青春の物語は風と共に   作:Bono

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連続投稿です。
フウカの料理って食べてみたいよね。



ブラックマーケット?闇市じゃんか

「う〜…。体中痛い…。」

 

シャーレの仮眠室で睡眠を取った俺は執務室へと向かっている。

シャーレの仮眠室はベッドが固くてちょっと寝づらいが割といいものではある。

 

「おはよーっす。ってまぁ誰もいないか…。」

「あ、おはようございます。シン先生。」

「嘘だろ…。こんな朝っぱらからマジで人がいたんだが。」

 

誰もいないだろうと思って執務室の扉を開けると見知らぬケモミミ少女が居た。

 

「え~と…。どちら様?」

「私はヴァルキューレ公安局の局長を務めている尾刃カンナです。この度はご挨拶に参りました。」

「え~と、挨拶?俺…なんかやらかしましたっけ?」

「いえ、シン先生ではなく…ダレル先生の対応をこれからは公安局が担当することになりましたので、挨拶に…。」

「嘘だろ…。」

「生活安全局が匙を投げまして。」

「色々と、同僚がすみません。」

「いえいえ、お気になさらず。では、挨拶も終わりましたので失礼させていただきます。」

「あ、ハイ。お気をつけて…。」

 

カンナはパタンと執務室の扉を閉めて出ていった。

 

「…胃が痛い。」

 

俺は腹を押さえて蹲った。

正直、泣きたくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ブラックマーケット?」

 

昼飯をゲヘナ学園の給食部で取っていると、給食部の部長である愛清フウカから気になる話を聞いた。

 

「はい、ブラックマーケットは不良などのたまり場で…端的に言うなら裏社会の巣窟です。違法兵器などの出どころは大体がブラックマーケットですね。」

「あ~…闇市ってやつか。裏社会の巣窟ってことは連邦生徒会も手が出せないアングラな場所ってことか。フウカ、良い情報をありがとうな。ちょっと見に行ってくるわ。」

「ブラックマーケットは危険なので気を付けてくださいね。まぁ、シンくんなら無事でしょうけど。」

「あぁ、気をつけるよ。ご馳走さん。今日も美味かったぜ。また、寄るよ!」

「お粗末様です!いえいえ、そう言ってくれるだけで作った甲斐がありますから!」

 

俺はフウカの料理を食べ終えると食器を洗い場に出して、そのままブラックマーケットに向かった。

 

 

 

 

 

「おい、そこの止まれ!ここからはあたし等のシマだ。金と…へぶっ!?」

「治安悪すぎね?流石は闇市…。」

 

俺は突っかかってきた不良を気絶させながら、ため息を吐く。

もう、このやり取りも10回目である。

 

「さて、一通り見て回ったし…とっととお暇するかね。」

俺はブラックマーケットから立ち去ろうと踵を返したが、気になる声が聞こえて足を止める。

 

「ん?この声…。」

「追いかけてこないでくださーい!」

「え?ちょ…がフッ!?」

「あわわ!?」

 

俺はこっちに向かって走ってきた少女に思いっきりぶつかって悶絶する。

 

「あわわ…大丈夫ですか!?」

「だ、大丈夫大丈夫…。って、アレ?もしかして…ヒフミか?」

「え?え?も、もしかしなくても…シンくん!?わ~!2年ぶりですね!」

「相変わらず、ペロロ好きなんだな。」

 

俺にぶつかってきた少女は2年前にキヴォトスに訪れた際に不良に襲われていたところを助けたことで知り合ったヒフミだった。

 

「はい、勿論です!ペロロ様は至高なので!ってそういえば追われてるんでした私!」

「よし、ちょっと捕まれ。逃げるぞ。」

「え?ちょ…うわァァァァ!?」

 

俺はヒフミを背中に背負うと全力疾走でブラックマーケットから離脱した。

 

「う〜…。眼の前がふらふらします〜。」

「大丈夫か?」

「大丈夫です。ちょっと目が回っただけなので。」

「今更聞くのもアレだが、ブラックマーケットから離脱したけど大丈夫だったか?」

「あ、大丈夫です。お目当てのペロロ様グッズはGETしていたので!」

「そうか、なら良いんだけど。」

「それにしてもシンくんは何でここに?というか、そのコートのエンブレ厶って…シャーレの?」

 

ヒフミは俺のコートの胸にあるシャーレのエンブレムを見て首を傾げる。

 

「俺は今、シャーレの部長をやってるんだ。先生ではあるんだけど…年齢がな?」

「なるほど!シャーレの先生をやってるんですか!」

「まぁ…だから、困ったら頼ってくれ。」

「はい!困ったら頼らせてもらいますね!」

 

ヒフミはそう言うと満面の笑みを浮かべて頷いた。

それから俺はヒフミとモモトークを交換してブラックマーケットの入口付近で別れた。

 

「さて、帰ったら書類が待ってるわ…。」

 

ちょっと物憂げになりながらシャーレのオフィスへと向かっていると、眼の前でパトカーが停まっているのが見えた。

 

「ん?アレは…。」

「いや、だから…スキンシップだって!」

「問答無用です。セクハラを白昼堂々行っている時点で駄目です。」

「カンナのとっつぁん。今回は目をつぶってくんねぇ?」

「誰がとっつぁんですか、さっさと乗ってください!」

「あ、ちょ押さないで!先生の先生が…アーーー。」

 

(ブロロロロロ…)

 

眼の前で同僚が捕まっていた。

 

「あいつ…何度やれば気が済むんだ…。あ~もう…またかよぉ…。」

 

俺は頭を抱えながらそのままシャーレに戻った。

その後、ミカからのモモトークが来て癒やされたのは言うまでも無い。




ヒフミみたいな感じでシンくんは何人か知り合いがいます。
ミレニアムのノアとウタハやゲヘナのフウカ、百鬼夜行のシズコが知り合いって感じです。
次回から百鬼夜行のイベントストーリーの「桜花爛漫お祭り騒ぎ!」に入る予定です。
百鬼夜行の後にパヴァーヌ編へと突入する予定です。
アビドス編?シンくんはアビドス編だと裏側担当です。
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