このすばらしき幼馴染な騎士王に祝福を!   作:とある科学者A

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今回オリキャラとなる女神がいます! 
それでもよければ、どうぞ!

それにしても、特典として持っていくヒト決まったけど圧倒的なマーリンって…エリス様の2倍ってどういう事なの…?(困惑)
(マーリン39:エリス19)

エレナ256さん!TS最高さん!評価ありがとうございます!



この騎士王の再来に転生を!
EP1:この騎士王の再来に転生を!


「___…えっと、アルトリア・ペンドラゴンさん。ようこそ死後の世界へ。つい先程、あなたは不幸にも死んでしまいました。短い人生でしたが…その生は終わってしまったのです」

 

気がつくと、真っ白な部屋にいて、そう告げられていた。

 

その宣告を放ったのは、目の前に椅子に座る少女。

 

光り輝くような白銀色の髪。

透き通るような蒼い目。

目の前にいる人間離れした美貌。

清らかでありながら神々しい気配。

 

そのような姿から目の前の人物は所謂女神様ということなのだろうと簡単に推測することができた。

 

そして女神は続けて、告げる。それはそれは___

 

「え、えっと…ですね?まず、色々説明する前にですね?一つ話さなければならないことがあります」

 

大変、冷や汗をダラダラとたらし、申し訳なさそうにして。

 

「この度は、私のせいで死なせてしまい、申し訳ありませんでした…!!!!」

 

…どうやら、俺は女神様に何故か出会って早々に、謝られる立場にいるらしかった__。

 


第一章

この騎士王の再来に転生を!

『あぁ、女神様!?』


 

「___え、えっと…ですね?つまり、状況を整理すると、こういうことでしょうか?」

 

あれから、何故初手謝罪だったのか、その説明を目の前の女神様から受けたのだが…その内容がなんともまぁ…かなり凄まじかった。

 

「まず女神様「呼び捨てでエリスと呼んでください」…ではエリス。貴女は本来、別世界で死を導く女神の仕事をしていた。が、とある時に、本来担当している筈の女神様がいない間を担当する代理の天使様が休んでしまって、その結果、所謂『代理の代理』として白羽の矢が立ち、引き受けた、と。

 だけどそれとは別に実は、自分の本来の仕事と、エリスの世界には、野放しになって不味い状況となっている転生特典の道具・武器類…神器があり、それを回収する作業もあるので、引き受けたはいいものの、実際はかなり無茶をしていたと。ここまではいいですね?」

「は、はい…付け加えたすとするならば、その時ちょうど、天界では各々が担当する世界で大事件が連鎖するようにして発生してしまい、どうやっても私以外の他に代理を立てられる方がいませんでした…」

「…それで。しばらくなんとか、この『代理の代理』の仕事と自分本来の仕事、神器回収の作業をしていたが、ただやはり無茶は無茶。無理していたことが祟って、神器回収の際、取り扱いを間違えてしまった。しかもその神器の効果が偶々、一定時間逆転の効果が発揮されるものだったが故に、幸運の女神だったエリス様が不運・不幸の女神となってしまい、それが原因で、自身を始めとした人々に不幸が発生、それらの様々な不幸が連鎖し、最終的には自身の不幸が大昔に大量虐殺を繰り返し世界を滅ぼしかけた古の魔王軍幹部の封印を解いてしまい、復活させてしまう。しかもさらにタチが悪いことに、ちょうど、そこには眷属を呼び出す神器と転移させる神器…」

「…はい」

「勿論、なんとかしようとした。が、不運・不幸の女神化してたせいで、その事を忘れてつい、確率操作。結果、敵にかなりの強化が入ってしまい、その場の戦える人物達は自身を含めて全滅。もはや打つ手なし。古の魔王軍幹部はその結果に満足し転移、別の街へ行こうとした所で…反転していたものがとりあえずは元に戻り、急いで確率操作を使用。結果、私の世界に古の魔王幹部が飛ばされ、その先に、偶々いた私の先祖…アーサー・ペンドラゴン王によって力の9割方消滅。その後、残りの一割はこちらの世界で巻物に封印され、その封印を解くための鍵はそちらへと渡った…と」

「はい…その通りです」

「そうして、ずっと封印されていたが、長い年月を得て、封印は徐々に解け始めており、私が寺に墓参りしに来た時には鍵さえ壊れればすぐさま暴れ始める程までになっていた。そして、ほぼ同時刻、エリスが管理している世界でとある少女が…えっと確か、爆裂魔法…でしたよね?「はい、合ってます」それを打ち込んだが、その場所は封印の鍵がある場所だった為、鍵は壊れてしまって……その結果、現在に至ると……」

