お兄さま曇らせIF√ 作:栗鼠
以前リクエストでいただいた主人公が両親に付いて行かずマーレに残って、ジークを逆レ◯プして子どもをもうけて、二人は幸せに暮らしましたとさ、なお話です。
ただ内容的にジークが押し倒してます。けどそれすべて計画通り…な顔をしているアウラちゃんだから、実質逆◯イプです(頑なな意志)
番外からはさらに地雷多くなると思うのでご注意ください。
お前がパパになるんだよ!
股に♂をぶら下げているすべての人間が、一度は振り返ってしまうほどのかわいらしい美少女がそう、この私────アウラ・イェーガーちゃんです。
ジークお兄さまが両親を「楽園送り」にしてから、数年が経ちました。当初両親に付いて行こうと思っておりました私も、お兄さまの「アウラ!!」と呼ぶ声に敗北し、マーレに残ることになったのでございます。
クソ幼女からクソ少女に進化した私も第二次性徴期を経て、あどけなさを残しながら女性の色気を匂わす大罪級の見目をしています。
胸はまぁ…まだ若干小さいですが、成長する余地はまだまだあります。身長がほとんど伸びなくなりましたが、大きくなるって言ってんだろ(逆ギレ)
…失礼しました。パイのことになると、つい気が立ってしまうのです。もちろんまだまだ大きくなると自負していますが、ここずっと変化がないので「んー…?」となっている。
やはりここは
ということで私は、帰ってきたお兄さまに相談することにした。
両親が「楽園送り」になった当時は大天使であらせられた、ふっくらほっぺだったお兄さま。それが今や凛々しいお顔立ちのとんでもないイケメンになってしまわれた。私も日頃見ているのである程度の耐性がついておりますが、気を抜くと途端に地べたに崩れ落ちそうになります。誰ですか、こんな神が配合を間違えて作り出したような、非の打ち所がない人間を生み出した人は。
──えぇ、そうですね。楽園でさまよっているビッグお父さまと、お母さまですね。
お兄さまはあと数ヶ月で17歳になる。もうかなり前に“戦士候補生”となり、もうすぐ戦士隊の任期も終わるということで、継承する人間も決まってくるだろう、とのこと。
「楽園送り」の一件があった後もジーク・イェーガーが候補生を目指し続けたのは、“名誉マーレ人”の称号を得るためです。
イェーガー家はグリシャ・イェーガーとダイナ・フリッツがエルディア復権派だったことで、その一族は同じエルディア人でも、後ろ指を指されるようになった。それほどまでにエルディア人がマーレ人に逆らうことは「罪」であり、同時にエルディア人への「マーレは偉大なり、エルディアは悪」とする洗脳が行き渡っているわけです。
たとえジーク・イェーガーが復権派を密告して「驚異の子」と呼ばれるようになっても、やはり両親の罪を払拭するには、態度で国に示すほかない。
だからこそお兄さまは、祖父母やかわゆい妹のために、身を粉にして“名誉マーレ人”の称号を得ようとしている。
まさしく家族への「愛」です。堪りませんね。おっといけません、よだれが…。
ちなみに現在は、兄妹そろって祖父母と暮らしております。アウラちゃんは学校に通いつつ、お祖父さまのお手伝いもして着々と医療知識を身につけ、さらにイェーガー家のイメージ改善につとめ、白衣の天使になっています。
お注射♂しちゃうぞ!(激寒)
いずれはお祖父さまの職を継ぐことになりそうですが、それとは関係なしになるべく、お兄さまと一緒に暮らしたいです。戦士になった場合は難しいかもしれませんが、どうにかゴリ押しできるよう考えていましょう。
昔、手っ取り早くずっと兄といる手段として、戦士候補生を目指す手も考えましたが、お兄さまに却下された。純粋に私を心配してのものでした。
まぁ医療知識をつけて看護婦になれば、兄が戦士(仮定)であることを踏まえ、志願すれば軍の衛生要員として採用される可能性もあります。ここは諦めず頑張っていくことが大切ですね。
「で、用ってなんだ、アウラ」
お風呂上がりのお兄さまはTシャツに短パンという寝巻き姿で、妹の部屋に訪れました。濡れた髪をタオルで乱雑に拭きながら、イスに座る。はうん…♡
「そ、そのね…」
と言いつつ、次の言葉を紡げない私。心底悩んでいるように見せかけることが重要なんですねぇ…。
案の定お兄さまは、心配した様子でイスから降り、ベッドの上に座る妹の顔をのぞき込んだ。金髪の前髪から落ちたしずくが、私の太ももに当たる。
