」
花帆「一安心。かな?」
さやか「そうですね!」
瑠璃乃「これ以上ライバル増えなくてよかったぁ……」
慈「分からないよ? 来年新入生が入ってきたら……」
綴理「めぐ、不吉なこと言わないで……」
沙知「まあ、ジュンペイから求められれば応えるがね?」
花帆・さやか・瑠璃乃・梢・綴理・慈「「「「「「ええっ!?」」」」」」
女子たちも、ガールズトーク…もとい恋バナに花を咲かせていた。
ー つづく ー
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