「……はい」

「………いくつか質問いいですか?」

「……えぇ、いいですよ」

「ではまず一つ目。少女はそのことを?」

「…全く知りません」

「…二つ目、本来の担当の方は?」

「…現在進行形で帰れない状態です。先輩が言うには、その時の私があまり可哀想だったらしくて、それからと言うもの、同じことが起こらないように、毎年のように封印の状況を見に行って、封印が完全に解けそうなら補修してたそうなのですが、丁度一年程前から……」

「……最後、三つ目。エリス様はその時何を?」

「封印のことは覚えていて、見に行こうとしてたのですが、下手すれば世界滅亡もあり得えるような神器の使い方をする方がいましたのでそちらを優先させ、早急にその人から盗み出し、回収作業をしていました…」

 

うん…うん……うん。

結論。

 

「……これ、誰も悪くないですよね?」

「…ですが…それでも、一目でも封印の状態を確認しなかった私が悪いですよね……?」

「…いや…それでもこれは…謝る必要あるのでしょうか?完全に不幸過ぎる事故じゃないですか……」

 

ほんと、これに関しては誰も悪くねぇよ…。

悪意のピタゴラスイッチかよというレベルで、負の連鎖が起きてしまっただけだわ、これ…。

 

「…それでもやはり、本来、私の世界で処理すべきことでしたので……」

 

しかも、こう言ってる幸運の女神様の顔さ。

罪悪感に押しつぶされそうになってるからか、まるで、『悪条件の中でそれでもなんとか仕事を完璧に完了させたと思ったら、締切直前に初期化されてることに気がつき、どうしようもなさ過ぎて、思わず全て諦めて、燃え尽きたOL』のような笑顔になってるんだけど。

これで逆にどうやって憤ったり、責められるのかを教えてほしい。

 

「…えっと、エリス」

「…はい、なんでしょうか?」

「とりあえず、私から言えることは一つだけです」

 

…もう、こうなったら、当事者として俺言える言葉はこれだけだろう。

 

「えっと…まずは、私は今回のことはどうしようもない事故だったということで、気にしてないので…その、エリスも気にしないでくださいね?それとお仕事、大変お疲れ様でした…」

「…ッ!うわああああん!!!本当、迷惑かけてすみませんんんんん〜〜!!!」

「うわああああ!な、泣きながら、頭を下げないでください!?エリス、貴女は何も悪くないんですからああああぁぁ___!?」

 

___なお、この後、似たようなことで数分間は無限ループして、ずっとこんな状態だったと明記しておく。

 


ぐすん…うぅ…このすば…」


 

「___エリス、もう大丈夫…ですか?」

「…はい。ご迷惑をおかけして、すみません……今やっと落ち着きました」

 

もう色々と吐き出した為か、申し訳なさやら羞恥心やらで顔が真っ赤になっているご様子の幸運の女神様。

うん、ここだけの話だが、かわいいと思いました。まる。

 

「……こほん!それでは、気を取り直し、本題に入ります。…改めてまして、アルトリア・ペンドラゴンさん。私の名前はエリス。日本において若くして亡くなられた人間を導く水の女神、アクア先輩の代理の代理として、現在導いている幸運の女神です。アルトリアさんには今4つの選択肢があります」

 

…ん?選択肢が四つ?えっと、どう考えても、選択肢が多いような…?

 

「一つ目はもう一度人間と生まれ変わり、新たな人生を歩む、二つ目は天国でのんびりと過ごすか……」

「ふむふむ…」

「三つ目は特例で私の世界で女神として生まれ変わり「!?ちょ、ちょっと待ってください!?」…えっと、どうかされましたか?」

 

思わず話してる途中で止めてしまったけど、なんかとんでもない話が…!???!?

 

「何故、私が女神という話に…!?」

「本来ならば天使から始めさせてもらう所なのですが…まず、前提条件として。アルトリアさん。単騎で魔王軍幹部を人質がいてそれを救出した上で、倒しましたよね…?」

「えぇ…確かにそうですが…」

「それってつまり世界の危機を救ったわけで…しかもその上、生前からずっと文武両道であり、成績も大変優秀。人望も厚い。世界をどうにかする事のできる力もある。これで…スカウトしない方がおかしいと思うのですが……」

「…」

 

いやまぁ、わかる。

全力出したら、人間の領域超えてしまってるし。

その上、俺の持つ武器には…聖槍ロンゴミニアドがある。

この槍。長いこと使用し続けると神霊に近づいていくのだ。

それ考えるとそうなるのも当然だと言えるのだろう。

だけど。

 

