ガンダムビルド艦隊これくしょんビビッドアーミー 〜ビスマルクとプリンツ・オイゲンの奇妙な…〜   作:星龜

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パイナ再び


 

控室に戻ってきた深海達―。

 

 

広間では、撃墜されてしまった

サキ

ジュラルディン

ユイ

が、ソファに座って、深海達の帰りを待っていた。

 

「すまない…。

油断していた…。」

と謝るサキ。

 

「仕方がないよ。

相手はホワさんだったんだから…。」

とミモザに言われ

 

「それなら、油断していなくても、助からなかったか…★」

と、納得するサキ。

 

「ところで…

現在の戦況は、どうなっているの?」

と訊く深海。

 

「それが…

どうも、良くなくてね…★」

と、テーブルの上に置かれたタブレットを開くサキ。

 

「発電所の損害率が、アリス陣営が22パーセントに対して、こちらは26パーセントなのよ…。」

と言うサキ。

 

「どうしますか、提督?」

と訊くビスマルク。

 

「簡単なことよ。

こっちから撃って出る!!」

と言う深海。

 

基本的に深海は、守勢にまわるよりも、攻勢に出て戦局を挽回するタイプである。

 

「次からは、もうザコ(NPC)やガンプラファイターは無視して、アリス陣営の発電所への攻撃を最優先するわ!!」

と宣言する深海―。

 

 

そして1時間後―。

 

空を飛んで進撃する【デンマーク・ストレート】―。

 

 

「さっきも言ったけど、ザコ(NPC)やガンプラファイターは無視して、アリス陣営の発電所への攻撃を最優先するわよ!!」

という深海の指示に

 

「「はいっ!!」」

と答えるメンバー達―。

 

 

《ねぇ、ミモザ…。〉

と、ユイからの通信が入る。

 

「どうしたの、ユイ?」

と訊くミモザに

 

《私達のリーダーって、サキさんのはずだよね?

どうして、黒野さんが指揮ってるの?

と言うユイ。

 

あ〜ゆ〜人なのよ…★

一応、マジの提督でもあるけど…。」

と言うミモザ。

 

《そういう人…

私は嫌い

だわ★〉

というユイからの通信を聞いて、苦笑するミモザ…。

 

 

進撃中、NPC(ジェガン)の集団に襲われたが、無視して振り切った―。

 

 

ついに、アリス陣営の発電所に到達した。

 

地上からの凄まじい対空砲火に怯んだベギルベウ([ビスマルク])ベギルペンデ([プリンツ・オイゲン])が、地上に降下していった。

 

元艦娘であるビスマルクとプリンツ・オイゲンは、対空砲火を撃つ側だったため、撃たれるというのは、ある意味、未知の経験だった。

 

そして、元艦娘であるがため、空中戦よりも地上戦の方が得意だった。

 

深海も、ビスマルクとプリンツ・オイゲンの心情を理解しているため、地上に降下していった。

 

ミモザ達は、空から発電所を攻撃する―。

 

 

Feuer(フォイヤー)ッ!!

と、地上に降り立ったベギルベウ([ビスマルク])がビームライフルを連射して、背中にガトリングガンを装備したザウォートを撃墜した―。

 

 

地上に降り立ったベギルペンデ([プリンツ・オイゲン])に向かって、全身を金色に塗ったダリルバルデが襲いかかるが、ベギルペンデ([プリンツ・オイゲン])は落ち着いて回避すると

Feuer(フォイヤー)ッ!!

とビームライフルを連射して、ダリルバルデを返り討ちにした―。

 

 

ガン([深海])ダムクロセリアスは素早い動きで、発電所を守っている十数機のジェガン(NPC)を全滅させると、ビームライフルを連射して、発電所を爆発させた。

 

その時、レーダーが接近してくる機影を捉えた。

 

正面モニターに、敵機のデータが表示される。

 



 

【機体名】

ザク・パイナップル

 

【ベースキット】

1/144 高機動型ザクⅡ

 

【ガンプラタイプ】

汎用型モビルスーツ

 

【ガンプラ属性】

 

【ガンプラファイター】

パイナ

 

【所属陣営】

アリス軍

 

【所属チーム】

無所属

 

【戦場適応】

宇宙戦 ◎

空中戦 ✕

地上戦 ◯

水中戦 △

 

【得意戦術】

射撃戦 ◯

接近戦 ◯

 



 

(パイナだと…!?)

