前後編だけじゃおさまりが付かなさそうだったので前回は前編として、今回を中編としました。
それではどうぞ
「あーもう!! パラサイトモジュールどこ!? ていうかゴーストどこ!?」
リスナー:草
リスナー:オールマインドはさぁ……
リスナー:これがラスボスの姿ですか
紆余曲折ありながらオールマインドの計画に賛同する選択をした彼女は、現在ザイレム内部にてパラサイトモジュールの早急な破壊を迫られていた。
しかし入り組んだ内部に隠されたパラサイトモジュールと、その在処を隠しているゴーストを探すことに苦戦を強いられていた。また、ゴーストを撃破しても肝心のパラサイトモジュールの場所が分かりにくかったり、やたら強い無人機に手こずっていた。
コメント欄ではこの事態を引き起こした元凶兼ラスボス候補のオールマインドに対して呆れ混じりの苦笑を表すコメントと彼女に同情するような声が入り乱れていた。
「よぉーし! これで残り二つ!」
画面では苦戦しつつも何とか四つのジェネレーターを破壊している様子が映しだされていた。そしていざ彼女が残り二つのジェネレーターが隠されている区画に移動しようとしたその時のことだった。
「うわっ! 爆発!?」
画面の奥から突如大きな爆発が発生。彼女が驚く暇も無く区画を仕切っていた障壁に大きな穴が空いたのだ。
さらに画面上に記載されていた残りのパラサイトモジュールの数が先程の爆発で2から0へと変化し、目標が更新された。
困惑するコメント欄を余所に恐る恐る、彼女がすっかり更地になった区画に足を踏み入れると、画面が暗転。ムービーが始まった。
「えっ!? ムービー!? ここで!?」
画面では見るも無残に破壊されたザイレム内部が映し出されており、そこにプレイヤーのACがゆっくり足を踏み入れる。
見るも無残で、本来の姿とは影も形が無いほどに破壊されたACの残骸を映す中、中枢ブロックに繋がる唯一の障壁の前に一機のACが立ちふさがっていた。
『さて……おっと。次はお前か独立傭兵レイヴン』
「フ、フロイトォオオ!? なんでここに……ていうかアセン違う!?」
それは彼女が二周目で遭遇したヴェスパー第一隊長ことフロイト。
なぜこの場にいるのかが分からないまま、彼女はそこで何やらフロイトの機体に違和感を覚え、そしてそれが……フロイトのアセンブルが異なっているということに気付いた。
リスナー:フロイト!?
リスナー:アセンガチガチやんけ!
リスナー:重ショ担いでやがる!?
以前に戦闘した時と比べて明らかに脅威度が上がっているアセンの組み合わせにコメント欄では戦々恐々とする声が次々と羅列していく。
フロイトのACアセンブルが変わっていることに驚愕する彼女だったが、すぐに嫌な予感を感じ取る。自分はもしかしたらこのガチガチアセンのフロイトと戦うことになるのではないか、と。
『レイヴン! 相手はV.Ⅰフロイトです!』
「やっぱフロイトだよねぇええええええ! ということは?」
『丁度いい、アーキバスからもお前の排除命令が下っている。ここで……始末するとしよう』
「うわっ、ちょ! 私アセンそんなにガチで組んでないのにぃいいいい!」
その後彼女は近距離からのZIMMERMANによるスタッガー誘発とブレード攻撃によって容易く撃墜させられるのだった。
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【AC6】V.Ⅸ フィムという名のラスボスたちの化身
1:名無しの傭兵 ID:4JRnKTgLa
エンブレム:レイヴン(ACシリーズ)、山猫(リンクス、AC4)、首輪付き(ACfa、古王の鎖疑惑有り)
機体及び名前:ナインボール
AC版王たちの化身かよこいつ
2:名無しの傭兵 ID:m6UZRbVxP
いいだろ? 10年越しのファンサービスだぜ?
3:名無しの傭兵 ID:SRSQ14ytq
こいつ一人でACの属性コンプしてる説ない?
