ガンダムビルド艦隊これくしょんビビッドアーミー 〜ビスマルクとプリンツ・オイゲンの奇妙な…〜   作:星龜

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ビスマルクとプリンツ・オイゲンの奇妙な顛末


 

コクピットルームから出てくると…

 

「「えっ!?」」

と、2人同時に驚く。

 

そこは寝室ではなく

見慣れた光景…

 

黒野邸の自室

だった―。

 

「戻って([ビスマルク])…」

「これたんだぁ([プリンツ・オイゲン])〜☆」

と抱き合って喜ぶビスマルクとプリンツ・オイゲン。

 

しかし…

 

「えっ!?」

と、窓から見える外の景色を見て驚くビスマルク。

 

外は真っ暗

だったのだ。

 

「何で…?

今は昼の12時のはず…?」

と時計を見るビスマルク。

 

「そんなっ!?」

と驚くビスマルク。

 

なんと

昨日の日付の深夜2時

だったのだ。

 

つまり

『悠久の地』に迷い込んでから戻ってくるまで、ほんの数分しか経っていなかった

のだ…。

 

「とりあえず、Admiral(提督)に報告しに行きましょう。」

と、深海の部屋に行くことにするビスマルクとプリンツ・オイゲン―。

 

・

 

廊下を歩いていると、前から長門が歩いてきた。

 

「ビスマルク?

プリンツ?

無事だったのか!?」

と言う長門。

 

「えぇ。

Admiral(提督)は?」

と訊くビスマルク。

 

「医務室

だ。」

という長門の発言を聞いて、驚くビスマルクとプリンツ・オイゲン。

 

「医務室って…

どうして?」

と訊くビスマルクに

 

「いなくなったお前達を捜すために、撫子の秘術とやらのために、大量の血を流したのだ。」

と言う長門。

 

それを聞いて、医務室に走るビスマルクとプリンツ・オイゲン。

 

長門も2人に続く―。

 

・

 

「Admiral(提督)!!」

と医務室に入る

ビスマルク

プリンツ・オイゲン

長門

 

医務室内には

ベッドに寝ている深海

深海に寄り添う時雨、夜空、深空

深海を見守る明石と夕張

深海が寝ているベッドの隣のベッドで寝ている空母水鬼

がいた。

 

「静かにしなさい!!」

と、大声をあげて医務室に入ってきたビスマルクを諌める明石。

 

「すまない…。

それより…

Admiral(提督)は…?」

と訊くビスマルクに

 

「いなくなったビスマルクとプリンツを捜しに『悠久の地』に行くための撫子の秘術のために、失血死寸前の血を流したんだ…。」

と言う夜空。

 

「Admiral(提督)が…

私達のために…?」

と、驚嘆するビスマルクとプリンツ・オイゲン。

 

「でも、2人が戻ってこれたということは、お兄ちゃんの式神(アバター)に会えたんだね?」

と訊く夜空。

 

「えぇ…。

とてもかわいい女の子の姿

で…☆」

というビスマルクの返事を聞いて

 

「はぁっ?

女の子…!?」

と、顔をしかめる夜空…。

 

 

「Danke schön, Admiral(ありがとうございます、提督)☆」

と、いなくなってしまったビスマルクとプリンツ・オイゲンを捜すために、文字通り、命を懸けた深海に感謝の意を込めて、深海の右の頬にキスをするビスマルクとプリンツ・オイゲン―。

 

 

その時…

 

夜空が憤怒の表情をしていた

ことに、誰一人気づいていなかった…。

 

◇

 

翌朝―。

 

 

食堂に深海の家族全員が集まっていた。

 

そこに、時雨が押す車椅子に乗った深海

夜空

深空

そして撫子

が入ってきた。

 

「総員、起立!!

敬礼!!」

という長門の号令一下、深海に敬礼する家族達。

 

「みんな…

心配をかけた…。

すまなかった。」

と謝る深海。

 

「提督…

空母水鬼様は?」

と訊く長門。

 

「母さんは、まだ眠っている。

俺のために、母さんに無理をさせてしまった。」

と言う深海。

 

深海に輸血するために、空母水鬼が血を提供したのだが、高齢の空母水鬼には、深海以上に体の負担が大きかったはずだ。

 

そして…

 

「無事で何よりだった…。

ビスマルク…。

プリンツ…。」

と、ビスマルクとプリンツ・オイゲンを労う深海。

 

「「Danke schön, Admiral(ありがとうございます、提督)!!」」

と、あらためて深海に敬礼するビスマルクとプリンツ・オイゲン。

 

「ところで

紙人形

は持って帰ってきたか?」

と訊く撫子。

 

