剣の勇者の成り代わり   作:min-can

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武器屋の親父

 俺はフィートさんの案内の下、盾の勇者の成り上がりお馴染みの例の武器屋にたどり着いた。

 

「ここがこの国一番の武器屋ですよ。かくいう俺も良く利用してましてね」

 

「へぇ...それじゃあ入りましょうか」

 

「はい。親父さん、こんにちわ!」

 

 フィートさんが扉を開けた。

 

「お、らっしゃい!って、レンジャーのあんちゃん!珍しいね、今日はお仲間と一緒かい?」

 

「はい。俺、今回剣の勇者様のパーティに入る事ができたんですよ!」

 

「へぇ、大出世じゃねえか!じゃあそこの珍妙な格好のあんちゃんが剣の勇者様かい?」

 

「そうですよ!」

 

「あっ、剣の勇者の剣崎鋼也です。よろしくお願いします、親父さん」

 

「へぇ...勇者様が三人も来てくれるなんて、光栄なこった」

 

「三人?」

 

「剣のあんちゃんだろ?後は弓と槍のあんちゃんも来てくれたな...まぁ、武器を物色するだけして買ってはくれなかったけどよ...だから、剣のあんちゃんには期待してるぜ?」

 

「はは...少なくとも防具はここで買わせてもらいます」

 

「そうかい!こっちとしちゃ是非とも剣を使ってもらいたい所だが、まぁ勇者様にはもっといい武器があるって事かね?」

 

「いや...その事なんですけど」

 

「あん?」

 

「俺達勇者はこの手に持ってる聖武器以外を持つことが出来ないんですよ」

 

「へぇ、そりゃあ興味深い。道理で勇者様方は物色だけしていったわけだ」

 

「そしてここからは商談なんですが...銀貨100枚支払うのでここの武器を全部コピーさせてくれませんか?」

 

「あ?どういう意味だ?」

 

「聖武器は他の武器を持てない代わりに、ウェポンコピーと言って聖武器に対応する武器をコピーする事が出来るんですよ」

 

「つまり...なんだ?剣のあんちゃんはここにある剣全部を使えるようになるって事か?」

 

「そうなりますね...試しに一本やってみて良いですか?」

 

「そうだな...それじゃあそこのオンボロでやってみてくれよ。見てから考える」

 

 親父さんが指さした剣に触れて、ウェポンコピーを発動する。

 

 ショートソードの条件が解放されました。

 

 俺の剣が触っていた剣に変化する。良かった、解放条件が無くて。

 

「うおっ...!こりゃすげぇ、傷の位置まで一緒だぞ」

 

「つまりはこんな感じで親父さんの剣をコピーさせて欲しいんです」

 

「...コピーされた武器に悪影響は無いんだろうな」

 

「はい。本当にコピーするだけなんでなんの影響もないはずです」

 

「そうか...つまり、他の勇者様達は黙ってこれをやってたって訳だ...」

 

 親父さんがガシガシと頭を掻く。

 

「すみません...こちらとしては、防具をここで購入する事、銀貨100枚が差し出せます。親父さんにデメリットは無いはずです」

 

「そうは言ってもなぁ...はぁ。しゃーねぇ。俺の作った武器が勇者様の為になるってんなら仕方ねぇな!銀貨は結構だよ。その代わり、これからも御贔屓にお願いしますぜ?」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

「良いって事よ。それで?予算はどれくらいなんだ?」

 

「えっと、皆さんは装備を買っていきますか?」

 

「いや。一旦俺達は冒険者として自分で買ってる装備があるんで、今回はコウヤ様の防具を揃えましょう」

 

「そうですか...それじゃあ銀貨、300枚...くらいで良いですかね?」

 

「そうですね。勇者様の将来性も見積もるとそれくらい使っちゃってもいいんじゃないですか?」

 

「あいよ、銀貨300枚ね...そんじゃあこの皮の鎧なんかどうだ?動きを阻害しないし、ハウンドベアーの皮を使ってるからな...防御力は折り紙付きだ。しかも急所には金属も仕込んであるからそんじゃそこらの敵には貫かれない自信があるぜ?銀貨270枚だな」

 

「270...親父さん。そこのインナーと革袋、解体用のナイフを買うから銀貨100枚おまけしてくれませんか?」

 

「ほう?100枚とは大きく出たな...流石にそんなに割引されちゃあ大赤字になっちまうぜ」

 

「じゃあそこの砥石も買うんで!」

 

「うーん...30枚でどうだ?」

 

「80枚!」

 

「いやいや、80でも厳しいっての...」

 

「俺、ある程度冒険出来たらここでオーダーメイドの防具を作ろうかなって思ってるんですよ。今ここでこの店に防具を頼むことを正式に約束するんで、剣の勇者の御用達って宣伝しても良いんで!」

 