「………もしかして、好きな奴でもできたのか?」
「え?」
「違うのか?」
「え、えっと……」
アウラちゃんの好きな人なら、目の前にいるんですけどね。
「あ、あのね、お兄ちゃん」
下を向いて、頬をうっすらと赤くしながらモジモジとする私。そして意を決したように、おっぱいを揉んでほしいことを告げた。
すると兄は固まった。ものすごく固まった。何をそんなに驚くことがあるのでしょう(すっとぼけ)
「揉ん……何だって?」
「アウラちゃんのおっぱいをね」
「2度まで言わなくていい」
「え、でも聞き返したのお兄ちゃんじゃ…」
「いや、それは何というか……」
頭を押さえて、お兄さまは深いため息を吐いた。訓練で疲れているというのに、妹に訳のわからぬことを頼まれて、さぞかし困っていることでしょう(ニッコリ)
「俺、お前の兄貴なんだけど」
「…?知ってるよ」
「……この世のどこに兄に胸を揉んでもらおうとする妹がいるんだよ」
「ここにいるじゃん、お兄ちゃん」
「………」
ドカッと、大きな音を立てて座り込んだお兄さま。ついで、ハァー、と深いため息を吐いた。あなたの妹はその吐かれた息を全力で吸います。
「その……私の胸、他の女の子と比べたら小さくて……それがコンプレックスなの」
「胸が小さくても、俺の妹は十分かわいいよ」
「じゃあジークお兄ちゃんは、女の子に「コイツ短小◯茎ぢゃんw」って言われてもいいんだ」
「俺は短小包◯じゃな────おい、おいおいおい」
「?」
「どこで
「学校の男の子」
「……ハァ」
実際、私の脳は同年代の男の子が引くぐらいたまに下品になりますが、しょうがないね、アウラちゃんだもの。
「私の胸は服の上からそれとなく把握できるけど、お兄ちゃんのはわからないじゃん」
「わからなくていいんだよ」
「お兄ちゃんは妹の胸の大きさを知ってて、妹はお兄ちゃんのサイズを知らない、そんなの不公平でしょ!!」
「それは………確かに不公平なのか…?」
「だから脱いで」
「嫌だよ。そもそも話の論点がずれてないか?」
「ええい、脱げえッ!!」
飛びかかりましたが、2秒もかからず取り押さえられました。毎度のこと奇行に走る妹に、兄の冷ややかな視線が刺さります。
「じゃあ折衷案としてズボンを脱いてよ、お兄ちゃん」
「嫌だね」
「ふーん…いいんだ、私にそんな態度取って。
「………お前また勝手に俺の部屋に入ったな!!」
どこにエロ本を隠そうと、私が絶対に発見します。
この類の話をクサヴァーさんにされたくなければ……と脅すと、顔を真っ赤にしているお兄さまは渋々脱いだ。
クサヴァーさんとは家族ぐるみで交流がある。向こうはお一人ですが。
お兄さまが尊敬されているクサヴァー氏。そんな人に当然、下世話な話をお兄さまはしたくも、されたくもないわけです。
ですからこの手はかなり有効なん…………… 黒だッ!!!!!(クソデカボイス)
「ふぅ…」
ですがここは、興奮あまって鼻血を出してはいけません。引かれすぎるとこのまま本題が進まず、お兄さまが自分の部屋へ戻ってしまいます。ですので顔面の筋肉を全身全力で引き締めましょう。
「で、話の続きな」
ズボンをイスにかけて、両足を大胆に大きく開いたお兄さまは座った。すごく………
「そもそも何で、俺に揉んでもらおうって思考回路になったんだ」
「……その、胸を揉んだら大きくなるって、友だちから聞いたの」
「自分でやるっていう発想はなかったのか」
「異性に触ってもらった方が、効果があるらしいの。私の知ってる異性でこういうの頼めるの、ジークお兄ちゃんしかいないんだもん」
「再三言うけど、俺お前の兄貴」
「じゃあいいよ、男友だちにやっ「駄目だ」………」
ちょっとブスッとした表情で頬杖を突きながら、お兄さまは私を見た。
面白くない、という顔をしていらっしゃる。そりゃ当然だね、幼い頃から「おにーたん、おにーたん!」とずっと付きまとっていた妹が、思春期になってちょっとずつ離れてきたのだから。
でも根底のお兄ちゃん好きは変わっていなくて、時折メチャクチャ甘えてくる。
要は、ソフトな飴と鞭。
ただでさえ「楽園送り」の一件以来、ジーク・イェーガーは“罪”の意識から「妹は絶対守るマン」となっているのに、より依存させやすくする。
完璧なチャートだぁ…(恍惚)
「100パーだ、絶対ひどい目に遭う」
「ひどい目ってなぁに?」
「しらばっくれるな、絶対わかってんだろ」
大声で「セッ…」と言ったところで、お兄さまの声がかぶさった。