「Ja(はい)。」

と、胸ポケットから出した紙人形を撫子に渡すビスマルク。

 

「あの…

それは何なのですか?」

と訊くビスマルクに

 

「記憶媒体

じゃ。

この紙人形に、式神(アバター)の記憶が込められておる。」

と言う撫子。

 

そして

「オン・ラジャス・ソワカ」

という呪文を唱えて、紙人形を深海の額にあてる。

 

すると、紙人形に込められている式神(アバター)の記憶が、深海に伝わり…

 

「なんだこれはぁあぁあぁッ!!」

 

という、深海の絶叫が響いた…。

 

◇

 

数分後…。

 

 

「落ち着いたか?」

と訊く撫子に

 

「まあな…★」

と答える深海…。

 

 

離れた場所で、夜空がタブレットの画面に表示されている画像を見て、顔をしかめていた…。

 

それは、ミモザから送られてきた

女体化した深海の姿

の画像だった。

 

夜空の周囲には、深海の家族達がタブレットの画面に表示されている、女体化した深海の画像を見て…

 

「こ…([大鳳])これは…?」

 

「す…([秋雨])すごい…★」

 

「…お…([梅雨葉])お父さん…★」

 

「美人([雨葉])…美人…美人…★」

 

…と、驚いていた…。

 

 

「撫子…

これは、どういうことだ!?」

と訊く深海。

 

「妾(わらわ)にもわからぬ。

こんなこと、初めてじゃ…。」

と答える撫子。

 

「考えられる理由は…

お主が本来、なるはずだった姿

ではないか?」

と言う撫子。

 

「どういうことだ?」

と訊く深海に

 

「人間と艦娘…

または人間と深海棲艦が結婚して生まれてくる子供は、ほぼ例外無く女(おなご)じゃ。

しかし、お主は男として生まれた。

おそらく、唯一の例ではないか?」

と答える撫子。

 

「たしかに、そうだな…。」

と言う深海。

 

友人である白河 洋一も、秘書艦であった空母艦娘の祥鳳と結婚して、生まれたのは娘の祥華(さちか)だったし、数年前、東北地方で出会った少女・米原 雨の母親は南太平洋空母棲姫だった*1。

 

他にも人間と艦娘、人間と深海棲艦が結婚した例はあるが、生まれてきた子供は、ほぼ例外無く娘だった。

 

つまり、黒野 海と空母水鬼の間に生まれた深海が男なのは、現在確認されている中で唯一の例であろう。

 

 

「それにしても…

メイコか…。」

と、つぶやく深海。

 

「メイコがどうした?」

と訊く撫子。

 

「ビスマルクとプリンツを連れ去ったヤツだ…!!

俺の家族に手を出したことを後悔させてやる…ッ!!」

と怒りをあらわにする深海。

 

「ナニをするつもりじゃ?」

と訊く撫子。

 

「知れたことッ!!

『悠久の地』とやらに乗り込むッ!!」

と言う深海。

 

「やめておけ★

お主が勝てる相手ではない★」

と言い放つ撫子。

 

「俺を甘く見るなッ!!」

と、撫子を睨みつける深海。

 

「甘く見ているのはお主の方じゃ★

妾がお主に負けたのは、ここが『悠久の地』ではなかったからじゃ★

『悠久の地』じゃったら、お主など瞬殺じゃ☆」

と言う撫子。

 

(・・・・・・ッ!!)

 

式神(アバター)の記憶には、メイコに殴りかかろうとしたものの

メイコの謎の力で自滅させられていた…。

 

式神(アバター)とはいえ、一応は深海自身でもあるため、その時の屈辱も晴らしたい。

 

「どうしてもと言うのじゃったら

方法がないわけでもない。」

と言う撫子。

 

「何だ?」

と訊く深海に

 

「お主に神の血をあたえよう。」

と言う撫子。

 

そして、薙刀で右手の親指を切った。

 

「舐めろ。」

と、血が流れる右手の親指を深海にさらす。

 

「言っておくが、今すぐ、神の力が得られるわけではないぞ。

1年先か、2年先か…。

お主に素質が無ければ、一生、力は得られん。

成否は

神のみぞ知る

じゃ★」

と言う撫子。

 

「何度も同じ事を言わせるな。

俺を甘く見るな…ッ!!」

と、撫子の血を舐める深海…。

 

「汝に神の加護があらんことを…☆」

と、深海を皮肉る撫子…。

 

◇

 

この続きは

黒瀬夜明リベイクさん

https://syosetu.org/user/188615/

の新作にて★

 

COMING SOON

 

*1:
https://syosetu.org/novel/299759/25.html

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