あの子こそ 無自覚ヤンデレ製造機で チートで ヤバイ奴ホイホイの 何も知らないTS逆行少女なのさ 作:maybear
のんびりほのぼの番外編。
#1 保育園での二人
ここは、ブルーロック保育園埼玉支部。
私は、此処で5年勤務している中堅ぐらいのヲタク保育士だ。
好きなジャンルは、ショタ×ショタ。
保育士になった動機とも言える。
不純?
やめてクレメンス!
崇高な理由と言ってくれ!!
ショタは可愛い。
これ正義。
そんな私だが、園児に推しがいる。
あっ!ヤメテ!そんな目で見ないで!
不審者じゃないヨ!!!
ごほんッ!
私の推しの話に話そう。
私の推しは、杜若ツバメくんと潔世一くんのカプ。
弱虫意志弱系男子×しっかり者儚げ美少年系男子!!!
や~美味しい!
世一くんがツバメくんにわかんないところ全部聞くのも可愛い。
先生に聞かないで一番にツバメくんに聞くのがいい!
幼少期の純粋無垢な全信頼賭けてます!っていう関係がいい…!
嗚呼。尊い…!!
合掌してまうやろ…!
そんな二人には、こんなエピソードがある。
世一くんは、ツバメくんと一緒にいるとまだマシになるだが、(←すでに尊い)
普段からちょっぴり…いや、だいぶビビりなのだ。
故に、時々何かにビビって泣いてしまう。
其の様子を他の園児に見られてからかわれてしまうのだ。
私も気にかけてはいるが、どうしても全てを見ることはできない。
保育園生のくせに小賢しく考え、先生の目を盗んでからかってるらしい。
そういうことは、こんなに幼い時から変わってないのは悲しいことだ。
気にかけて居たある日のこと。
「あ!世一!また、泣いてる!!泣き虫よっちゃん!」
「あはは〜何にビビってんだよ〜!」
「グエッ…グエッ‥怖いよぉ!」
「気が付いたらいっつも泣いてる泣き虫よっちゃん!」
「ビビリ!ビビリ!」
「弱虫!泣き虫!」
「僕…よわむしじゃないもん…!」
「何いってんだよ!おかーさんが言ってたんだぞ!泣いてばかりは弱虫だって!」
「そーだ!そーだ!弱虫は、男の恥だって!」
「男の恥!弱虫泣き虫世一!!!」
「うわああん!」
「「「やーい!やーい!」」」
「ねぇ…何してるの?」
「・・・!」
「つっつばめぇ〜!」
「大丈夫?潔。」
「なんだよ!男女!」
「なんだよ!?じゃなくて、何してるか聞いてんの。ねえ。」
「さっきさ…潔のことビビリって馬鹿にしてなかった?」
「じゃあさ。君は、ビビリじゃないの?」
ウッをぉ…。←いきなりいじめが始まり推しカプが登場して出る幕をなくしたヲタク保育士。
つばめくん…こっわ・・・。
でもいいね!
世一くんを守るため、目のハイライトを無くして表情を全て削ぎ落としたような顔…!
つばめくんは…攻めの…ハッ!いかんぞ!!
「・・・・おっおれらはビビリなんかじゃないぞ!」
「そーだ!其処の泣き虫世一とは、違うんだ!」
「へえ…?」
あれ????
わっちがちょーっと妄想している間に空気が不穏に・・・?
ヒョッ・・・・!!!
体感気温がガクンと下がる。
つばめくんから冷たい冷気が出ていると錯覚するような感覚に陥る。
恐る恐るつばめくんの顔を見ると只でさえ陶磁器のように真っ白な肌が更に白く…
青白く感じるまでに顔が冷え切っていた。
そっと、彼は右手をゆっくりと上げなにもないところを指をさす。
その手は微かに震え、あたかも其処に何か居るような気でも感じさせる。
はあはあはあ…。
少しずつ彼の呼吸は、早くなり…
ガクンッ!
遂に足から崩れ落ちて、尻餅をつき、青白い顔で何かをボソボソ呟いている。
私達には見えない何かが其処に居るのを感じる。
「あっ…にげっ…逃げて…!」
ズルズルと体を引きずりながら後退りしなんとか絞り出したと思わせれるか細い声。
「うっうわあああああ!!!」
イジメっ子が恐れをなして逃げ出す。
だが、一人は、恐怖から動けなくなってしまった。
「待って…!行かないで!」
「お前!早く来いよ!!」
「待ってよ!!動けない!怖くて動けないんだ!!!タスケテ!!」
パンッ!