と驚く深海。

 

パイナ―。

 

ビスマルクとプリンツ・オイゲンを撃墜したガンプラファイターだ。

 

ようやく出会えた仇敵を前に、深海の闘志は燃え上がる―。

 

「お前かッ!!

ビスマルクとプリンツを撃墜し(殺っ)たのはッ!?」

と叫ぶ深海。

 

〈あら?

どこかでお会いしましたか?》

と訊いてくるパイナに

 

「私の家族に手を出した者は許さんッ!!」

と叫ぶ深海。

 

〈家族?

家族が何だというのですか?

と言うパイナ。

 

何だと…!?

と、顔をしかめる深海。

 

家族なんて、元は他人だった

のよ?

わかりあえるわけないじゃない☆》

と言うパイナ。

 

「何を言っている…!?」

と言う深海に

 

〈もちろん、最初の頃は楽しかったわ。

結婚して、子供も生まれて…。

でもね…

夫も子供も、私を理解しなかった

のよ…!!》

と、ビーム兵器に設定されているザクマシンガンを撃つザク・パ([パイナ])イナップル。

 

ザク・パ([パイナ])イナップルからの攻撃を回避したガン([深海])ダムクロセリアスは、ビームライフルで反撃する。

 

機動性において勝るガン([深海])ダムクロセリアスからの反撃を回避できなかったザク・パ([パイナ])イナップルは、右肩のシールドで防ぐ。

 

〈『ニュータイプ』になって、私は迷わず、この世界で生きることにしたわ☆

ここには、私を理解してくれる人しかいないから…☆》

と、ザクマシンガンを撃つザク・パ([パイナ])イナップル。

 

「ふざけるな…ッ!!」

と、ザク・パ([パイナ])イナップルからの攻撃を回避するガン([深海])ダムクロセリアス。

 

「家族から理解されなかったですって…!?

違うわッ!!

お前は家族に理解されなかったんじゃないッ!!

自分の趣味(ガンプラバトル)にのめり込みすぎて、家族から見放された

のよッ!!」

と、ビームサーベルを持って突進するガン([深海])ダムクロセリアス。

 

〈そうよ…っ!!

私の趣味(ガンプラバトル)を理解しようともしなかった俗物なんて…っ!!》

と、ヒートホークをかまえるザク・パ([パイナ])イナップル。

 

家族を蔑ろにし、自分の罪は正当化する

私は、そういう者を絶対に許さないッ!!

と、ガン([深海])ダムクロセリアスは右足の爪先から発振させたビームサーベルで、ザク・パ([パイナ])イナップルの左腕を斬り飛ばした。

 

さらに、左足の爪先からビームサーベルを発振させた状態で回し蹴りを放ち、ザク・パ([パイナ])イナップルの右腕を斬り飛ばした。

 

そして、右手に持つビームサーベルで、ザク・パ([パイナ])イナップルの胴体を真っ二つに斬り裂いた―。

 

 

十数年前―。

 

パイナは、元は普通の主婦だった。

 

しかし、息子に誘われて始めたガンプラバトルに、パイナはハマってしまった…。

 

ガンプラバトルにのめり込んでいったパイナは、次第に家庭を蔑ろにしはじめていった…。

 

夫の、ガンプラバトルに対する無知無理解も、夫婦の亀裂を深めていった…。

 

やがて、パイナは『ニュータイプ』に覚醒した。

 

ガンプラファイター達は、パイナのことを『ニュータイプ主婦』と呼んで、もて囃した。

 

そして『悠久の地大戦』にて、決勝戦まで進んだパイナは、その実力を八戦神に認められ、『悠久の地の住人』になる権利を得た。

 

パイナは、迷わず『悠久の地の住人』となった。

 

自分を理解しない夫に未練は無かった。

 

自分のことを理解してくれる人間しかいない『悠久の地』は、パイナにとって天国だった…。

 

心の奥底では、息子のことも気にはなったが…。

 

 

「違う…

私は…」

と、ザク・パ([パイナ])イナップルは爆散した…。

 

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