4:名無しの傭兵 ID:7mYXDbPn6
>>1 というか古王の鎖ってなんぞ
5:名無しの傭兵 ID:jS/9XKkU2
>>4 フィムのエンブレムに描かれている猫が付けている首輪が普通の首輪じゃなくて古王のエンブレムに描かれている鎖に似ているよねっていう与太話が現実味を帯びてきただけ
6:名無しの傭兵 ID:fk2cHFBqB
有り得なくないのが怖い
7:名無しの傭兵 ID:ZhlRylO8P
状況証拠からして壁越え時の厄介払いを請負ったのがフィムだってのが判明してからなぁ……ジャガーノート二機とMT、AC諸共相手にして勝つのはヤバすぎる。
8:名無しの傭兵 ID:Y0pONHJyh
>>7 やっぱフィムだったか……
9:名無しの傭兵 ID:Dny+EURyx
>>7 どこ情報や?
10:名無しの傭兵 ID:8/E2f2TBv
>>9 ログ。壁越え後の戦闘ログ回収で手に入る。
11:名無しの傭兵 ID:K8NEVs0h4
戦友が言っていた理由なき強さってもしかしてフィムのことなんじゃあ……
12:名無しの傭兵 ID:v1Qt5D7cI
というかそんな奴が在籍しているヴェスパーヤバすぎやろ。
13:名無しの傭兵 ID:ljRbzFEAX
フロイトとの二強やな。スネイル的にはフィムの方が扱いやすそうなイメージやが……どうや?
14:名無しの傭兵 ID:LbTKrDEdn
まぁ……命令無視する最強と命令守って同じヴェスパーを守る最強を比べたら……ね?
15:名無しの傭兵 ID:HZJgUnmRR
でもV.Ⅸなんだよなぁ……
16:名無しの傭兵 ID:atr3+GfHu
ヴェスパーって実力主義じゃなかったっけ? 白栗と同じ感じか?
17:名無しの傭兵 ID:Eah2HFkzX
>>16 実力で上に上がれるのは間違いなかった筈。多分似たような理由だと思われる。じゃないとわざわざⅨという席についている訳がない
18:名無しの傭兵 ID:IBXncQDjC
そうかペイターより下なのか……
19:名無しの傭兵 ID:Ox8uQsrdp
上昇志向めっちゃある奴にとってある意味厄介な存在じゃない? 地位にこだわらないけどなんかめっちゃ自分の上司に重宝される存在って。しかも自分より下の階級の存在に。
20:名無しの傭兵 ID:3VmbkAIwk
でもいざ消そうとタイマンに持ち込まれると絶対勝てないのが分かりきっているからな……
21:名無しの傭兵 ID:bYAiKXSlc
>>20 それはそう
22:名無しの傭兵 ID:cYt0h7i3W
関係ないけどXに上がっているフィムのイラスト。皆解釈バラバラで面白いな
23:名無しの傭兵 ID:6eZWXuVme
>>22 スネイルは全員解釈一致しているのにな
24:名無しの傭兵 ID:r2XlyR4l4
Xは初代のハスラー・ワンを若干マイルドにしたような見た目or浅黒肌の銀髪あんちゃんor621と同じく全身ラップ状態の三つに分かれ混沌を極めていた……!
25:名無しの傭兵 ID:r5EjizAqC
大体ハスラー・ワンを参考にしている画家さんいっぱいいるよな。あれ初期段階として設定されていただけのイラストなのにな
26:名無しの傭兵 ID:3pqKu9CIZ
ラップ状態っていうのも分かる気がするわ。人間味が無さすぎるし。
27:名無しの傭兵 ID:uAJHNHDMM
木星戦争時点で活躍してたってあるし、割と年食っている可能性もあるんよな。だとするとミシガンと同期って可能性も……?
28:名無しの傭兵 ID:7tDms4BvD
>>27 ……どんなに若くても30はいってる?
