剣の勇者の成り代わり   作:min-can

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アニメで槍の人が愛の狩人に覚醒しましたね...
愛の狩人大好きなので素直に映像として見れて嬉しいです。
けど、やっぱきもい...こっからまた活躍してくれると思うのでもっときもかっこいい所見たいです。
後フィーロちゃん、いつの間にあんなアイドルちっくな歌を歌えるように...いや、可愛かったから良いんですけど。


治療

 港町まで戻った俺は尚文達と協力してみんなを治療院に運び込んだ。この町ではもう俺が剣の勇者だと完全に知られてるので、最初はちょっと嫌そうな顔をしていたけど患者を見せるとすぐに診察を始めてくれた。

 

「...これは、凄まじい呪いですね」

 

「お金はいくらでも払うので、どうにか出来ませんか?」

 

「これほどの呪いとなりますと、我々の技量...いえ、現存する治療法では治癒までの期間を多少早める程度で精一杯でしょう...」

 

「ちなみにそれはどういった方法になりますか?」

 

「聖水を染み込ませた包帯を常に巻き付けて、効果が切れる度に巻きかえる事になります。かなり時間とお金が必要になりますが...」

 

「ある程度聖水は持っているので一旦それで治療をお願いします。馬車から取ってきますね」

 

「そうですか。正直ここにある聖水の量では心許なかったのでそれは助かります。では、早速治療を開始しますね」

 

「どうか、お願いします」

 

 俺は治療士の方に頭を下げる。

 

「皆、必ず治してみせるから...それまでゆっくり安静にな」

 

「うぅ...体が動かないって結構辛いんだな...」

 

「キール君。ごめんな...すぐに元気に動けるようにしてもらうから」

 

 俺は治療院を出て、馬車で荷物見てくれている尚文達の元へ向かった。

 

「どうだった?」

 

「やっぱり相当強い呪いみたいだ。ひとまず聖水はいくらあっても足りないみたいだから剣の作成技能とドロップであるだけ出してみる」

 

 剣から15本の聖水が現れた。

 

「手持ちの素材だとこれが限界だな...」

 

「俺は一応調合なんかに使えそうな素材は意識して集めてたから25は作れる。40本もあって足りない事があるのか?」

 

「作る方は一応EPを消費して品質を多少上げてるけどそれでも最高品質にはならないからな...ひとまず治療士さんの所に行こう。尚文も見て貰わないと不味い」

 

「あぁ。じゃあラフタリア、悪いが少しここで待っててくれ」

 

「わかりました。ナオフミ様...お大事になさってください」

 

「もうすぐ波だ。そういう訳にもいかないだろうが、少しでも良くなるようには努力しよう」

 

「それじゃあラフタリアちゃん、馬車をお願いするね」

 

「はい」

 

 俺達は聖水を詰め込んだ木箱と、尚文とラフタリアちゃんが去った後奪われたくない物品を持って治療院へと戻った。

 

「持ってる全ての聖水を持って来ました」

 

「ありがとうございます...ほう、多少質の悪いのも混ざっていますが、上品質の聖水がこれだけ用意出来るのですか...なかなかの伝手をお持ちのようで。これを断ったからと言って治療に影響を与えることは無いと誓いますが、どうでしょうか。聖水を我々の治療院に卸していただけませんか?」

 

「ほう?ちなみにいくらで買うんだ」

 

「そうですね。これだけの物でしたら銀貨150...いや、200までは出しましょう。並みの品質の物は100枚、低品質の物は40枚、粗悪品は5枚で如何でしょうか」

 

「ふむ...多少素材が面倒ではあるが集められない訳じゃ無い。稀にドロップもする事を考えると回復薬よりも稼ぎになるかもな...わかった、不定期になるがそれで構わないか?」

 

「はい!波の影響で世相も荒れて、悪霊の類も増えてきておりまして...呪いを受ける患者様が増えているのです。供給も少しずつ絞られてきており、不定期でも数が増えると大変助かります」

 