デカい声で叫ぶことじゃない!──と。
どうしてでしょう、ものすごく疲れた顔をしている(ニ゛ゴッ)
「ほらね、やっぱりお兄ちゃんに揉んでもらうしかないじゃん」
「自分でやれ」
「お兄ちゃんがしないなら、ほんとに他の人に頼むから」
「………」
「………」
お互い無言で睨み合って、しばらく。
先に折れたのはお兄さまだった。ちょっとチョロ過ぎて心配になる。
「………わかったよ」
ここまで順調に、計 画 通 り。
⚪︎⚪︎⚪︎
何だかおかしな事になっている────と、ジーク・イェーガーは思った。
妹のアウラが奇行に走るのはまぁよくある事で、幼い頃から接する彼はそれを、
だが今回は行き過ぎているかもしれない。こういったことは祖父母に話すのは躊躇われ、クサヴァーにも相談しにくい。何というか身近な人間であるほど、語りにくのだ。
妹の部屋で、どの体勢がし易いのかと妹が悩んだ結果、ジークがベッドの上に座り、その上に妹が乗る事になった。対面では流石にどうかと思うため、これにはジークも賛成である。
妹を膝に乗せるのは、アウラの年齢が一桁台の頃にはよくやっていた。
が、思春期に入ってから妹が逃げるようになり、今はほとんどない。
昔から距離が近かったと感じていた反面、ジークの心境は「娘が反抗期に──」という、父親めいた気持ちも少しある。実に複雑な心境であることは間違いない。
久しぶりに膝に乗った妹は、何というかまぁ、軽かった。
180cm近い兄と比べて、妹は160cm後半ほどの身長である。可もなく不可もなく、な高さだが、体重が軽い。母ダイナも細身だった記憶があるが、妹もそれに漏れず細い。体感として40kg台だろう。戦士候補生たる彼からすれば、ちょうどいいトレーニングになる重さだ。
それで、これから血迷った行為をするわけだが、アウラ曰く、胸の周囲のリンパを撫でるように刺激するらしい。この妹、しっかり調べてきている(白目)。時間は15分くらいにしよう、とのこと。
刺激する部位は鎖骨より下の部位と、胸の横辺り。そこでジークは思った。
「揉むわけじゃねェじゃん…」
揉むのではなく、撫でる。
顔を後ろに向けたアウラは目をパチクリとさせ、「たしかに」と言った。
ドッと、疲れた気分である。“揉む”という内容に抵抗感しかなかったが、ハードルが一気に下がったように感じられ、肩の力が緩んだ。
ちなみにアウラは今、ピンクのパジャマを着ている。二人仲良く座る前に、その中の(上だけだが)下着については脱がれていた。ジークの再度「おいおいおい…」が決まったが、アウラは「効果云々…」と口にして、兄を明後日の方角に向かせた後で、ちゃっちゃと着替えたのである。いくら兄とはいえ男がいる中で平然と着替える妹に、彼は心配しかなかった。
性格は若干残念だが、アウラの容姿はかわいい。それも、すごく。それは別に、自分がシスコンである自覚のあるジークの主観だけに頼った評価ではない。
一度同じ戦士候補生入りした子どもたちに妹の写真をせがまれ見せた際、少年らが口を揃えて「おっふ…」と言っていたくらいには、かわいいのだ。特にドベのライナーは、恋に落ちてしまったらしかった。
最近彼らに妹をはじめて会わせてからさらに、ライナーのぼんやりとすることが増えている。
「いざ尋常にかかってこい、お兄ちゃん」
今から自分は妹と戦闘を始めようというのか。
じゃあ本当にするからな、と彼が声をかけ、少し緊張した様子のアウラが頷く。
そしてジークは、華奢な体の背後から腕を回して、中央から外へ向かうようにして鎖骨の下を指でなぞった。
「ふひゃんっ」
「………」
半目になった彼の瞳と、顔を真っ赤にした妹の瞳が合わさる。
アウラはくすぐりの類が苦手だ。それは長年共に生活している兄が一番よく知っている。
つまりそれは、肌の刺激に
まぁこうなるだろうと予想できていたジークは中断を告げて、下りるよう言った。
「まだ数秒も経ってないじゃん!」
「変な声出したから駄目」
「……こ、声出さないようにするから…!!」
「無理だろ、お前こういうの弱いし」
「が、がまんできるから…!」
「えぇー…」
下ろそうとする兄と、抵抗する妹。