29:名無しの傭兵 ID:8CelWwCjE
>>28 下手すると40かそれこそ50の可能性もあるぞ
30:名無しの傭兵 ID:AXnySJLuE
ミシガンに「あの赤い悪夢と同期ってマジですか?」って尋ねたらボコボコにされそう
31:名無しの傭兵 ID:IEpvNO/FP
>>30 ボコボコで済めばいい方やぞ。ミシガン以外の全員死んだからな。マジの因縁の相手って感じやし
32:名無しの傭兵 ID:iqBsRLoq2
やっぱアーキバスの戦力ずるいわ。化け物2名がいるのが特に
33:名無しの傭兵 ID:oKp8qj4Zd
というかホントに見れば見るほどAC版王たちの化身なんだよなぁ……スウィンバーン排除の後の動向が分からないけど
34:名無しの傭兵 ID:mmXst2tzd
たぶん本来のヴェスパーとしての仕事に戻っているんだろうけど……絶対なんか出るんだよなぁ……
35:名無しの傭兵 ID:4LPXefWJ7
>>34 そんな貴方にオールマインドっていう奴がいましてね
36:名無しの傭兵 ID:+aZMHNLY1
あぁ……何か三週目になってからあからさまにプレイヤーに協力を求めてくるようになったアイツか
37:名無しの傭兵 ID:H6FwV9PyQ
ケイト・マークソンとか完全にオールマインドやしな。
38:名無しの傭兵 ID:BhnylC6sM
何ならスッラ差し向けたのオールマインド説が浮上してきているからな。
39:名無しの傭兵 ID:wRpSSIjse
>>38 でもそのスッラ死んじゃいましたけど……
40:名無しの傭兵 ID:dE1DUTwRV
>>39 スッラが死ぬのも計画の内……いや、だったらなんで一週目と二周目で音沙汰ないんだ?
41:名無しの傭兵 ID:3tX0FJcQ/
>>40 あっ……
42:名無しの傭兵 ID:Pwtniorv/
ごすずんにケイト・マークソンの傭兵記録がないって看破されているからその時点でポンコツぞ。仮にケイトがオールマインドもしくはその関係者なら適当な傭兵記録をでっちあげるだろうに。
43:名無しの傭兵 ID:vO0WRkDdP
えっ!? 推定ポンコツなオールマインドとフィムが組むんですかい!?
44:名無しの傭兵 ID:kbJe2hkjO
色々な意味で嫌な予感しかしない組み合わせやめろ
45:名無しの傭兵 ID:AgykqWam2
見てるこっちがハラハラするような計画立てないよね? ……よな?
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『イラつくぜ……野良犬に……憧れたんだ……』
「よっっっっしゃああああああ!! 終わったぁあああああ!!」
強化されたフロイトを撃破し、そして『だまして悪いが』をしてきたオールマインドもといイグアスを撃破した彼女が心からの叫びをあげる。達成感と歓喜に包まれている彼女はすっかり喜びに浸っていた。
リスナー:おめ!
リスナー:乙
リスナー:エンディングだぞ、泣けよ
彼女の配信に釘付けになっていたコメント欄も祝福の声を上げる中、画面の中では破壊されたオールマインドの機体からイグアスのものではない声が発せられようとしていた。
『我々の……計画が……』
「あんなガバガバなものを計画とはいわないよ!?」
オールマインドの発言に突っ込みを交える彼女。いよいよエンディングかと身構えつつコメント欄に返信をしていると、何やら不穏な気配が漂い始めていた。
『――いいえ。まだ……最後のプラン、が……あります』
「……え?」
リスナー:え
リスナー:え?
リスナー:……あっ
嫌な予感に包まれ、思わず言葉を失う彼女を傍目に、画面はルビコンに突き刺さるバスキュラープラントにカメラが不自然に向けられていた。
ルビコンの上を漂う艦隊の残骸の中を切り裂くように、一筋の紅い閃光が映る。
耳をつんざく様な音を響かせながらそれがやがてプレイヤーのいる場所に近づいていることが判明すると徐々に彼女の顔色が悪くなる。
「あっ、あっあっあっ……」
発狂しそうになる彼女。コメント欄でも同様の反応が多数を占めており、彼らの抱える嫌な予感は見事的中するのだった。
『この識別反応は……V.Ⅸフィム!?』
「ふぁああああああああああ!? なにそれなにそれ! セラフ!? セラフゥ!?」
彼女の前に表れたのはナインデッド・ネクスト。その見た目から過去作のトラウマを強く刺激された彼女は思わず悲鳴に近い叫び声を上げる。
『……これまでの貴方の戦闘経験の統合……貴方から提供していただいたデータから作り出した……その機体。それで、負けるはずがありません』
「それ財団の台詞ゥ! ……えっ待って!? ということは私……これからあのナインボール・セラフと戦うの!?」
「『――ターゲット確認 排除開始』」
「ふぎゃああああああああ! エモいけど怖いいいいぃいい!! あっちょ、待っ死……!?」
彼女はナインデッド・ネクストによってスタッガーを取られ、為すすべなくブレードでなます切りにされて即死した。この間わずか一秒のことである。
※なお強化フロイト戦でも死にまくった。
ヒント:彼女は初期バージョンでプレイしてます。そして初期バージョンの重ショットガンといえば……?