黒川篤は罪を償いたい 〜令嬢に仕える青年の物語〜   作:よもぎもなか

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第13話 黒川篤は石上優を止めたい

 

【ここ秀知院にはメジャーな競技からローカルな文化まで数多くの部活が存在し、青春の名の下にみな日々精力的に活動している】

 

石上「部活ってちょーくだらないですよね」

御行、篤「…………………………」

御行「部活は大事だぞ 何かに打ち込む事で心身ともに大きく成長して……」

石上「いえ 大事さはわかりますよ 部活が無かったら暇を待て余した若者たちは非行三昧 補導、停学、家庭訪問 最終的には妊娠して皆でカンパですよ 精神的に未熟な子供を社会から隔離するのに部活は(もっと)もらしい理由になりますからね」

篤「いや会長はそこまで言ってないけど……」

 

【部活動‼︎ 秀知院学園には2つのピラミッドが存在する! 一つは家柄によるピラミッド ここ秀知院学園にはそよ99%が金持ちの子息・令嬢によって構成されている! 一見地味な彼も彼女も病院院長の息子や大手造船会社社長の娘だったり…一見チャラい彼女たちも某有名IT会社社長の娘や広告代理店代表の娘だったり………えてして彼らは自分と同ランクの家柄の者とコミュニティを築く傾向にあり、そこに生じるパワーバランス……それらは『家柄ヒエラルキー』と呼んで良いだろう!そしてもう一つのピラミッド 部活カースト!もはや説明不要といえる 体育会系を頂点としたヒエラルキーそれは当然秀知院にも存在する!体育会系の部活に属しているだけで部内の実績を問わず若干モテる! この不条理に対し帰宅部及び文化系の部員たちは言葉に出来ない負の感情を体育会系部活に抱いている!】

 

石上「本気でやってる分にはいいんですよ ただ大半は《b》俺たちマシだぜって顔で仲良しごっこしてるだけじゃないですか? そういうの本当に薄寒いっていうか…………何楽しんでんだよっていうか………もっと必死こいてやれよっていうか………あぁほんと……全員死なねーかな………

篤(優くんも大変なんだな………)

御行「………………石上 まぁそれは置いといてだな 今日来てもらったのは『部品予算案』作成の件だ 昨今の不況もあり寄付金も減少傾向にある 部費を削れる場所は削らなければならない 是非とも会計としての意見が欲しい」

石上「そうですね………親の会社の経理に触れている僕の目からするとこの予定案には無駄が多いと言わざるを得ません……………サッカー部と野球部とバスケ部の予算を大幅に削るべきでしょう」

篤「削られると困るんだけど……」←次期バスケ部部長

御行「理由は?」

石上「あそこ彼女持ち多いんですよ」

篤「私的理由!」

石上「1カップルにつき五万円肌削りましょう」

篤「しかも重課税!」

石上「幸福こそ一番の課税対象じゃないですか 幸せ税です」

御行「いかなる暴君だってそこに税金は掛けてねぇよ!!完全に私怨じゃねぇか!」

石上「私怨ですよ ですが果たして本当にそれは悪なんでしょうか………」

篤「かなりの巨悪だわ!

石上「会長と篤先輩はわかってないんです 僕の気持ちが……………!」

 

  〜・〜・〜・〜・〜

 

女子1「ねぇ〜今度の日曜試合無いんでしょ?久々に遊びに行こうよ〜」

男子1「悪りぃな…その日も練習………」

女子1「えー!最近練習ばっかじゃーん!……」

男子1「ごめん……大会も近いしさ…………俺……今サッカーに命掛けてっから」

女子1「タックン……私…………タックンの事応援する!」

男子1「ありがとなマキ……………」

 

  〜・〜・〜・〜・〜

 

