我は天使であり詩人である 作:草加スマイル
ギルドを後にした我らヘスティア・ファミリア一行はそのままお家に帰った。スラム寸前のボロ区画にあるズタボロ教会の地下室がそうだ。どうやら我らが女神様が寄生、失礼。滞在していた家の友神から格安で譲ってもらった場所らしい。優しいね。
「おっかえりー! ベルくーんマサシくん!」
扉を開けると中から超絶可愛い女神様が出迎えてくれた。この子がヘスティア様。見た目は世界一かわいい美少女だが神様だそうだ。ツインテールで低身長でパイオツが凄くでかい。ファックしたいが可愛すぎておかし難い。
ヘスティア様は両手を広げて僕ら二人を抱き寄せた。ああ、柔らかい。かわいい。このまま攫っちまおうかな。ダメかな? ダメだろうな。
「わわっ! ただいまです神様!」
「た、ただいま戻りますた」
うう、心臓がバクバクする。あ、僕心臓ないんだった。気のせいだ。
「今日は早いね」
「一刻も早くヘスティア様に会いたくて早退きしてきました」
「うふふーん、照れるよぉ〜」
手をクネクネさせるヘスティア様。かわいい。そして手の動きに合わせて二の腕同士を繋ぐ謎の紐に持ち上げられて乳が揺れる。エロい。最強か?
「実は二人して死にかけちゃって……今日のダンジョンはいつもより危険だと思って帰ってきたんです」
「死にかけたって!? おいおい大丈夫かい? 二人に何かあったら僕は泣いてしまうよ」
クルクル動き回りながら僕ら二人の身体中をまさぐるヘスティア様。かわいい。でもくすぐったい。しかしやめてほしくない。
「はひっ」
「わわっ! マサシくん!?」
クソぅ、カッコ悪い。力が抜けてへたり込んだ。僕はくすぐりに弱いんだ。
「緊張が取れて疲れが一気に出てきちゃったのかな? ソファでゆっくりしているといいよ」
「ほらマサシ。肩貸すよ」
二人に両脇から抱えられてソファまで介護してもらった。優しさが骨身に染みるね。
「ふふーん。疲れた二人にはとっておきのプレゼントを用意してあるんだぜ? なんだと思う?」
ヘスティア様が両手を組んで得意げな顔をした。可愛い。だがプレゼントとはなんだ? 見当もつかないよ。
「じゃじゃーん! 見てくれこのじゃが丸くんの山を!」
ヘスティア様が見せてくれたのは皿に山盛りにされたコロッケ、いやじゃが丸くんだった。
「わあ! 凄い! 一体どうしたんですかこれ!」
「バイト先の店長が働きが良いって褒めてくれてね! 賄いをたくさんくれたのさ!」
言葉だけ聞くと滑稽だがヘスティア様はバイトをしている。まあファミリアが発足したばかりの零細で我ら眷属が甲斐性なしなのがいけないのだが。
(今度からクラネルくんとは分かれて動いた方がいいかなぁ。その方が金が稼げそうだし。でも新米が不自然な量稼いだら怪しまれるかなぁ。バレるの嫌だし、居心地がいいからせめて一、二年は寄生しておきたいんだけどな)
「ふっふっふ! 今日はパーティと洒落込もうじゃないか。二人とも、今夜は寝かさないぜ!」
サムズアップするヘスティア様。可愛い。僕とクラネルくんもサムズアップを返し、二人は笑い合った。