「じゃあ成立だな。一本当たりの値段はその時の相場から考える。そっちも供給量が増えて安くなっても同じ値段を払うのは嫌だろう?」

 

「逆に高価になれば値段は上げると...仕方ありません。我々にとっては患者様に治療を施せない事の方がよっぽど問題ですから」

 

「あぁ。とはいえそこまで量が用意できる訳でも無い。そう身構えなくていいさ」

 

「かしこまりました。よろしくお願いします」

 

 商魂たくましいな...いや、こんな状況だからこそか。

 

「あ、すみません。聖水の包帯を巻くのは俺達にやらせてもらっても良いですか?」

 

「え?あぁ...かしこまりました。冒険者の方ですとたまにそういった方もいらっしゃいます...うちの看護師は女性ですが、その者に任せましょうか?」

 

「あぁ、そういう訳じゃ...いや、そうですね。一旦俺達で巻かせてください。それを嫌がる子が居たら看護師さんに任せるという事で」

 

 剣や盾の技能で効果が上がるだろうしな。尚文は回復と支援の適性を持ってるから、技能ボーナス量によっては俺よりも尚文の方が良いかもしれない。

 

「はぁ?まぁかしこまりました。そういう事でしたら私は一旦退席して...失礼お二人とも、少々装備をお脱ぎいただけますか?」

 

「え?」

 

 急に何を言い出すんだ?

 

「上半身だけで構いません。もしや、あなた方も呪いにかかっているのでは?」

 

 あぁ、そういう事か。びっくりした。

 

「...そうですね」

 

「面倒くさいな」

 

 俺達は装備を脱ぐ。

 

「これは...!特にあなた!これほどの呪いを受けてどうして診断を受けなかったのですか!!」

 

「俺の方は多少体調が悪いくらいで動けなくなる類じゃないからな。大人しくベッドで寝てられるほど暇じゃない」

 

「そんな事を言っている場合ですか!?ここまでの呪い全治何か月か...!!」

 

「そこまでか...なおさら治療なんか受けていられないな。問題ない、悪化する事は無いんだろう?」

 

「とんでもない!!適切な治療がなければ悪化する呪いだってもちろんあります!...分かりました。せめて一度は診察させてください。問題がなければ、聖水を用意できるようですし自分で治療するように...」

 

「わかった...ちなみに、ここでする治療ってのも聖水の包帯を巻く事だけか?」

 

「いえ、それは呪いへの普遍的なアプローチであって、我々の仕事はより適切な呪いへの対処であったり、呪いが解呪されるまで患者様のサポートやリハビリを行う事です。もちろん通常の怪我であればそれ相応の治療もありますが、呪いとなりますと時間が解決する面も多く...」

 

「そうか。参考になった...で?診察とやらはどこでやるんだ?」

 

「ここで構いませんが...ふむ。生命力に影響を与える呪いですね。動けなくなる呪いに生命力に影響を与える呪い...これだけ強力な呪いを操る存在が居たのですか。すぐにでも国経由で依頼を出すべきですね。人里に近づいてしまったら壊滅的な被害が出る」

 

「いや、既に俺達が倒しているからその心配はない」

 

「なんと!...それは僥倖です。こういった類の特殊で強力な呪いは、発動した者に維持を依存している場合がほとんどなのです。既に討伐されたというのならば他の皆様も含め、かなり早い段階で呪いが弱まるかもしれませんね」

 

「そうなんですか!良かった!」

 

 じゃあ、俺のステータスが低下してしまったのは本当に必要な犠牲だったのか。

 

「次はあなたですね...む、生命力への呪いともう一つ、異様な呪いが重なっていますね。呪いの核があなたの内に眠っています...こちらはこれを摘出しないと治療出来ないですね。時間経過での治療は期待できないかなり高度で悪辣な呪いです」

 

「核?」

 

「はい。とはいっても実体がある訳ではないので物理的に取り出せる訳ではないですが...」

 

「具体的にはどうするんですか?」

 