「…すみません。ありがたいお話ではありますが、それは最後の選択肢を聞いてから考えさせてもらってもいいでしょうか?」

 

何故だろう。その選択肢よりも聞いてもいない筈の最後の選択肢の方が俺は猛烈に気になってしまった。

 

「そうですね、わかりました。えっと…さっきの話を聞いていればわかると思うんですが…実は私が死後の案内をしてる世界に魔王軍が侵攻してまして…それでその魔王軍に殺された方々はそれがトラウマになってしまい、生まれ変わるのを嫌がってしまっているんです…」

「…なるほど。つまり、それでその世界の人々の人口が減っていっているから、その代わりとして、私のような人を転生してもらってるという感じですかね?それであわよくば、魔王軍を倒してもらおう…と」

「えぇ、理解が早くて助かります。勿論、そのままではすぐに死んでしまうかもしれないということで転生する際には特典として、才能から始まり、武器や能力などを上げて、魔王を討ち取った際には報酬として願いをなんでも一つ叶える事にしてます。…最もアルトリアさん、貴女にはそういう類のものはほぼ一切要らなさそうですけど…」

 

「まぁ…そうですね」と思わず苦笑いして肯定してしまう。

最強の幻想(ラスト・ファンタズム)と呼ばれる約束された勝利の剣(エクスカリバー)

その鞘である杖全て遠き理想郷(アヴァロン)

世界を繋ぎ止める力を持つ最果てで輝ける槍(ロンゴミニアド)

そして、特殊な令呪である騎士王の令呪(ラウンド・オーダー)

使用制限がある事と、必要とされる体力と魔力の消費量にさえ目を瞑れば、そのどれもが下手な特典よりも強いものばかりなのだ。

むしろ、場合によってはない方が強いまであった。

 

「さてと…それで、どうされますか?一応個人的なことを言わせてもらいますと、できれば女神になって欲しいなぁ…って思ってます。世界を救った方に事故であれ、やってしまったという罪悪感がすごいし、女神に成れるだけの力は持ってますし、あっ…後、同じ女神になって欲しいなと思ってたりするので…」

「ふむ…」

 

そう言われて少し考える。

確かにエリス様の言う通り、女神になれるだけの力はあるし、むしろ女神になった際には、労働条件としてはかなり破格のものが突きつけられるのだろう。

だが…異世界転生の説明を聞いた瞬間。

脳裏に浮かんだことがあった。

 

「すみません、質問いいですか?」

「えぇ…なんでしょうか?」

「佐藤和真と言う私と同じ歳くらいの、死因が小型トラックに跳ねられて死亡した青年がここに来たと思われるのですが…その際どれを選びましたか?」

 

無論、あの幼馴染のことだ。

聞かなくともどれを選んだかはわかっている。

 

「あぁ…カズマさんですね。それでしたら、説明を聞いたら即答で転生を選びましたが…それがどうかされましたか?」

 

やっぱりか。と思った。

だって、あいつ。どう考えても転生を選びそうだもん。

 

「……実は幼馴染兼親友なんです」

「……えっ?えぇっ!?カズマさんとアルトリアさんが…?あ、あぁ!!そういえば…金髪蒼眼美人の頼れる幼馴染がいたって、誇らしく懐かしそうに言ってましたが……まさかアルトリアさんのことだったんですか!?」

 

俺の返答に完全に驚いた様子でこちらを見てくるエリス様。

どうやら俺のことを色々と話していたらしい。

それも、自慢の幼馴染として。

…まったく。そう言ってくれるなんて。

 

そのせいでどうするか、決めてしまったじゃんか。しょうがない親友だよ、ほんと。

 

「すみません、決めました。私は異世界転生をします」

「…そうですか。ちょっとだけ畏れ多さと残念さがありますけど…確かにカズマさんが話していた幼馴染がアルトリアさんであることを考えたら、そう答えるのも色々と納得できますね」

 

そう言いながら、指を左頬で掻きながら、やや苦笑混りの笑顔を浮かべていた。

少しその様子を見て申し訳なくなりそうになったが…それでも、行くと決めたのだ。

 

___(おれ)はカズマと冒険がしたい…!

 

「わかりました。では特典はどうなされますか?今回、申し訳ないので二つ選べますが…」

 

そう言われて一つはすでに決まっていた。

だが、今回、もう一つあるのだ。それをどうするかは決まってなかった。

 

そこでふと、ある疑問が浮かぶ。

 

「すみません、特典のことで聞きたいのですが…ここに書かれているもの以外のものって選択できたりしますか?」

「えぇ、できますが…?」

「なら、別に人物でも大丈夫…ということですね」

「えぇ、過去に人物を指定した方もいたので………ッ、まさか」

「えぇ…そうですね」

 

なら、決定だ。

生半可な特典なら、私は腐らせてしまう。

ならば___。

 

「ってことは、わたs「わたしは特典として、マーリンを連れて行きたいです」………へっ?」

「ですから、マーリンです。花の魔術師マーリン。私の保護者兼師匠の夢魔と人のハーフ。理想郷(アヴァロン)にいる、あのマーリンです」

「いえ、それは私も存じ上げているので、わかるのですが…私じゃ…ないんですか?」

 

うん、これ、まさかだけど、エリス様、自分が特典として選ばれると思ってたな?

