青春の物語は風と共に   作:Bono

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ドーマンセーマンドーマンセーマン!
なんか、ノリでタイトルを書いたんですけど…違和感が無くてびっくりしました。


レッツ・ゴー陰陽部

「ここが…百鬼夜行連合学院の中でも、かなり重要な場所の1つ…………。ここに生徒会である『陰陽部』の部室があるの。」

「お〜…中々に立派な建物だな。」

「うぅ…………何度来ても胃が痛くなる………。」

「…………いきなりどうした?」

「陰陽部はかなり腰が重いことで有名で、何かをお願いしても中々動いてくれないのよ。そもそも、そういう実際の対処をするのはほとんど百花繚乱の方で………。陰陽部はその名の通りにと言うか…自分達は百鬼夜行のバランスを保つ為に存在していると言ってるんだけど、その実、何が起きても大抵ニコニコしながら自分達には権限が無いとか曖昧な態度を取ってばっかりで…。特にあの部長!!こっちが何かクレームを入れに行っても、いっつも重要な要件なら書類を通せの一点張り!!書面じゃ遅いのよっ!!官僚制!?官僚制なの!?何でそんなに動きが遅いのっ!?それが通る頃には良くも悪くも解決してるんだってばぁ!!!!」

「お、おう…そうか。何と言うか、うん、大変だな………。」

 

俺は、シズコが叫んだ後ゼーゼーと息を切らせている姿を見て少し同情的な気分になった。

 

「ふふふっ…でも、それもこれも今日までの話!そういう態度なら、こっちだって方法を考えるまで!なんせ今こっちには、シャーレの部長ことシンくんが居るんだから!君さえ居れば、きっとあの陰陽部の部長だって重い腰を上げて協力せざるを得ないはず!あのいっつも余裕そうな態度をこちらの思うがままに顎で使って………ふふっ………。」

「うわァ…ストレス溜まってんなぁ…。」

「さっ!中に入りましょ!」

「そうだな。」

 

俺とシズコは建物の中に入り、陰陽部の部室へと向かって行った。

 

「ようこそ、シャーレの部長さん、待ってた。」

「チセ………って、あれ?今、待ってたって言った?私達が来ることを知ってたの?」

「うん、部長が言ってた。」

「あれ?君…あの時のゆるふわちゃんじゃん。」

「え~と…、改めましてチセだよ。」

「え?知り合い?……ってそんなことは置いといて、陰陽部の部長はなんて言ってたの?」

「2人来る。可愛い大人とタヌキさん。」

「タヌキってwww シズコがタヌキ………ブフォw」

 

チセの発言に思わず俺は吹いてしまった。

いや、タヌキって………(笑)

 

「だっ、誰がタヌキよっ!!」

「あははははっ!」

「君も何笑ってるのよ!………コホン!それで!相変わらず全部知ってますみたいな態度の部長はどこ?」

「部長は……。えっと……。うーん………。確か、飼うなら黒猫が良いって。」

「ペットの好みは聞いてない!」

「………さっきのタヌキっていうのもペットの話じゃないわよね!?私、この人のペットじゃないからね!?」

「ペットよりは相棒が欲しい。」

「あんたには聞いてないわよっ!!…が今日は部長に会いに来たのよ。もう一度聞くけど、部長はどこ?」

「部長………今日はもう………下校しました。また明日。」

「え?下校?まだ昼でしょ?どういうこと?」

「………。どうしてだと思う?」

「何で貴方が聞くのよ!?」

 

どうやら、チセは電波少女だったらしい。

だけど、のんびりなだけで状況は察していそうだ。

もしかしたら、部長から話は聞いているかもしれない。

俺はそう思って、チセに尋ねてみることにした。

 

「………チセ、今回が俺たちが訪ねてきた理由は把握していたりするか?」

「うん、分かってる。桜花祭を邪魔しようとする騒ぎの件、でしょ?」

「その通りだ。」

「部長が言ってた。助けることは出来ないけど、代わりに修行部に行けばなんとかなるはずって。」

「修行部…。なるほど、そちらも同じ問題を抱えているんだな?」

「うん。」

「そっか、ありがとうチセ。修行部に顔を出してみるよ。」

「いってらっしゃ〜い♪」

 

陰陽部の部室から出ていく俺とシズコにチセはフリフリと手を振っていた。

 

 

 

「にしても、修行部か………。シズコはなにか知ってるか?」

「修行部の生徒達は結構変わり者なのよ。」

「そうなのか?」

「そりゃもう、修行部は毎回修行の為とか言いながら、色々と良く分からない活動をしている部活なのよ。」

「変わり者か…。」

「例えば、修行の一環として寝ながらジグゾーパズルをやる人とか。」

「は?」

「素敵なレディーになる為と言いながら、何故か街のチンピラ達を退治してる人とか。」

「…………えぇ?」

「大和撫子としての嗜みとか言って、読心術が使える部員も居るとか。」

「ごめん、ちょっと何言ってるのか分かんない。」

「まぁ、私も噂でしか聞いたことがないから、実際のところは知らないんだけどね。こんな変わり者達に協力なんてしてもらえるのかどうか…。」

「ま、それは会ってから考えようぜ?」

「そうね!なら、早く修行部のところに行きましょう!」

 