「....分かった分かった!銀貨65枚だ!これ以上はもうビタ一文まけねぇぞ」

 

「ありがとうございます!」

 

「ったく...厄介なあんちゃんだぜ。ほらよ、全部合わせて銀貨225枚だ」

 

「どうぞ」

 

 俺は分かりやすいように10枚毎にまとめて並べて渡す。

 

「はぁ...言ったからにはきちんと活躍してもらわねぇと困るからな、こっちも元とらないといけないんでね」

 

「が...頑張ります...」

 

「まいど!...そんじゃ活躍してもらう為にも、ウェポンコピーだったか?やってもいいぜ...ついでにとっておきも持ってきてやるよ。ちょっと待っときな」

 

 そう言うと親父さんは店の奥に引っ込んでいった。

 もしかして隕鉄の剣を持ってきてくれるのだろうか?だったらやっぱりお金払っておくか...尚文はまだ来てないみたいだし、尚文にもウェポンコピーの許可を貰う代わりにって言えば受け取って貰えるだろ。さっきはちょっと無理に値引きしてもらったしな。

 

 俺は店内の剣を手あたり次第にウェポンコピーしていく。

 

「コ...コウヤ様は買い物上手なのですね」

 

「え?あぁ...尚文に昨日商売のコツを教えて貰ったんで実践してみようかなと」

 

「た、盾の勇者ですか...ずいぶんと親しいように見えますが」

 

 オミットさんが少し微妙な顔で質問してくる。

 

「まぁ、他二人よりもずっととっつきやすいですしね」

 

「そうですか...あの、コウヤ様。こういった事を言うのは本来良くないというのは分かっているのですが、あまり盾の勇者に肩入れはしない方が...」

 

 俺は少しイラっとしてしまった。

 

「なんでですか?それは、オミットさん個人の意見ですか?それとも、この国の総意としての意見ですか?」

 

「いえ...んん!失礼しました」

 

「はぁ...いえ、こちらこそすみません。一応宗教とかどうこうの理屈は理解してますけど、俺としては尚文はただの勇者仲間なんですよ。申し訳ないですけどそういった点での期待はしないでくれると嬉しいです」

 

 俺はおでこに手を当てて言う。

 なんか変に尚文に関して敏感になってる気がする。これくらい軽く流せばいいはずなのに...

 

「かしこまりました...」

 

 オミットさんは少し納得していなさそうな顔をしている。

 まずい、俺のせいで変な雰囲気になってきた。

 

「んんっ!なんにしても、これで装備も揃いますし早速レベリングに行けますね!コウヤ様はどこか行きたい狩場はありますか?今晩は一度城下町で宿を取るとしても、いくつか行ける狩場がありますけど」

 

 フィートさんがわざとらしく咳払いすると、明るく振舞って雰囲気を変えてくれる。

 ここは乗るしかない。

 

「そうですね...南側の草原と西側の森には元康と樹が向かうみたいなんで、そこ以外の狩場が良いですね」

 

「わかりました。それじゃあ北の森に向かいましょうか。あそこならそれなりに強い敵も出ますから効率的に成長出来ると思いますよ」

 

「東の草原も捨てがたいのではないか?」

 

「と言いますと?」

 

「あそこならば森よりも視界が広い分より多くの魔物が襲ってくる。北の森から出て来る魔物もそれなりの数が居るから効率はそう変わらんはずだ」

 

「でも、北の森なら俺の罠が役立つからより安全に成長が...」

 

「それを言うなら奇襲の少ない草原の方が...」

 

 ボルドーさんとフィートさんが狩場について意見を出しあっている。

 

「んん...二人とも、そこまでにしましょう。コウヤ様が決めればよいだけの話です。もう充分それぞれのメリットデメリットは出揃ったでしょう」

 

「そうですね...オミットさんの魔法がある事も考えて、今回は草原でのレベリングでお願いします」

 

「...わかりました。それでは東の草原に向かいましょう」

 

 フィートさんが少し不満げに答える。すまんな...森での戦闘はもうちょっと剣に慣れてからにしてほしい。木とかにぶつかりそう。

 

 そして大方の剣をウェポンコピーし終わった頃に親父さんが帰って来た。

 

「待たせたな剣のあんちゃん!これは試作品なんだが隕鉄の剣っつってな...空の彼方から降って来たと言われる極めて特殊な鉱石を使った剣なんだ。特殊な力が宿ってるって言われてるらしいぜ」

 

 おぉ!やっぱり隕鉄の剣だった!それじゃあ、予定通りお金を渡すか。

 

「あ、ありがとうございます!それじゃあこれを受け取ってください」

 

「なんだ?代金は要らねぇって言ったはずだが」

 

「さっき随分まけてもらいましたし、こんな貴重な剣を見せてもらえるならやっぱり相応の額を払わないとと思いまして...後、一つお願いがあるんですよ」

 