「そうですね。最低でも集団合成魔法である『聖域』を利用した集中治療を必要とします...正直それほどの治療となりますと、王都の...それも国直属の治療部隊を動員する事になりますので、費用はとんでもない事に...一応、聖水によって呪いの進行を抑える事は可能ですので、私も何か方法を考えておきます」

 

「そ、そうですか...」

 

 実は俺が一番根深い呪いを受けていたのか。

 

「ひとまずあなたはその呪いとかなり長い付き合いになる可能性を考慮しておいてください」

 

「わ、かりました...」

 

 完治するまでステータスは低下...いや、治療士さんの言い方的に放っておいたら更にステータスが低下し続けるのか。

 

「力不足で申し訳ありません。代わりにと言ってはなんですが、お仲間の方は必ず治療致します」

 

「よろしくお願いします」

 

「では、聖水を浸した包帯を皆さんに巻くようにお願いします。その間私は次の患者様の方に向かっておきますので」

 

 そう言うと治療士さんは次の患者さんの居る場所へと去って行った。

 

「...わざわざ俺達で包帯を巻くってのは技能ボーナスで治療効果を高める為なんだろ?」

 

「うん。後、薬効果範囲拡大も効くなら拡大した効果も6倍で更なる治療が期待できるし」

 

「さらっと俺を頭数に入れるな...はぁ。どうせラフタリアのレベルもそろそろ頭打ちだからな。クラスアップはどうせあの国じゃまともにできないだろうから、資質向上は果てしないし残り2日に狩りを詰め込むのもな...他の作業やら金稼ぎをしつつちょくちょくここには寄っておく」

 

「了解。俺はみんなの事看病しないとだから波までここに居ると思う」

 

「分かった。別に監視くらいなら交代してやれるし、ラフタリアも看病したがってたからな。波への準備で何か必要だったりするなら代わってやるからいつでも言えよ」

 

「ありがとう。今の所はその予定は無いけど、その時は頼むよ」

 

「あぁ、んじゃ早速包帯を巻きに行くか」

 

 それから、尚文と一緒に皆を近くに集めて包帯を巻いて行った。

 

「体が痒くなるような不思議な感じだなー...あれ、ちょっと動くかも!!」

 

 キール君が嬉しそうな声を上げるが、どこも動いているようには見えない。

 

「え、ど、どこが?」

 

「ほら!小指!!」

 

「おぉ、ほんとだ」

 

 言われたので小指を見ると、確かにぴくぴくと動いていた。

 一応効果はちゃんと出ているようだ。

 

「お姉さん動けないから二人に何されても抵抗出来ないわー」

 

「...はいはい。だったら大人しく包帯巻かれててくださいね」

 

 俺はサディナさんに不必要に触れないよう気を付けながら包帯を巻いていく...

 

「そんなにおっかなびっくりしなくてもいいわよー?治療行為で触れたくらいで気にするような間柄でも無いし」

 

「それはそうですけど、最低限のマナーと言いますかなんと言いますか...」

 

 こっちはただでさえ距離が近くてドギマギさせられているのだ。意識や感覚がはっきりしてるのに、体だけ動かない相手に包帯を巻く難しさを舐めて貰っちゃ困る。にしても本当にあいつは悪趣味だったな。包帯巻いてるだけでこっちは罪悪感やらなんやらでいっぱいいっぱいだってのに。

 

「そう?でもあっちを見てみたら?」

 

 言われたので尚文の方を見た。

 

「ちょ!どこ触ってんのよ!」

 

「あ?別に何もしてないだろ!」

 

「してる!」

 

「チッ...自分の体見てみろ。お前みたいなガキに欲情する変態じゃねぇよ俺は。普通に巻いてるだけだ!」

 

「なっ...うぅ...!!」

 

「俺だってこんな面倒な事したくないが仕方ないだろ、鋼也の頼みだ。少し我慢すりゃ早く体が動くようになる」

 

「むー」

 

「お姉ちゃん男の人に触られた事ほとんど無いなの。自意識過剰なのー」

 

「ガエリオン!!」

 

「ガエリオンはコウヤに一杯撫でられてるからこれくらいヨユーだったの!」

 

「だぁもううるせぇ!!鋼也!!お前がこっちやれよ!!」

 

「えーと...頼んだ尚文」

 

 俺が下手な事したらそれこそ大惨事だ。お前に任せるしかないんだ。許せ尚文。

 

「チッ!!」

 

 尚文は露骨に不快そうな顔をしながら手早く包帯を巻いていく...

