やさしい世界への転生 作:作蓋
はいごめんなさい遅れましたm(_ _;)m
次こそは……次こそは……(2敗)
「♪〜♪〜♪〜♪〜」
保管庫で歌を気分良く歌うのは私、超スーパー金髪美少女クーラちゃんだ。機体を見て回りつつ一番いいのを自分の物にしようかなどと考え歩く。
「♪〜♪〜♪〜」
きれいな歌声だという感想しか湧いてこない程の美声で歌う、違和感すら抱くほどきれいな声で。ここで、ただ一人の笑いながら傷を隠す子供へ向けて……
「天使……?」
「……ッ!?」
私は驚き後ろへ飛ぶ、ペタッ、と軽い音が保管庫に響く、
そして静まり返った場所には二人の少女、そんな中私は歳上に見下される形になってしまいデジャヴを感じていた。
だが無情にも時間は進むもので礼儀を弁えた天使発言の少女が問い掛けてくる。
「えーと……お嬢ちゃんはここに住んでるの?」
「!? …………あっ、はっ、はい! え、えと私は、こわいおじさんから逃げてたらここについて……えーと、それで――」
「……え、えーと、もういいよ、大変だったんだね、もう安心していいよ…………」
デジャヴを感じていたところにお嬢ちゃん発言で焦ってしまい、言語能力絶望的美少女のようになってしまった。だけれど私の自己紹介は中断され、その中断した声色は慈しみに溢れていてとても安心できた。
少しして私達は年の近い同性(前世を省いて)ということで盛り上がっていた。主に飯の話だ、あと古代の文献(朽ち果てた雑誌)
ついでに言うと私はテンションが爆アガリしていた。
「それでね、それでねっ! 機体のなかにはねっ! レーションが落ちてることがあるんだよっ!」
「ふんふん……」
知ったことを得意げに教える幼児の様に語る少女、それを静かに聴き学びを得る少女全く持って意味の分からない図だ。そして悲しいことだが私は前者の方だった。
だがこうして時間を潰すのもいいがなぜここに居るのかという疑問、あえて避け続けた疑問を、今切り出した。
「そういえば、お姉ちゃんはどうしてここにきたの?」
「…………」
図々しかっただろうか? そもここはデリケートな問題だ、このままバイバイということもあるだろう。
だが彼女はかなりの間をおいて語りだした。
「お父さんがね、攫われたんだ。私はお父さんを攫った奴が許せないの、絶対に後悔させてやりたいけど……あいつには機体があって、私にはなくて…………だから、私はっ!! ………………ここに来た、あいつを叩き潰せるだけの力を探しに!!」
零すように思い出すように力なく始まった言葉だったが着地点を思い出したのか段々と言葉には力が込められ強い意思を感じさせるものとなっていった。
「じゃあ探そっ、ここの機体でそいつをボコボコにして、私とおいしいもの探そっ!!」
「……………………うん……そうだね、一緒においしいものを探そうね、やくそくだね……」
「うんっ! やくそくっ!!!」
機体を探す、相手のことを聴いた所によると、かなり強めの手練れだという事で私は一番いいのを諦め友を助ける為に一番を譲ることにした。
そして彼女の機体を選び、動作確認へ。
「どうー! 大丈夫そー!」
「……うんっ! これなら」
「そっか♪ 良かったっ♪」
機体を選び終わり動作確認も終わり、ついでに私の用事も済ませてしまおうということで、私の機体を停めてる場所まで移動する。
「そういえばお姉ちゃんの名前は? 私はクーラ!! ただのクーラ」
移動中にそういえばと名乗り彼女にもそれを求める。
「そういえばとそうだね……うん、私はアン、ただのアン」
姓が無い者はただのと付けるのがこの世界での常識であり礼儀らしい。過去息を引き取った
そうしていたら私の機体が見えて来たのでさっさと作業を始めたいがために駆けていく。
「えっ?」
「これが私の機体ー! えっとここら辺にコアが……」
一応紹介しておいて作業に集中することにした。あのレバーは怖すぎるために絶対に触らないようにしている。
「えっ?」
名前を教えあった友人が、短い時間だったが誰よりも心を許した友人が駆けていく、おとうさんを連れて行った機体に…………違う! あれはおとうさんを連れて行った機体に似た別の機体! 絶対にそれしかありえない!
