青春の物語は風と共に   作:Bono

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トリニティって癖強い子多いよね。
そう思うんです…。
シンくんのCVは小野大輔さんイメージ


いや、天使ですか?天使だったわ

「………………………。」

 

空に朝日が昇り始めた朝方のシャーレの執務室にカリカリとペンが紙の上を走る音が響く。

 

「…ん?朝…か?……やべ、頭が回らん…今、何徹目だ?もう4徹はしてるはずなんだが…。」

 

書類から周囲に意識を戻した俺は眠気で働かない頭をブラックコーヒーで無理やり覚ます。

 

「時間は…もうすぐ朝の六時か…エンジェル24に朝飯でも買いに行くか。」

 

俺は重い腰を上げてシャーレの執務室を後にした。

 

「いらっしゃいませ!」

 

エンジェル24の店員であるソラちゃんの元気な声が耳に入り、ほっこりとする。

(というか、そういやソラちゃんって中学生だったよな…いつもこのコンビニにいるような気が…いや、深く考えるのはよそう…。)

俺は頭に浮かんだ疑問を見なかったことにすると、サンドイッチとアイスコーヒーを手に取ってレジへと向かう。

 

「あ、シンさん!おはようございます!…目の下のクマが凄いですけど…。ちゃんと寝てますか?」

 

ソラちゃんはパァっと笑顔を浮かべた後、俺の顔を見て心配そうに訪ねてくる。

 

「あ~…。もう四徹目から先は数えてないくらいには寝てないな。流石に今日は寝ることにするよ。」

 

俺は苦笑しながらソラちゃんから商品の入ったレジ袋を受け取る。

 

「そうしてください!いつも私達のために頑張ってくれてるんですから!体は大事ですよ!」

 

ソラちゃんはそう言うと、ニコリと微笑む。

(…天使かよ。)

俺がそう思いながらエンジェル24を後にしようとした瞬間、声が耳に入る。

 

「だぁから!俺はやってねぇって言ってんだろぉ?オイ!ちょ!お前ら!先生に手錠かけんのか!おい待て!俺は何もやってねぇって!ちょぉぉい!ただ、ユウカの尻を揉んだだけだろ!!」

 

(パタンッ)

 

見覚えのある銀髪の男がヴァルキューレの生活安全局の生徒にパトカーに詰め込まれていた。

 

「「………………………。」」

 

俺とソラちゃんは思わず無言で顔を見合わせた。

 

「え?え~と?さっきのって…ダレル先生ですよね?」

 

ソラちゃんはおずおずと俺に聞いてくる。

 

「そうだな。ハァ…。……あいつ今度は何をしたんだ?ヴァルキューレにしょっ引かれるのもう6回目だろ。」

 

俺はため息を吐きながら、この後に襲ってくるだろう事後処理の書類や苦情の電話を想像してゲンナリとする。

 

「え~と…無茶はしないでくださいね?」

「善処はする…。」

 

俺はソラちゃんにそう言葉を返してエンジェル24を後にするのだった。

 

「いや〜…。まぁた逮捕されちまったわ!!ナハハ!」

 

昼前くらいに高笑いしながら銀髪のアホは執務室に姿を表した。

 

「何が…ナハハだ!事後処理…大変だったんだぞ!ていうか、ユウカじゃなくてノアにセクハラしてんじゃないか!ノアからモモトークが来たぞ!」

 

俺は机に突っ伏しながらダレル先生に文句を言う。

 

「あ~…。うん、まぁその何だ…悪い!これからは酒を飲む時は気をつけるわ!」

 

朝の事件は、酒をオールで飲んだこの酒に弱い教師が人違いでセクハラをして通報されたという…正直、物凄くくだらない事件だった。

 

「ハァ……。俺は昼にトリニティ総合学園に用事があるから…後の書類は頼んだ。一応、分かりやすいように分類分けをしてるから。」

 

俺は給湯室に向かいながらダレル先生に書類の説明をする。

 

「おう!任せとけ。気を付けてな!」

「あぁ…。」

 

俺はダレル先生の様子を見て不安しか浮かばなかった。

 

 

 

 

 

 

昼の3時を回った頃、俺はトリニティ自治区の市街地を歩いていた。

 

「〜〜〜〜ッ!あ~…疲れた。しかし、ティーパーティーか。ここもここで難儀なことが多そうだな。」

 

俺は先程まで会談をしていた桐藤ナギサを思い出し、苦笑いをする。

(にしても、他のホストとは会えなかったのは惜しいな。百合園セイアは体が弱いらしいから仕方ないにしても…せめて、聖園ミカとは一度話をしてみたかったんだが…。)

 

(ドンッ)

「うわっ!?」

「きゃっ!?」

 

俺が欠伸をしながら歩いていると、誰かとぶつかってしまった。

 

「あ、すまない!大丈夫か!?」

 

俺が慌ててぶつかった相手を見ると、ピンク色の髪に宝石などの装飾品が付いた白い翼を持つお嬢様っぽい女の子が居た。

 

「あはは☆ 私は大丈夫だよ!貴方こそ大丈夫?」

 

俺が差し出した手を取って立ち上がった少女はそう言って首を傾げた。

 

「あぁ…俺は大丈夫だ。」

「そっか!なら良かった!え~と、君トリニティの生徒どころか男の子みたいだけど…どうしてここにいるの?」

「え?あ~…。俺は暁シン。連邦捜査部シャーレの部長をやってる。このトリニティのティーパーティーとの会談でさっきまでお邪魔していたんだ。」

「え?君が噂のシャーレの部長君?というか、ナギちゃんと会談してたんだ!道理でナギちゃんの様子がおかしいと思った!も~言ってくれれば良かったのに〜!!」

「な、ナギちゃん?え?え~と…?」

「あ、ごめんね〜☆挨拶がまだだったね!私はトリニティ総合学園3年 聖園ミカ!ティーパーティーのホストの一人だよ!」

 

(うっそだろ…市街地にさっきまで話したいと考えていた重要人物居たんですけど。)

俺は話したいと考えていた人物との出逢いに目を白黒させる。

 

「マジかぁ…。え~と…聖園さん?」

「ミカでいいよ〜☆こっちもシンくんって呼ばせてもらうから!」

「ああ、ミカはなにか困ってることはないか?図々しいかも知れないが、なにか力になれることがあるなら言ってくれ。」

「ん〜…今は特にないかな!でも、ありがとうね!あ、そだ!モモトーク交換しよっ!」

「あ、あぁ…構わないけど。」

「やったー!」

 

(いや、めっちゃグイグイ距離を詰めてくるなこの娘!?てか、顔良っ!?めっちゃ良い匂いする!?くっそ可愛い!!)

 

「あ、そういえば用事があったんだった!じゃ、モモトークで連絡したりするからよろしくね〜☆」

 

そう言うと嵐のようにミカは去っていく。

 

「…可愛いかったなあの娘…。」

 

俺はしばらくの間、ポカーンと突っ立っていた。

 

 




聖園ミカを登場させました。
可愛いよねミカ…大天使だよねミカ…。
ミカミカミカミカミカミカミカミカミカミカミカミカミカミカミカミカミカミカミカミカミカミカミカミカミカミカミカミカミカミカミカミカ
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