石上「くっ……うぅぅぅぅ……………」

御行「号泣ポイントあった!?」

篤「無かったよね!絶対に無かったよね!?」

石上「彼女が居る事自体は許せます それ自体に今更なんの感情も湧いてきません でも彼女が居るならデート行けよ!!何 練習選んでるんだよ!大事な彼女が居て‼︎彼女より大切なものがあるってなんだよ!僕には……何もないのに………」

篤「ほ……ほら優くんはパソコンとか詳しいし………それ系の部活入ってみたら?それか優くんもバスケ部くる?」

石上「バスケ部は遠慮しときます パソコン系の部活も生徒会との両立が出来ないと思うのでやめときます」

御行「出来ないことはないと思うぞ 四宮も藤原女子も篤も葵副広報もやってるしな」

石上「へぇ……なんの部活やってるんですか?」

篤「たしか…藤原書記はテーブルゲーム部だった気が………」

石上「あ〜……好きそうですもんねそういうの」

篤「葵は剣道部だな」

石上「へぇ〜なんか意外ですね てっきりサッカー部とかのマネージャーとかしてると思ってました」

御行「四宮は弓道部だぞ」

石上「四宮先輩 弓道部ですかw めちゃくちゃ向いてるじゃないですかww」

篤「え?なんで?」

石上「弓道ってほら………胸があると弓の弦が当たっちゃうんですよ だから胸当ては必須でなんならサラシとか巻く必要があるんですよ」

御行・篤「 ! 」

石上「でも四宮先輩のサイズならなんの心配無いじゃないですか こんな感じでスッカスカなんですし」

かぐや「………………」

篤(優くん!後ろかぐや様いるから!ストップ!)

石上「それでもサラシを巻いてどうにか出来るはDカップまでらしいですよ 藤原先輩と葵は確実にそれ以上あるでしょうから藤原先輩と葵が弓道やった日には…………」

篤(ストップこれ以上言ったら………)

石上「あの巨乳にビシバシ当たりまくって大変な事故になりますよ あっ!そう思ったら葵って剣道向いてないっすね!ほら剣道も胸がでかいと大変そうじゃないですか!」

かぐや・藤原・葵「………………」

篤(ごめんもう手遅れだわ)

葵「優くん?」

石上「あっ……………」

葵「おにい?武器」

篤「えっ……そんなの………」

葵「武器は?」

篤「…………この新聞紙で急遽作ったハリセンで許してください」

石上「え?篤先輩?」

葵「くらえ!優!」

 

〜10分後〜

 

葵「これで許して上げます 千花先輩もかぐや先輩もこれでいいですか?」

かぐや「葵さんがいうなら………」

藤原「葵ちゃんがこれだけやってくれたので許してあげます」

かぐや「良かったですね石上くん 葵さんも藤原さんも優しいから許してくれるんですよ 藤原さん以外は絶対に赦さないでしょうねぇ

石上「会長……僕 遺書を遺したいので帰ります」

御行「お…おう でも死ぬなよ…………」

篤「優くんに詫びたいし帰るわ……」

御行「わかった……」

 

 

  〜・〜・〜・〜・〜

 

篤「優くん……ごめん」

石上「篤先輩は悪くないですよ……でも次は止めてくださいね」

篤「気をつけるわ………なぁ優くん 俺が奢るしなんか食べにいかね?」

石上「え?奢ってくれるんですか?」

篤「別に食べ物じゃなくても…………」

石上「じゃあZerva(ファミレス)行きません? 」

篤「え?Zervaでいいの?」

石上「はい 篤先輩に部費の奴相談乗ってもらうのに丁度いいかなって」

篤「いくらでも相談に乗るよ」

 

【本日の勝敗 篤と石上の勝利〈今回でより仲が深まった為〉】

 

 




【次回予告】

篤「次回は……かぐや様の作戦により早坂と私が夜の秀知院に潜入することに……ピチピチスーツの早坂…Hすぎまぁとにかく!早坂と私が一番活躍するので!楽しみにしておいてください!」
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