黒川篤は罪を償いたい 〜令嬢に仕える青年の物語〜   作:よもぎもなか

8 / 21
第7話 かぐや様はこなしたい

 

 

【前回のあらすじ! 翼が御行のアドバイスを駆使して柏木に告白をし…成功した! 今回はそれから二週間後!】

 

 

 

かぐや「恋愛相談………ですか?」

柏木「はい!わたし もうどうしたらいいかわからなくて………生徒会はそういう相談も受けてくれると聞いて!かぐや様と葵さんだけが頼りなんです…………!」

かぐや「…………判りました 生徒の悩みに耳を傾けるのも生徒会の責務とうちの会長もよく口にしております してどういった内容の相談なのでしょう?」

柏木「《b》円満に彼氏と別れる方法が知りたいんです」

かぐや(あ〜………私あと2〜3段階手前の相談だと思ってました)

葵(あと2〜3段階手前の相談だと思ってた…………)

 

柏木「かぐや様も葵さんも凄くモテますし恋愛においての知識量は半端ないとか!そんなかぐや様と葵さんなら凄く良いアイディアをお持ちなのでしょう!」

かぐや(彼氏持ちの相談………しかも重めのを付き合った事ない期待が重い………‼︎しかし四宮の人間が一度引き受けた以上 無理だなんて口が裂けても言えません それにこっちにはあおちゃんがいるからどうにかなるでしょう………)

葵(どうしよう………付き合った事もないし好きになった事もないから適切なアドバイスができる気がしない………まぁかぐやお姉ちゃんなら大丈夫か!)

かぐや「どうして別れようと?」

柏木「それが………彼と付き合い始めたのも最近なんです 突然告白されて……私 勢いでOKしちゃって……でも彼の事よく知らなくて……どうやって接したら良いかわからなくてまだ恋人らしい事何一つ出来て無くて………なんだか気まずくて……むしろ前より距離が出来ちゃった位で

……」

葵「………なるほど 付き合ったけどこないだまで他人同士だったからそういう気持ちになるのもわからなくもないかな でも告白を受け入れたってことは嫌いではないんじゃないですか?」

柏木「勿論です………でもこれが恋愛感情かと言われるとわからなくて」

葵「だったら別れる決断は早いと思いますよ 彼氏さんが本当に自分の事が好きなのか不安なんじゃないですか?」

柏木「そうかもしれません…………」

かぐや「それだったらまずは彼の良い所を認識する所から初めてみては?」

葵「いいですね!」

柏木「好きな所?」

かぐや「ええ 誰にでも長所や可愛らしい所はあるものです 例えば真面目な所だとか……勉強ができる所だとか努力家な所とか実はすっごく優しくて困ってる人を放っておけない所とか………目付きが悪い所とか………

葵(カイチョーさんの事だ! 目付きが悪くて、真面目で…勉強ができて困ってる人を放っておけなくてかぐやお姉ちゃんに関わりがある人なんてカイチョーさんしかいない!えっ!もしかして……かぐやお姉ちゃんはカイチョーさんのことが好き?!)

 

【大正解!】

 

柏木「……………目付きが悪いのは欠点なんじゃ……」

かぐや「違うのっ!目付きの悪いのを気にしてる所が可愛いの‼︎」

葵「かぐや先輩は目付きの悪い人が好きなんですね」

かぐや「……………今の忘れて」

柏木「かぐや様の周りで目付きが悪い人といえば…………」

かぐや「違いますよ 話を続けますね  一つ良い所を見つけてそこを良いなって思い始めたら良い所がいっぱい見えてきて………どんどん好きになっていっちゃうものだって…………知り合いが言ってました!私の話じゃないんじゃないんですよ

葵(わかります かぐやお姉ちゃんの事なんですね)

柏木「えっ!?違うんですか?」

かぐや「本当に私の話じゃないですよ 私に好きな人なんて居ないですから!」

葵「でも………今の流れは完全に………」

⁇「話は聞かせてもらいました!」

葵「千花先輩!?」

かくや「藤原さん!?」

藤原「私抜きで恋バナなんてズルいです‼︎こういう話はこの『ラブ探偵チカ』にお任せください!」

葵「なんでバテてるんですか?」

藤原「実はもっと早くからいたのですがダッシュで演劇部から服を借りてきたので………」

かぐや(その行動になんの意味が………)

葵(必要かな〜それ…………)