「なんだ?」

 

「この後多分盾の勇者も来ると思うんですけど、彼にもウェポンコピーをさせてやってくれませんか?後、隕鉄の盾ってのがもしあるのならそれも」

 

「盾の勇者ねぇ...まぁわかった、受け取らせてもらおうかね。隕鉄の盾も持ってるから盾の勇者様に見せてやるよ...これでいいか?」

 

「はい、ありがとうございます!」

 

 親父さんは俺からお金を受け取った。

 

「そんで?コピーした剣を見せちゃくれないか?ちょっと伝説の武器ってのを見てみたかったんだよ」

 

 親父さんが催促してくる。

 

「すいません...ほとんどレベル条件が達成してなくて変化出来ないんですよ」

 

「そうか...そんじゃ、次に来た時に見してもらおうかね。ほら、買った防具一式向こうで着替えて来な」

 

「はい!」

 

 俺は親父さんに指さされた試着室で装備を付けていく...案外装備の仕方が分かりやすくて助かった。

 少し重く感じるが、動けない程ではない。それに十分な頑丈さと安心感を俺に与えてくれる。

 

「へぇ...案外見れるようになるもんだな」

 

「案外は余計ですよ」

 

「悪い悪い!そんじゃ、ありがとうございやした!また来てくれよな剣のあんちゃん!」

 

「はい!また...!」

 

 俺は親父さんに手を振りながら店を出た。

 

 ──────────────────────────

 

「それじゃあ早速狩りに行きます?それとももう少し店を回りますか?」

 

「そうですね...」

 

 なるべく早く強くなりたいし、早速外に出たい気持ちはある。

 けど、龍刻の砂時計を見に行ったり、他の店を回るのも悪くはないな...

 

 ...砂時計だけ見に行くか。今後の行動次第では砂を貰えなくなるかもしれない。

 早めに貰いに行くに越したことはないだろう。

 

「狩りの前に龍刻の砂時計を見に行ってもいいですか?」

 

「かしこまりました。それでは私について来てください」

 

 オミットさんが先導してくれるらしいのでついていく。

 

「所で、砂時計にはいかなる理由で向かうのですか?」

 

「えぇっと、波までの刻限を武器に登録するのと、砂時計の砂が特殊な剣の解放条件なのでそれを貰いにですかね」

 

「なるほど...」

 

 そこからもぼちぼち雑談しながら砂時計へと向かった。

 

 ...............

 

「これはこれは剣の勇者様!本日はどのような理由でお越しに?」

 

 砂時計の管理をしているらしきシスターが俺に訊ねて来る。

 

「砂時計の砂が特殊な武器の解放条件になるので頂きたくて...念のため二袋貰えますか?」

 

「かしこまりました。少々お待ちくださいませ」

 

 シスターが砂時計の方に近づいて行ったので俺は剣を砂時計に掲げた。

 赤い光が剣の宝玉へと差し込み、俺の視界に波までの刻限が表示される。

 後29日だ...長いようで短いな。

 

 それからしばらく待っているとシスターが砂の袋を俺に手渡してくれた。

 

「ありがとうございます。それじゃあ失礼しますね」

 

「かしこまりました。神のご加護のあらんことを」

 

 シスターが俺に向かって三勇教のブレスレットを掲げて祈りをささげて来た。

 うげ、要らねぇよそんな祈り。

 

「それじゃあもう用事も終わったんで狩りに行きましょうか!...正直、剣も振った事ない素人なんでフォローお願いします」

 

「はい!是非私達にお任せください」

 

 頼もしい返事を受け取って俺達は昼飯を調達した後城下町を出た。

 

 ──────────────────────ー

 

 しばらく歩いていると、バルーンが俺達に襲い掛かって来た。

 

「早速来ましたね...こいつはオレンジバルーンです。非常に弱い魔物なんで勇者様でも余裕で戦えるはずですよ」

 

「...わかりました!」

 

 俺は剣を構えてオレンジバルーンを見据える。

 剣はウェポンコピーした剣の中で一番ステータス補正が低いショートソードだ。

 飛び出して来たバルーンに向かって剣を振り下ろすが、あまりのバルーンの勢いに少しビビってしまい外れてしまった。

 

「...っくそ!」

 

「しっかり見て狙ってください!当たれば倒せるはずです!」

 

「...っっ!!」

 

 振り返って、再度飛び掛かって来たバルーンに向かって剣を振り下ろす。

 見事にバルーンの中心に斬撃が当たってバルーンが割れた。

 

 Exp1と表示される。

 

「お見事です」

 

「はは、ありがとうございます...」

 

 そこからはバルーンが襲い掛かって来る度に俺が剣を振るった。

 途中でボルドーさんが指導してくれたりもしてくれるので、しばらく経つ頃にはかなり剣を振る行為にも慣れて来た...