いや、それも頭に浮かんだし、いい案だとは思ったよ?

 

だけど。

 

「ぶっちゃけて言いますと、それも一度は考えました。ですが…エリス。それをして天界は大丈夫なのですか?聞いている感じでは、代理人である天使の方はまだ休んでいる気がするんですが…」

「…うっ、それは……」

「そもそもです。貴女が私の特典としても…女神としての全力を出せるのですか?異世界に来た状態で。普通こういうのってランクダウンするって相場は決まっているのですけど…」

「くっ…痛いところを…!確かに幸運の女神としての全力は出せません…。で、ですが__「後、です。マーリンは私の頼りになる家族であり。手のかかる相棒であり。未だ全力では一度たりとも勝てたことのない師匠であり。…そして、別れの言葉もしっかりと言えなかった相手です。なら、チャンスを与えられて、それを活用したいと思うのは………私の身勝手な思いでしょうか?」……ッ、アルトリアさん…」

 

何故、エリス様よりマーリンを何故選んだのか、この言葉に尽きる。

要はもう一度マーリンと生活したいのだ。俺は。

剣術の腕だけは上回ることはできたのに未だ勝てるビジョンが浮かばなず。

基本的にはしっかり者のくせに、その反面、悪戯好きだし、性に関してとんでもなく開放的で。

魔術師なのに、肉弾戦もかなりできて。

 

お茶目で、かっこよくて、強くて、優しくて、ポンコツで、泣き虫で、カッコ悪くて、ロマンチストで。

 

どんな時も安心して笑って、背中を預けられらる大切な人。

 

だから、最後に笑い合って、死ねなかった自分の最後が俺は許せないし…それ故に、あれで最後にしたくない。

 

だからこそ、一緒に楽しく旅をしたい。

 

私よりも遥かに長命なマーリンの為に。

 

今度こそ笑い合って最後に死別する為に。

 

互いにいい思い出だったと言えるように。

 

マーリンの一瞬に自分を刻みつけられるように…!

 

「…わかりました。その思いに答えて叶えてみせましょう。ですがちょっと待ってくださいね?…すみません、ヘカーテ様はいますか?」

「はいはーい…呼んだァ?この理想の上司女神部門第一位ィ、この転生の女神たるヘカーテちゃんをさァ」

 

 

そういうと何処からか、間延びした声で話すやや気怠そうな顔をした、theギャルみたいな姿の黒髪の少女が現れる。

どうやらこの人がヘカーテさんらしい。

 

「えっと実は…」

「うん、言わなくても大丈夫だよォ…?()()()()()()()()()()()()()

「なら…って、えっ?待ってください、初めから全部…ですか!?」

「うん、全部だよォ」

「つまり、見られたくないカッコ悪いところも…「見てたよォ。いやぁ、いつも私の前でかっこいいところばっか見せようとするエリスがぁ、こんな風になるなんてねェ…オネェちゃん驚きだよォ…」あ、ああ…「エリスもぉミスするんだねぇ?案外かわいいねぇ?」ああぁぁぁあああ…!?いやぁああああああ___!?」

「あららァ、どっか行っちゃったァ…もう、仕事を放棄してしまうなんてねェ、ダメだよぉ。もうぅ」

 

恥ずかしさで錯乱したのか、どっかに行ってしまったエリス様を見て、ヘカーテ様は呑気な声をしながら悪戯が成功した時のような笑みを見せる。

どうやら、この女神様は大変ワルな女神様らしかった。

 

「さてとォ、エリスがどっか行ったからぁ、代わりに私が務めるよォ。それでェ…アルトリアちゃん…だっけェ?」

「はい」

「本来ならねぇ、君の願いを叶えることは難しいんだよねェ…。『生きているヒトを無理矢理転生させてはいけない』、この禁則事項の内の一つに抵触してしまうからねェ…難しい話なんだよねぇ」

 