「これが私の機体ー! えっとここら辺にコアが……」
私の荒波立った心を知らない彼女は自分の機体と言い人で言うの腰あたりにあるコアを取り出す。それは彼女よりも二回り程の大きさだった。
私は私の心を落ち着かせふと思う。
「ねぇ、それ、重くない?」
「ん? んーんー。馴れるとそんなに気にならないよ〜でも、やっぱり重いものは重いかな……」
ふるふると頭を振る彼女はただの幼女のように見えるが、それを引きずっているコアが邪魔している、どう見ても危険物質を持ち歩く幼女…………デンジャラス幼女だ。
持ってあげたいという衝動に駆られ私は手伝おうと話しかける。
「クーラちゃん、それ持つの手伝おうか?」
「えっいやっ大丈夫だから結構で…………し、心配しなくても大丈夫だよー!」
まただ、保管庫で話してる時もだったが見ている限りは幼女そのままだがたまに歳上だと思えるような発言をする。
逃げてきたとも言っていたからおそらくそういったことを強制されていたのだろう、そして私に気を使って元気なふりをしているのだ。
やばいそろそろメンタルが限界だ。私のこの天真爛漫な口調は実のところただのエミュ、マネだったりする。
「クーラちゃん、それ持つの手伝おうか?」
「えっいやっ大丈夫だから結構で…………し、心配しなくても大丈夫だよー!」
ほらボロが出てきた。だが私には計画が一つあったりする、それは、成長に合わせて精神面でも成長しました大作戦だ。この計画がうまくいけば私の精神衛生上いい、精神衛生上にいい(重要なことなので二回言いました)
と、私が計画を確認しているうちに保管庫に着いてしまった。後ろでこちらにアツい視線を向けてくるアン。
私はそんな熱い視線から逃れるように目をつけていた機体にコアを運ぶ、そのまま作業を始めるためだ。
アンの視線が……これは……あれだ、友達と話してて話すネタがなくなった人の顔だ。すこしでもなにか話さねば。
「え、えーと今日はいい天気だね……?」
「う、うん、そうだね……?」
雨が振り始めた。
閑話休題
ところでアンは私以下とはいえ美少女だった、それはもう凄い美少女だ前世の世界だったら女神とでも崇められていただろう。だが今は私の方が美少女してるんだけどね!!
話を戻すとここはやさしい世界、で美少女が二人、つまり式はこうだ。
美少女²+やさしい世界=癒しの百合世界!!
私が求めた物が今ここに!! 私はあれだ…………少し不幸属性が付いてる系の超美少女なのだ!! この世界に産まれてもう八年と半年ぐらい、やっと、やっと百合ワールド全開の癒やし空間を見つけた。
私の居場所はここだ。
「いきなり黙ってどうしたの?」
「ううん……作業してたから集中してて……」
「そうなんだ、うん、待ってるね」
作業を言い訳にしてしまったがそのようなものはもう終わる、申し訳ないことをしたと思っている。だが言い訳させてほしい、いきなり黙ってどうしたの? なんてクソこわ攻撃呪文を放ってくるのが悪いんだ。
なんて自分の中で言い訳をして作業を終わらせる。終わらせたのだから動かして確認する。
起動する。
【――――起動を確認――機体の所属が違います――当コアとSoldierの同調を確認、鹵獲機と判断、処理を再開します――――機体損傷の確認中――損傷なし――システムオールグリーン――お帰りなさいませ、soldier】
「機体に所属とかあったんだ」
初めて知った事実にすこしのあいだ驚いていたが直ぐに正気を取り戻し動作確認に戻る。
腕部を動かし、脚部を動かし、カメラを確認する。
最初の不穏なアナウンスが建てたフラグをバキバキに折った結果だろう、なにも問題はなかった。
「終わったー!」
「終わったの? じゃあ、一緒に……旅に出られるね」
「えっ!? えっとー……私はここに残って勉強するから、一緒にいけない……」
「えっ?」
え? 一緒に行く感じだったりしたのか? ベストコミュニケーションじゃなかったか、あちゃー。と目を背けることにした。
ヒロイン追加です、クーラと出会って生き残った人物3人目ですね。パチパチ
それよりも機械弄りが得意なTSロリっ娘いいですよね、皆さんはどうですか?
感想、評価待ってます!!
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一話で死んだ方の機体乗り
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