キヴォトスに“男子生徒”は珍しい。 作:匿名
追記
誤字報告ありがとうございます!!
《シャーレ記録⬛︎ページ目》
俺の名はタチバナ、シャーレの補佐を務めている生徒だ。高めの時給に目をくらんでしまい、クソ辛い書類仕事をやっている。——アビドスに居たころは書類関係は経験はしているがこれはマジでやばい。こんなんでワンオペは死ぬぞ絶対。前世の俺だったらすぐに退職届を出していただろう。
まだ、先生は着任したばかりだから当番に来る生徒はいない。居たとしたら奪還に協力してくれたユウカ達くらいだろう。それでも人手が足りないのだ。
この通り、俺たちのシャーレの書類仕事はいつも通りだ。
連邦生徒会にサポートが来てくれる。マジで人手不足だからリンさんに頼んで何とかしてくれた。俺にとっちゃ人手が増えれば少しは楽になる。
——だかそのサポートがなんと一年の頃に居たユメ先輩だった。あの時と違って髪型はポニーテールに・・・というかなんでユメ先輩が!?
正体バレたら殺される、とりあえずバレないようにしよう。
『先生、コーヒー飲みますか?』
「あ、ありがとう・・・タチバナくん」
『先生、今日は連邦生徒会から連絡が来ていましたよ」
「うん?どんな連絡がきてたの?」
『1人サポートが来るようです。シャーレの人手を補助という感じですね。まあ、当番に来てくれる生徒は奪還に手伝ってくれた生徒くらいで現状人手不足。リンさんもそこのところ配慮してくれたんですかね』
「ま、まあ募集かけても来る生徒はあまりというか少ないというか」
シャーレの当番に来る生徒は交通費などは負担して貰えてそれに日雇いみたいな給料が貰える。当番の仕事はシャーレの手伝いと護衛だ。シャーレは生徒の募集を行ったがそれが全く来ない。着任したばかりだからか?
まあ、そんなこんなで死に物狂いの俺たちを見たリンさんは人手不足のシャーレを気を利かせてくれたらしい。
半分は俺の相談で実現した事だけど。
「おはようございますー!連邦生徒会からサポートにやって来ました!ユメです!!」
久しぶりに聞いた声…視界に映る懐かしき鮮やかな髪色…元気で純粋かつ太陽のような笑顔。
「来てくれてありがとう!私はシャーレの先生だよ!よろしくね!」
2年前———アビドスに所属していたころの俺の先輩…ユメだった。
『—————!?』
何故、ユメ先輩がサポートえ?何故?理解出来ぬ・・・いつの間に連邦生徒会の人間になってんだ!?ホシノからはバカと言わせるほどだぞ!?
「君は…シャーレの補佐くんだね!よろしくねー!」
『ゆ、ユメね…ヨロシクオネガイシマス。ミレニアムガクエンノタチバナデス』
あまりにも久しぶりすぎて口が回らない。うっかり呼び捨て呼んでしまった。うっかり先輩って呼ぶと正体バレるかもしれないしな。
ユメ視点
あの騒動から2年くらい経った。私…ユメはアビドスを卒業し今は連邦生徒会の補佐として働いている。大事な後輩が死んでから私は自分を見つめ直した、必死に勉強をした。悪い大人に騙されないように…。
後輩達は増えた、一年前に入学したノノミちゃんにシロコちゃん…そして今年入学してくれたセリカちゃんとアヤネちゃん。ホシノちゃん含めみんな自慢で可愛い後輩達だ。
あの時の事は鮮明に覚えている、ボロボロで意識を失いそうなところをシンくんに助けられた。傷だらけだった私は彼に何か言おうとしたが意識がもうろうとし最後に見えたのは笑顔の表情だった。
目が覚めると病院だった。頭と身体には包帯だらけでホシノちゃんが抱きついて泣いていた。
———私が一ヶ月間眠っていた間の経緯を教えてくれた。アビドスの借金が無くなっていた事とシンくんの退学届そして…石田シンの訃報だった。
遺体は無く私が使っていたであろう、血がついていた盾をホシノが見つけてくれた。いくら探しても彼は見つからなかった。生死不明だけど、血のついた盾の彼の指紋で死亡が確定されたのだ。
その時、私は頭が真っ白になった。…嗚呼、私を庇ってシンくんは死んでしまったのだと。ごめんなさい、頼りない先輩でごめんなさい。私がもっとしっかりしていればこんな事には…あの時、ホシノちゃんと喧嘩することなく、彼を死なせなかったかもしれないのに。
リンにシャーレが人手不足だから定期的にサポートが欲しいとお願いされ、シャーレにやってきた。そこにいたのは写真でみたヘイローがない“大人”の女性とよくわかないヘルメット被った子だった。ヘルメットの子は“男子生徒”だと聞く。彼以外にも男子生徒がいたなんてびっくりした。
「君は…シャーレの補佐くんだね!よろしくねー!」
少し彼に似ていて可愛いかったな。
すいませんこの話はボツです…ほんとすいません。
補足
ユメ先輩はカイザーから土地を取り返すために努力したら連邦生徒会にスカウトされた。まだ地位は低い方だけど成り上がる予定。リンの頼みで今はシャーレのサポートとしてやってきた。
地位が低い為、アビドスを支援するチカラが無い。