ガンダムビルド艦隊これくしょんビビッドアーミー 〜ビスマルクとプリンツ・オイゲンの奇妙な…〜 作:星龜
発電所を破壊し、控室に戻ってきた深海達―。
ビスマルクとプリンツ・オイゲンを撃墜したパイナを撃墜し、ビスマルクとプリンツ・オイゲンの仇はとった深海だったが、どうにも、胸の内が晴れなかった。
家族を何よりも大事にする深海にとって、パイナや、先に戦ったホワのような
自分の愉しみを最優先するような人物の心情が理解できない
のだ。
そういう人間は
ヘタに同情すると、かえってつけ上がる
から厄介だ。
(つまり…
『
なのかもしれないわね…。)
と、深海は思うことにした…。
「ところで…
現在の戦況は、どうなっているの?」
と訊く深海。
「マズいわね…。
こっちの発電所の損害率が29パーセントに達したわ…。
一方で、アリス陣営の損害率は23パーセントよ…。」
と、タブレットを見ているサキが言う。
「アカんな★
今回はロクなヤツ参加しとらんな★」
と言うジュリー。
「こりゃ、今回は負けね…★」
と言うミモザ。
「挽回できる方法は無いの?」
と訊く深海に
「メイコ様がアリス様に勝つか
私達がアリス様の城を落とさないとね…。」
と言うユイ。
(つまり、味方兵力が低いということか…。
この兵力で7パーセントの損害をあたえることは不可能ということね…。)
と、腕を組んで考える深海…。
「なら、このあと、私達が出撃して、いくら発電所を破壊したところで、戦局に影響は無いということね?」
と訊く深海に
「そういうこと。
だから
攻城戦が始まる11時まで
のんびりしていたらいいんじゃないかな?」
と言うミモザ。
「攻城戦?」
と訊く深海に
「11時になったら八戦神様が出撃できるようになる
の。
同時に、私達も八戦神様の城を攻撃できるようになるの。」
と言うミモザ。
「なら、このあと、私達が出撃しても、戦局に何ら寄与しないのであれば、ムダな戦闘は避けるべきね。
ビスマルク。
プリンツ。
攻城戦が始まるまで待機よ。」
と言う深海。
「
と答える、ビスマルクとプリンツ・オイゲン。
そして、寝室へと入っていった。
「じゃ、私達も攻城戦始まるまで寝よっか★」
と言うミモザ。
「その方がよさそうだな★」
と言うサキ。
こうして、ミモザ達も攻城戦が始まるまで、寝室で休むことにした―。
◇
寝室のベッドに寝る深海。
「あなた達も、休める時に休みなさい。」
と言う深海。
「
と答えたビスマルクとプリンツ・オイゲンは服を脱いで、下着姿でベッドに寝る…。
ほんの数分で、深海は眠りに落ちた…。
「はやっ!?」
と、深海の寝落ちの早さに驚くプリンツ・オイゲン。
そして、ベッドから降りると、深海が寝ているベッドに向かう。
「ふふっ☆
かわいい☆」
と、寝ている深海の頬を指でつつくプリンツ・オイゲン。
「やめなさい、プリンツ。」
と、プリンツ・オイゲンを諌めるビスマルク。
「だって…
かわいいもん☆」
と、深海の寝顔を見つめるプリンツ・オイゲン。
ビスマルクもベッドから降りて、プリンツ・オイゲンの右隣に行く。
(・・・・・・☆)
たしかに、プリンツ・オイゲンの言う通り、女体化した深海の寝顔は、とても魅力的で…
かわいかった…☆
ビスマルクは深海のベッドに乗って、深海の左隣に添い寝する。
「あぁっ★
お姉様、ズルい★
私も☆」
と、プリンツ・オイゲンも深海のベッドに乗り、深海の右隣に添い寝する。
そのまま、3人、川の字になって、眠りについた…。
◆
◆
◆
アリス陣営に所属しているアミオ達の控室では…。
「やったッス☆
あっちの発電所の損害率が29パーセントに達したッス☆
損害率30パーセントまで、あともう一息ッス☆」
と、タブレットを見ているダンが言う。
「よし☆
このまま押していけば勝てるな☆」
と喜ぶアミオ。
その時、控室のドアがノックされた。
「誰だろう?」
と、アミオがドアを開けると…
「アァミオォォオォォッ!!」
と、アミオの妻となったビビが憤怒の表情で控室に入ってきた★
「うわあぁあぁ…ッ★
ビビィィイィィ…ッ★」
と、仰天するアミオ…。
「ここで何をしているゥゥウゥゥッ!!」
と
アミオにパワーボムをくらわせるビビ…。
それを見て、かたまってしまうアリアとティナ姉弟…。
「あの…
私が誘っちゃいました…。」
と、恐る恐る言うアリア。
「ほぉ…。
私の旦那に手を出すとは、いい度胸だ…★
覚悟はできてんだろうな?」
と、アリアを睨みつけるビビ。
「ひぃっ!!」
と、ビビに睨まれて萎縮するアリア…。
「アリアは悪くないよ…。
アリアの誘いに乗った僕が悪いんだ…。」
と立ち上がるアミオ。
「当然だッ!!
