あの子こそ 無自覚ヤンデレ製造機で チートで ヤバイ奴ホイホイの 何も知らないTS逆行少女なのさ   作:maybear

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scene0 PROLOGUE

 

 ピッポ…ピッポ…ピッポ…

 

 『今日未明…東京都内で…』

 

 『決めたーーーー!!!!ブルーロックの申し子っ!潔 世一だっっっっっ!!!!』

 

 ピロリン。

 

 「あ。とこちゃんからのLINE…。」

 

 『いや〜。すごいですねぇ〜。』

 

 「?

  【潔世一のW杯優勝のインタビューを見ろ???】」

 

 『日本の初W杯優勝から絶好調!

  それに今彼は、あの話題で世間が湧いてますしね!』

 

 「あ。URL送ってきてくれた。あ。信号。」

 

 【『優勝おめでとうございます!ーありがとうございます!』

 

  『U−20戦で申されたことを有言実行されましたね!ーはい。』

 

  『この喜びを誰に伝えたいですか?ー・・・。まずは、両親ですかね。そして、彼女に伝えたいです。』

 

  『彼女?誰のことを申されているのですか?ーああ。すみません。幼い頃からの幼馴染の子のことなんです。』

 

  『ー俺と彼女はある約束をしていたんですよ。』】

 

 「両親と・・・?なんて言ったの?騒音がうるさくて聞こえない…。」

 

 「・・・あ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ドンッ・・・・!!!

 

 

 

 

 

 

 キキー…。

 

 ザワザワザワザワ…。

 

 

 

 【『どんな約束をされていたんですか?ー・・・将来プロサッカー選手になってW杯優勝したら、そのインタビューで、私に公開告白してよ。其の度胸があるのならば、私は、貴方を選んであげる。』】

 

 

 「誰かー!救急車を!早くっ!!!」

 

 「ああっ!!!脈が!!早く!は・や・く!!!」

 

 

 「(あ・・・。私死んじゃったの・・・。)」

 

 

 【『え・・・?ー杜若 椿芽。好きです。優勝杯は持っていけないけど、優勝杯の代わりに君に108本の薔薇の花束を。』

 

 

  『ーようやく、優勝したぜ。椿芽。俺と結婚して(約束を果たして)?』】

 

 

 

 

 

 「(あのインタビューで潔はなんて言ったの・・・?)」

 

 

 

 「(はあ。嫌でも思い出す。・・・サッカーがしたい人生だった。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 暗転

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ああ。

 あたたかい。

 よく寝れる…。

 ずっとここにいたいなア〜。

 

 

 んんん…。

 眩しい…。

 あれ?ここはどこ?

 

 私は・・・

 

 「おめでとうございます!杜若さん!元気な赤ちゃんですよ!」

 

 

 ん?

 

 「きれいな子ですね〜!」

 

 「うん。そうですね〜。ふふ。かわいいかわいい私の子。」

 

 あれ?

 この顔は・・・・この声は・・・・

 

 「流石。僕らの子。」

 

 

 ギギギ。

 ブリキのおもちゃのように目を動かし…いや、動かせんな!

 でも!この声は…!

 

 

 「名前は、何にするんです?」

 

 この声は・・・!

 

 「もう決めてあるんです。」

 

 この何考えるかわからないサイコパス味を帯びた声は…!

 

 「「つばめ。」」

 

 お母さんとお父さん。

 

 

 「おぎゃあ!おぎゃあ!おぎゃあ!」

 

 

 産声をあげた。

 其の鳴き声は呼吸をするためか、親より早く死んでしまった親不孝な私の悲しみの声なのかは、分からない。

 

 そして、産声と共に私の意識は、走馬灯へと移り、現実からフェードアウトした。

 

 

 一回目の人生。

 

 天才女優、御曹司の秘書のもとに生まれた私が選択したのは、サッカーだった。

 

 後先考えず、中学入学まではサッカー一色の生活。

 

 小学校のときに在籍していたサッカーチームでは、世一と敵無しで無双してたっけ。

 

 その時に今思えばだいぶイキっていた。

 

 だから、ドラマみたいに世一に結婚の約束をした…記憶がある。

 

 二次創作の見過ぎかもしれない。

 

 存在しない記憶だろう。

 

 そして、中学生になった。

 

 部活が始まった。

 

 そこに女子サッカー部はなかった。

 

 そこからだった。

 

 まず初めに、世一との圧倒的な"差"が生まれ始めた。

 

 体格の差、練習量の差、環境の差・・・言い出したら切りがなかった。

 

 そこから、世一と…潔と喋ってると冷やかされるようになった。

 

 大きな壁を感じた。

 

 「もし、自分が男の子だったらどれだけ良かったのに・・・。」

 

 そう、言葉に出してしまえばもうそこからいけなかった。

 

 駄目だったのだ。

 

 中学生にして現実が心に突き刺さった。

 

 逃げの退路しかなっかった。

 

 選択肢がなかったのだ。

 

 逃げた先は、二次元だった。

 

 "非"現実が心地よかった。

 

 サッカーを思い出すと潔に嫉妬してしまう。

 

 そんな自分が嫌だった。

 