そうやって、俺とシズコが修行部についての話をしていると、眼の前で爆発が起こる。

 

 

(ドッカーン)

 

 

「けほっけほっ………今度は何よっ!?」

「フハハハ!今度こそ桜花祭を台無しにするため、魑魅一座の参上だ!!」

「あいつら、ノリが時代劇だな。」

「そんな呑気なこと言ってる場合!?」

「ま、暴れられるのも困るし…。鎮圧するか!行くぞシズコ!」

「分かってるわよ!」

 

俺とシズコはそれぞれの武器を構えて、眼の前に現れた魑魅一座の鎮圧を始めた。

 

「もう、倒しても倒してもキリがない……!」

「まぁ、全力を出していいなら…出すけど、周りを巻き込みかねないからな……。」

「巻き込むってどれくらい?」

「ここら一体の建物が竜巻で消し飛ぶ。」

「アウト!駄目に決まってるでしょ!?」

「ですよねー!」

 

次から次へと湧いてくる魑魅一座に苦戦していると、突如銃弾が魑魅一座に降り注いだ。

 

「そこまでだよ!魑魅一座・路上流!」

「だ、誰だ!?」

「何だ誰だと聞かれたら、答えてやるのが人情ね!」

 

(ドドンッ!!!)

 

「派手に!」

「可憐に…。」

「う、美しく……!で、合ってます?」

「ばっちり!街の平和を守る為、美少女三人組の修行部……!ここに参上!!」

「参上〜……。」

「えと、参上、です…。」

 

 

決め文句を決めた修行部がそこに居た。

うん、戦隊モノかな。

DUシラトリ区の方で一度戦ったカイテンジャーか何かかな。

そういえば、あいつらのカイテンロボってやつ強かったし、何気にカッコ良かったよなぁ………。

俺はそんなことを思いながら、魑魅一座を殴って気絶させていると、シズコがススっと寄って来た。

 

「ね?言った通りの変わり者でしょ?」

 

正直、納得しかない言葉だった。

 

「おーい、そこの修行部!共闘といこうぜ!」

「え?いきなり何?」

「いや、事情があって苦戦してたもんでな。共闘してくれるなら有り難いんだが。」

「分かった!」

「サンキュー!そっちの奴らは頼んだ!」

 

俺は修行部と共闘を取り付けると、そのまま眼の前の魑魅一座に向かって突っ込んだ。

 

 

「あ~もう、くっそ!あの男何なんだよ!?目茶苦茶じゃないか!?」

「悪いな!型破りな人間なもんでね!」

「ぐわぁ!?」

「よし!このまま…。」

「イズナ忍法!四方八方もくもくの術!」

「!?」

 

イズナの声が聞こえた瞬間、四方八方に煙幕が焚かれて視界が遮られる。

そして、ぐいっと引っ張られる感覚と共に一気に煙幕から抜けた。

 

「イズナ、予告通りに再び参上しました!」

「やっぱりイズナだったか。」

「イズナ、あの後気が付きました!例え、シン殿が私の夢を認めてくれたカッコいい男の人………いえ、かっこよくて悪い男の人だとしても!こうやって出会ったしまった以上……シン殿を倒して説得しなければなりません!それこそが、イズナの歩む忍びの道!忍者としての宿命だと!」

「ん?え~と…んん?」

「さぁ、お覚悟をシン殿!イズナはシン殿のことを打ち倒してみせます!やぁっ!」

 

イズナはそう言うと俺に向かってクナイを投げてきた。

 

「うおっ!?ちょっ!?危なっ!?」

 

俺はクナイを裏拳で弾くと、イズナの懐に潜り込んで後ろ手に拘束する。

 

「きゃん!?い、イズナ、2度も負けてしまいました!?前回以上に万全の準備をして来たのに……。これでも敵わないなんて……!?まだまだ修行が足りないということですか…!?」

「イズナ、すまないけどちょっと話を聞いてくれないか?」

 

俺はイズナの拘束を解くと、両手を上げて話し合いを体制を取る。

 

「話……ですか?」

「あぁ、イズナは今、自分が何をしているかということを正しく認識できているか?」

「正しい認識ですか?」

「………。イズナ、この後時間はあるか?」

「え?はい、時間ならありますが?」

「なら、少し後に出会った時に団子を買った店の前で落ち合おう。話したい事があるんだ。」

「わ、分かりました…。えっと……。」

「魑魅一座は撤退しているみたいだから、一緒に今は撤退するといい。」

「はいっ!では、後ほど!」

 

イズナは風のように去っていった。

 