そりゃそうだ。何でもかんでも自由に転生させてたら、今度はその世界が終わる。

それを考えたら、生きているマーリンを特典として連れて行くなんてことは無理な筈だ。

俺だって半分くらいはダメ元で頼んでいる。

本来なら、交渉の末にようやくなんとか条件付きで行けると言うものであり。

断れる可能性だってある話なのだ。

 

しかし、そこで彼女は「だけどぉ」と続けた。

 

「今回は特例で一緒に転生させてあげるねえェ。だって、君、本来ならあそこで死ぬ筈のなかったヒトだしぃ…それにぃこちらの不手際不都合とぉ…世界の両方を助けてもらってしねェ。それでダメだと言ったら大変失礼だもん〜」

「ありがとうございます…!」

「あぁ、そ〜そ〜。君のその願いは向こうについてから叶うようにするよォ。それと勿論のことだけどォ…向こうが拒否したらァ、そこで一緒には連れていけないからァ…その場合は別にこちらで代案用意しとくよォ。そこは了承しててねェ?」

「ありがとうございます…!」

 

茶目っ気たっぷりにウインクするヘカーテ様に対して感謝を述べる。

 

「さて、あと一つ、願いをあの子聞いてなかったみたいだから聞いとくねェ?何がいいィ?」

「それでしたら既に決まってます。…私をカズマが転生した時と一緒の時期にしてください」

「なるほどァ…幼馴染と初めから冒険がしたいといったところかなァ?」

「えぇ、まぁそんなところです」

 

彼女の言葉に力強く、頷く。

これは聞いた時から最初っから決めてたことだ。

ぶっちゃけ、恐らく向こうでカズマは特典やらを使って色々と美味しい思いをしてる筈だ。いや、絶対してる。*1

それなのに、私は後からで、カズマはもう先に経験しているのはずるいと思う。*2

それなら、私が最初から一緒にいて、一緒に冒険して楽しみたい。ついでに迷惑かけてやりたい。*3

そう思ったからこその選択なのだ

 

「わかったよォ。ただ、なにせ君の幼馴染が死んだのは一年前のことだからぁ、もしかしたら、世界の影響力とかの関係でそこまで遡れないかもだけどォ…それでもいいィ?」

「大丈夫です」

 

まぁ、これは問題ない。ぶっちゃけ、この特典の本質を要約すると、カズマと冒険するのが目的ではあるけど、それはそうとして、一人だけ先に色々と楽しんでいるのが許せないから、私も一緒にそれを体験する為に時間遡行させろ!!っていう話だから、極論を言えれば、ある程度遡れて転生できるのならば問題ないのだ。

 

「よォし、わかったよォ。それじゃあ時空の女神、パルディアに連絡しとかないとねぇ……良しパルディアに連絡完了ォ…とォ。これで、過去に転生してくれる筈ゥ。それじゃあそろそろ転生させるけどォ…準備はいいかい〜?」

「えぇ、いつでも」

「なら良しだねェ…スゥ…よし。アルトリア・ペンドラゴンさん。貴女の願いを叶える代わりに新たな世界に向かっていただきます。もし、魔王を討伐された際には、贈り物としてどんな願いでも一つ叶えましょう」

 

そういうと、周りに二重三重と重なった魔法陣が現れる。

どうやらこれが転生させるためのものらしい。

そう思うと、ワクワクが止まらなかった。

 

「では、貴女に祝福を。良き異世界転生生活を祈ってます」

「えぇ、思う存分楽しんで来ますね!」

「…!ふふっ♪楽しんで来てねェ!それじゃあいってらっしゃい〜!」

 

そうして、俺の言葉を聞いて笑顔で手を振る転生の女神様と、その後ろでいつのまにか帰ってきてたのか、私の仕事〜!?と半泣き顔になっている幸運の女神の姿を目に最後にして。

そこで視界は白い光に包まれたのだった___。

*1
いえ、してません。なんなら、原作とほぼ同様の道を辿ってます。理由?幼馴染のおかげでステータスが強化されてはいるけど、その強くなった分だけ色々な出来事が起こってるからだよby作者

*2
いえ、苦労ばかりです。主にパーティメンバーのせいで、『あいつがいたらなぁ』と思う日々ですby作者

*3
性別の見方次第では可愛い理由だったり、青春を感じさせる理由ですね。by作者

時空の女神による時間遡行の結果は?

  • 『裁判が始まる少し前』
  • 『デストロイヤー討伐戦ちょい前』
  • 『デュラハンとの戦闘(二回目)前』
  • 『パーティ募集中(ダクネス加入直後)』
  • 『カズマとほぼ同時期に転生』
  • …あ、やべ。遡り過ぎた。『原作一年前』
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