藤原「貴方は彼への想いを見つけられずに悩んでる………そうでしたね」

柏木「はい」

藤原「では その恋という名の落とし物………この名探偵が見つけ出して差し上げます!」

かぐや(どうしたのそのテンション)

藤原「ではっ!その人が他の女とイチャコラしてる所を想像してみてください!」

かぐや「どういう事ですか?」

藤原「まぁ想像してみてください!」

葵(まだ好きな人いないからわからないな………あっ!柏木先輩少しもやっとしてそうな表情だ!やっぱり不安なのかな? かぐやお姉ちゃんは………うっわ……凄い嫉妬っぷり………流石にちょっと引いちゃうな………)

柏木「なんだか………嫌な気持ちになりました………」

藤原「でしょ!つまりそれは嫉妬!彼の事が好きだからヤな気持ちになっちゃうって事なんです! 嫌な気持ちの分だけ愛があるって事なんです!」

かぐや「!!!」

葵(じゃあかぐやお姉ちゃんはカイチョーさんのことめっちゃ好きってことじゃん!)

藤原「だから……柏木さんにも彼を好きな気持ちはちゃんとあるんです それを大切に育ててあげればいいんです」

柏木「藤原さん………そっか 私 告白までしてくれた人の事を好きになれない冷たい人間なんじゃないかって思ってたんです………そうですよね!私 ちゃんと彼が好きなんですよね!

かぐや(なんか場がまとまりつつある! 私は巫山戯(ふざけ)た格好した人に負けたの!? たとえこんな事でも藤原さんに負けたなんて末代までの恥!私ももっと的確な助言をしなければ!)

柏木「どうしたらもっと彼と自然に話せるようになりますか………?」

かぐや「そうですね 認知的均衡………『ロミオとジュリエット効果』なんて使えるんじゃないですか?」

葵「ロミオとジュリエット効果?」

かぐや「ロミオとジュリエットは恋の障害……敵対する両家といった強大な敵を『共有』する事で愛を深めたという考えです」

柏木「強大な敵………ですか……………」

かぐや「人じゃなくても良いんですよ 二人に共同の仮想敵があればいいんです」

柏木「でもそんな敵は私たちには………………」

藤原「いえ…………っ!誰もが立ち向かわなきゃならない強大な敵は居ます‼︎

葵「誰もが………ですか?」

藤原「はい!

柏木「だ…………誰ですか?」

藤原「この社会です‼︎

かぐや(えっ…………ちょっと………受験とか悩みとかそういう小さなやつで………)

葵(あれ?…………これ大丈夫かな?)

藤原「終わらない戦争!なくならない貧富の差!これほどの強大な敵は居ませんよ!

柏木「な………なるほど!二人でこの腐敗した社会に反逆すればいいんですね!」

かぐや・葵(スケールが大きすぎる!)

柏木「わかりました!早速二人で準備してきます!」

藤原「がんばって‼︎」

かぐや「大丈夫!?私たち反社会因子を生み出しちゃってない!?」

藤原「大丈夫ですよ〜」

葵「本当ですかね……………」

 

〜数日後〜

 

柏木「募金活動にご協力お願いしまーす」

翼「お願いしまーす」

 

藤原「ねっ 元々二人は慈善活動に興味があったみたいですよ いい切っ掛けにもなったみたいです 平和を願う気持ち………それこそが真の意味で社会への反逆なのかもしれませんね…………

葵「何 言ってるんですか?」

 

かぐや「あれ………会長??」

御行「うおっ!四宮!」

かぐや「どうして会長が一緒に………」

御行「ああ 俺が校外の募金活動の申請を受けてな………色々と手続きを教えてやったんだが………大分手際が悪くてな………まぁ気まぐれや道楽でやるつもりでも無いみたいだし不慣れながらも懸命な二人を見てたらな…微力ながらサポートしてやりたくもなる まったく………こういう活動は柄じゃ無いんだがな」

かぐや「そういう所ですよ」

 

本日の勝敗 かぐやの負け 

 

 






【次回予告】

篤「次回は……急に校長から頼まれたフランス校との交流会の準備をする事になりました その買い出しに行くようです………え?誰が行くかゲームで決める?藤原書記が案を出す…………?正直不安なんですけど………次回もお楽しみに」


〜おまけ〜

何とは言わないけど大きさランキング

一位 藤原書記

二位 葵

三位 早坂

四位 かぐや


ちなみに………藤原>>>>葵>>早坂>かぐや のイメージ

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。