「さて、これでイズナの問題は解決できるかな…。後は、あの人とどう決着をつけるかだけど…。さて、どうしたもんか。」

 

俺はとある奴に連絡を入れた後、シズコ達の下へと戻った。

 

 

それから、俺達は修行部を加えてメンバーで作戦会議を行った。

作戦としては街で悪さをしている魑魅一座を捕まえて元凶が誰かを吐かせるというものになった。

 

「さて、イズナは………と、居た居た。お~い、イズナ!」

「あ、シン殿!」

「悪い、待たせたな!」

「いえ、イズナも今来たところですので!」

「さて、話なんだが…。祭りを回りながらしようぜ?」

「?はいっ!分かりました!」

 

俺はイズナを連れて屋台通りを歩いている。

 

「わぁ!シン殿、カルメ焼きがありますよ!っ!この甘い匂いは……綿あめ!?あっ、焼きそば!焼きそばも売っています!」

 

イズナはぴょんぴょんと飛び回りながら楽しそうに屋台を楽しんでいる。

 

「えへへっ、美味しいです!あっ、シン殿も一口いかがですか?」

「いや、遠慮しておくよ。イズナが食べな?」

「そうですか!では!」

 

本当に楽しそうだなと俺は思いながらイズナの後ろをついて行く。

 

「えへへっ…コンコンッ!百夜ノ春ノ桜花祭、イズナ本当に大好きなんです!ですので、こうやってシン殿と楽しむことが出来て、イズナは今凄く嬉しいです……!」

「そっか、なら…余計に中止させる訳にはいかないな。」

「え?ちゅ、中止!?急にどうされたんですか?」

「……。話したい話というのがこの話でな。イズナの雇い主なんだが、どうやら桜花祭を中止させることが目的らしいんだ。」

「え………?桜花祭を台無しに?では、イズナが受けていた命令は…………。」

「桜花祭の運営委員会に対する邪魔ということになるな。」

「そんな、イズナはそんなつもりじゃ………。」

「分かってる。イズナにそういう思惑が無いことはな。イズナ…どうしても、雇い主のことは話せないか?」

「っ!?イズナは………。」

「イズナが話したくないなら、話さなくて良い。それはイズナが自分で考えて決めたことなんだろ?なら、文句は言わないさ。」

「…イズナが決めたこと…。」

「でも、お祭りの邪魔をすることは放っておけないから…ここで止めようかなぁ。」

「っ!?やはり、イズナとシン殿はそういう宿命!今回はこうやって祭りを楽しみましたが、次こそは!」

「そっか、またなイズナ!」

「……!はい!ではシン殿、また!」

 

イズナはそう言うと、また風のように去っていった。

 

「…………。さてと、出てこいよ。コソコソ隠れて尾行してないで用件を言ったらどうだ?魑魅一座?」

「げっ…バレてる…。」

「何時から気づいてたんすか!?」

「ん?最初からだが?」

「………シャーレの部長って化け物なのか?」

「化け物って………。」

「大人しく投降して着いてこい!」

「反抗なんてしたらら痛い思いするっすよ!」

「いや、痛い思いするのはお前らの方だと思うけど…。」

「うグッ!?」

「ぐぅの音も出ないっす。」

「お前らの雇い主からの招待だろ?大人しく受けるから案内してくれ。」

「ははっ!そりゃそうだ!でも、抵抗するならこちらも全力で…って……え?」

「素直に応じるんすか!?」

「俺もお前らの雇い主とは話したいことがあったからな。」

「ええ…………。まぁ、手間が省けるから良いけど…。よし、連れてくぞ!」

「はいっす!」

 

俺は魑魅一座の後に大人しく着いていった。

 

 

 

 

「…アレはシン殿?何故、魑魅一座と一緒に………?」

 

その様子を見つめるイズナの姿が近くの建物の2階にあった。

 

 

 

 

 

 

「命令通りに連れてきたよ!」

「連れて来たっす!」

「良くやった、魑魅一座。やればできるじゃないか。」

「やっぱり、アンタか…ニャン天丸。」

「ふむ?シン殿、あまり驚いておらぬようだな?」

「アンタの様子から怪しいとは思っていたし、現れるタイミングが良すぎたんだよ。」

「なるほど、これは感服だ。まさか、見抜かれていたとはな。頭だけではなく随分と勘も鋭いようだ。」

「んで、俺に何の用件だ?ニャン天丸さんよ?」

「ふふふ…。儂の本当の名前はニャン天丸ではない!路地裏の独眼竜!ニャテ・マサムニェだ!!!」

「うわ、ダッサ…………。」

「何だと!貴様ぁ!!!!!」

 

俺は、ニャン天丸の名乗った本名?のダサさに思わず大声で本心を言ってしまったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 




というわけで、ニャン天丸と向かい合うことになりました。
いや~…ニャテ・マサムニェってネーミング…ちょっとどうかと思うんですよね…。
なので、本心語ってしまいました。
イズナって可愛いですよね…本当に。
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