コンビニに行ってくると言って、何か嫌な予感がしたんだ…!!」
と、アミオを睨みつけるビビ。
どうやら、アミオはガンプラバトルをしに外出しようと、ビビにウソをついて外出したのだが、ビビにはバレていたようだ…。
「で、今、どんな状況なんだ?」
と訊くビビ。
「あ…はい…。
メイコ陣営の発電所の損害率が29パーセントに達したッス。」
と言うダン。
「なら、もう一押しだな…☆」
と言うビビ。
「ゑっ?
ビビ先輩も参加するの?」
と訊くティナ。
「悠久の地に来てしまった以上、地上に戻る方法は2つに1つだろ?」
と、どこからか、愛機の
サザビー・アスライト
を出した。
ビビの新たな
サザビー・アサルト・ライトバージョン
通称
サザビー・アスライト
かつて使用していたサザビー・アサルトを若干改良した
「助けに来てくれたのは、ありがたいけど…
厄介な問題があるんだ…。」
と言うアミオに
「誰が助けに来たと言った!?
お前を連れ戻しに来たんだッ!!」
と怒るビビ。
しかし、アミオはめげずに
「じつは深さんが来ているんだ。」
と、ビビに厄介な問題を伝える。
「シン?
誰だ?」
と訊くビビに
「黒野 深さんだよ。」
と教えるアミオ。
「はぁっ!?
何で、アイツがここにいるんだ!?」
と驚くビビ。
「よくある事故だよ。
悠久の地への転移ゲートが、日本に繋がってしまったみたいなんだ。」
と言うアミオ。
「ヤツがいるなら丁度いい☆
たまったツケを払わせてやる☆」
と意気込むビビだったが
「それが、そうもいかないんだ…。
あろうことか、深さん『ニュータイプ』に覚醒しているんだ…。」
というアミオの発言を聞いて
「なんだと…!?」
と絶句するビビ。
ビビも、かつては『ニュータイプ』という謎の能力を持っていたが、アミオと結婚して娘のカイを出産したら
どういうわけか『ニュータイプ』能力が失われてしまった
のだ…。
「しかも…
これは撫子の仕業らしいんだけど…
深さん…
女体化
してるんだ…。」
というアミオの発言を聞いたビビは
「は…?」
と、呆然となった…。
「とにもかくにも、深さんは『ニュータイプ』になってしまったから、もう僕達じゃ太刀打ちできないよ…。」
と言うアミオ。
「オレもぜんぜん、手も足も出なかったッス…。」
と肩を落とすダン。
「チッ★
今度会ったら、ツケを払わさせるつもりだったんだけどな…。」
と、ビビは悔しがった…。
「とにかく、深さんに出会わないよう祈りながら、発電所の攻撃に向かおう。
損害率が30パーセントをこえたら、こっちが勝ったも同然だ。」
と言うアミオ。
「そうだな…☆」
と、不敵な笑みを浮かべるビビ。
・
そして、午前9時30分―。
コクピットルームに入るアミオ達―。
『GUN-PLA Battel, Stand up.』
システムが起動し始めた。
『Please set your GP base.』
GPベースを、スロットにセットする。
『Please set your GUN-PLA.』
ガンプラを、カタパルトデッキにセットする。
コクピットルーム内に、ホログラフィーで再現された球体操縦桿と正面と左右のカメラモニターや、残弾数や各部のダメージ表示を示すメモリなどが映るモニターが現れる。
球体操縦桿を握り、そして―
『Battel start!!』
バトルスタートの合図が鳴り響く―!!
「アミオ!!
ガンダムフェネケースジャック、行くぞ!!」
「ビビッ!!
サザビー・アスライト、出るぞッ!!」
「アリア。
ギャンシュトローム
「ティナ☆
デミトレーナー・ティナ、急げ急げぇ〜☆」
「ダン☆
ブラックナイトスコード・シヴァ・ジルコニア、出るッス☆」
と、アミオ達の