我は天使であり詩人である   作:草加スマイル

8 / 14
 すいません。今後の展開上必要な注意タグをつけるのを忘れていました。一度ご確認ください。


8

 運ばれてきたのはホカホカのパスタ料理。安くて腹に溜まると言ったらやっぱりこれだね。

「モグモグ……うーん! 美味しいねマサシ!」

「フゥーッ フゥーッ フゥーッ ぱくり もぐもぐ ごくん。そだね」

 美味い美味い。料理人はいい仕事しているね。でもやっぱり味気ない。ヘスティア様がいてくれたらなぁ……。あの出入り口から「待たせたねマサシ君! さあ、二人でウエディングケーキを切ろう!」とか言って突然入ってこないかなぁ。ないだろうなぁ。

 仕方がない。切り替えよう。店内を、と言うよりは従業員さんたちを観察しよう。さっきから気になっていたんだ。みんな、すぐにでもナンパしたくなるような美人さんばかりだ。尖り耳の鋭い目つきの美人さん、猫だか犬だかの耳が生えている女の子二人、それに甘栗色の髪の女の子。うーん、全員ファックしたい。フローヴァさんは除いて。

 

「フゥーッ フゥーッ フゥーッ ぱくり もぐもぐ ごくん。素晴らしいお店だねクラネル君」

「そうだね。すごく賑わっているし、料理は美味しいし」

「従業員さんたちは可愛いし」

「うん………って、そうじゃないでしょ!」

 クラネル君が慌てる。

「え? クラネル君彼女らレベルで満足できないの? 流石に贅沢だと思うけど」

「いやそうでもなくて!」

 純朴そうな顔して理想が高いらしい。いや、純朴だからこその理想の高さかな?

 

「お二人とも、本当に仲がよろしいんですね」

 そこへフローヴァさんがクスクス笑いながらやってきた。両手には丸椅子を持っていて、クラネル君の隣に置いて腰掛けた。

「フローヴァさん聞いてくださいよ。クラネル君、これだけ美人揃いのお店で満足できないって言うんですよ」

「まあ! ベルさんったらいけない人!」

「うわあああああ! 違うんだああああああ!」

 頭を抱えるクラネル君。こりゃいい肴になる。リンゴジュースだけど。

 

「ううっ……シルさんは、お仕事いいんですか?」

 いじけたような声でクラネル君が問うた。

「キッチンは忙しいですけど、給仕は今のところ余裕はありますし。常連になってくれそうなお客様方への対応です」

「フゥーッ フゥーッ フゥーッ フゥーッ フゥーッ ぱくり もぐもぐ ごくん。はぁ、そいつはどうも」

 フローヴァさんは目で女将さんに許可を伺う。女将さんは顎をしゃくりあげて許可を出した。

 

「えっと、今朝はお弁当ありがとうございました。美味しかったです」

「フゥーッ フゥーッ フゥーッ フゥーッ ぱくり ハフッ! ハフッ! フゥーッ! もぐもぐ ごくり。ども」

「うふふ。タケダシンゲンさんが受け取ってくれてよかったです。そのおかげで二人もお客さん呼び込めたんですから」

「鎌堂です……フゥーッ フゥーッ フゥーッ フゥーッ」

 

 フローヴァさんはこの店について教えてくれた。「フゥーッ フゥーッ フゥーッ」何でも冒険者の女将さんが一人で立ち上げた店らしいがファミリアとは半脱状態。「フゥーッ フゥーッ フゥーッ フッフゥーッ」一応主神からの許可は貰っている。

 従業員は女性のみ。「フゥーッ フゥーッ フゥーッ フゥーッ フゥーッ フゥーッ」訳ありの人が大半らしい。「フゥーッ フゥーッ フゥーッ フゥーッ フゥーッ フゥーッ フゥーッ フゥーッ」女将さんが懐広く受け入れたとのこと。駆け込み寺か何か?

 フローヴァさんはここに集まってくる冒険者達を見るのが楽しいから勤めているらしい。「フゥーッ フゥーッ フゥーッ フゥーッ フゥーッ フゥーッ フゥーッ フゥーッ フゥーッ フゥーッ フゥーッ フゥーッ フゥーッ フゥーッ フゥーッ フゥーッ」見惚れてしまいそうなうっとりとした顔でそう語「もー! うるさいですよ!」

 フローヴァさんが怒り出した。

「さっきからいつまでフーフーしてるんですか! せっかくいい雰囲気で話していたのにー!」

「うひい」

 立ち上がったフローヴァさんにポコポコと背中を叩かれる。痛くはないけど食いづらい。

「マサシ猫舌だから……」

 仕方ないじゃないか。話聞くために手を止めていたら僕が食事を終えるのは夜中になってしまう。今夜はオールにするつもりはないんだし。

 

「わかる。わかるニャ〜少年。ミャーには少年の苦しみがよ〜くわかるニャ」

 なんか黒髪の猫耳の従業員さんがうんうんと言いながら来た。可愛い。ファックしたい。

「クロエ! あっちのテーブルの客が呼んでるよ!」

「ニャ〜。仕方ない。それじゃあまたね〜」

「ひうっ?」

 なんか尻を撫でられたような感触が……でもあの人今触ったか? わからん。怪奇現象の類やもしれない。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。