黒川篤は罪を償いたい 〜令嬢に仕える青年の物語〜   作:よもぎもなか

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第2話 ババ抜きをさせたい

 

御行「暇だ なまじ仕事が早過ぎるのも考えるものだな 手持ち無沙汰にも限度もある」

篤「御行のいつもの席借りて良いか?課題やりたいからさ」

御行「ああ良いが………」

篤「ありがとう まだ終わってないから終わらせたくて……まじで助かる!」

 

嘘である この作品の題名を見ての通り黒川の正体はかぐやの近侍(ヴァレット)()()である‼︎ 今 黒川 篤は()()()()近侍(ヴァレット)に渡す報告書が終わってなく、このままだと残業確定! だから今 白銀にバレないように進めようとしてるのである‼︎】

 

かぐや「じゃあ会長 私たちはコレ(トランプ)やりませんか? 『勝者は敗者になんでも一つお願いごとが出来る』なんで如何です?」

御行「なんでも………」

かぐや「ええ」

御行(願い事………)

かぐや「ただしいかがわしい事や無茶な事は駄目ですよ あくまで紳士的な願い事に限ります」

御行「チッ…………まぁいいだろう 種目はどうする?」

かぐや「そうですね……シンプルにババ抜きでどうですか?」

御行「一応聞いておくがこのトランプ………仕掛けは無いだろうな?」

かぐや「はい誓って 購買で買ったごくごく普通のトランプですよ 遊びにイカサマはご法度です」

 

【ババ抜き! 交互に手札から一枚引き合いペアになったら破棄 最初に手札を捨て切ったら勝者という極めてシンプルなゲーム‼︎ 故に警戒すべきはマーキングである

 

御行(爪あと 香料 塗料 そもそもカードの模様が妙に違うなんてことも有る しかし四宮はイカサマはしないと誓った 誓った以上は()()に起こり得ない それが四宮かぐやという人間 しかしこれは彼女から仕掛けてきた勝負……何かしら勝利への策略を用意してるに違いない 見せてもらおう 俺を欺くほどの策略が有るというならな!)

 

【お互い配られた手札からペアのカードを排し かぐやには9枚 白銀には8枚のカードが残る!】

 

かぐや「ではババで一枚多い私から引かせて頂きます」

 

【通常 ババ抜きは三人以上で行う事を想定されたゲームである 二人で行う場合 何を引いても『ペア』になるカードor『ババ』の二択となる 既にババを抱えてるかぐやは当然ペア 続いて白銀の引き………なんと初手ジョーカー‼︎ 白銀痛恨の引き‼︎

 

御行(序盤にババを引く確率は低く 得てして気を抜きやすい ならばこそ手の伸ばしやすい利き手側にババを配置すると踏んでいたが……裏目……っ!!)

 

【ババ抜きは運ゲーではない! 如何に相手の心理を読みババを引かせるか 高度な心理戦のゲームである‼︎】

 

御行(ならば!)

かぐや「まぁ………なかなか可愛い事をしますね」

御行「案外俺は一番取りやすい場所にババを置く可愛い所のある男かもしれんぞ もっとも それ以外を引けばその答えは永遠に闇の中だがな」

 

【1カード目立ち1枚だけカードを飛び出させで目立たせる方法! これをする事で相手の選択を誘導する事が出来る 純粋な1/8の選択肢を目立ったカード1枚を『引くか』『引かないか』の1/2に落とし込む事を可能にした‼︎】

 

御行(さあどうする四宮!)

かぐや「ええ知っていますよ 会長はとても可愛らしい人です あら残念ジョーカーでした…………ではお返しです」

御行(笑っただと? ジョーカーを引いたというのに⁉︎ 何故だ何を考えているんだ⁉︎ いや……この状況は俺の圧倒的有利 ここからの逆転は至難!あの笑みはブラフ!この誘導もただの………誘導?)

