長い航海の間、時おり俺の惑星や宇宙で手に入れた食材をロジャー海賊団の面々に振る舞うことがあったが、その結果として全員がグルメ細胞を獲得することになったロジャー海賊団の面々。
その中でもロジャーとレイリーが特に強力なグルメ細胞を得ていた。
グルメ細胞を持つ食物を食べることで身体にグルメ細胞を宿すことは可能であるが、この方法だとグルメ細胞が身体に結合しない場合でも、特に身体に何か問題が起こることはないそうだ。
ちなみに直接身体にグルメ細胞を注入された場合、結合して超人となることもあるが、グルメ細胞の力に負けて死ぬ可能性も低くはない。
グルメ細胞の影響で老いる速度も遅くなっていたみたいで、ロジャー海賊団の面々は若々しさを保っていた。
結合したグルメ細胞によって強化された身体能力で、ロジャー海賊団は以前とは比べ物にならないほど強くなったが、グルメ界の八王に届くほどではない。
グルメ細胞が進化を続けたとして、いずれ八王に届く可能性がありそうなのは、強力なグルメ細胞を得たロジャーとレイリーだけだろう。
一応グルメ細胞についてはロジャー海賊団の面々に教えておいたが、完全に理解していたのはレイリーを含めた数人だけだった。
ロジャーは「美味いもん食ったら強くなる不思議細胞だな」と言っていたが、それも間違ってはいないので特に否定したりはしない。
アカシアさんが深海で発見したクラゲから採取した細胞に名付けられた名前こそがグルメ細胞。
グルメクラゲと名付けられたそのクラゲを食べた生物の中には、好物や美味いものを食えば食うほど細胞の再生機能と生命活動レベルが上がる生物もいた。
生命の進化をもたらすグルメ細胞を生まれた時から宿して生まれてくる生物もいるが、俺もその1人であり、兄貴達も同じだったらしいな。
まあ、グルメ細胞を宿していてもしっかりと食事をしていれば問題はないので、毎日忘れずに食事をするようにロジャー海賊団の面々には伝えておいた。
そんなこともあったが航海を続けて、ドレスローザに到着したロジャー海賊団。
オーロ・ジャクソン号の調子も問題なく、ログポースにログが貯まれば直ぐに出航することができるだろう。
それでもログが貯まるまでは時間があり、オーロ・ジャクソン号に船番として残る数人以外は、ドレスローザを探索するつもりらしい。
俺はドレスローザにある食材に興味があったので、ドレスローザの食材市場を覗いてみた。
そこで発見したのは尾がドレスのような形をしているドレスエビと、バラに似た模様が身体にあるローズイカに、妖精のパンプキンというカボチャ。
ドレスローザが原産であるドレスエビは、栄養が詰まった身がプリプリとしていて、美味なエビなのは間違いない。
ローズイカのバラのような甘い香りがほのかに香る身は、味がしっかりとしており、イカスミも濃厚。
妖精のパンプキンは妖精のように小さなカボチャであり、付け合わせに使われることが多いみたいだ。
ドレスローザの食材市場で発見した3種類の食材を幾つか購入した俺は、一旦オーロ・ジャクソン号に戻っておく。
船に戻るとちょうど昼食の時間になっており、ドレスローザで購入した3種類の食材を使った料理を作っていると、船に帰ってきたロジャー達。
しかし何故かレイリーだけ居なかったので、ロジャーに理由を聞いてみると「レイリーは、ドレスローザの女に逆ナンパされて、着いていっちまったぜ」という答えが返ってくる。
レイリーは結構女性にモテるらしく、女性に逆ナンパされることはたまにあった。
ちなみに情熱の国とも呼ばれるドレスローザの情熱的な女性は、自分を裏切った男性を刺すこともあるそうだ。
それは情熱的で済ませて良いことなのかと疑問には思ったが、グランドラインにある様々な国には、こんな国もあるということなのだろう。
とりあえずレイリーなら1人でも大丈夫だと判断しておき、ドレスローザの食材を使った料理を作成していく。
シンプルに素材の味を活かしたドレスエビの塩茹でには、以前ウォーターセブンで手に入れたアクア・ラグナの塩を使ってみた。
ドレスエビのプリプリとした身が、塩茹でしたことで更に引き締まって歯ごたえが抜群となる。
アクア・ラグナの美味な塩で塩気もきいたドレスエビの塩茹ではビールに合う味だ。
もちろん塩茹でだけではなく、ドレスエビのパエリアも作っておき、塩茹でとパエリアを船員達に提供してから次の品を作っていく。
ローズイカの唐揚げを作って昼間から酒を飲み始めている船員達に皿ごと渡すと「美味い」と好評だった。
まだまた残っているローズイカを使って作るイカスミパスタは、麺に直接イカスミを練り込んでみる。
イカスミは粒子が細かくデンプンに吸収されやすい性質があり、小麦粉に直にイカスミペーストとソースを練り込んだことで、色はそのままに歯が汚れることはない。