 

「はい終わり!」

 

「ちょ、雑...」

 

「文句あるか?」

 

「.....無いけど」

 

「じゃあ良いだろ...もう良いか?」

 

「あぁ、ありがとう尚文、後はこれで終わりだな」

 

 俺は皆に向けて片手をかざす。

 

『力の根源たる剣の勇者が命じる。理を今一度読み解き、彼の者等の穢れを退けよ』

 

「アル・ファスト・サンダーピュリフィケーションⅢ」

 

 青白い、低周波マッサージのような感覚がするエネルギーが俺を含めた対象者全員を包む。装備や体の汚れを取るのに使えるのでファストだけは覚えていたが、しっかりツヴァイトまで覚えておかないとな...

 にしてもこの魔法も割と万能だよな。汚れから呪いまで対応できるんだし...まぁその分本当の解呪魔法に比べると性能は格段に落ちるんだろうけど。

 

 MPの大半を費やして魔法を放ち切った。

 

「今回の治療は一旦これで終わりかな」

 

「よし...俺はひとまず今日はラフタリアと城下町に戻って防具の購入と龍刻の砂時計の登録に行ってくる。近づくだけで良いんだよな?」

 

「そうそう。後は自動で盾がやってくれるから」

 

「そうか。一応、俺の体力ゲージも目に見える程度には動いたからきちんと効いているようだな」

 

「どれくらいかかりそうだ?」

 

「一度の治療でこれなら...まぁ20回くらいすれば大方治るか?流石に波が終わった後は一旦分かれて活動するから多少効果に遅れも出るだろうが、それまでに少しでも治療はしておきたい」

 

「そうだな。それじゃあ、また明日...今日は本当にありがとう。ラフタリアちゃんにもよろしく」

 

「わかった。それじゃあな」

 

 そう言うと尚文は治療院を出ていった。

 

「終わりましたかな?」

 

 入れ替わるように治療士の方が入って来る。

 

「はい」

 

「少し見せていただいても?」

 

「もちろんです」

 

「ふむ...ほう!確かに聖水の効果も高かったのは事実ですが、たった一度の包帯でこれだけ呪いが霧散するとは。お恥ずかしながら、どのような治療を施したかお聞きしてもよろしいですか?」

 

「あー...すみません。治療効果を高めるアクセサリーを付けてるんです。多分それのお陰じゃ無いですかね」

 

「そ、そのような物が存在するのですか!!?」

 

治療士さんが目を血走らせながら俺にしがみついてくる。

 

「えっと、えー...かなり森の奥深くにあるダンジョンの最奥で見つけたので、もう他には無いんじゃないかなと」

 

 我ながらすらすらと嘘が出て来るものだ。まぁ私が勇者だからです、だなんて言えるわけ無いしな。

 

「そうですか...それでは、仕方ありませんね」

 

 治療士は残念そうにする。

 ...なんか、この人は信用出来そうだな。患者さんや医療に対して真摯に向き合う姿勢をひしひしと感じる。

 

 まぁこの人が信用出来るからといって油断する訳にはいかないけど。

 三勇教の奴らがここを聞きつけて襲って来るかもしれないし、今日は寝ずの番だな...