 

かぐや〔一つお願い事を………紳士的なものに限り〕

 

御行( 『紳士的なお願い』というのはいったい何だ? それを決めるのは一体誰だ? 定義の決定権がこちらに無い以上 その『お願い』は場の空気を読むものにならざるを得ない 一見自由な様で強烈な制限‼︎もしその場に『模範解答』を予め用意されてた場合 その『お願い』は容易く誘導される! 例えば勝負の後………片付け中に四宮が映画のチケットをさりげなく落としたとする 〔藤原さんに折角頂いたチケットですもの 一人っきりでもみに行きますわ………〕などと涙ながら訴えられれば……〔判った判った! お願いごとは『一緒に行こう』でどうだ⁉︎〕とならざるを得ない空気になるのでは⁉︎)

 

かぐや(会長の様子がおかしい………もしやこちらの狙いに感付いている⁉︎)

 

【瑣末な違いはあれど白銀の推測は大筋で正解である! あえて勝負に負け『お願いごと』自体を誘導計画‼︎ 心身の掌握 思考の誘導を得意とする四宮ならではの計画………相手が凡夫であれば十分通用したであろう】

 

かぐや(会長の名は伊達ではないと言う事ですね………この状況はまずい……もしこれが会長を映画に誘わせるための策だという所まで気づかなければ そしたら………そしたら私が『どうしても会長と映画を観に行きたい』と思ってるなんて勘違いされてしまうじゃない‼︎ 違う!これは私を映画に誘いたいくせにプライドが邪魔をして誘えない会長の為用意してあげた状況! 別に私は会長の事が好きとかそういうのじゃない!

 

篤(別に私は会長の事が好きとかそういうのじゃない!とかかぐや様思ってそうですけど好きじゃない相手にそんな考え方に至らないんですよ)

 

かぐや(だからさっさとペアを引いて上がりなさい!そして私と映画に行きたいとこうべを垂れて『お願い』しなさい‼︎)

 

御行「俺の勝ちだな さて一体どんなお願いをしようか 紳士的というからにはパシらせた妙な格好をさせる………というのは除かれるよな」

かぐや「そうですね スマートで男らしく空気が読めてるものが良いでしょうね 例えば…………」

   (無い⁉︎ そんな確かにここに!)

御行(隙だらけだったぞ四宮………‼︎ 行う動作がわかっていればチケットの場所を割り出すのは容易い これを隠してしまえさえすれば前提条件は全て崩れる!『一緒に映画を観に行ってくれ』なんて お願いをする羽目にならない これで四宮と映画に行く必要は………必要は………………)

  「こんな所にチケットがこんな所に落ちてるではないか 確か四宮が藤原書記から言ったものだろう? 大事にしなくては」

かぐや「えっ………」

御行「ふむ………折角だ……このチケットを一枚頂くという『お願い』はどうだ?」

かぐや「……………一枚ですか?」

御行「ああ 丁度週末は空いてるのでな 俺は俺で有効活用させてもらう もう一枚はお前が『自由』にすればいい」

かぐや「ではお言葉に甘えて…………そうさせて頂こうかしら もしかしたら当日……ばったり出くわすなんて事………」

御行「あるはずない!

 

 

 

 

篤(良かったですねかぐや様………あれ?かぐや様に気を取られすぎて全然終わってない!】

 

【果たして二人は出くわせるのか デート編に続く

 

 

 

本日の勝負 黒川(篤)の敗北〈残業しなければならなくなった為〉

 

 





【次回予告】

篤「次回はかぐや様と御行が映画館に行くみたいです そういやかぐや様は座席指定の事を知っているのでしょうか……… 同僚の彼女もチラッと出るみたいですね一緒に私もいますのでお楽しみに あと今回の私の出番少なすぎません?」



おまけ↓

黒川追記プロフィール↓

希望進路 継続?(近侍(ヴァレット)を継続する方向で考えてはいる)



〈各教科の学習記録〉

国語 A
地理・歴史 A
公民 A
数学 A
理科 A
保健・体育 A
芸術 B
外国語 A
家庭 A
情報 A



特筆教科① 保険・体育 

圧倒的運動神経  

運動神経だけを見るなら秀知院ダントツトップ! 色々な部活に勧誘されるくらいには出来る  ちなみに性や恋愛の知識は生徒会の中ではまだある方


特筆教科② 情報

四宮家に仕えるハッカー⁉︎  

四宮家に代々忠誠を誓っている家の一つの黒川家 
黒川家には四宮家に仕える者でも大きく分けて三つの仕事がある 『一人目はメイド・執事になる者 二人目は近侍(ヴァレット)になる者 三人目はハッカーになる者』である
現在の黒川家にはハッカーがおらず現在は篤が近侍《ヴァレット》とハッカーを兼任している 腕は良くかなり有能なハッカー やろうと思えば四宮家を内部から破壊する事ができるが、していない  ちなみに篤の妹はメイドとして働いている


〈校内活動〉

広報として文句なし‼︎

ファンクラブがあるくらいイケメンで人気! 
ちなみに誰かと付き合ってると噂されたり告白されたりするがが誰とも付き合ってないどころか付き合った事もないMTDT(モンスター童貞)である


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