コクのあるローズイカのイカスミに、新鮮なローズイカの身を使ったこのイカスミパスタは生パスタであり、モチモチとした食感も楽しめる一品。
最後に妖精のパンプキンを使って作ったデザートのパンプキンパイは、船員達に大人気であり、あっという間に消え去っていったな。
ドレスローザで手に入れた3種類の食材を使った料理が船員達の腹に収まり、綺麗に完食された頃、ようやくレイリーが帰ってきた。
若干疲れた様子だったレイリーは「ログが貯まるまで私が船番をやろう」と言い出していて、もうドレスローザに降りるつもりはないようだ。
レイリーはドレスローザの女性と何かあったのかもしれないが、それを聞くのはやめておこう。
本人が聞かないでほしそうな顔をしているからな。
しばらくしてドレスローザでのログも貯まり、次の島に向かうことになったロジャー海賊団。
航海の旅が続いていき、ログポースで行ける最後の島にも到着したが、ロジャー海賊団の旅はまだ終わりではない。
一旦エターナルポースを使って航路を逆走したロジャー海賊団は、旅の途中で偶然ゴッドバレーという島に辿り着く。
ゴッドバレーで、ロジャー海賊団はロックス海賊団という海賊団と戦うことになり、俺にも襲いかかってきたロックス海賊団の船員達。
ロジャーからコピーした覇王色の覇気で戦うまでもない相手は気絶させておき、覇王色に耐えて意識が残っていた敵だけを相手にする。
意識が残っていたのは、白い髭で業物の薙刀を持つ大男、帽子から変化した剣を持った身長の大きい大女、金棒を持っている若い男の3人だ。
その3人がそれぞれの得物に武装色の覇気を纏わせて全力で此方に振るってきたが、自然系の能力者ではない相手には武装色を使うまでもない。
かなり加減した俺の蹴りで巻き起こった打撃のような風圧が直撃して吹き飛ぶ3人。
直接触れるまでもなく蹴りで巻き起こった風圧の威力だけで勢い良く吹き飛んでいった3人はゴッドバレーの建造物を幾つか貫通していき、かなり遠くまで吹き飛んだみたいだ。
かなり加減したから死んではいない筈だが、直ぐに動けるかどうかは、あの3人次第だな。
俺がロックス海賊団の面々を相手に加減して戦っている間に、ロックス海賊団の頭目であるロックスを海軍のガープと協力してロジャーが倒していたらしい。
ゴッドバレーでの戦いも終わり、壊滅したロックス海賊団。
それでもロックス海賊団の船員全員が死んだ訳ではないようだ。
まあ、また出会えば戦うこともあるだろう。
ゴッドバレーでの戦いの後、偶然1歳程度の赤子を拾うことになったロジャー海賊団は、拾った赤子を育てることにした。
1歳の赤子の食事は俺が用意して、赤子が飲んでも問題ないミルクを飲ませておく。
それから少し成長した赤子の名前はシャンクスであり、まだ離乳食を食べ始めたくらいの年齢だ。
シャンクスには鮮やかな赤い髪という特徴がある。
好き嫌いをすることなく離乳食をしっかり食べるシャンクスは、すくすくと育っていった。
更に時が過ぎてバギーという子どもまで拾うことになったロジャー海賊団。
それから白ひげと名乗るようになった白い髭の大男が率いる白ひげ海賊団とロジャー海賊団が戦うことになったりもしたが、ロジャーと白ひげの一騎討ちが始まり、ゴッドバレーの時よりも強くなっていたロジャーの一撃に白ひげが敗北。
倒した白ひげを殺そうとはしなかったロジャーは「宴を開いて酒でも飲もうぜ」と白ひげを誘った。
そんなロジャーからの誘いを断ることはなかった白ひげは船員達に「宴の準備だ」と指示を出す。
ロジャーからの船長命令で料理人の俺が宴の料理を作ることになり、俺が料理人だと知った白ひげと白ひげ海賊団の面々が物凄く驚いていた。
何で驚いているのかが気になったので聞いてみると、どうやら白ひげは俺のことを戦闘員だと思っていたらしい。
宴で食べる料理を作り、料理人としての腕を俺が見せると、俺が料理人だと理解してくれたようだが「ロジャーよりも強い料理人か」と遠い目をしていた白ひげ。
俺がロジャーよりも強いことを理解できた白ひげも弱くはないが、日に日に強くなっている今のロジャーには勝てなかったようだ。
グルメ細胞の進化が止まらないロジャーに勝てるこの惑星の人間は、いないような気がするので、白ひげが勝てなくても仕方がないだろう。
ONE PIECEの原作と違う点
ロジャー海賊団の面々が四馬が持つ四馬の世界の食材によりグルメ細胞を獲得し、グルメ細胞の影響でロジャー海賊団の面々の老化が遅くなる
ドレスローザで女性に逆ナンパされまくったレイリーが武装色を纏わせたナイフで女性達に刺されそうになって逃げた
ゴッドバレーで四馬が白ひげとビッグマムにカイドウを相手にして余裕で勝つ
白ひげとロジャーが一騎討ちし、グルメ細胞で進化を続けていたロジャーが白ひげを圧倒して勝利する