だがジークがしなければ、アウラは絶対にどこの馬の骨とも知れない男に頼む。有言実行をするのがアウラ・イェーガーだ。何度かケンカをしてきた中で「謝らないなら、おにーちゃんとは1ヶ月間喋らないから!!」と妹は言い、本当に一言も話しかけてこなかった。おろか視線さえ少しあっただけで逸らすなど、徹底的に彼を避けたのである。果たしてケンカの理由が何だったかは忘れたが、彼も多少粘って、結局半月も経たないうちにジークが謝り、仲直りした。
──と、このように、やると言ったら聞かないのがアウラの欠点でもあり、時に美点でもある。
「……次はないぞ」
「よっしゃ!」
ガッツポーズを取った妹の手を下ろさせて、再度ジークは手を動かした。
これはマッサージと言っていいだろう。
それから、10分が経った。
アウラの方は、声を出さないように両手で口を覆っている。ジークはその様子を後ろから見ているわけだが、段々と空気がおかしくなっていくのを実感した。
「……ふ、っ」
声は確かに出ていない。聞こえるのは声を押さえた口から漏れる、荒い吐息。妙な艶っぽさに、くすぐり倒してヒィーヒィー言わせていたあの頃の妹ではないのだと、彼はぼんやりと思った。無意識に、思考を逸らしている。
「ハァー……」
まず初めにジークが現代で言えば高校生で、性への欲が強いこと。
次で言うなら、妹の体が寸胴だった頃から成長して、女性的な曲線を持つ肉体へ変わっていたこと。アウラが座った時も、今手で触れている感触も、柔らかい。また発汗した白い肌から香る石鹸の匂いも、妙に頭を揺らがす。ついでに髪の隙間からのぞく赤く染まったうなじも、目に毒だった。
あとは、日が出ているうちに候補生としての訓練をこなして、肉体的にも疲れているという事もある。それで食事をして風呂に入った直後というのも、理由に入る。
それとビクビクと、腰の上でこそばゆさなのか気持ちよさなのか、震える妹のその感触も、ダメだった。
傍若無人な妹サマに言われるがまま、ズボンを脱いでしまったわけだが、上に座らす前に穿いておけばよかった──と、後悔後先に立たず。
「…………ふえっ?」
体を前のめりにしていたアウラも、気づいた様子だった。丸くなった白銅色の瞳が、兄に向けられる。
彼女の瞳に映るのは、据わりかけた目で、顔を耳まで真っ赤にしている兄の顔である。
「……えと」
「………」
「その………ご、ごめんなさい」
「………」
口籠ったアウラは、腰を上げようとした──が、それは腹に無骨な手を回され遮られる。
青い瞳はその内に怒りを宿していた。ついでに、隠しきれない情欲も。
「まだ、5分残ってるだろ」
「う、え、でもっ」
「5分、残ってる」
「でもお兄ちゃん、
「あとお前、声出したな」
背徳感と、腹の奥に溜まる欲と、理性の残る部分で出されるレッドカードと、怒りと、頭の熱さと。
ダメだダメだ──と内心は思いながら、体は彼の言うことを聞かない。本能的な欲求が肉体だけでなく、次第に頭の方も溶かしていく。
妹が顔面にパンチの一発でもかませば、ジークは一瞬で冷静になって謝っただろう。
だがベッドの上に押し倒されたアウラは拒まない。今起きている状況に、理解できていない、というわけでもない。
白銅色の瞳は少し溶けていて、先ほどのマッサージで流れたのか、うっすらと涙が滲んでいる。
妹の伸ばした手は彼の胸板を押さず、逆に受け入れるように首に回される。
「お兄ちゃんなら、いいよ」
ダメだ、ジークは思った。
彼らは兄妹で、血のつながった存在で、同じ両親から生まれた二人で、それ以上になってはならない。
けれどどこか普通の兄妹でないことはジークも理解していて、妹もわかっているはずだった。
彼が両親を「楽園送り」にして、妹は一度両親について行こうとしたものの、兄の元に残って、それから妹はまるでいなくなった両親の分の「愛」を、兄の彼に求めた。
行き過ぎたそれがいつか家族愛とは変質したのを、ジークは理解した。彼もまたそんな妹に「愛」を与えられる中で、依存していった。
だがそれは妹が少しずつ彼と距離を取った中で、薄れていったのだと思っていた。
だからジークもあるべき兄妹の姿であろうとしたし、妹もそのポジションを守ろうとしたのだろう。
しかしそのすべてが今音を立てて崩れていくのを、彼は聞いた。
それに、理性が切れる音も。
二人の兄妹はその日、一線を越える。
青年を抱きしめる少女は、他者が見ればその美しさと悍ましさに魅入ってしまう微笑みを、浮かべたのだった。
・アウ子が行動を起こした理由
戦士組と出会った時、ピークちゃんが兄に向ける視線に気付いたから。曇らせ覚醒イベントがないので、兄への独占欲求が+ウルトラになっている。