 

 ほんとは疲労困憊でさっさと寝てしまいたいけど、皆を傷つけさせるわけにはいかない。

 

「それでは早速治療を始めましょうか」

 

「治療?これ以上する事があるんですか?」

 

「はい。こういった行動を阻害するタイプの呪いはかなり精神的な影響を受ける面もありまして、動けない動けないと思っていると治療が遅くなることも多いのです...ですから、我々が患者様の体を動かしてあげて、動くイメージをきちんと持っていただく事も大事なのですよ...そうでなくとも寝たきりだと肉体的にも精神的にも参ってしまいますからね、マッサージ等で血液の流れを良くしてあげなければなりません」

 

「なるほど...」

 

 そういった発想は無かった。やっぱりプロに任せる事の大切さが分かる。自分で聖水作れるからーとか考えなくて良かった。

 

「あなたの呪いに関しては聖水での治療以外に出来る事が無いので...申し訳ありません」

 

「いえいえ!こうしてみんなの治療をしてもらえるだけで助かってますから!」

 

「そう言って頂けると幸いです」

 

 それから、看護師さんが皆の事をマッサージしたり体を動かしたりしてくれた。

 念のためその様子を観察する...何が役に立つか分からないし、最悪皆を連れ出して自分だけで治療せざるを得ない状況になる可能性だってゼロではない。どうやってマッサージするかしっかり観察しておこう。

 

「本日の分はこれで終わりですね。後は安静にしていれば聖水の効果が効くと思いますから、皆さんお大事になさってください」

 

 看護師の方が頭を下げて退出する...

 

 さて、寝ずの番と言ってもほとんど暇な時間になる。折角だから集中して魔法書をどんどん解読していくかな...魔力は回復次第とりあえず解呪に費やしていれば良いだろう。確か回復、支援の中級書に解呪魔法があったはず。ついでに中位の浄化魔法も覚えておこう。軽い汚れとかだと耐えられるけど、限度もあるしそろそろ中位も覚えておいて良いかもしれない。後はもっと実戦に耐える雷の攻撃魔法だな。波では全体攻撃に適性のある雷魔法はかなり有用だ。チェインとつく魔法はただでさえ伝導性が高いのに、アルにすれば更に広がる...まぁその分火力はグンと落ちるけど。このチェインネストライトニングなんて良さそうだ。自分を中心に蜘蛛の巣のように全体に雷が放たれるらしい...敵に囲まれた際や高速で動く敵をそれこそ蜘蛛の巣のように待ち構える時に使えるらしい。

 

「そういえば、コウヤちゃんは動けるんだし宿で泊まったりしないのかしら?」

 

 ふと声をかけられる。

 

「あー...前の城下町での事もありますし、今動けるのは俺だけなんで看護の意味でも護衛の意味でもここに居ようかと...邪魔だったら別の部屋で待機しときますよ?」

 

「そんな事ないわよ?それより、もしかして寝ずの番でもするつもりなんじゃないかしら?」

 

「ま、まぁ。俺しか居ないんでしょうがないです」

 

「今日はたくさん戦ったし、その後にあの死闘でしょ?寝ておいた方がいいと思うわー」

 

「や、それだともしもの時に対応が...」

 

「だったらいつも通り交代で起きてればいいじゃない。体は動かなくても最低限魔法で戦えるし、コウヤちゃんを起こすくらいなら簡単だわ」

 

「.....でも」

 

「もっと私達を頼るんじゃなかったかしらー?頼りなく...は今の状況だと見えるかもしれないけど、どの道ずっと警戒してる訳にもいかないんだから...ね?それともお姉さんが隣で子守唄でも歌ってあげましょうかー?これでも結構得意だったのよ、ラフタリアちゃんを寝かしつけるの」

 

「勘弁してください...分かりました!それじゃあ夜はお願いします...どの道しばらくは魔法書を解読しておきたいんで起きてます」

 

「えぇ。それじゃあお姉さんは早めに寝ておくわー。ご飯の時間になったら起こしてちょうだいね」

 

「はい」

 

 それからは、ちょくちょくみんなと会話したり、新しく覚えた解呪の魔法を唱えられるだけ唱えたりしているとあっという間に時間が経ってしまった。

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