 

 にしてもバルーンは無限に襲ってくるな...色違いも含めもう装備解放分は揃ったので後はアイテムドロップ目当てで全部ぶち込んでいる。

 碌な物はドロップしないけど...一応なんかの調合に使えそうな素材がたまに落ちる。

 

「そろそろバルーン以外の魔物も出てきますよ!」

 

「はい!」

 

 そう言った傍からキノコの魔物が現れた。

 

「ルーマッシュですね。脅威度はバルーンとほとんど変わりませんが胞子の目くらましがありますから迅速に倒してください」

 

「なるほど...!!」

 

 俺は魔物に走って近づいて剣を突き刺した。

 魔物はすぐに動かなくなる。

 

「ふぅ...」

 

 今の所、全部一撃で倒せている。

 ここでショートソードが能力解放されたので、次に武器屋の剣で次に攻撃力の低いウッドソードに変化させる。

 

 魔物やそこらの石やら草やらで解放した剣は移動中に少しずつ熟練度を貯めている。

 流石に戦闘には店売りの剣を使いたい所だ。

 折角の初めての戦闘で変な形の剣使うのはちょっと萎えそうだ。

 

 そうしてしばらく、エグッグだののスライム枠っぽい魔物を倒しつつ俺はレベル3まで上昇していた。

 

「はっ...はっ...」

 

 つい一昨日まで大して運動もしていなかった俺には数時間戦闘と移動を繰り返すのはちょっと堪えた。

 

「コウヤ様、一旦休憩しますか?」

 

「はぁ、はぁ...いや、もう少しお願いします」

 

「わかりました。それじゃあ行きましょう...これだけ進むとそろそろ獣の魔物も出てきます。今までの敵とは違い多少は考える頭がありますから気を付けて下さいね」

 

「了解です...」

 

 たったか草原を走っていると、前方に兎の魔物が現れた。

 

「ウサピルです。かなり素早いので落ち着いて狙いを定めてくださいね」

 

「はい...!」

 

 俺は息を無理矢理抑えて集中する。

 キュイキュイ鳴きながらウサピルが俺に飛び掛かった。

 

「ふっ...!!」

 

 剣を突き出したが、少し狙いが外れて脇腹を切り裂くに留まった。

 

「うわぁっ...!!」

 

 口を開いて突進してくるウサピルを払うため、俺は左手を反射的に構えてしまった。

 そのまま噛みつかれる。

 

「....っっぐ!!」

 

 犬に噛まれた時のような痛みが走る。

 

「コウヤ様!!」

 

「...っ!大丈夫...です!!」

 

 俺は腕に噛みついているウサピルの頭に向けて剣を突き刺した。

 

「ピギュッ...!!」

 

 断末魔と共に口を離し、血を噴き出しながらウサピルが落下していく...

 

「はっ...はっ...」

 

 生暖かい血が俺の顔と胸を汚した。

 俺はタオルを取り出してそれを拭った。

 くそ...思ったよりしんどいな。割れたり裂けたりする不思議生物を殺すのと獣を殺すのは全然違った。

 さっきまで元気だった兎がピクピクと身を震わせながらひたすらに命の源を垂れ流している。

 

「お疲れ様です...やはり一度休憩を取りましょう。なに、まだお昼前です。まだまだこれからですよ」

 

 フィートさんが俺に提案してくれる。

 

「...そうですね。そうさせてもらいます」

 

 俺は地面にどしりと座り込んだ。

 

「...しっかし、最初に剣を振った時はどうしたもんかと思ったが、なんとか様になるもんだな」

 

 ボルドーさんが飛び出して来たウサピルを斧で一刀両断しながら話しかけて来る。

 余裕でぶち殺してる...流石は冒険者。

 

「はは、ボルドーさんのアドバイスのお陰ですよ」

 

「そりゃよかった」

 

 俺は自分で殺したウサピルを解体用ナイフを吸い込んで解放したチョッパーナイフの解体技能を利用してなんとなくで解体していく。

 

「...コウヤ様は何をしてらっしゃるんですか?」

 

「武器の解放に解体した肉や骨を使うと、派生の武器が解放されるんですよ。例えばウサピルなら、ウサレザーソード、ウサミートソード、ウサピルブレイドって感じで」

 

「なるほど...聖武器というのは本当に面白いんですね」

 

「はい」

 

 俺はグリーンマッシュソードに変化させて熟練度を貯め始めた。

 

「それじゃあ、少し早いですけどここで飯にしましょうか?」

 

「そうですね。食べ終わったらレベリングを再開しましょう」

 

 皆でサンドイッチを手早く食べて、立ち上がる。

 体力も充分回復した。

 

「それじゃあ午後からもよろしくお願いします!」

 

 俺はそれだけ告げると目の前のウサピルに向かって駆け出した。

 

 

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