世一くんが涙目ながらこの空気感とは、違う動きとなる手を叩いた。
すると・・・
「ふふふ。あははっ!誰がビビリなんかじゃないぞだって!?」
「あははっ!僕の演技に見事に騙せれているじゃないか!」
あははっ!と上機嫌に笑いながらつばめくんは、スキップしながら恐怖で動けなかった子の元へ向かう。
「ヒッ・・・!」
目が笑っていないことに気付いた子は、つばめくんの異様な雰囲気に腰が抜けてしまったらしい。
へなへなあっと地面にお尻を付け、座ってしまった。
そして、つばめくんは…座っているこの耳元へ口を運びボソッと呟く。
ルンルンで世一くんを捕まえ、悪魔のような笑顔をニンマリ見せて立ち去っていった。
イジメっ子は唖然として立ちすくんでいる。
この時、私は、保育士として子供達をフォローしなきゃとか・・・色々考えていたが…。
が、そんな事は脳内で占めていたのは、2割程。
だって…だって…この距離でも聞こえてしまった。
耳元で囁いたつばめくんの言葉…
「潔を虐めていいのは、僕だけだよ?」
残りの8割の思考…推しカプ最高っっっっっっっ!!!!!
#2 再開の旧友
拝啓、お母さん。
貴方の娘、成瀬羽塔子は今・・・
美男(同学年)に迫られてます。
お母さん。
覚えていますか?
昨日の入学式で貴方がカプを組んでいた子が居たでしょう。
ええ。
ナマモノには、手を出さないほうがいいと入学式前日に宣言していた貴方が速攻組んだカプです。
其のカプの儚い美人ショタが、こっちに近寄ってきてます。
いや。こっち向いただけかもしれない。
そうだよ。自意識過剰・・・・いや待って。
近い近い近い。
「わあ!ビジュやんばッ!神絵師か…!貴方が神か・・!」
「あっ…えっ・・・。」
まってぇ〜母。
儚げ美人こっち側の人間やん。
文字や読めるようになって早2年くらい。
貴方に(ヲタクの)全てを叩き込まれた私にはわかります。
「あっ…!急にごめんッ!良い絵には、目がなくて…。」
ああーーーーーー!!可愛い〜美人さんの照れかわいい〜〜〜〜〜!!!!
そして、明らかに同類確定〜〜〜〜!!!!
「あ。いいよ。別に…褒めてくれたし。嬉しかった。」
此処まで、言えた私すごない???
ツンデレっぽくなってしまったのだけれども!
舌今めちゃくちゃ噛んでる。
「!!!
ありがとう!ねえ、もっと見せてくれたりしない?」
「う…うん。いいよ。」
あ~~~~~陰キャの弱い意志…。
「いいの!?ありがとう!!」
「ふわあ!凄い…!かんわよっ!!」
「まじで神絵師…!ああっ!福眼〜!!」
ぇ…めちゃめちゃ美人さんから褒められる…え…好きぃ・・・・。
「あっアリガトウゴザイマス…。」
「あ!この作品知ってるの!?」
「え・・・?まさか…貴方も?」
「履修済みですが???」
「FAーーー!!!まじ!?知ってるの!!熱い!」
「この名作知らないのは人生の損失!!」
「いや。この大先生の意図してる構図とか・・・」
「キャラのビジュのえぐさとか・・・!」
「作り込みがやばくてぇ!!!」
「ここの伏線回収は・・・!」
「「はあはあはあ…。」」
「・・・。」
「・・・。」
もっ盛り上がってしまった…!
急な沈黙…。
きっきまずい・・・。
「ねっ・・・ねえ!」
「!」
「ぼっ…僕と…お友達になってくれませんか!」
「!!!」
ここは、さくらの花びらが舞い散る学校の校門でもない。
街を一望できる丘でもない。
後に伝説となる一場面でもない。
昨日が初対面で彼のことは何も知らない。
其れに私は、オタクで根暗で何も特別なことがない。
彼にみたいにキラキラしてない。
絶対に主人公でもない。
ないことだらけだけれども
でも、この一歩は。
引かれるように手を伸ばす。
「はいっ!」
これが後に大親友となるつばめくんとの・・・出会い。
そして、この時とても
まるで・・・
「また会えた。次こそは。」
と初対面のはずの
こまっちまうほどにキュートなカノジョ?
容姿端麗で耽美で甘美。
目があって一撃。
洗脳完了、女上手。
されど愛しちまうのさ。
強く愛しちまうのさ。
そんな気持ちがフツフツと湧いてくる心の高鳴りを抑えて
成瀬羽 塔子:前世でも今世でも仲良しなヲタクお友達。いつもツバメと百合百合して、嫁枠を狙う。ツバメがブルーロックに収監されたと聞き、絵心に直談判。一応ブルーロックの高嶺の花癒やし枠となるはずだったが、いつもツバメにベッタリなため意味ない。しかし、仕事はしっかりする。偉い。浪漫主義で、歪んでる。自己的平和的でないとヤンデレになる。
ブルーロック保育園埼玉支部の保育士:名前は、佐倉舞衣。あの騒動の後、薄い本が分厚くなったとか。
イジメっ子三人衆:名前は、輝、文、英。ホラーモノがだめになったらしい。