 醜い醜い嫉妬と自己嫌悪。

 

 だから、自分からサッカーというものを追い出した。

 

 サッカー用品は全て捨て、サッカー関係の履歴はすべて削除。

 

 もう面倒だからとかいって()()初期化したっけ。

 

 そこからは、ヲタク人生を突き進んだ。

 

 三次元より二次元。

 

 出来た嫁は、数しれず。

 

 夢女子になり、沼にズブズブに浸かり。

 

 もう、第二の人生じゃね?くらいにヲタク生を謳歌した。

 

 そして、少しずつ立ち直っていった。

 

 サッカーを忘れ…はしなかったけど、心の支えとなったヲタク文化の一端を担う企業に就職。

 

 社会人としてせっせと仕事を頑張りました。

 

 サッカーなんて気にならないくらい!

 

 ・・・口癖は、「もし、自分が男の子だったらどれだけ良かったのに・・・。」だったけど。

 

 超〜引きずってましたけど!

 

 まあ、忙しながらもまあなんとも…普通の第一回目の人生だったと言えるだろう。

 

 まさか最後は、トラ転するなんて思いもしなかったが。

 

 いや、二次創作やん!

 

 

 

 

 

 

 

 人生の体感時間は、年齢の逆比に比例する。

 

 だから、赤ちゃんの長い体感時間は、今世をどうやって生きていくか決めるのには、いい時間だった。

 

 どう生きていきたいか。

 

 再びヲタクになるのは、もう決まりきったことだろう。

 

 一度其の味を知ってしまえばもう後戻りの出来ない麻薬のようなものだからね…。

 

 あとは、サッカー・・・か。

 

 今世の性別は驚いたことに"無性"なのだ。

 

 病名、先天性性別疾患病。俗名、モナリザ病。

 

 男性のような筋肉質な体と女性のような柔らかな体のハイブリット型の体。

 

 染色体XZから作られる、不安定な体を染色体Zの力により安定させ奇跡の体。

 

 その代償か、圧倒的に足りない色素。

 

 前世では、赤茶の髪色が今世では、綺麗さっぱり白色になっていた。

 

 男でもない女でもない不思議な不思議な体。

 

 現在戸籍は、無性で登録されている。

 

 流石に幼い子に己の性別を決めされるのは、酷だと思ったのだろう。

 

 20歳まで、性別を決める猶予期間をお父さんが交渉でもぎ取ったらしい。

 

 お父さんすごーい…。

 

 

 散々悩んだ。

 

 

 自分の隠してた未練の奥深さにも驚いた。

 

 感情が赤ちゃんのせいかうまくまとまらなくて変に泣いてしまい、お母さんを困らせてしまった。

 

 感情をちゃんと理解して把握して…ようやく気付く。

 

 こんなにも悩むぐらいサッカーがしたかったんだと。

 

 元々興味のないことは、全くやる気もなくリソースを割くだけ無駄だと思ってたのだ。

 

 早く気付いていないだけで、心に結論は出でいたらしい。

 

 いつも憧れていた画面の中(二次元)の人々は、自分の信念に従って己のしたいことをしていた。

 

 綺麗事は嫌いだったけれど、憧れたのは、確かにソレだった。

 

 覚悟を決めるときが来た。

 

 赤ちゃん大変行事、一升餅の日だ。

 

 一升餅とは、1歳の誕生日を祝い、これからの健やかな成長を祈る伝統行事のこと。

 

  背負わせる一升餅は、一升(約1.8kg)のもち米を餅にしたもので、餅の重さはおよそ2kgほど。

 

 ・・・。

 

 プルプルという効果音が似合う動きで頑張ってハイハイをす…おっ重い!!

 

 あああ!!!

 

 覚悟が揺らぎそう!!!

 

 新手のI LOVE YOUならぬ新手の拷問!!

 

 ほのぼのしてんのは、周りだけ!!

 

 本人めちゃ重よ!!??

 

 

 眼の前には、達筆で 男っ!! と書いてある文字と 女っ! って書いてある文字がある。

 

 そう。これは、ぽやぽやお母さんが、性別は、無性でもいいけど(仮)の性別っている方がいいんじゃない?

 

 一升餅やるついでに性別(仮)をきめちゃいましょー!

 

 と提案した、何にも考えてない赤ちゃーんに選ばせる超重要な選択肢!!!

 

 あっぶねー。転生者で良かった。

 

 そう。今、目の前には今後が左右される大事な選択肢が迫ってる…!

 

 そう・・・!決めたのだ!

 

 つばめは…サッカーをするため…サッカーを一番楽しむ為…男の子になるのよ!

 

 ありのままの~姿みせぇ〜るぅ〜のよ〜!!

 

 今世こそ!

 

 転生者は幸せになりたい!!(友麻碧リスペクト)

 

 

 

 

 @人生転換コマンド@

 

 Q今世の性別(仮)は、どちらですか?

 

 A ▷男?

   ▶女?

 

 

   ▶男!

 

 @リクエスト認証しました。@





 誰にだってわかるさ

 何故 彼女が 逆行したのか

 彼は 彼女を待つのさ
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